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2020年11月20日 (金)

それでも、ピッチの中で「はんどぉー!」を叫ぶ人たち

はんどぉー!

コロナ禍でのサッカーではチャントが禁止されていることもあり、選手達の声がよく聞こえる。
先日、今期初のスタジアム観戦では「よく聞こえるね」と仲間と笑い合った。

その試合、32節群馬-V長崎の後半32分
群馬の選手が「はんどぉー!」と声を上げた
目の前のプレーだったので、その声がよく聞こえた

V長崎の選手のバックパス
GK高木和徹は足で止めたあと、群馬の選手が詰めてきたところで手で拾った。
それをみて群馬の選手がハンド、つまりPKを主張したのだ。

となりで「いまのなに?」という友達に僕は「間接FK」と返した。2019年改正新ルールにそうあったからだ。

ルールでは「GKが蹴った、蹴ろうとしたボールを手で触る」行為はハンドに当たらない。味方がキックしたバックパスをGKが足で蹴った後に手で触れた場合、ハンドではなく間接FKとなる。

群馬の選手は新ルールが頭に落ちていなくて、とっさにハンドだと思ったのだろう。
このシーンについて「高木和はルールを知らない」と思った人もいたようだが、プロのGKがそんなはずはない。高木和は飛んできたボールが相手と味方のどちらの足に当たったかがよく見えなかったのだろう。


ハンドにならないケースとして「手が体の近くにある」「不自然に身体を大きくしていない」ケースがある。
32節東京V-徳島戦では、エリア内に蹴った徳島の選手のパスが東京Vの選手の手に当たったことでハンドとなり、徳島がPKで貴重な決勝点を得た。

2019年改訂では、ハンドにおいて「判定に競技者の意図は加味されない」ため、徳島の選手が「手に当てに行った」かどうかは加味されない。手の位置がすべてだ。
Jリーグが火曜日に公開している特集番組「Jリーグジャッジリプレイ」ではこのシーンは「PKではない」という論評となった。


井上知大主審の謎の判定が続いた34節V長崎-FC琉球戦の後半46分。
フレイレがスライディングした後、体を支えた手にボールが当たると井上主審は「ハンド」判定
「倒れた体を支えた手にボールが当たる」場合はハンドではない。
恐らく、井上主審の位置からはその前、フレイレのトルソー(胴体)に当たったのが「手」に当たったと見えたのだろう。
そういう間違いが起きないように、副審がいて、フレイレのプレーは副審の目の前だったのだが、副審は「ノーハンド」の助言をしなかった。
この副審は10分前には澤田崇がエリアで倒されたのを目の前で見ていながら「ノーファウル」を進言したと思われる。


プレー後のボールが自らの手に当たる、蹴ったボールが予期せず自分の手に当たるのもハンドではない。

それでは「ハンドになる」のはどのような時かというと、次の通り。

攻撃側
■最後に手に当たったボールがゴールイン
■手でボールをコントロールしてゴール

攻撃/守備両方
■手を身体から離して身体(の外形)を大きくして、結果的に手にボールが当たる
■肩以上の高さに上げた手にボールが当たる
ハンドの要件はそれほど多くない。
それでも選手たちは、手に当たる毎にピッチの中で「はんどぉー!」を叫ぶ
そういうのを、古来から日本では「なんとかの一つ覚え」というのではなかったか

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