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2022年5月21日 (土)

体に浸みた鳥天丼

活動6日めは、2日続けての人誘導
昨日は「ビレッジプラザ」で、今日は「入村」
ひととおり、いろいろな仕事を経験しておきたかったので、朝のミーティングで「入村」と聞いた時は嬉しかった。
昨日と異なる役割にしていただいて、ありがたい。
会社や組織の「働く現場」において、これほどまでに「自分たちを見てくれている」と感じることは希だと想う。


東京2020の開会式が近づき、いよいよ選手たちの入村が始まっている。
「入村」の役割は、まさにその瞬間に立ち会うこと。
選手村の外から来た選手たちが、一定の手続を終えて、大きな荷物をガラガラと押しながら、選手村に一歩を踏み入れる。
その一部始終に立ち会うわけではなく「入村」の役割もまた、いくつかの持ち場にわかれている。
この日、受け持ったのは、入村してきた選手と荷物を居住棟へ送り届ける移動交通手段に載せるところ。

「ここからが選手村なんですね」
村外と村内の境界線を越えて、名前を言えば誰もが知っている選手がはいってくる。
東京2020に出場する選手たちは、原則として選手村への入村が義務づけられると聞いている。
従って、あの選手もこの選手も、ここを通り過ぎるということになるわけだ。

ただし、僕らには決定的な問題があった。
「顔と名前が一致しない」というのである。

顔と名前が一致する日本人選手といえば、片手で数え終わってしまう。
外国人の選手に至っては、誰1人わからない。
「今回、カール・ルイス!みたいな超有名な選手がいないよね」
というのもある。

"特撮映画みたいに、目の前にいる選手の名前・競技・国籍のデータがピピピっと表示されるメガネが欲しいよね"
こんなことを選手村仲間とは話していた。


人数が多い選手団が到着すると「入村」は、芋を洗うような忙しさ。
司令塔となる職員さんが、人と荷物を何処に積むかをさばき、僕らは荷物を押して、空いたカートを元の位置に戻す。
その日、東京は真夏日となり、お日様は容赦なく、そんな僕らに熱線をあびせてくる。


行列待ちで手持ち無沙汰にしている選手には「なにか質問ないかな光線」を送りながらニコニコと見守る。

選手から、村内施設について質問が寄せられると、掲示されている見取り図を指指し棒で指しながら答える。
(伸縮する指指し棒をバッグにしのばせている)
ポケトークを使えば、国を問わず、たいていの聞き取りと対処ができた。

もちろん、まだわからないこともある。
それは、居住棟毎にレジセンがあるので、そちらで尋ねて欲しいと伝えた。
わからないことを、わからないままにしておくと、次もまたわからない。
村内の情報が集約されている部署があるわけではないので、わからなかったことは、自分で確認していくしかない。


僕らField Castにとって「入村」には固有の難点があった。
それは食堂が遠いことだ。
Field Castは村内移動手段のイーパレットに乗ることはできないので、村の中心地にある食堂まで、徒歩で片道15分はかかる。
1時間休憩の半分が移動に消えるという計算だ。

1度に全員が抜けられないので、食事は2人ずつの交代制となり、北川さんと僕が行くことになった。
いったい何周り下なのかわからない女性と連れ添って、川べりの道を歩くのは、少し抵抗があった。
そんな空気を察してくれたのか、彼女が他のグループの知人を見つけて声をかけたところで、すーっと距離を置き別行動に成功した^^;)


炎天下と激務が重なって、選手村活動の二か月間で、恐らくこの日がもっともよく働き、体がきつかった。
お昼に食べた鳥天丼の塩分が体に浸みた。


その日、帰りの電車に揺られながら、僕はメモにこう記している。

この二日間の人誘導で選手村活動は「実践編」にはいり、一定の目処が立った。
これで開村後の本番でも十分にやれそうという手応えを掴んだ。
これから先にやってくる現場でも、得意分野を発揮して、多いに場の空気を暖めていきたい。

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