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2020年11月18日 (水)

フィギュアを始めた友達が僕の「購入確定」を迷わせる

中村君から久しぶりにメールが届く。
去年までならば、とんかつや目新しい流行ものの食べ歩きを共にしていたが、今年に入ってからその活動は停止している

メールには「最近は仕事が忙しくて休みもとれていない」と書かれていた。世の中が在宅勤務に向かうなか、在宅ではまわらない仕事の彼は、相手が在宅しているしわ寄せが来ているのだという。
末尾には「最近はネットでルパン三世のグッズを買い漁っている」と書かれていた。
元々映像作品以外に興味はなかったが、最近ストレスのはけ口にフィギュアに手を出したら、はまったらしい。

その道ではベテランの域にある僕のコレクションには、23年前に買ったルパンと不二子の 1/6スケール があるが、先輩風を吹かすようなのでそれには触れず

近況として「数十年ぶりにラジカセを買おうと思っている」として、購入予定の機種名を添えて返信した。

すると、すぐに中村君から返事が届く。

「motoさんらしくないですね。せっかくならば、きちんとした音が鳴る機種を探した方が良いのでは?」

出鼻をくじかれる思いだった。余計なことを・・とも思った。
だが、その言葉はフリクションで消しても、きれいに消えない文字のように、うっすらと心に残り、僕の[購入確定]ボタンを先延ばしさせたのだった。

「しっかりした音が鳴る」ってどういうことだろう
中村君は最近ハイレゾコンポを買ったくらいで、音にうるさいオーディオファン。オーディオ小僧として育った同世代の共感がある。僕が「BOSE M2」を買った時は、いい買い物をしましたねと言ってくれた。
いい音を求めることに異論はない。だからと言って、それは僕が今、ラジカセに求めているものではない。

それでは僕が「ラジカセに求めているもの」ってなんだろう
それは「郷愁」という言葉に集約される
かつて、プラスチックの箱から音が出た感動
エアチェックやレンタルで精魂込めて作ったカセット
音楽がコンピューターとアレクサから鳴る時代になった今、もう1度、カセットが鳴るところを"見てみたい"

見るといえば、僕にとっての究極はラジカセの黄金律であるスタジオ1980
1980からいい音が出れば、どんなにすばらしいことか
SONYが復刻販売してくれたらいいのにな
いや、もしかしたら、既にそんな動きがある、いや僕が見逃していて既にあったかも知れない

「Google先生」にスタジオ1980は今?を尋ねてみた。

しかし、見つかったのはかつての名機を紹介するアーカイブ、カセットテープのブームが再来しているという特集記事。1980再販につながるものはない。

そんな時、ヤフオクではどうなのと思いついた。以前、National クーガRF-877が売られているのを見たことがアル。1980も動作保証のない「ジャンク品」の類いは出品されているのではないか?

その予想は違う意味で裏切られた・・


46年の時を超えて、憧れのスタジオ1980を手に入れた

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