戦慄の王女 QUEENⅡ オペラ座の夜 世界に捧ぐ カセットをセットで
「クイーンのすべて」を手に入れた時点でも、まだ「クイーンカセットをコンプリしようという気持ちは無かった。
「華麗なるレース」からリアルタイムで聴き始めた僕にとってのクイーンは「ザ・ワークス」で終わっていた。アルバイト代を貯めて買ったLPレコード「ザ・ワークス」は、当時の僕にとって大きく期待外れだったからだ。
クイーンはこれで終わったなと想った。実際には、そのアルバムに収録されている「ラジオ・ガ・ガ」から後、大きく興行的に成功していくのだったが。
ザ・ワークス以前のところまでは、できればコンプリしたい。だがそれには、まだ肝心のタイトルが見えてこなかった。それが次に挙げる3タイトル
戦慄の王女
QUEENⅡ
世界に捧ぐ
QUEENの6作め「世界に捧ぐ」は外国版カセットはちらほらみかけるが、日本版は1度きり。その時は入札したものの、1万円を超えたところで断念した。
さすがに、音楽カセット1本に1万も払うと、自己嫌悪に陥る。僕はアラブの石油王じゃないんだから。
デビュー作「戦慄の王女」については、外国版を1度みたことがあったが、日本語版については出会えていない。恐らく、まだ日本で人気が出ていない頃で、国内版カセットは発売されなかったのではないか?井上陽水の「断絶」だけが、単独タイトルで発売されていないように・・そう考えていた。
「QUEENⅡ」は、ロックならばブリティッシュ・コンセプト・アルバムを至上と目する僕にとって、どうしてもコレクションに欲しいタイトル。
「陽水Ⅱセンチメンタル」「運命の翼(ジューダスプリースト)」「Heartbeat(佐野元春)」「回帰線(尾崎豊)」そしてこの作品の出来をもって、僕は「二枚目最強論」を唱えている。
こちらは過去に数回、日本版が出ていたが、それを見つけたのはずいぶん後になってからのことだった。
この3タイトルが手に入ることを夢見て、日々キーワード「QUEEN カセット」で探していた時、びっくり仰天の出品があった。
戦慄の王女
QUEENⅡ
SHEER HEART ATTACK
オペラ座の夜
世界に捧ぐ
なんと5点セットである。
SHEER HEART ATTACKが手持ちとダブるだけで、あとは探していたものばかり。
※「オペラ座の夜」については後述
永年、コレクターをやっていると、時々こういうことが起こる。
全6点セットのモノを2つ持っていて「あと4つはバラで揃えるしかないな」と想っている時に、その4点がセットで売りに出されるといった具合に。
価格は決して安くなかったものの、1本あたりに換算すればそこそこ。
「世界に捧ぐ」の1万円超えのような目が飛び出るほどの値付けではない。なにより、欲しかったレアモノが1度に手に入るという千載一遇の機会だ。
このセットを手に入れた時、僕は正真正銘の「音楽カセットコレクター」を自認した。
しばらく、買ってみようではなく、これからも買っていこうである。
ただ、モノ集めにはまったのではなかった。
機を同じくして、そう想うに至る理由があったのだ。
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