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2020年6月 4日 (木)

日本初のラジカセを作った ナショナル ラジカセの歴史

ナショナルのラジカセ「RQ-552」は「5ウェイワイヤレスマシン」を本体内蔵して大人気となった「RQ-448」の後継として「音のマック」というキャッチコピーで売り出された。
当時ナショナルのラジカセには「マック」という愛称があったのだ。
アップルコンピューターが設立されたのが1976年。
ナショナルはそれ以前から「マック」という愛称を使っていた。

ちなみに、1977年に発売したVHSビデオデッキには「マックロード」と命名した。
当時、NHKが土曜日に放送していた「警部マクロード」という人気海外ドラマがあったので、恐らく、それにあやかったものだと推察している。


■ナショナルラジカセの歴史

1967年12月
RQ-231
35,800円
既にテレコはSONYが出していたが、日本初のラジカセはRQ-231

1973年
RQ-540(MAC GT)
カールコードのワイヤードマイク付き
FMトランスミッターを初搭載

1973年
RQ-448(MAC ff)
5ウェイワイヤレスマシンを本体内蔵
34,800円

1975年
RQ-552(音のマック)
39,800円

ナショナルラジカセの品番は「RQ」が使われた
1976年に参入したステレオラジカセ(RS-4300)ではRS、RQ、RXが混在した


音のマック「RQ-552」の特徴は、世界初の「ミュージックセレクター」を搭載したことだ。

当時、ラジカセの上位機種に搭載されていた曲間頭出し機能「キュー&レビュー」は、頭出しをしている間、ボタンを押し続けていなければならなかった。
これが、けっこう指力が要った。恐らく、ラジカセファンは指立て伏せが得意だったはずだ。

そのうえ「よし、ここだ!」と想って指を離すと、次の曲の頭が切れていたりした。
絶妙のタイミングで指を離すのは熟練を要した。
もし、今「TVチャンピオン」で「ラジカセ王選手権」があるならば「キュー&レビュー頭出し対決」は最大の見せ場になるだろう。

ミュージックセレクターは、このラジカセ少年を悩ませた頭出しを自動化したのだった。そういう意味ではラジカセ界のAI、いやRPAといえる^^;)

 

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