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2021年3月21日 (日)

終わりまで 2時間45分

「悲しきレイディオ」の長いホーンが終わったところで、僕らはもう「セットリスト掲示はないだろうな」とか、帰りに「コンビニでシュークリームを買おう」といったことはおろか、次の曲はなにかな?という少し先の未来を考える余裕すら無くしている。
そこへ、MCなしでいきなりバスドラ三発

現代の若者風にいえば
きたーーーーーーーーーーー

◆ SOMEDAY(SOME DAY)
熱々のご飯に海苔醤油仕立ての玉子をのせたように
あるいは炎天下で一日働いて、駆け込んだ居酒屋で生ビールが運ばれてきた時のように
もうそれはここでは絶対的なもの
「なにも説明は要らないだろ?」
元春が言って、僕らもそうだねと応えている
心の中で


◆ アンジェリーナ(Back to the street)
僕はこのライブの数日前、念願だった「Back to the street」の音楽カセットを手に入れた。
横浜にあった「赤い靴」の前で元春が笑っている。両手をポケットに突っ込んで
ジャケットの裏面に<<好評発売中!!>>と題して他のアルバムカセットが紹介されているが、なぜか「Back to the street」「SOME DAY」の2つ。
「Back to the street」を今手にしているのだから、ここは「Heartbeat」じゃないんだろうか・・

「あぁ現実なんだ」
客電がついてアリーナが真昼のように映し出される。今ここに5000人がいい時を過ごしている幸せが浮き彫りになる

曲が終わり時計を見ると、19時41分
あぁ、もうこんな時間なんだ。まだ2時間くらいかと想っていた。
あっという間だ。開演からの2時間35分が短く感じるのは元春のライブではしばらくなかったと想う
もうタイムリミットまで19分しかない


アンコール
アンジェリーナの賞賛から、途切れることなくアンコールへと拍手が遷移している。
誰も声を出していないのに、誰も声を出していないということを実感しない。考えてみれば不思議だ
まだ、聴衆のアンコールの拍子が揃わないうちに元春が走って戻ってきた
この早さは40年で史上最速^^;)
時間がないのだ
きっと、バンドのメンバーは水をぐいっと飲んだくらいで、汗を拭く暇も、肩を揉んでもらうことも、ましてや着替える暇もなかっただろう

◆ 約束の橋(ナポレオンフィッシュと泳ぐ日)
ホーンが入った約束の橋はいい、とてもいい、やっぱりいい
「ラぁラぁラぁらら・・」
合唱できないのは残念だが、それ以外はいつもの元春と僕ら


■THE COYOTE GRAND ROCKESTRA
ギター:深沼元昭、藤田顕
キーボード:渡辺シュンスケ
ドラムス:小松シゲル
ベース:高桑圭
(以上 THE COYOTE BAND)
パーカッション:大井スパム
キーボード:Dr.kyOn
ブラスセクション:山本拓夫


時計を見ると19時50分
あと10分、主催者は何処にリミットを置いているのか
元春は悟られるかどうかギリギリの視線を宙に浮かべて「もう1曲?」と言っているように見えた

元春が呼びかける
「これからも応援をよろしくお願いします」
僕らは応える
「いやいや、もったいない、まぁ頭を上げてください」
心の中で

「もう1曲いこう」
が来るのか・・ほんの少しだけスリリングな時間が流れる。
でも、今日はここまで
元春とバンドメンバーは左袖へ引ける
左側の西スタンドに居る僕らからは、隊列の最後に元春が階段を降りきる所まで見送ることができた
既に客電はフルライト、僕らには帰宅の道が始まっている。

「SOME DAY」「約束の橋」は聴くことができた。
「ガラスのジェネレーション」は大阪城のみんなのとっておきになるのかも知れない。

規制退場で割と早めに会場を出ることができた。
Tシャツに並ぶ僕らを濡らした雨は既に上がっている。
グッズ売り場には人波ができている。

金色のタマネギを少し振り返って、僕は九段下への坂道を急いだ
密になる場所へのお出かけ用に、探して手に入れた「三次元高密着マスク ナノ」は、安心感がありとても快適だった。

いつものような「後オフ」はない。その代わり、大阪城も終わった頃、オンライン呑み会で仲間と感想を語り合うのが楽しみだ。

佐野元春 ヤァ!40年目の武道館

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