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2020年5月 9日 (土)

ジャイアントロボの想い出(2)

おやつと言っても僕がよく買っていたのは「ニシムラ」に売っている天ぷらでした。
エビや春菊が入っていて「こちら塩で召し上がってください」というアレではありません。
九州山口の方ならわかると思いますが、天ぷらといえば角天のことです。
魚のすり身を揚げて四角く成形すると角天。丸くすると丸天。

 



関東では売られていないため九州の人が「天ぷら」と言っても関東の人には通じません。
僕が「天ぷら」について説明すると、関東の人は「それはさつま揚げだよね」と言います。
確かに似てはいるのですが、さつま揚げには、野菜や魚介類などの具が入っているのに対して「天ぷら」には具は入っていません。

九州では「まる天うどん」と言えば、この丸い天ぷらが乗ってきますが、関東で「まる天うどん」と言うと丸いかき揚げ天ぷらが乗ってきたりします。

「天ぷら」は焼いても生のままでも美味い。
僕がそうだったように子供のおやつ代わりから酒の肴、弁当のおかずにも好適。現在は 角天3枚が98円。九州ではたいていのスーパーで売られています。
うどんに乗せるとうまいんだ、これが


ニシムラのおばちゃんに天ぷらを油紙で巻いてもらい2円のおつりを受け取ります。
1枚8円です。僕はこれを4日繰り返して5日めには、2円ずつ貯めた「天ぷら貯金」を投入して「2枚買い」に打って出るわけです。
2枚の日は興奮しました。
恐らく、そんなささやかな楽しみのことは母に話したことがないと思います。話したところで「それかね、ゆっくり味わって食べり」といった共感が得られるとは思えませんでした。


従って、120円のジャイアントロボが欲しいとねだっても「ええよ、買おといで」と即答が返ってくることはない。
「ムダなモノに出すお金はない!」と一顧だにされないだろうと思っていたのです。

天ぷらを6日我慢して10円ずつ貯めると、残りの60円を出してくれるという提案。幼い僕は母が菩薩に見えました。
いや、当時、菩薩という単語は知らないので、地獄に仏・・
半信半疑ながらも、じゃ明日から貯めるねと即答したのでした。

つづく

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