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2020年7月 7日 (火)

岸本葉子を読んだ夜に事件が起きる

日本では刑事のなり手が少ないようだ
確かに子供が卒業文集に「大人になったら刑事になりたい」と書いたのを見たがことがない。
僕らが子供の頃はゴールデンで人気俳優の桜木健一が刑事をやっていて「母さん、辞令だ。刑事になったよ」と目を輝かせていたので、きっと、狭き門の仕事なのだろうと思っていた。

そんな世相なのか、最近のテレビは刑事ドラマばかり。
杉下警部に憧れてよい子の皆さんが刑事を目指してくれることを待望しているのだろう。

刑事ドラマは殺人現場から始まる
死体が血を流している
あるいは殺傷シーンで血が噴き出す
子供の頃ならば、お茶の間で「あの血は嘘の血やね」と評論していたが、最近は「今の血のりはうまくできているなぁ」と冷静に見ている。

しかし、実際に目の前で血が流れていると冷静では居られない
それが、自分の血ならばなおさらだ

 

翌日は在宅勤務だという夕方、僕は岸本葉子を読んでいた。
岸本葉子に出会ったのは2001年「マンション買って部屋づくり」という本だった。
未婚の著者がマンションを買って、家財を選んでいく過程を書いた本だったか。彼女は今も同様のネタを年次シリーズのように書き続けているので多分そうだと思う。

その飾らない姿勢、軽妙な語り口が心地よくて、それ以来、岸本葉子の本はほぼすべて読んでいる。
僕が出会った2001年に彼女が虫垂がんと告知され手術したことは、2003年に「がんから始まる」で公表されるまで知らなかった。
そりゃそうだ。親戚じゃないんだから

それでも彼女には親戚のおばさん、いや従姉妹のような親しみを覚える。
寛解の目安である手術から5年が過ぎるまでは、ネットのニュースを見る度に悪い知らせが載ってはいないかと、気が気ではなかった。

それは、実際に僕の従兄弟が術後の再発で死亡していたためだ。
5年経過までは予断を許さぬことを知らなかった僕は、彼の病室を見舞った際、奥様の前で「もう治ったんだよね」と言ってしまった。
明るく振る舞ったつもりでいた
二人は無言でスルーした
そのときの二人の豆鉄砲を食らったような顔が忘れられない。
心から悪いことをしたと思う。
無知は怖い


その日、手にしていたのは「50代からの疲れをためない小さな習慣」
そこには次のような文章があった

(箇条書きで引用)
・年をとったら気をつけないとと思うのは自宅での事故
・床には物を置かない。見た目に散らかるだけでなく、つまずきのもと

いつも通り、さらりと読み進める
この数時間後、それが自分の身に起こるとは思いもせず

つづく

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