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2020年6月27日 (土)

音が揺れるNational RQ-552 これがワウフラッター?

令和の今、インターネット記事やオーディオ専門誌で、時折ラジカセ&カセットが取り上げられている。
そこに「Nationalのラジカセは回転系が優れている」という記事が散見される。
いくつものラジカセを所有することはできないので、僕には目の前の「National RQ-552」しかない。ただ、それを使っている時は、回転系には少し不安を感じていた。
使い始めて1年が過ぎた頃から、曲の終わりがけに音が頼りなく揺れた。
テープの巻きが固いのか、モーターがへたってきたのか、あるいは音源がそうなのか、分析できるだけの知識も材料もない。ただ「あぁあまり揺れないでくれ」と祈るしかない

昭和の楽曲はフェイドアウトで終わるものが大半だった。
徐々に音が小さくなるのがフェイドアウト。突然ばしっと終わるのはカットアウト。
逆に音が始まる時はフェイドインとカットイン


かつて佐野元春がカットアウトについて語っている
(佐野元春の口調で)
「ナイアガラトライアングル2」の「彼女はデリケート」のレコーディングで、僕はこの曲をフェイドアウトで作っていたんだ。当時はそれが当たり前だったからね。ところが大瀧詠一さんは「何をやってんだ、佐野君!ロックンロールはカットアウトだよ」と言って、録り終えていた音源を編集してカットアウトにしてしまったんだ。こんなことができるんだ!って僕はスゴいなと想った」

ちなみにこの曲「出発間際にベジタリアンの彼女は東京に残した恋人のことを想うわけだ。そう空港ロビーのサンドイッチスタンドで・・」という科白で始まるが、僕は佐野元春が喋っていると信じて疑わなかった。ところが「あれは大瀧詠一が元春の口調を真似ている」と元春ファンから聞かされた。本当だろうか


このカットインなどの用語は「RQ-552」を買った時に、おまけで付いてきたラジカセ読本で学んだ。恐らくNationalがどこかの版元に委託して作らせたものだろう。
この本は実によくできていた。
「ナマ録」「エアチェック」「ミキシング」というラジカセの楽しみ三本柱と「BCL」について、イラスト付きで易しく解説。コミックス一冊くらいの分量にまとめている。
読み進めるにつれて、これからこのラジカセと共に広がる楽しい世界を夢見ることができた。
今でもふと読みたくなって、ネットで検索するのだが「Google先生」の耳には届いていないようだ。
誰か同じ思いをした人が何処かにいないだろうか。当時を知るラジカセファンと、いろいろと話してみたいと想う。

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