限りない欲望 スタジオ1980に加えてスタジオ1990が欲しい
40年越しの憧れ「スタジオ1980」を手に入れたあと、ある光景を思い起こしていた。
それは、2021年現在、再開発のため一時閉店が噂されている佐世保玉屋の裏手にあったSONY ショップ。
オーディオファンであり、SONYファンでもある僕は、四ケ町に出ると必ず立ち寄っていた。
一時期、その店頭にラジカセのオブジェが飾られていた。
外観は本物のラジカセそのもの、高さは僕の胸の高さくらいあったから、100cmくらいか。
僕はそのオブジェが「スタジオ1980」のレプリカだと記憶していた。
だが、よく思い起こしてみると、フロントグリルがオールブラックで平坦だった。
そうだ、あれは1990だったんだ・・
1980を手に入れた僕は、当時、1980もいいけど、1990はもっといいなと考えていたことを想いだした。
ただ当時は、既にRQ-552を手にしており、買い換えるなど夢のまた夢。店頭で見た1990のオブジェは僕をとても、切なくさせた。
■発売年順
1974年
SONY スタジオ1980
1975年
National 「音のマック」RQ-552
1976年
スタジオ1990
スタジオ1980マークⅡ
1977年
シリーズ最終型 スタジオ1980マークV
子どもの頃は夢をお金で買えなかった。
だが、僕は大人になった。
白い靴を手に入れると、次は青い靴に目移りする・・と唄うのは井上陽水「限りない欲望」だが、1980という夢が叶った僕は、1990もあってもいいんじゃないかと想い始める。
ヤフオクのオークションアラートに「SONY 1990」のキーワードをセットする。
いくつかの出物があったが、どれも「ジャンク扱い」や「保証はできない」というもの。
整備品の1980を購入して使ってきた経験を元に、納得の一台を選ぶためのチェックポイントを絞った。
■動作
再生、早送り、巻戻し、オートストップなど動作OK
ボリューム、トーンコントロール、スイッチなど正常
ライト点灯、レベルメーター可動
■整備(すべてが必須ではない)
駆動ゴムベルト(3本)交換
テープスピード調整
駆動メカ注油
ボリューム、スイッチに接点復活剤
ボリューム、スイッチに接点改良剤(ガリ音無し)
■付属品
ACコード(極力、純正品)
■外観
ラジカセは"正面と向き合う機械"
前面がキレイならば、それでOK
上、側面、裏面の傷や汚れは不問
これらのチェックポイントは、1980の出品者が商品説明に記していた内容に準じている。
45年の時を超えて手に入れた「当時モノ」の1980は期待以上だった。
モーターの回転は力強く、スライドボリュームのガリ音などもない。昭和50年に店頭で新品を手に入れたのと、何ら変わらない整備だった。
できれば、1990もまた同じ出品者から買えたらいいと考えていた。
探し初めて、しばらく経ったある日、1980と同じ出品者から1990がオークションにかけられた。
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