しらべるが選ぶ2020年の5大ニュース
【3】安倍晋三 総理大臣を退任
米国、中国、ロシアという大国のトップと「いずれも敵対していない」という希有な調整役が退任したことは、2021年以降の世界にとって大きな損失だった。
世界を1つの国に準えれば「世界の国益」を損なったと言える。
8月24日、連続在任期間が歴代最長となった
8月28日、潰瘍性大腸炎の再発を理由に首相辞任表明
*任期満了は2021年9月だった
9月21日、66歳
「日本の国益」にも大きな貢献をしたと思うが、退任後のコメントには心ないものが多かった。
■TBS「news23」星浩
「一次政権の時に政権を投げ出したと言われたのでそう言われたくないと言う思いがあったんだと思う。コロナ対策のパッケージをまとめて次の政権に引き継ぐと言う形にしたかったんでしょう。ただまた政権を投げ出したと言う印象は拭い切れない」
8/28 TBSニュース23
■立憲民主党 石垣のりこ参院議員
「総理といえども「働く人」。健康を理由とした辞職は当然の権利。回復をお祈り致します。 が、「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」を総理総裁に担ぎ続けてきた自民党の「選任責任」は厳しく問われるべきです。その責任を問い政治空白を生じさせないためにも早期の国会開会を求めます」
8/28 本人twitter
「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」
については、その日のうちに枝野党首が注意を与え、本人が謝罪のtweetをしたが、それはあまり詫びているとは思えないものだった。
■芸能人 ラサール石井
「望んでいたことだが、全く喜びも感慨もない。何とも言えぬ脱力感。記者会見はヌルく、まるで番記者と総理のお別れ会のよう。3年B組金八先生か。てかプロンプターなしでできるんじゃん。最初からそうすりゃいいのに。まだまだ闇は続く。何も終わらぬ。何も変わらぬ。みんなで見続けるしかない」
8/28 本人twitter
一方、辞任を惜しむ声、労を労う声もメディアでは多く取り上げられた。
どちらが大勢を占めたのか比率を挙げることはできないし、できたとしても意味は無い。
古来より日本に伝わる諺に「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」がある。
「その人を憎むあまり、その人に関わるすべてのものが憎くなる」例えだ。
一方、日本には「是々非々」という言葉もある。
立場にとらわれず良いことは良い、悪いことは悪いとすることを言う。
好きな人でも失態や短所は咎める姿勢を持ちたい。
嫌いな人でも実績や長所は認める懐の深さを持ちたい。
安倍総理退任会見の映像を見て、橋下徹はCX「Live News it!」で次のようにコメントした。
「(会見の報道各社質問で)お疲れ様でしたと1人の記者しか言わないが、あんなものなんですか(メディアは)厳しく言うところは厳しく言えばいい。7年何ヶ月総理されて病気でこうなっていたというところに関しては お疲れ様でしたと言ってもいい」
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