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2021年12月30日 (木)

しらべるが選ぶ2021年の5大ニュース

【1】東京2020開催
1年延期された東京五輪・パラリンピック(以下東京2020)が開催された。

メディアの世論調査で、一ヶ月後に開催が予定されている五輪について「賛成」「反対」という設問が為されたのは、初めてのことだ。

一般世間において「反対」の人の多くは明確に「反対」ということはなかった。
それは、ものごとを明確に言う場合、根拠が必要になるからだ。
そこで、多くの人が「いかがなものか」と懸念を表明するカタチを採った。
「コロナ感染者がこれだけ多いなか開催するのはいかがなものか」という具合だ。

「死者がこれだけ出ているということを考えれば、死人が出てまでも行われることではない」(イタリア国際1回戦後の会見)と述べた錦織圭の懸念にはどきっとした。「死人」という言葉を使ってまで、彼はどういうポジションを採ろうとしているのかと。

僕が東京2020でのスポーツボランティアを楽しみにしていることを知っている知人からは「やる意味がわからない」「やってはいけない」と言われた。


一方「賛成」する人の多くは口をつぐんでいた。
大手新聞は「反対」の根拠を世論調査に求め、五輪中止に向けた同調圧力が高まっていたからだ。
やるべきことは、無事開催することであり、懸念を述べる人に反論することではない。

スポーツの力を信じていた。
トップアスリートの競技を目の当たりにすれば、混沌とした世の中に光を見いだすことができる。
無事に開催できれば、懸念は払拭できるだろう。
そう信じる勇気を与えてくれたのは、聖火リレーを走った高田明さんの言葉だった。

明しゃちょーが語るスポーツの力。聖火リレーで諫早を走る

懸念している人を説得する必要はなかった。
開催するかしないかは、懸念を表明している人達が決めるのではない。
IOC/IPCや政府が決めるのである。
「スポーツの力」を叫んだところで「お花畑か」と言われるのが落ちだ。
東京2020は開催された。
錦織圭は五輪に出ていたし、知人は「ボランティア大変ですね。毎日テレビで見ています」と言っていた。


スポーツには「する」「みる」「支える」の三要素がある。
無事開催できた今、「する」「支える」の人たちがどれだけの熱量を注いできたかということに「みる」人達がもう少し、思いを馳せてもよかったのではないかと想う。


【2】コロナワクチン接種
年の半ばまで「ワクチン更新国」扱いだった日本。終わってみれば、2回接種率は78%で世界のトップクラスとなった。
2021年において、ワクチンは国民行事だった。

「自分は6月。え?予約もまだなの?」
「うちは職域接種で申し込んだ」
「37.5度?そんなの熱のうちじゃないよ」
人々は、接種時期の早さや企業力、副反応の強さまで自慢し合った。
ファイザーとモデルナ、どちらを打ったかでマウントを取り合う人たちもいた。
また、国産ワクチンが出るまで打たないという人もいた。


こうして国民がバカを言い合えるのも、最終的には平等な機会が付与されるという安心感があるからだ。

政治と行政の皆さんが、いったいどれだけ骨身を削って、ここまで漕ぎ着けてくださったのかを想う。
医療従事者への感謝はもちろんだが、既にそれは形骸化しており、枕詞と化している。

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