東京五輪2020延期を巡る記録(2)
3月12日、WHOがパンデミック=感染症の世界的流行を宣言するが、五輪を巡る事態はさほど動きを見せていない。
3月18日までは「東京五輪2020」はこのまま予定通り行われるのだろうという見通しを持っていた。
それが、19日、IOCバッハ会長の「違うシナリオは検討している」で、大きく事態が動き出す。
3月20日
バッハ会長の発言に免罪符を得た人たちが一斉に声明を出す。
米国水泳連盟、英国陸上競技連盟、ノルウェー五輪委員会などが「延期すべき」という声明を出した。
3月22日
IOC臨時理事会(board meeting)後、公式発表
「IOC大会の延期を含めた具体的な検討を組織委員会などとともに始め4週間以内に結論を出す」
これを境に「延期」が既定路線となる
3月22日
世界陸連セバスチャン・コー会長
「開催の判断が数日か数週間以内に行われる可能性がある」
※ロイター通信取材
第18回世界陸上オレゴン大会は、2021年8月6日~15日に行われる。
その責任者がこう述べたことで「五輪1年延期の根回しに合意」したことが推察できた。
3月23日
カナダ オリパラ委員会が表明
「今年開催ならば選手団を送らない」
カナダはボイコットを表明した唯一の国となった。延期が既定路線になりつつある中、これを言う必要があったのだろうか。
3月23日
安倍総理大臣が参議院予算委員会で答弁
「仮に完全なカタチでの実施が困難な場合には延期の判断も行わざるをえない」
同日、大会組織委員会が(26日に始まる予定だった聖火リレーで)トーチを使った聖火リレーを行わない方針を決めた。
3月24日
20時、安倍総理とIOCバッハ会長が電話会談
21:10、安部総理 ぶら下がり会見
「中止はないことを確認した。1年程度の延期を提案し、バッハ会長から100%同意するという答えをいただいた。遅くとも2021年夏までに開催すると合意した」
小池百合子都知事 ぶら下がり会見
「名称は東京2020のままでいくという話しがあった」
「東京五輪2020年内はない。2021年の夏にという話し」
東京五輪2020は「東京五輪2020」のまま、2021年夏に開催されることになった。これからまた、日々の動きを注目していきたい。
3月25日
「聖火リレーのコース、ランナーはそのまま維持される」と発表された。
これには、ひと安心。
テレビニュースは「聖火ランナーが走ることはできなくなった」かのような切り口で報道し「残念です」というランナーのコメントを紹介している。ピントがずれていて違和感を感じる。
一夜明けて、機材の一時的な撤収やステークホルダーとの折衝が始まっている。途方もなく大変な作業だ。どうか、皆さんが体を壊さぬように。
健康を祈りたい。
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