ガス抜きのために有給休暇を使う
私の記憶が確かならば・・
初めに地震の備えをしたのが2004年
それから、しばらく間が空いて
2011年に東日本大震災があった頃、じっくりと被災時の備えをした
そしてまた間が空いて今年、第三次大惨事の備えをすることになった。
被災時の備品としてカセットコンロを買ったのが、第一次だったか第二次だったかは記録が無い。
防災グッズの棚に仕舞っていたカセットボンベは3本。3本セットで箱に入ったまま保管していた。
ガス器具大手岩谷産業(以下、岩谷)のウェブサイトでは、カセットボンベの使用期限は目安で7年と謳っている。
岩谷のカセットボンベは缶底に製造年月日の記載があるとのことだが、
僕が買っていたボンベには、どこにもそれらしき記載がない。
メーカーのウェブサイトを探したところ、既に事業を行っていないようだった。
いずれにせよ、買ってから7年が過ぎていることはまちがいない。
新たなカセットボンベを買う前に、この未使用のまま期限を過ぎたボンベを処分することにする。
「自治体名 カセットボンベ 廃棄」
でしらべると、居住している自治体ではカセットボンベのゴミ出しについて、次のように案内されていた。
・使い切って、中身の見える別袋に入れる
・「資源ごみ」の収集日に出す
同ページでは「ガスが残っているガスボンベの穴開けは絶対に行わないよう」注意喚起している。
スプレー缶のようにスプレーパンチ(缶用穴開け器)で穴を開けてはいけないのだ。
同ページにはガスが残ったボンベが燃やすゴミに混ぜて出されて、ごみ収集車が火災で黒焦げになっている写真が掲載されていた。
これは、なんとしてもガスを完全に抜かなければならない。
再び、岩谷のホームページに戻り、
「カセットボンベの正しい処理方法」で真剣に勉強する。
「ガスには、玉ネギが腐ったようなニオイがついています」という。
いわゆる、僕らが「ガス臭い」というあれではないのだな。少し匂うくらいのほうが、慎重に作業できそうだ。
まず、作業場所を下見する。
共用部の廊下は、近隣住民が通りかかった時「やばい人」と思われそうだ。
岩谷がいう「屋外の風通しの良い場所で、周囲に火の気がないことを確認します」をクリアできる場所は
集合住宅においては、占有部であるベランダ一択だった。
作業決行日は、近隣住民が出払っている平日。「ガス抜き」のための有給休暇。朝昼夜の炊事時間を外した時間帯とした。
日頃の溜まったストレスを解消するためのガス抜きに有給休暇を使う人は多々いるだろうが、本当のガス抜きに使う人は珍しいだろう。
→在宅避難
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