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2021年11月24日 (水)

「選手」と「選手団」という便利なことば

集合場所に立っている間、僕らは動きを止めている。
その間も、他の役割のスタッフがそこを通り過ぎて職場へと向かっていく。
同じユニフォームのField Cast、警備、ハウスキーピング、それぞれのユニフォームを着た人たち。
僕は「おつかれさまです」と挨拶する。
中には「おつかれさまです」と返してくれる人もいるが、ほとんどの人は聞こえなかったように通り過ぎていく。
これだけ人が多いと、いちいち挨拶してられないってことだな。

来る途中に雨に遭って、あちこちに水たまりができている。
そのうち、靴に水が浸みてきた。GEL-BREEZE 防水性はそれほど高くない。

他のFCを見ていると、指定外のバッグを持って来ている人が少なくない。事前説明では、手荷物は専用の東京2020バッグに入る範囲に収めることとされていた。
この東京2020バッグの収納力は半端なかった。
財布、スマホ、チェックインカウンターで支給される備品、予め支給された水筒、折りたたみ傘まで納まる。
これならば、スポーツボランティア活動には事足りる。
それなのに、それ以外にトートバッグ、デイパックを抱えている人たちは、何を持って来ているのだろう。

これは、日頃から想っている疑問で、世の中の人は荷物が多い。
どこに泊まりに行くと?なんに備えとると?
思わず聞いてみたくなる(同僚には何度か聞いたことがある)


この日、任務に就いた棟のレジセンは閑散としていた。
それは、そうだ。まだ、選手村はプレオープンの段階であり、選手は入村していない。

選手たちの入退村ルールは「入村は競技の5日前以内、退村は2日後以内」と決まっている。

この時点で入村しているのは選手団。
ここで「選手」と「選手団」という言葉について説明しておこう。
「選手」は競技に出場するアスリート。
「選手団」は選手と役員・スタッフを含めた総称。
そこまで言うと、細かいことが気になる人は「選手団-選手」つまり役員・スタッフだけを指す言葉はないのかとなる。
それには五輪では「NOC」パラリンピックでは「NPC」という言葉が使われていた。

■NOC
National Olympic Committee
国内オリンピック委員会(日本はJOC)

■NPC
National Paralympic Committee 国内パラリンピック委員会(日本はJPC)

この「NOC/NPC」という言葉は、指し示す意味が広くて便利だった。
FCどうしで「ある国の五輪選手団」という時には「NOC」と言えばいいし、選手に「あなたの国のスタッフに相談して」という時は「NPCオフィスに相談して」というように使えた。


着任して、それぞれが手荷物を置いたところに、初めてのお客さんが来た。そこはレジセン。タワマンの一階受付にイメージが近い。ホテルのフロントでもいい。ただ、コンシェルジュとまでは行かない。

某国選手団の方が英語で質問をしている。
それに職員さんが応対する。基本的にレジセンにアサインされた職員さんは英語が話せる人たちだ。
僕らは、興味深く状況を見守る。

そのやりとりを聞いていて、僕はこう理解した。
ここで必要なスキルは
1,相手の質問の意図を汲み取ること
2,質問の答え、解決方法を知っていること
 あるいは自分が知らなくても、知っている人を知っていること

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