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2020年4月30日 (木)

「ラジオドラマ+テキスト」が最強の英会話習得術

そうだ、英会話しよう!
そう思い立ったのは、東京五輪2020が4か月後に迫った頃だった。
たくさんの外国人が東京に訪れて、英語で話す機会が増える。
「ドラちゃん」(POCKETALK S ドラえもんEdition)は買ったけれど、やはり、ある程度は自力で英語ができた方がいい。

では、英語のなにができればいいか?
「話す」のは「ドラちゃん」に任せればいい。この数ヶ月でしっかり話せることを目指すのは無理がある。
そこで「聞く」ことを重点的に鍛えることに決めた。

情報収集にはいると、英語が堪能な知人から「オンライン英会話」がいいという情報が入った。
決められた時間になると、テレビ会議システムを使って、外国人とマンツーマンで話す。
一定額の料金がかかるけれど、強制的にその時間を英語に充てなければならず、成果は挙がるらしい。

でも、その時点ではまだ「オンライン呑み会」もやってなかったので、テレビ会議と聞いただけでムリだと思った。歳をとったのかも知れない。

結局、2つの対策を立てた。
1.英語のラジオドラマを聴く
2.音楽を聴く生活は英語曲中心に替える

英会話しよう!と考えた時、真っ先に浮かんだのがオーソンウェルズのラジオドラマだった。
かつて、雑誌広告に頻繁に掲載されていた時期があったので、ご存じの方がいるかも知れない。


広告を見ながら、きっと高いんだろうなと思いながらも、その教材の効果には疑念を持たなかった。

「ラジオドラマ+テキスト」が最強の英会話習得術だという経験則が僕にはある。
それは、大学二年生の後期に遡る。
中学、高校、大学と既に、日本的英語教育は8年めに入っていたが、そこで選択したエンドウ先生の講義は斬新なものだった。

僕らは手元に英語小説の薄いテキストを開いて待つ
エンドウ先生が教室にやってくる
左手にはステレオラジカセを抱えて
スイッチを押して始まるのは、英語のラジオドラマだ
僕らは、耳からドラマを聞き、テキストに目を落として英文を追う

ラジオドラマには会話だけでなく、効果音たとえば銃声なども入っている。
映像はないので、否が応でも想像力が高まる
英文がすーっと頭に入って来る。
結局、僕は3か月の講義が終わる頃には、テキストを丸暗記していた。
英単語やイディオムを暗記したことはあったが、全文を暗記したことはないし、しようとしたこともない。
この時も暗記しようと努力したのではなく、気がついたら覚えてしまっていた。

翌年初頭の後期試験
教科書持ち込みで問題を解いているようなもので、すらすらと答案を仕上げた。
成績は「A」だった

つづく

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