スポーツの力。今、君はそれを手にしている
「スポーツの力」は大きい
見るだけで元気になる。スポーツを通して日本から世界を元気にしていきたい
そう言ったのは、聖火リレーを走った直後の明しゃちょー(高田明)だった
「音楽の力は大きいよ」
それは数十年前、仕事で悩んでいた僕に友だちが言ってくれた
その言葉は、十代、二十代と音楽三昧だったのに、三十代は音楽から離れていたことを思い出させてくれた
「ドラマに依存していい」
それは「ドラマ依存症」を自責する相談者に対して村上龍が言った。エンターテインメントは、本来そういう役割があるのだと
スポーツ、音楽、ドラマ(漫画でも書籍でもいい)には力がある。
(エンターテインメントと括って言うとイメージがぼやけてしまう)
きちんと心の整理が付いている人を除いて、多くの人は日々、苦悩の中にいる。
そんな時、スポーツを見る、音楽を聴く、ドラマを見る。そうしたことで一時、違う世界線へ往くことができる。
世界線(world line)は「別の世界」という意味で若者に使われる物理用語で、本来は「零次元幾何を持つ点粒子の時空上の軌跡」という意味。そこから転じて、昨今は「パラレルワールド」のような意味合いで使われている。
この言葉はofficial髭男「Pretender」※の歌詞で使われており、それに若者が共感しているようだ。ちなみに広辞苑 第七版 には収録されておらず、僕も含めて高齢者はボクシングかと想ってしまう(それは世界戦)
※2019年、映画「コンフィデンスマンJP ロマンス編」主題歌として配信された。同年、紅白歌合戦初出場の際に歌唱している
五輪開催への逆風が強まっていた2021年春、明しゃちょーは敢えて「スポーツの力」を強調してくれた。
その言葉は本当に嬉しかった。勇気づけられ、五輪へ向かう後ろ盾を得た。
2022年、元旦からVELCAの試合があり、箱根駅伝があった。
応援しているチームの勝負には高揚がある。一方、直接思い入れはない人たちにも、その苦しい表情や、競技を終えた笑顔に感情を移入した。
見るとどうしても心が動く。穏やかなままじゃ居られない。
それが「スポーツの力」だ
かつて、スポーツを見るにはテレビの前に座るしかなかった。
箱根駅伝でテレビを占領すると、家族から「いつまで、これあるの」と不興を買った。
テレビでやっていない競技は現地へ行くしかなかった。愛知県安城市で行われた試合を見たければ、東海道新幹線で三河安城まで行かなければ見ることはできなかった。それが、この5年で変わった。
2016年にDAZN、バスケットLIVE、B3TVがサービスを開始。
2019年に改正放送法が成立して、インターネットとのサイマル放送(同じ番組を同時に違うメディアで放送すること)が可能になった。
(箱根駅伝のLIVE配信は2019年、実証実験から始まった)
僕らの世界に「スポーツの力」を目の当たりにする機会が増えている。
とても、ありがたいことだ。
する、見る、支える
「スポーツの力」のお世話になりたい
| 固定リンク | 0
「スポーツ」カテゴリの記事
- サッカーも時間を止めたらどうなるだろうか? 時間稼ぎの抑止として「計時の透明化」をお願いしたい(2025.04.13)
- 快晴の国立競技場トラックを「ひよこ」の皆さんが42.195mを駆け抜けた!(2025.01.27)
- 長崎平和マラソン開催 J.LEAGUE春秋制終了 2025年にしらべるが注目するできごと(2025.01.15)
- V・ファーレン長崎が決勝でFCバルセロナと対戦する日(2025.01.07)
- J.LEAGUEクラブが「世界一をゴールに設定」できる大会が2025年から始まる(2025.01.06)