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2021年10月24日 (日)

僕らには、晴れがましい儀式はないけれど

大門で大江戸線に乗換、ここまで時間どおり。
同じ車輌に同じユニが一人乗っていた
少しホッとする^_^

Field Castのユニフォーム、通称「青シャツ」
選手村活動中は「ユニフォーム」と呼んでいた。
活動終了後、twitterでこの名詞をみつけた。
そもそも、Field Castが知り得たことは、SNS、ブログ等に発信できないため、Field Cast活動がSNSで語られていることを想像したこともなかった。しかし、実際にはField Cast専用アカウントとして、発信されていた様子。Field Cast仲間同士で"つながる"時のツールとしても機能していたのだろう。


この沿線には選手村だけではなく「移動サポート」の築地デポ、各競技会場もある。
これから日を追う毎に、青シャツの数は増えていき、多い時には1つの車輌に10枚の青シャツが乗り合わせていることもあった。


勝どきで降りて地上に上がり、指定された導線を往く。
道中には、多くのビジネスマンが吸い込まれていく晴海トリトンスクエアがある。僕らField Castはその邪魔にならぬよう、反対側の舗道を歩く。
選手村入口のTPCまでは 15分程度なのだが、この日は「地の果てか」と想った。
この辺りの地理に詳しい知人は「勝どきから遠いでしょう」「あそこは不便ですよね」と言っていた。
この時点では、僕にも異論はない。


初日シフトはI&I(あいあんどあい)

Inventory & Inspection 在庫検査
Inventoryは在庫、Inspectionは検査
選手が到着した際に1度、出発前に1度。合わせて2度、備品の数をかぞえる。
そこに差違がないかをしらべるのがI&I。
在庫の数をかぞえる役割なので、居住棟にある選手団の部屋で作業をする。

初日は某国の入室に立ち会うことができた。
ちなみに「入村」というのは、選手村の境界線を越えることをいう。通常のオリパラでは、たいていの国が「入村式」を行う。
事前に読んだ「オリンピック選手村物語1964」には、そうした入村式の情景が綴られていた。そんな晴れがましい舞台に、接することができるだろうかと思いを馳せていたが、時はコロナ禍。入村式は行われなかった。それどころか「開村式」も行われていない。僕ら選手村仲間にとっての2か月は、そういう儀式的な晴れがましさとは無縁に過ぎることになる。でも、儀式に関与できなかったことを不満に思っている人は、居ないのではないだろうか。


「重いモノ持つ自信のある方!」
職員の呼びかけに応じて、間髪を置かずに手を挙げた。

こういう時、周りの様子を窺って逡巡してはいけない。
自分はココに何をしに来ているのか?
ここに臨み、僕が望んでいるのは、ワクワクするような体験だ。
ならば、即断するしかない。
その国は屈指の大選手団で、その鍵はかなり重かった(翌日、筋肉痛が出た)大手デベロッパーの社員でも、これだけまとまった数の鍵を持ち運ぶ経験はできないと想う。

英語が話せない僕は、某国NOC職員とField Cast職員がやり合うのを、鍵を持って見守っていた。それだけのことだが、鍵が重かったこと。「あ、さっきから大事そうに抱えているその袋、重いでしょ。そこに置いてください」のひと言が欲しかったという、貴重な思い出をゲットできた。

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