「開催か中止か」から「延期か中止か」へ
2020年3月13日、IOCバッハ会長が「違うシナリオを検討している」と言ってしまったことで、世の中は「我が意を得たり」と五輪バッシング一色となる。
2020年3月20日
米国水泳連盟、英国陸上競技連盟、ノルウェー五輪委員会などが「延期すべき」という声明
3月22日
IOC臨時理事会(board meeting)後、発表
「IOC大会の延期を含めた具体的な検討を組織委員会などとともに始め4週間以内に結論を出す」
この発表を境に「開催か中止か」という論点は「延期か中止か」に変わった。
同日
世界陸連セバスチャン・コー会長
「開催の判断が数日か数週間以内に行われる可能性がある」
※ロイター通信取材
3月23日
安倍総理大臣が参議院予算委員会で答弁
「仮に完全な形での実施が困難な場合には延期の判断も行わざるをえない」
この日、大会組織委員会が2020年3月にスタートする予定だった、トーチを使った聖火リレーを行わない方針を決めたことがわかる。
そして、迎えた2020年3月24日
20時、安倍総理とIOCバッハ会長が電話会談
21:10、安部総理会見
「中止はないことを確認した。1年程度の延期を提案し、バッハ会長から100%同意するという答えをいただいた。遅くとも2021年夏までに開催すると合意した」
その後、小池百合子都知事 ぶら下がり会見
「名称は東京2020のままでいくという話しがあった。2020年内の開催はない。2021年の夏にという話し」
23:30、IOC理事会が電話会談で延期に合意
「中止だけは勘弁して欲しい」
と思っていた、アスリート、大会関係者にとって、安堵感が漂った。
3月25日
聖火リレーのルートと聖火ランナーは維持されると発表
3月26日
販売済みチケットは、日程以外はそのまま維持されると発表
3月26日
大会スポーツボランティア「Field Cast」について、決定済み役割・会場の維持を告知
3月30日
曜日のずれ1日を修整しただけの延期日程が発表された。
スポーツボランティアの僕らには「1年待てば五輪に参加できる」という安堵があった。
一方、受験、就活、様々な理由で参加できなくなった人たちもいた。
一年の延期により、出場を諦めたアスリートもいる。
「ここに来られなかった人たちを思う」
今こうして、五輪が開催されて、一定の満足感を得た者の1人として、その視点を忘れてはいけないと思う。
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