オリパラとピンバッチ
なにか、プラスアルファを取りに行く場面ではない。
と言いつつ「ピンバッチをいくつか買っておこう」と考えた。
「オリパラにはピン交換文化がある」ことを知ったからだ。
手元にはいくつかのピンバッチがあるが、今のところコレクターではない。
「横浜マラソン」「東京マラソン」のスポーツボランティア
東京都による2016年、2020年「candidate city」の大会招致バッチ
そして、V・ファーレン長崎が毎年ファンクラブ会員に配るバッチ
■五輪とピンバッチ
1896年、初めて五輪でピンバッジが作られた
1980年、モスクワ五輪以降、交換が盛んになる
1998年以降、コカコーラが夏冬五輪でピントレーディングセンターを開設してきた
プレートから出たピンを蝶タック(またはタイタック)で受け留めるのがピンバッジ。一般名称はピンズ(PINS)
■部品
金属プレート:デザインが施された表面
蝶タック(バタフライクラッチ):つまむだけで外れる留め具
タイタック:つまみを引いて外す留め具
ピンバッジはコレクターが多く、その交換はピントレーディングと呼ばれている。
交換したい時の合い言葉は「Pin change?」
東京2020ではコロナ禍により、ピントレーディングセンターは開設されないが、選手と大会関係者どうしでの交換は行われるだろう。
そこに、僕ら選手村ボランティアが絡んでいけるものかはわからない。
ただ、いざ交換ができるという時に「タマがない」では、遅きに失する。
今できることは、全部やっておこう。
ここからピンバッジの蒐集が始まった。
世界中の選手たちにバッチの価値をアピールするためには、ストーリー(交換の際の口上)が必要だ。
まず手始めに「長崎から平和を発信する」ヴィヴィくんのピンバッチを探す。
取り寄せたところ、ヴィヴィくんのバッジはどれも安全ピン、クリップで留めるタイプのものだった。これは「アクリルバッジ」と呼ばれている。
ヴィヴィくんの可愛さは世界に通用する自信があるが、やはりピンバッチというカタチが必要だ。
ちなみに、金属製で中が空洞になっているバッジは「缶バッチ」
英語では Button Badges。
留め具の種類は安全ピン、クリップ、(希に)マグネットなど。
安全ピン、クリップで留めるバッジは「アクリルバッチ」「名札」である。
ここからはヤフオク・メルカリでオリパラの両雄?ミライトワ・ソメイティをあしらったピンバッチを中心に集めていく。
きっと、組市松紋のエンブレムと並んで、ここは鉄板だろうと踏んだ。
それ以外では、コカコーラが作っている競技別バッチなど、相手を想像しながら購入していった。
ピンバッチを探索していると、缶バッチやアクリルバッチに「ピンバッチ」というキーワードを付けている販売者が少なくなかった。確信犯であり感心しない。
こうして揃えた「タマ」は選手村に入る前の段階では10個にも満たなかったが、活動が始まると予想外の展開になっていく。
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