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2020年3月14日 (土)

アンテナのない部屋のインターネットにテレビがやってきた simulcast

これまではアレクサに「ニュースを聞かせて」と頼んでNHKニュースを聞いていたが「親が子どもを殺しました」とか「介護員が老人を虐めました」といった聞きたくないニュースを飛ばすことができなかった。
見逃し配信は、タイムバーを使って早送り、巻き戻しができる。これは便利だ。
「30秒飛ばし」「10秒戻り」ボタンは、HDレコーダーと同様で重宝する。
ニュースは生で聞くと、嫌なニュースを逃れられないので「見逃し」で見るに限る。


翌日「びわ湖毎日マラソン」を見た
「新型コロナウイルス」感染予防のため、沿道での応援は自粛が求められている。テレビ・ラジオに加えてPC、スマホで見られる simulcast のニーズは高い。

以前より一部のマラソン、駅伝は各局がネット同時配信をしていたが、事前に配信の有無を確認する必要があった。simulcast は安定的にいつでも見られるという安心感がある。

画面右にQRコードが表示されて、実況アナウンサーが「NHK+」の告知をする。
「この番組はスマホでご覧になれます。いつでもどこでもNHKの番組をお楽しみください」
今のところまだ「いつでも」は言い過ぎだと思うのだが・・

同時間に開催されている「名古屋ウィメンズマラソン」(CXが放送権を保有)は、一部の動画配信のみで、同時配信はやっていなかった。

同日、初日を迎えた「無観客の大相撲」もパソコンで見ることができた。
力士がぶつかり合う音、行事のかけ声だけが場内に響く
早く立ちすぎた阿武咲(おうのしょう)に行司が「まだまだまだまだ」と声をかけている
勝負がつくと行事が「勝負あり」と声を出している
これまで、聞いたことがない声だ
これは「simulcast」ではなく、TVで見ていても同じことなのだが「おうのしょう」の漢字がわからないと思ったら、すぐに別タブでしらべる。
何より、こうしてエディターで考えをまとめることができる。これはsimulcast ならでは。


2015年に「実験」に参加した時は、映像と音声が停まる。映像と音声がずれる。といった現象が見られたが、それが一切なくなった。
この5年でNHKの通信技術が格段に上がったのだろう。
2019年に可決された改正放送法では、NHKは先行して得られた技術を元に、民法各局を支援することが求められている。


ドラマ、ドキュメンタリーは録画しておいて「飛ばしたり」「戻したり」しながら、くつろいで見たい。
それには、至近距離で見なければならないPCモニターは向かない。

同時配信で観たいのは即時性に価値が大きいもの。実例としてはスポーツなどの生中継、最新のニュースだ。
即時性の高い番組を多くもつNHKがsimulcast を始めたことで、概ね事足りる。


TVアンテナ端子が来ていない僕の部屋にテレビがやってきた。子どもの頃から慣れ親しんだ「TV」が、大人になってから手に入れた「インターネット」に追加された。
今はまだ「あぁ嬉しい」という感想だけだが、一年後にはあれが分岐点だったと思える出来事になっているかも知れない。

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