井上陽水の「夏まつり」に、出会わなかった妹を思う
ラジカセ生活(2日め)
カセットを入れて、プレイボタン押下
むむ、テープが回らない・・
いきなり、壊れたのか?
血の気が引いたが、表と裏を反対に入れていた。
昨日はセレクトスイッチにノータッチだったので、しっかり動作を確認していく。
あ、TAPE SELECTが「CrO2」になっている
ノーマルテープなのに
スイッチを向こう側に倒して「NORMAL」に切替え
これで音がクリアになった^^;)
初期のラジカセ生活時代、スタジオ1980の倒すスイッチに憧れていた。
おや?METER SELECTが「TUNE」になっているぞ
道理で昨日は動きが変だなと思った・・
「LEVEL」にすると振れ方がシャープになった。
(それでもピークメーターほど、きびきびしていない)
それにしてもメーターの針があまり振れない。つまり音のレベルが低い。こんなに小さいレベルで録ったのか。それとも、この機械が古いということか・・
もしかして、大きな音で聴いたら針がもっと振れるのかと試してみたが、変わらなかった。そりゃそうだよな。
3桁のアナログなカウンターもしっかり回っている
表裏、あっという間の60分が過ぎた。
それにしても、40年前にエアチェックしたカセットテープが伸びもせず、きちんとまともに動いていることに驚く。
続いてこの日届いた「陽水ライブもどり道」をかける。
古いカセットなので、初めて再生する前は、巻き送り>巻き戻し。
きゅー スゴイ鳴きが入る
胸が締め付けられる
大丈夫なのか・・
巻き戻しという作業は、古いモーターには過酷な負荷なのではないだろうか。
プレイボタンを押下する。拍手が鳴って陽水が「夏まつり」を唄い始める(JITTERIN'JINNではない。あちらは「夏祭り」)
♪もらったおこづかいなくすなよ
と妹に諭す兄の光景が目に浮かび、あぁ自分にも妹が欲しかったなと中学生の僕は考えていた。
そういえば、小学校の低学年の頃だったか、母にこう尋ねられたな
「妹か弟か、どっちか欲しいかね」
突然の質問に真意が測りかねた。
僕の家は姉と僕という2人兄弟が確定していて、そこに、僕が望んだら「はい、妹できました~」となるわけがない。母は僕をからかっているんだろう。それにしても、聞いても意味の無いことを・・
人類誕生の仕組みを知らなかった小学生の僕は「そんなん聞いたってしょうがないやん」と少し腹を立てたように答え、その後、2度と母はその話題を出さなかった。
もしも、その時、これからでもなんとかなる(笑)ことを知っていたら、僕は「下ネタかよ」とは言わなかったとしても、恥ずかしくて答えられなかっただろうし、まだ陽水に出会う前だったので、妹が欲しいとはこれっぽっちも思っていなかった。
VUメーターがさっきよりもよく振れ始める
プロが作ったテープだから、これがこの機械本来の姿なのだろう。
振れるといってもレベル5あたりまでで、レッド(0~3)まで振れることはない。
ピークメーターで録っていた頃、ピークが一瞬レッドに掛かるくらいにレベル設定していたが、このカセットが作られた昭和48年当時はこのくらいが標準だったのかも知れない。
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