« 元春と僕の考えは違う | トップページ | 終わりまで 2時間45分 »

2021年3月20日 (土)

元春はまたこれからも歌い続けると言った

COYOTE BANDコーナーが続いている。
「The Barn」以降の音楽について、Ver.の切り替わりを評論するのは難しい。
すべてのアルバムで前作とは切り替わっている気がするし、総じて言えば一本の流れなのかとも想う。
ただ、1つ言えることは、ずっと元春が歌い続けていて、ひとところに留まらず、チャレンジしているということだ。

かつて元春は、音楽をカセットに入れて書店で売った(※1)かと想うと、ビデオにPCMトラックを入れたり(※1)と、新しいメディアの開拓を続けていた。
メディアやデバイスが頭打ちの今、彼は何を想うのだろう。
個人的な希望をいえば、ぜひ次のアルバムは「音楽カセット」も売って欲しい。付録はなにも要らないから

※1「ELECTRIC GARDEN
※2「Visitors Tour '84-'85」
VHSと8mmビデオで発売。8mmビデオには6/1トラックにPCM音声が収録された

◆ バイ・ザ・シー(BLOOD MOON)
◆ 東京スカイライン(BLOOD MOON)
◆ La Vita e Bella(ZOOEY)
この日は演らなかった「星の下路の上」と並び、COYOTE BAND時代では異色な曲だと思う。
僕がそう思うのは、この2曲が元春Ver.1の頃の風合いを持っているからだろう。
「VISITORS」に入っていた「Tonight」のように。
昔のファンにも「ねぇねぇ」と袖を引っ張るような曲
そういえば「Tonight」が「VISITORS」から1stシングルカットされた時、当時愛読していた「週刊プレイボーイ」にこんな見出しが躍った。
私の記憶が確かならば・・
「Tonightは壮大なゴスペルだった」
といった題だった想う。文中では「願いの街に灯が点る」と歌詞を紹介していたので、勘違いだったのだろう。


◆ エンタテイメント
コロナ後に発売された3曲の1つで、この曲だけがAmazon Music やmoraにも配信されている。

◆ 純恋(すみれ)(MANIJU)
◆ 誰かの神(BLOOD MOON)
◆ 空港待合室(BLOOD MOON)
◆ 優しい闇(BLOOD MOON)
COYOTE BAND時代の曲の中にはライブで聴く度に、新しい発見がある。
あぁ、こんな気持ちを歌っていたのか
この時、元春にはどんなイメージが降りて来たんだろうと
今日はこの曲を聴いて「ディストピア」をこの時期に歌っていた背景ってなんだろう?と考えていた。
元春からは「自分の曲として聴けよ」と言われそうだ^^)


◆ ニュー・エイジ(VISITORS)
ここはらは80年代へ回帰
今日唯一の「VISITORS」トラック
そういえば、元春ライブにはいつも着けてくるVISITORS20周年記念G-SHOCKをつけてくるのを忘れていた。最近は出かけることが減って腕時計を手に取る習慣がなくなっているのだ。

アリーナのみんなが喜んでいるのが見える。
サッカー場で off the ball の選手を見るように、ここでしか見られない光景を見られるのがライブのいいところだ。
もう随分長く来ているので、今日、元春の一挙手一投足を見逃すまいといった気負いは不要だ。
僕は椅子に座ったまま、仲間の幸せににっこり
今日はリラックスしている。今ここが幸せ。どこまでも自由だ


◆ 悲しきレイディオ(Heartbeat)
いよいよ元春が大団円に向けて畳みかけてきた。この曲は長く、そのスイッチとして使われてきた。
オリジナル曲は4分15秒だが、ライブアルバムに収録されたものは10分11秒(ROCK & ROLL NIGHT LIVE AT THE SUNPLAZA 1983)と11分35秒(THE GOLDEN RING 佐野元春 with the Heartland Live 1983-1994)
今日は「ムード盛り上がれば~」を皆が心の中で叫ぶ
元春と彼のバンド、そして5000人のファンの心は1つだ

そして、今夜もこの武道館に待望の時が訪れる
(次回、最終話)

佐野元春 ヤァ!40年目の武道館

| |

« 元春と僕の考えは違う | トップページ | 終わりまで 2時間45分 »

音楽」カテゴリの記事