「Fリク」でハガキが読まれなくなった理由
FMリクエストアワー通称「Fリク」で僕のハガキがぱたりと読まれなくなってから1年が過ぎていた。
それでも僕は番組を聴き続けていたし、リクエストハガキも送っていた。
それは、この番組が最新のシングル曲を仕入れる唯一の頼りだったからだ。
(アルバムは「夕べのひととき」で入手)
そんなとき、こんなハガキが読まれた
「以前はいつも読まれていたのに、最近はぴたりと読まれなくなり枕を濡らしています。それでもこの番組はいつも応援していますよ」
DJの2人(男女)が応える
女「それは申し訳ないですねぇ」
男「そうですねぇ、ただ、たくさんの方から(ハガキを)頂きますからねぇ」
女「これからも、懲りずにリクエストをお待ちしています」
録音していたわけではないが、記憶を辿ればおよそこういう文脈だったと想う。40年前のことをこれだけ覚えているのは、それが、僕が探していた答えだったからだ。
この1年間、なにか僕に落ち度があったのか?放送局としてそういう方針に転換したのか?ハガキが読まれない理由を探して堂々巡りをしていたが、答えは見つからなかった。
そこにあるリスナーから嘆きのハガキ。これで僕の悩みは氷解した。
僕だけじゃなかったんだ・・
その日は、徐々に日が長くなる春先だったが、時間帯は恐らく5時を回っていて、日が長い日本の西端にある長崎でも、僕の部屋にはセピア色の夕べが訪れていた。
この話しを書くにあたり「Google先生」に「Fリクって知ってる?」と聞いてみると、どえらい詳しく知っていて驚いた。
世の中の人は、こんなに「Fリク」が好きだったんだ・・
そして、2020年4月からNHKがこの番組を「R1=ラジオ第1」で復活させる計画があると出ていた。
NHKのウェブページより
(引用ここから)
ラジオ第一の午前の新番組『らじるラボ』(月~金 午前8時30分~)内で、毎月第1、第3金曜で放送します。
(引用ここまで)
"大半の人がラジオはインターネットで聞いている"
という前提なのだろう。この番組は中波(AM)の番組として企画されているようだが「Fリク」をAMでやってどうする。それじゃ「Aリク」じゃないか。
「Fリク」の魅力はラジオの電波を捕まえて、カセットでエアチェックするところにある。
今でも、ラジカセやカセットデッキ+チューナーでエアチェックを楽しんでいるファンにとって、AM放送での復刻は興醒めである。
| 固定リンク | 0
「音楽」カテゴリの記事
- クィーン福岡で最後の公演 九電2days 2日めは一転して超満員(2023.11.27)
- ライブ当日の昼に決まった緊急クィーン参戦(2023.11.26)
- 「Hot Space Tour '82」日本の初演地は福岡(2023.11.25)
- 1982年、クィーン「5会場6公演」の2daysはなぜか福岡(2023.11.24)
- 元春ライブで初めての「セットリスト記念撮影」(2023.09.23)