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2020年10月 7日 (水)

Zoom会議に出現したハッピー小僧

コロナ禍の時代が始まって半年。
いつもならば「早かった」「長かった」いずれかの感想が湧く6か月という時間だが、どうにもこの時代には感慨が持てない。
6か月と言えば、変化の激しい現代においては十分長い期間だが、その前に過ごしてきた数十年の「OA化」時代と比べると、まだ短い。

僕はこの時代に新たな「オンライン呑み会」という楽しみを見付けたが、この仕組みが普及した発端であるビジネスとしての「Zoom会議」は、否応が為しに会社組織にすっかり定着している。

特に、交通手段での移動を伴う社外との会議は当然のようにZoomだ。
これまでならば
「私、サトウ商事の宗像です」
「へぇ、珍しい名前ですね。福岡に海岸線がキレイな宗像というところがあるのですが、ご実家はどちらですか」
といった名刺交換談義は、この新しい仕来りには存在しない。

名前だけを名乗ると、その人となりを画面に映った姿から読み取る術も無く会議が始まる。

「まずは今回の趣旨からお話いただけますか」
取引先のオザワ氏が口火を切る
僕らが用意しておいた企画書を共有して目的を説明する
すると、オザワ氏がにこやかに答える

Zoom会議はこうして「ターン」の繰り返しで行われる。
システムの仕様上、同時に2人が喋れないからだ。
だから、他人の話を遮ったり、かぶせて話すことは基本的にNG
誰かが話している人は、熱心にその話に耳を傾ける
(耳を傾けていることを示す"頷き"も求められる)
自分が話す時は、自分に酔わず、手短に要点を述べて、黙る
そうやって攻守交代していく

そんな当たり前のことが、これまで、膝詰めの会議ではできなかった
エライ人や、周囲を見下している人が、他人の話を遮り、腰を折り、我田引水していく。立場の弱い人は黙り込んで拝聴する。それが、長い間、誰もが仕方なく受け容れていた会議スタイルだ。

もちろん「Zoom会議」の世の中になっても「引水くん」は実在する。
カフェで会議に参加して、ウェイトレスの「こちらでお召し上がりですか~」「玉子がない!」といった声が会議に混ざってもお構いなし。「引水くん」が話す度にウェイトレスも参加して、参加者は顔を見合わせて笑っている。


オザワ氏

「いいですねぇ、これで御社はハッピーですねぇ。ただ、こういう工夫はどうですか?そうすれば社員の方もハッピーだし、取引先もハッピー、オールハッピーになりますね」

お前は亀田のハッピーターンか

もちろん、心に思ったことを声に出すほど若くはない
学生の頃から読み書きを怠り、大人になってからはSNSのワンフレーズで世を渡り、彼の辞書には「語彙」「言い回し」「工夫」という言葉が載っていないのだろう

きっと、彼にA5ランクの牛を与えたら「んまっ」「やば」「やわらかい」の3ワードで回してくるに違いない。あと「箸で切れる」くらいは言うかも知れない

ハッピー小僧が1時間の間にハッピーを50回ほど言って、僕は彼とのビジネスでハッピーになれないことがわかったことがハッピーだった。

Zoom会議は第1印象で人となりを推し量ることは難しいが、1時間も経つとその人物像がくっきりと浮かび上がる(これについては別の機会に)

ちなみに鹿児島県産安納芋を使ったハッピーターン焼きいも味は、やばいほどんまい。やわらかくはないけれど

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