中古ラジカセの選び方
コロナ禍によって「年に1レースマラソン出場」という趣味はなくなったが、その代わりにいくつか手にした趣味がある。
その中で、最も意外なのが「ラジカセ+音楽カセット生活」だ。
パソコンやスマホを軸にした電子機器というプラットフォームと無縁のところから、新たな趣味が始まるとは想わなかった。
「ラジカセ」も「音楽カセット」も、そのものはアナログなモノだが、その入手方法は、現代のデジタル技術、すなわちヤフカリである。
そこで、ここでは「中古ラジカセ」をヤフオクで選ぶ方法をご紹介したい。
まず、始めにステレオかモノラルか。
ラジカセは1970年代にブームが起きて、SONYのスタジオ1980が出た1974年頃、ピークを迎えている。
それと徐々に入れ替わりブームとなったのがステレオラジカセ。
ステレオラジカセは1971年にSONYが出したCF-2500に始まり、1976年に出たジルバップでピークを迎える。
ステレオかモノラルか
かつて、自分がどちらを持っていたか。憧れや思い入れの深い機種があるかで決まってくる。
特に前提条件がなければ、モノラルを推したい。
それは、ラジカセは身体の側に置き、スピーカーから直接、聴くものだからだ。
反響も含めて部屋全体で音像をつくるならば、それはステレオコンポーネントの領域。オーディオという趣味の世界だ。
ラジカセはテーブルと椅子という環境で、パソコンの傍らに置いて聴くことで、音の塊を迫力をもって受け取ることができる。
その場合、ステレオである必然性はない。
できるだけ、大出力、大口径スピーカーのモノラルラジカセ
これが、ラジカセの真髄だと想う。
機種の狙いを絞ったら、ヤフカリで探していく。
既に発売から40年以上を経過している。
従って、現状説明と整備内容について言及した商品以外に手を出すのはリスクが高い。
自身の手によって施した整備内容が詳しく記されているか?
それが、候補に挙げる前提となる。
■チェックポイント(優先度の高い順)
・再生、録音、早送り、巻き戻しの基本機能は正常か
・テープの回転系は整備されているか
【例】駆動ベルトの交換、テープスピード測定
・駆動メカの点検
【例】グリスアップ
・スイッチ、ボリュームなどは正常作動か
【例】ガリ音が出ないよう、ボリューム接点改良剤塗布
・VUメーターは動いているか
つづいて、必須事項
・純正ACコードが付いているか
ACコードはプラグ付近が断線しかけていることがある。当時のACコードを単品で探しても滅多に手に入らない
最後は外観
これは「前面がキレイか」に尽きる。
ラジカセは自分の耳に正対して置くもの。自分からは前面だけが見えている。前面に大きな傷、凹みがあるモノは見送った方がよい
スイッチが配置された上面、側面、背面、底面の傷は、使用時は死角になるので気にならない
最後に評価のコメントを読むと、出品者がいかに腕が確かで状態のよいラジカセを供給しているか、きめ細かい対応をしているかを窺い知ることができる。
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