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2022年1月14日 (金)

定年退職までリアルな出勤、あと2日

繰越も含めて40日あった有給休暇は、選手村活動でほとんど使い果たしていた。
職場には、溜まっている"有休消化"で退職日のひと月ほど前を最終出社日とする慣例があったが、僕の場合は退職日=最終出社日だ。

若干残っている有休を最後にもってきてもよかったのだが、こうしたのには2つの理由がある。
1つは上司が信用できなかったこと。
通常は、有休をとった後、自身で申請入力する決まりなのだが、有休消化退職の場合、それを上司が代行する。
しかし、上司がその処理を忘れれば、無断欠勤扱いとなり減給される。
システムの自動処理ならば安心だが、上司に委ねるのは一抹の不安があった。

もう1つはギリギリまでこの環境に居ることだ。サラリーマン生活が愛おしいというわけでは全くない。
退職した翌日、僕は会社人から社会人になる。
それは、これから長く続く。もう味わうことがない今の環境にギリギリまで身を置くのも一興と考えた。


東京2020が終わってもコロナ禍は続いている。
退職日まで1ヵ月を切った時点で、出社は残り2日。そのうちの1つは最終日。これはパソコンやスマホを手渡しで返却するため。残りは在宅勤務だ。

在宅勤務のある日、珍しい同僚からメールが届いた。
発信元は職場の人気者、品川さん。
彼女は僕の「教える力」を支持してくれる一人で「今度、あなたの話しは、なぜ伝わらないのか?という研修をやるんだけど、どう?」と持ちかけると、2つ返事で参加してくれる。
コミカルで愛くるしい品川さんは、男女を問わず人気が高い。

男性陣に人気がある女性は、女性陣には疎まれる傾向がある。
品川さんはある時を境に"二の線"から"三の線"に転身し、そのキャラ変が万人に受け容れられていた。なぜ、そんなキャラ変をしたのか?という問いかけは野暮というものだ。

「今度、リアルmotoさんに会えるのはいつですか?」

次に出社する日の確認である。
浮かれたおじさんならば、思わず「きたーーーーー」と喜ぶところだが、僕は浮かれなかった。
問われたことだけに答え、あえて要件は聞かなかった。僕にはその意図が想像できたからだ。

別の日、町田君からも同様の質問があった。
彼とはよく、仕事終わりに近くのカフェで話しをした仲だ。
話題はプレゼン技術、IT施策といった仕事のことから 趣味、処世術まで。
先輩が後輩の面倒をみるという伝統がない職場では、珍しい師弟関係だったと想う。
彼の意図は、最後に1度直接会って、挨拶がしたいといったことだろうと独りごちていた。


そして、迎えた最後から2番めのリアル出勤日。
僕が選手村に行っている間に、職場はフリーアドレスに移行していた。


■フリーアドレス

会社で自分の席が決まっていないこと
従来、固定されていた座席を自由化する。
企業側には、社員数分の座席を確保しなくてよいので、家賃が安くて済むというメリットがある。コロナ禍で在宅勤務が増えたことで、採り入れる企業が増えた。

副次効果として「片付けられない思考停止社員」に意識変革のきっかけを作ることができる。
机の上に書類の山を築く社員は「何処に何があるかは頭に入っていますよ」と嘯くが大嘘だ。
ただ、思考を先送りして積んでいるだけである。
当人不在の時に、回覧や書類を置く時は、山が崩れないように、そぉっと置かなければならない。

すべての社員は否応が無く書類の山を整理しなければならない。
それを強権発動できるのがフリーアドレスだ。

サラリーマン側にもメリットは多い。
早いモノ勝ちで席が決まるので、嫌いな上司・同僚の側に座らなくて済む。日によって環境が変わるので、気分が変わる。

「部署毎に序列で固定されていた座席がシャッフルされることで、新たなコミュニケーションが生まれる」というメリットを語る人がいたら、それはもう「DX人
元々、仲が悪い職場がフリーアドレスで風穴が空くというのは幻想だ。

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