LOVE PSYCHEDELICO ここに来られなかったみんなのために唄います
今日はめいっぱい跳んでいる彼女たち
全力で自由を謳歌している
もしかすると、日頃はもうちょっと控えめに跳ぶのかも知れない。
ただ、今は左右にスペースがあり、少々からだがぶれても隣人にぶつかることがない
彼女の隣人である男性は、少し控えめに跳んでいる。
若い人の誰もが跳ぶわけではない
歳をとっても跳ぶ人はいる
僕はまだ、跳んだことがない
「Everybody needs somebody」
two of us では演目に入らず、唯一の心残りだったこの曲を今日は聴くことができた。
シンコペーションと歌詞が複雑なこの曲をマスターするのには、随分、時間を要したことを覚えている。今は唄うことはできない。でも、唄わないでいることにもう慣れている。
去年からJリーグではチャントがちゃんと歌えなくなったからだ。
きょう楽しみにしてきたのが「これをフルスペックで鳴らせるパワーアンプがない」とNAOKIが語っていたスピーカーの音
そして、それは序盤から僕の魂を揺さぶってきた
(LOVE PSYCHEDELICO Premium Acoustic Live“TWO OF US"の時は開演前、BGMの時点で違和感を感じた)
いつものライブならば、せいぜい手拍子をとるまでだが、体を揺らして首を振って、わがままになることができた(孤独のグルメか)
もちろん、市松模様の間隔の恩恵が大きい
時折、足下を振り返り、自分が左右に移動していないかを確認する
「freedom」
恐らくこの曲が、デリコライブ本編ラストの定番となっているのだろう。
「Everybody needs somebody」のかっこよさが耳に残っているせいか、僕にはこの曲が間延びしたように感じられた
元春ライブでいえば、終盤に客電をつけて「約束の橋」を演るときのような感じ
皆が笑顔になり、ひとつの幸せを共有する場面だ
アンコール
「A day for you」
ここに集まってくれたみんな
ここに来られなかったみんな
のために唄います
KUMI
ここに来られなかったみんな
という視点が勉強になった
希望を果たせた人は、一方で果たせなかった人を思う。
それがマウントや偽善になってはいけないが、心に留めていきたい
KUMIが歌い終えた
時計は既に開演から2時間を回っている。コロナ禍の状況では、これ以上引っ張れないことは多くの聴衆が理解している。
すてきな夜をありがとう
また会おうね
すてきな毎日を過ごしてね
KUMI
サポートメンバーが先に引けて、KUMIとNAOKIがハイタッチ
KUMIがダッシュで、その後をNAOKIがゆっくりと左袖に消えた時、時計は21:07をさしていた。
規制退場により、密集することなく会場を出る。
セットリストの掲示はない。
さっきまで渋谷を濡らしていた雨は、もう上がっていて、僕らはいつもより閑散とした渋谷駅前交差点へと坂を下りていった
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