五輪は平和の象徴。聖火リレーが故郷の佐世保にやってくる
2021年3月25日に福島を出発した聖火リレーは、7月23日の東京都庁ゴールセレブレーションに向けて、トーチがつながれている。
当初予定は2020年3月26日~7月24日。
五輪1年延期により、おなじ曜日で暦に合わせて1日繰り上げた「同日程」で行われている。
これは、本大会の競技が「同日程」で開催されるのと同じ。
■長崎県の聖火リレー
2021年5月7日(金)
南島原市→島原市→雲仙市→壱岐市→新上五島町→諫早市→大村市→長崎市
2021年5月8日(土)
長与町→時津町→西海市→五島市→対馬市→松浦市→平戸市→佐々町→佐世保市
東京五輪2020のウェブサイトにはコースと時間帯が掲載されている。
■新上五島町(中通島)
上五島空港(2006年以来休港)を出発して、世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」に登録されている頭ヶ島天主堂までを走る。
この区域はマイカーの立ち入りが禁止されている。
2018年に訪れた時は、空港の駐車場にクルマを停めて、そこでシャトルバスに乗り換えて頭ヶ島天主堂へ入った。
■佐世保市
19:54 松浦公園
西九州自動車道高架下を走る
20:27 新みなと暫定広場
ジャパネットたかた本社、ハウステンボス、そして佐世保っ子のソウルストリート四ケ町は走らない。
聖火リレーの模様はNHKがストリーミングでライブ配信。
また、その日の模様を5分にまとめた「デイリーハイライト」を地上波で放送している。
限られた時間のため、すべてのランナーが紹介されるわけではない。
かつてのオリンピアン(五輪出場選手)現役のパラリンピック競技者が紹介されることが多い。
宮崎県日南市を通った時は、かつての五輪マラソン競技者、谷口浩美さんが登場。
「こけちゃわないよう気をつけた」というコメントに笑った。
踏まれて脱げた靴を作ったのが、当時asicsの三村仁司さん(現在は2018年から5年間ニューバランスと専属契約)レース後、谷口さんに「脱げる靴を作っちゃいけませんよ」と言われたという。
一般人からは、それぞれのランナーが持つエピソードをNHKが判断してピックアップ。
「50代サラリーマン、一生の思い出にしたくて応募しました」
といった人は見かけない。本当はそう思っていても応募要項にそうは書かないと想う。
1人当たりの担当は200m、自身のペースでゆっくり走る。歩いてもよい。
ハイライトを見ると、皆さん実にゆっくり走っている。
人は気分が高揚すると、ついリズムが速くなる。
200mは、1km7分のゆっくりめのジョギングペースでも84秒で終わってしまう。
2019年に聖火リレーに応募した時は、マラソン練習のなかに「200mを左手を挙げて(トーチのつもり)いかにゆっくり走るか」というメニューを入れていたが、向こうから来るランナーに怪訝な顔をされた。
聖火リレーの応募はスポンサー4社と任意の1自治体の合わせて5口応募することができた。
第三者の推薦状が必要な自治体は諦めて、スポンサー企業4社には、精一杯の赤裸々なエピソードを盛り込んで応募したのだが、2次選考にも残れなかった。
歳をとるにつれて、世の中の基準と自分の基準がずれているのではないかと考える機会が増えていく。今回もその一つになった。
「人類がコロナに打ち勝った証としての五輪」は、この時代ゆえに生まれた新たなキャッチフレーズだが、本来、五輪は平和の象徴。日本が平和を維持して、人々が心の自由を謳歌している象徴として、大会最終日の9月5日まで、この火が灯され続けることを願う。
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