A面の1曲目の音がくぐもる。それを「音欠け」と呼ぶ
ラジカセ世代の方ならば、わかってくれると想う。
カセットは保管状態がよくないと、妙な「音欠け」が起こる。
そのパターンには大きく分けて2つある。
①A面1曲め、冒頭の音がくぐもっていて小さい
数分すると、急にクリアになって、あとは正常な音になる
②A面の終わりがけなどで、音が一定周期で小さくなりふらつく。つまり音量の上げ下げがしばらくの間、一定の周期でつづく
恐らく、保管されている時に、磁力や湿気などにより、外側に近い部分だけが影響を受ける。
たいがい、テープは両端どちらかに巻き取られた状態で保管されるので、それはA面の始めや終わりに起きることが多い。
そういう現象を言い表した言葉は見つからないので、しらべるではこれをカセットの「音欠け」と呼ぶことにする。
ヤフオク・メルカリで売られている音楽カセットには「動作確認済みです」と謳う出品はある。それはそれで良心的であるには違いない。
ただ、それは「テープが切れていません」と言っているに過ぎない。
棚に並べて飾るだけならば、それでもいいが「ラジカセ生活」を再開するからには「音欠け」なく鳴って欲しい。
しかし、音について言及した出品はみかけない。
それはまだ「ラジカセ生活」を再開した人が少なく、音楽カセット中古市場が小さいからだろう。今後、一大ブームが起きて、人々が懐かしの音楽カセットを買い漁る日がくれば「音欠け」を商品価値の一基準とする共通認識が生まれるかも知れない。
「2つの方針」とは外れるのだが、どうしてもKUMIのボーカルをラジカセで聴いてみたい想っていた時、LOVE PSYCHEDELICOのシングル版をみつけた。
デリコは2001年1月のファーストアルバム「THE GREATEST HITS」の非売品カセットテープ(金銀2種類のラベル)が宣伝用に配布されているが、こちらはタワーレコードなどで数量限定発売されたもの。
2000年1月発売。2曲入り100円「LADY MADONNA~憂鬱なるスパイダー~/ 二人だけのGROOVE」
日本における音楽カセット発売は1995年までには終焉しており、2000年発売カセットというのは、僕のコレクションで最も新しい時代のものになった。
シルバーの段ボールケースがカッコイイ
プラケースではないので、ハブを固定するストッパーが装填されている。
カセットで聴くKUMIのボーカルに期待は高まったが、残念ながらA面は「音欠け」が発生していた。ただ、曲の後半からは伸びのあるKUMIの声が18cmスピーカーから聞こえてくる。
A面に音欠けが発生する場合、B面には発生しない。それは、しらべるで推測する通り、それが保管時外側に巻かれていた部分が影響を受けるからだろう。
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