好きなドリンクが選べる幸せ
選手村ではお昼のシフトでは昼食、夜のシフトでは夕食が出る。
一日に両方を食べることはないので、昼と夜のメニューが同じなのか、異なるのかはわからないし、興味も持たなかった。
他のFAのField Cast(FC)がtwitterに上げている情報を見ると、ガストなどでご飯を食べていたらしい。
近くにレストランがない職場では、弁当支給ということもあったのだろう。
その点、僕らには食堂がある。
(正式名称:フィールドキャストブレイク&ダイニング)
長いので、この名前で呼んでいた仲間は一人も居なくて、誰もが食堂と呼んでいた。
名前に「ブレイク」が入っているのは、ここが休憩室としても使われていたため。
ただ、僕がここに食事ではなく、休憩に訪れたことは、二ヶ月の活動期間中に一度もなかった。
とにかく選手村は広い。10分ほど休憩するために、少なくとも往復20分はかかってしまうのだ。
選手たちの食堂は2つあった。
1つは「メインダイニング」世界中の料理が選べるビュッフェスタイルで、いわゆるバイキング方式だ。
活動が終わって時間ができてから、選手たちが食堂で上げた動画を見たが、なかなか美味しそうで、楽しそうだった。
FCは選手と同じ食堂を利用できないというだけではなく、この建物前の舗道を歩くことも禁じられていた。
その理由としては「声かけ行為」を防ぐこと。そして、コロナ対策として接触を避けることだと想われる。
この場所に限らず、FCには「Field Cast導線」というのが決められており、シフトの行き帰り、食事など休憩に行く時も、通る道筋が決められていた。
選手用、もう1つの食堂は「カジュアルダイニング」
日本食を通して日本文化を体験する食堂で、地域の特産品で献立を組み、固定ではなく「**地方」のように取りあげる地方が変遷していく。日本チームの選手をはじめ、リピーターが多いと聞いた。
僕らの食堂は選手が食べる食堂とは別の施設であり、選び放題、食べ放題ではないし、地域ごとの日本食でもない。
チェックインの際にもらったバウチャー(食券)を入口で呈示。手指消毒をして入場。
メニューは「定食」と「丼」の2種類
列が分かれていて、大抵、定食の列が長かった。
「丼」といってもかつ丼、豚丼のようにご飯ものとは限らず、うどん、冷やし中華といった麺類も「丼」に分類されていた。
壁には一面に冷蔵庫が設置されていて、そこにはワールドワイドパートナー、コカコーラが提供するドリンクが並ぶ。そこから、その時の気分に応じて一本をピックアップしてから、いずれかの列に並ぶ。
始めは選べるドリンクの種類が少なかったが、徐々に増えていき、選ぶのが食事の大きな楽しみだった。
8月に入ってからの人気者だったのが「青い飲み物」
これは、村内にある自販機にはいっていた。
コカコーラは各種ドリンクを無償提供しており、選手団は各自に配られたコカコーラキーチェーンというタグを自販機に翳して取り出すことができる。FCにはその権益はない。
「あの青いのは、なんだろう」
「どんな味なんだろう」
というのが、初期のFC間トピックスだった。
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