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2021年12月31日 (金)

しらべるが選ぶ2021年の5大ニュース

【3】長崎ヴェルカ B.LEAGUE|B3 参入

2022年秋、長崎県に「西九州新幹線」が通る。九州には既に九州新幹線が鹿児島まで通っているが、新鳥栖(佐賀県)から西に延びる線が西九州新幹線と呼ばれる。

開通するのは、武雄温泉(佐賀県)から長崎(在来線と同じ駅舎)までの66km、フル規格。
新鳥栖(九州新幹線の駅)~武雄温泉の区間は、地元佐賀県がフル規格に反対しており、在来線を乗り継ぐ。

2024年には終点長崎駅のそば三菱重工幸町工場の跡地にサッカー専用スタジアムと、バスケットボールを想定したアリーナが開業する。
スタジアムを使うのがJリーグのV・ファーレン長崎、アリーナを使うのがB.LEAGUEの長崎ヴェルカだ。
これらの事業とチーム経営はすべて「金利手数料はジャパネットが負担^^)」でお馴染み、ジャパネット・グループ(本社:長崎県佐世保市)が手がける。

V・ファーレン長崎は2005年に設立されており、経営難により2017年にジャパネットHDがバトンを引き継いだ。

一方、長崎ヴェルカはジャパネットHDが zero から立ちあげた。
かつて、B.LEAGUE創設時のアルバルク東京を率いた伊藤拓摩をGM兼HC(ヘッドコーチ)に迎え、運営と強化を統括。

僕は恐れながら、たくまGM、たくまHCと呼んでいる。
チームは当初から「ヴェルカーズゼロ」という"立ちあげファンクラブ"をつくり、たくまGMらと共に毎週のように「ヴェルカーズゼロ会議(通称:ヴェルつく)」を行い、意見を出し合ってきた。このゼロからおチーム立ちあげという、希有な体験にワクワクした。それは、選手たちも同様で、たくまGMの元、志を共にする選手が集い、開幕ロスター(選手登録簿)には7人のB1経験者が名を連ねた。

チームのパワーを最大限にブーストするチアリーダー「ヴェルチア」は、NFLとNBAでチア/ダンサー経験をもつNamiをディレクターに迎え、B.LEAGUEではあまり例のないプロマネジメント契約を選択肢に入れるなど、異次元の取組を進めてきた。
Namiディレクターの言葉でその取組を聞き、募集からオーディションまでを見て来たから、ヴェルカのブースターはチーム同様、ヴェルチアにも強い思い入れを持っている。

12月末現在、長崎ヴェルカは20勝2敗で首位に立っている。


2月~12月にかけて行われるサッカー、10月~5月にかけて行われるバスケットがあれば、長崎県民は一年中、おらが町のクラブチームを応援して楽しむことができる。「スポーツの力」は底知れない。
2021年は、その元年となった。


【4】松山英樹 マスターズ優勝

2021年4月12日、マスターズ優勝。10アンダー 2位と1打差
男女テニスと男子ゴルフには「世界四大大会」と呼ばれる大会があるが、長らく日本人が優勝することはなかった。
女子テニスで大坂なおみが初優勝したのが、2018年の全米オープン。
松山英樹が男子ゴルフで続いた。
かつて、青木功、中嶋常幸、ジャンボ尾崎、丸山茂樹が目指した頂点を、松山英樹が最初にクリアしてくれた。


【5】DX人がITを抑圧
2000年代の始めまで、企業内システムを担う者は「システム担当者」と呼ばれていた。
2000年代に入って「IT」という言葉が普及すると、それは「IT担当者」あるいは「IT技術者」となった。
2021年は、そのIT担当者たちのマウントを取ったのが「DX人」(DX人はしらべるの造語です)

AI、IoT、RPA
こうした新しい仕組みにより、変化の速度が加速している。

50代のサラリーマンの皆さんは、つい20年前まで「紙とボールペン」に「電話とFAX」で仕事をしていたことを覚えているだろうか。
その変化に馴染めない幼気な人たちを「IT担当者」は、専門用語をまくし立てて追い込んでいった。

そして今、そのIT担当者が「DX人」に追い立てられる。
DXというのは、ITの延長線上にあるものの、それを語るには専門の勉強をしなければならない。

要は言葉の問題なのだ。
2000年代、ど素人を専門用語で煙に巻いた人たちが、今「DX人」が使う専門用語で煙に巻かれている。
いけ好かない「DX人」が、人間味溢れる「DX担当者」になるまで5年かかるかも知れないし、3年かも知れない。
2022年以降、DX人の栄枯盛衰を注視しようと想う。


2021年も「しらべるが行く」を読みに来ていただき、ありがとうございました。
よいお年をお迎えください。

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