« 200円のお小遣いがPTAで取り上げられる | トップページ | セールスのメールを送るならば、本物であるという証明が必要だ »

2020年6月 7日 (日)

「業者のメールでも、もらった人は嬉しいものですよ」

今から23年前、サトウさんに言われた言葉が頭から離れない

「業者のメールでも、もらった人は嬉しいものですよ」

当時はインターネット創生期
ECを担当していたサトウさんの言葉だ。

知人・友人からもらうメールというのは限られているから、業者からのメールでももらった人は喜ぶはず、というのが彼の言い分だ。

僕は反論しなかったが、心の中で彼を軽蔑した。
業者から届く売り込みのメールが嬉しいだと?
そんな訳ないだろ!
そういう消費者を嘗めた考え方で、うまくいくわけがない。

結果的に、彼の事業はうまくいかなかった。
数年後、彼は去って行った。
ただ、彼の言葉が23年経った今も忘れられない。
業者からのメールが届く度という訳ではないが、10日に1回は思い出す。


最近、届くメールの中に「おっ」と想うものが増えている。
この日はこんな件名のメールが届いた。

「【***News】都道府県別 自治体・企業 コロナ状況」

***には会社名が入っている。恐らくIT事業者だと思われる。


(以下、引用ただし一部手直し)

<お断り>
本メールは、弊社営業経由でご案内させていただいたお客様へ、
COVID-19関連最新情報をお届けしております。
本メールがご不要の場合は、メール末尾のURLよりお手続きお願いいたします。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の最新情報をお届けします。
貴社の感染症対策本部における情報収集活動の一助になりましたら幸いです。

「情報」の件名
「情報」のURL

(引用終わり)

「情報」は10個以上が列記されていて、どれも、中身を見てみたいと興味をそそられる件名がつけられている。
もし僕が経営者からコロナについてのとりまとめを求められる立場ならば、とても、ありがたい。
全部、クリックしたくなるだろう。


「情報」のURLはその会社のドメインの末尾に乱数が付いたもの
恐らく、boxなどのネットワークストレージに置き「URLを知っている全員に公開」設定にしているのだろう。


過去に名刺交換した会社であれば、その社名に見覚えがある。
だが、セミナーを受講した。あるいは、その資料を後日ダウンロードした人に送られてくるメールの場合、社名に見覚えがないことが多い。

つづく

| |

« 200円のお小遣いがPTAで取り上げられる | トップページ | セールスのメールを送るならば、本物であるという証明が必要だ »

インターネット」カテゴリの記事