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2022年5月17日 (火)

研修の回数を重ねて、わかったこと

最寄り駅から電車に乗ると、同じ車輌に青シャツがもう一人。
Field Castには9種類の業務と、それぞれの活動場所(FA)があるので、同じシャツを着て同じ電車に乗っているからと言って同じ処に行くとは限らない。
その車輌に乗っているのは二人だけ。混んでいれば、マスク越しでも会話は憚られる。
周りはそれほど気にしていないのかも知れないが、ユニフォームを着て自宅からFAまで通う間、見ている人がどう想うかは、常に気にかけていた。

サトウさんはアクレディテーションカード(身分証明書であり通行証)の担当。任務は5月から始まっており(パラリンピック従事者への配布が終わる)7月で終了するという。
ウエストバッグには、Field Castが活動回数に応じてもらえるピンバッチ。
「これ、抽選で当たったんです」
と言って腕時計をみせてくれた。
FAによって、回数は異なるが、一定の回数に達した際、くじが引けるらしい。
「当たり」というからには、外れもあるのか?この時は知る由もない。
ただ、青いベルトのスウォッチは、とても魅力的だ。

ちなみに記念ピンバッチもFAにより、もらえる活動回数が異なる。
選手村の場合、3回で「銅」5回で「銀」10回で「金」という3種類だった。
大会が無観客になったこと、海外からの観戦客もいないことで、Field Castの役割も大幅に減っており、初回活動でバッチをもらったというFAもあったようだ。


(レジセン初回の)新人さんへの研修の回数を重ねてきて、Field Castの皆さんの傾向・特徴がおぼろげながらわかってきた。

■女性が多い
まず一目瞭然なのは、女性が多いこと。

2018年に大会ボランティア募集が締め切られた際の数字
応募者数 204,680人(定員8万人)
男女比:男性 36%、女性 64%

2019年9月、8万人に絞り込んだ際の数値は、応募者の「6割が女性」と報道されている。

他のFAのことはわからないが、選手村の女性比率は、控えめに言っても7割を超えていると想う。
活動中、同じシフトに男は自分だけという日も数日あった。


■五輪が初めてのボランティア
研修時に聞き取ってわかったのは、スポーツボランティアに限らずボランティアが初めてという方がとても多いこと。

中には、スポーツ大会が一定の規律・ルールのもとに運用されているという感覚に欠ける方もいた。
この感覚は、座学で得られるものではなく、ボランティアを経験するうちに身に付くのだと想う。

僕が、スポーツボランティア現場で信条としていることに「主催者の悪口を言わない」がある。

特にリーダーが「主催者の準備が悪い」「マニュアルが不備だ」ということを言うべきではない。
完璧なステージの上では、完璧にやるのが当たり前。ただ、それでは窮屈だ。
少々不備があった方が工夫の余地があるし、そこに、人の「出番」があるのではないだろうか。
そういう意味でも、選手村マニュアルに書かれている「自身の得意分野を活かし、チームの活動にあたります」は名文だと想う。
ボランティアの現場は自発的な創意の場であって欲しい。

これは、同性だから言うのだが、運用を非難するのは大抵男性の方。
そういう意味では、女性が多い選手村の現場は、ストレスが軽かったと想う。


新たに習ったこと、質問・リクエストへの対応、出会った言葉は、手元のマット紙にメモをとる。
家に帰って「選手村用語集」に加筆するためだ。
用語集に書くからには、名詞は正確にしなければならないし、曖昧な知識では載せられない。
「用語集に載せる」という、勝手に自らに課した使命が、好奇心を旺盛にして、仕事をより貪欲にさせていった。

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