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2022年5月18日 (水)

憧れのビレッジプラザ

活動5日め
この日のシフトは「人誘導」
人誘導は大きい括りでは「ビレッジプラザ」と「入村」に分かれていて、それがさらに分岐するので、合わせると4種類に分かれる。どの役割になるかは、朝のミーティングで発表される。
選手村の活動は多岐に分かれているのだが、Field Castの役割は固定されていない。これが僕にとっては、たまらなくいいところだ。
もしかすると、人によっては、1つのことを続けて極めたいと想う人がいるのかも知れないが、未知の経験を広く浅くしたいと考える人にとっては、選手村活動はとてもスペシャルなものだと想う。
恐らくこれは、東京2020活動の中でも特異であり、スポーツボランティア界を見渡しても、他の例を知らない。
スペシャルオリンピックスでチーム付のDALのように、1日の中に多様な要素が混在する活動はあるが「長い期間にわたり」「日替わりである」という点で特異である。


朝のミーティングで、アサインが「ビレッジプラザ」だと発表されると、僕は心の中で握りこぶしをつくった。
ビレッジプラザは、一度も入ったことがない未知の場所だったからだ。

■ビレッジプラザ
オフィシャルショップ(飲み物、日用品あり。支払方法***)ヘアサロン、ATM、郵便局・・などがある建物。営業時間***
※選手村用語集より抜粋

オフィシャルショップには、東京2020グッズが売られている。
(中に入れないので詳しくは知らない)
選手村と試合会場以外に出かけることができない選手団にとって、ここは貴重な「お土産もの売場」である。

ビレッジプラザは選手団にとって憩いの場所であり、Field Castは立ち入ることができない。唯一入れるのは人誘導などで、ビレッジプラザ内に従事する時だけ。

僕もそうだが、サラリーマンは有給休暇を取ってボランティアに来ている。選手村仲間の中には職場から「選手村土産よろしく」と頼まれた人もいたが、Field Castはオフィシャルショップに立入禁止であり、買物はできない。
選手村仲間の前川さんは「選手村内で買えないから、町の東京2020公式ショップで買っていく」と言っていた。


僕らの仕事はビレッジプラザに出入りする人のアクレディテーションカード・チェック。
複数の出入り口があり、グループ毎に一定時間で交替していく。
ここでも、1日じゅう、1カ所で立ちっぱなしという退屈な仕事にならないよう配慮されていた。
いったい、どんだけ、決め細かい人たちが、このシフトを考えたのだろう。

一般的なスポーツボランティアは「1日」ですべてが終わるため、ローテーションという発想はほとんど無い。
1日じゅう、歩道橋の上で「立ち止まらないでください」と言うだけ、給水ペットボトルが入っていた箱を潰すだけの仕事というのが、現実に起こりうる。


ビレッジプラザ入口では、ポケトークが活躍した。
英語、フランス語、スペイン語・・
選手団はシャツのどこかに国旗、国名をつけているので、大抵は一見して言語を選ぶことができる。
ほとんどの方は、これから本格的に入村してくる選手たちのための事前リサーチに来ているようで「**は何処に行けばいいか」という質問が多かった。
中でも多かったのが「Galaxy」についての質問。

僕はこの時まだ、全選手にGalaxyが「アスリートフォン」をプレゼントするということ、その受け渡しが、ビレッジプラザ内Galaxyで行われることを知らず「わからない」と答えてしまった。


わからないことはしらべる。
しらべると自分の間違いに気づく。
ここでの受け答えは一期一会であり、取り返しは付かないが、次からは的確に応えたい。
それを、選手村仲間に情報共有したい。
そうして、自分の中での「選手村用語集」を役立つものにしたいという気持ちが高まっていった。

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