ポリドールは「断絶」のカセットを作るべきだった
「陽水ライブもどり道」のカセットを手にしたことで、かつてラジカセで聴いた"他の陽水"もスタジオ1980で鳴らしたいと思うのは自然な流れだった。
「氷の世界」「二色の独楽」と続く絶頂期の2作品は、レコードレーベルのポリドールから出ているものが、割と安い値段で見つかった。
そうなると「二枚目最強論」を唱える僕にとって、喉から手が出るほど欲しいのが「陽水Ⅱセンチメンタル」(ポリドール版)
これも、希少ながらメルカリで見つけることができた。
僕がリアルタイムで聴いた初作「招待状のないショー」(フォーライフレコード)はPONYが販売したものが手に入った。
ということで、ポリドール時代のアルバムでは「断絶」だけがカセット版が作られなかったということになる。
そこで、やむを得ず、中古流通量の多い「夢の中へ断絶/井上陽水の世界 」をゲットした。
「夢の中へ断絶/井上陽水の世界 」
井上陽水の世界 夢の中へ断絶 傘がない・紙飛行機
<全20曲>
SIDE/A
夢の中へ○
いつのまにか少女は○
神無月に囲まれて☆
あこがれ★
人生が二度あれば★
傘がない★
小さな手★
ハトが泣いている★
感謝知らずの女★
東へ西へ☆
SIDE/B
断絶★
夏まつり☆
つめたい部屋の世界地図☆
夜のバス☆
紙飛行機☆
あどけない君のしぐさ☆
帰郷(危篤電報を受け取って)☆
もしも明日が晴れなら★
愛は君★
白い船★
1st「断絶」から10曲(★)収録されていないのは「限りない欲望」「家へお帰り」の2曲のみ
2nd「陽水Ⅱセンチメンタル」から8曲(☆)
シングル「夢の中へ/いつのまにか少女は」(○)
このカセットは1枚めから2枚めまでのベスト盤的な意味合いで企画されたようだ。
カセットの背見出しとカセットハーフには「夢の中へ・断絶/井上陽水の世界」とクレジットされているが、ラベル正面には「井上陽水の世界 夢の中へ断絶 傘がない・紙飛行機」と記されている。
火曜サスペンスかっ
「音楽はオリジナルアルバム単位で聴くもの」という固定された概念を持たない人が、ふらりとレコード屋さんを訪れて、ふと棚を見ると陽水のカセット。
「ん?こんなアルバムあったかな?」
と手に取ると"なんだかいい曲"がたくさん並んでいる。LP2枚+シングル買うよりお得かも・・とお買い上げ!
ポリドールのカセット担当者が、そんな妄想を抱いていたのかは知る由もないが、その判断は誤っている。記念すべき陽水のデビュー作「断絶」のアルバムカセットを世に残すべきだったと思う。
※参考
「断絶」収録曲
<全12曲>
A面
あこがれ
断絶
もしも明日が晴れなら
感謝知らずの女
小さな手
人生が二度あれば
B面
愛は君
ハトが泣いている
白い船
限りない欲望
家へお帰り
傘がない
「陽水Ⅱセンチメンタル」収録曲
<全12曲>
A面
つめたい部屋の世界地図
あどけない君のしぐさ
東へ西へ
かんかん照り
白いカ-ネ-ション
夜のバス
B面
神無月にかこまれて
夏まつり
紙飛行機
たいくつ
能古島の片想い
帰郷:危篤電報を受け取って
なんだったら、今からでも遅くないぞ!
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