もしも、僕がカップ麺会社の企画部に勤めていたら(2)
3分?
5分?
お前もか、評判屋の塩焼そば
「評判屋の塩焼そば」は、まいばすの定番商品
安い!多い!美味い!
だが、君もその他大勢のやきそば達と同じ過ちを犯しているぞ
カップやきそばにお湯を注いだ、まさにこのタイミングで「作り方」や「メーカーの住所」を読む人だどれだけいるのだろうか?
今、この視界にとらえた映像の中で、最も求められている情報は何か?
メーカーの担当者は考えないのだろうか
君たち、日頃、自分で自分の商品、食べてるか?
と言いたい(岸本葉子か)
その情報はとてもささやかに表現されている
僕にはいつも、それを見つけることが難しい
このタイミングで僕の脳内には、こういう映像が浮かんでいる
気持ちが昂ぶりすぎて、横に倒したマクドナルドみたいになってしまったが、僕が欲している情報はこの数字に尽きる。
さて、蓋を剥がしていよいよ食べ始める
(あ、省略しましたがお湯は切ってます。お湯の入ったままラーメンで食べるというオチではないです)
まず、初めにフランクフルトから
いつ、入ったんだ?フランク!
そう。黙っていたけれど、実はお湯を入れる前に買い置きのフランクフルトを3本入れておいた
もちろん3という数字には意味がある
これがお湯に浸かった3分でいい感じに暖まっている
パキッ
フランクを半分かじる
急いで麺をかきこむ
あぁ、美味い
「評判屋の塩焼そば」は麺が美味いが、この瞬間はどの焼そばでも大概美味い
汁物のカップ麺ではこうはいかない。麺がスープに浸かっているため、はじめから味が付いた「ほぼ完成品」を食べなければならない。
「完成品を食べるのがふつーでしょう」
という体制側の意見に僕は一石を投じる
ラーメンに限らない
あらゆる食事は「変化」の中にこそ、楽しさがある
予め完成品が供されたとしても、そこに変化を付けていくことはできる
ただ、ここで取り上げる「カップ焼きそば」は "完全な未完成"の状態から食べ始めることができる
次は麺だけ、かんすいを味わう
ここでは、麺の実力が問われる
まいばすで売っている「エースコックキングダム太麺焼そば」の麺は、太麺ということもあって、この瞬間がたまらない
焼そば界の王者「日清UFO」は、もっちりしてよいのだが、ソースに絡めた後の美味さに比べると、いまひとつだ。
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