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2022年3月 3日 (木)

しなやかに戦う やるな春奈の新体制が前体制に換わる日

2022年2月27日(日)
J2リーグ【2節】
横浜FC-V・ファーレン長崎

<後半>
気づけば、試合の大半が遠い側のエンドで進んでいる
ということは、僕らのチームが押しているということだ
試合前は左から右に吹いていた風が、ここに来て僕らに吹いている。つまりV長崎にとって逆風であることがわかる。
V長崎が蹴るボールは風に煽られて戻ってくる。こうなると鋭いロングボール、サイドチェンジが出しづらい。

20分 フェリペヴィゼウが交替の際、近いサイドから外に出る。ルール通りとはいえ、リードしているなか、フェアな姿勢だ。

22分
【V長崎】悲劇が訪れる。右からのCK。遠めにもゴールネット左端が揺れたのがわかる。
歓喜に沸く僕ら。しかし、プレーはゴールエリアで再開されている。取り消された??らしい
帰宅してDAZNで確認したが、当たった場所が肘なのか、脇腹なのかはエジガル当人しかわからない。
ただ、決めるのは主審だ。
50回以上ゴールが決まるバスケと違い、サッカーは1度か2度で勝敗が決する。VARが導入されないJ2では、主審の決定力はとてつもなく大きい。

25分
【V長崎】エリアの外からクリスティアーノの美しいシュート。しかし、ブローダーセンがファインセーブ
このわずか3分間にV長崎は4度ゴールに迫った。それでも僕らに歓喜の瞬間は訪れなかった。

2022シーズン関東アウェイ戦は、1敗で始まった。残り7試合、僕らが喜びを爆発させ、帰りに甘いものを買わなくて済む試合が続くことを願う。

<試合後>
会場とJリーグ公式の横浜FC選手コメントでは、スカウティングでお見通しであったこと(ロングボールを蹴ってくる)こんな相手に負けられないと臨んだと明かされた。
攻撃戦術の徹底ぶり、ゴールは抜群の個人技。強力なチームだ。
開幕2連勝は22チーム中、ただ1つ。DAZN解説の安井成行氏は、J1昇格後のチームづくりに思いを馳せていた。

V長崎は1分1敗、勝ち点1で17位
2節を終えて2勝は1チーム、2敗は2チームという結果が、今季の拮抗、激戦を予感させる。
僕らには松田さんと謙虚な選手達が居る。「42試合、決勝」の気概を次も見せてくれるだろう。

「優しすぎるファミリー」から拍手を受けて選手が引き上げ、人々が家路に就き始めるが、僕は座席から動けずにいた。
ショックで動けなかったのではない。
ベンチの方角に向けて曖昧な視線を送っていると、コートを羽織った女性が出てきたのが見えた。
きたーーーーーーーーーーーやるな春奈社長だ

きっと、アウェイでもゴール裏に来てくれると信じて待っていたファミリーに、この日一番の笑顔が灯る。
(DAZNでは、その後の引き上げていくシーンが一瞬映しだされた)

春奈社長はまず、応援団がいる前で立ち止まっている。僕の場所からは遠くて、何が起こっているかわからない。
しかたないなと想っていると、つづいて、右奥のサイドまで来てくれた。
声を出さず、拍手だけで迎える
すると、春奈社長が両手でメガホンをつくり、話し始めた
僕らは拍手を止めて、静けさを作る
聴くことに気を取られて、動画のボタンを押し忘れてしまったが、その言葉はしっかり届いた
それは、春奈社長と僕らとの約束である

2年前、明しゃちょーの退任を聞き、僕らは沈痛な気持ちになった。
しかし、明しゃちょーロスはすぐに吹っ飛んだ。「やるな春奈の新体制」が繰り出す新機軸で、サッカーのある楽しみが増幅したからだ。
チームがうまくいかないと、言われもない非難も受けたが、それでも逃げることなく、自分の言葉でしっかりと前面に出て戦った。
村上龍ではないが、春奈社長のエンドロールにこの言葉を贈る

しなやかに戦う



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