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2022年5月22日 (日)

疲れきった団長

活動8日め
活動初日に入って以来、2度目のI&I
入口から徒歩20分の集合場所には、既に10人ほどが集まっていた。
皆さん早いな・・
と想いつつ聞いてみると、1つ前の集合シフトは行き先がなくて待機しているという。

I&Iでは積極的に手を挙げないと、なかなか出番が回ってこないことを初日に経験している。
「最初に行く人! 6人ほど」
リーダーのスズキさんが希望を募る。
はいはい!真っ先に手を挙げて1番で「行き先」を手に入れた。
ここでいう「行き先」というのは、入村時の打合せに行く相手国のことをいう。

職員の瀬戸さんが迎えに来て「9時にA国です。2人きてください」と声がかかる。
最初に手を挙げたField Castの飯塚さんと僕が、それに着いていく。

さっき20分かけて来た道を、逆に15分戻る。
道すがら、特に会話はない。
コロナ禍ゆえ、極力、会話は控えるということもあるが、沈黙を破るため、懇親のために余計なことを言わないというのは、ここでのスタンスだと考えていた。


行き先のA国は、今朝未明、すでに居住棟に入っており鍵の受け渡しはなく、
備品の確認だけとなる。

先方の団長との待ち回せ場所は、A国が居住するF棟の1階ロビー
初めて入ったF棟のロビーには、ホットコーヒーや軽食が置かれていた。
4時台に起きて、飛び出してくる選手村活動では、朝ゆっくりコーヒーを淹れている時間はない。
コーヒーの湯気が僕ら3人を強烈に誘っているが「飲みたいね」とは誰も口にしない。

この時点で、この施設の詳細知識はなかったが、これは選手団のためのサービスであり、Field Castは利用できないことは容易に想像がついた。
この施設が「グラブアンドゴーステーション」と呼ばれていることは、用語集に載せるために後でしらべてわかった。

grab and go は「Google先生」によると、既に並んでいるフード・ドリンクを手に取って会計する場所といったところだ。
選手村内の各種サービスは原則として無料であり、ここでもお金は要らない。


「来ないね」
約束の時間はとっくに過ぎている。時折、選手団がロビーを通り過ぎるのだが、誰も僕らには気を止めない。
職員の瀬戸さんが団長と連絡をとると、先方が時間を間違えていたとのことで、1時間後にリスケとなった。
「D棟のレジセンに行ってましょう」
コーヒーの香りだけ嗅いでいるのもやるせないので、一番近いD棟のレジセンへ
ビルが連なっている空間では、日陰ができていて、過ごしやすい。
緑も多く、将来、ここで暮らす人たちは、幸せだなと想った。

一度もシフトで入っていないD棟のレジセンは、興味深かった。
レジセン毎に従事する職員さんは、ほぼ固定されており、そこには責任者の姿勢が色濃く反映される。
掲示物、レイアウト、そして、基本的な接客方針まで。
ただ、それがわかるのは随分後になってからのことで、この時は単純に「場所毎に違うんだな」という程度だった。


「こういうところで、情報収集しないと」
といって、瀬戸さんがホワイトボードに記された情報の写真を撮っている。
そこで、用語集いかがですか?とマット紙を差し出すと「これ、どうしたらいいの」とおっかなびっくりでスキャンする。
QRコードを読み込むと、スマホの画面に情報が現れるという仕組みが「よく、わからない」というので、端的にご説明した。


1時間後、団長の部屋を訪れると、ぐったりした団長が迎えてくれた。
疲れているを通り越して、今にも倒れそうだ。
明け方、日本に着いたということで、移動の疲れ、時差ぼけもあるのだろうが、憔悴ぶりが尋常じゃない。

「なんか、暑くない?」
瀬戸さんが言う。確かに、部屋に入った瞬間むっとした。
エアコンを入れる習慣がないのかなとも想ったが、見上げると風の吹出口は開いている。
そして、風が生暖かい
「もしかして・・」
飯塚さんがテーブルに置かれていたエアコンのリモコンを確認する
「暖房30度」が表示されていた・・・

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