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2022年6月の30件の記事

2022年6月30日 (木)

選手村の内と外に見えていた別の世界

選手村の朝は早い。
中には24時間稼動している部署もある。
そういう部署には、Field Castではなく、コントラクターと呼ばれる業務委託の方が、いわゆる夜勤を務めていた。

僕がアサインされた朝番シフトでは、7:00集合が最も多かった。
朝は 4:45起き。
いつもならば、自分が二度寝することを想定して少し早めに目覚まし時計をセットするのだが、選手村生活の間は、そういうことをしなくても、一度「ぴぴっ」とアラームが鳴ると、ぱちっと目が覚めた。
それだけ、緊張していたのだ。

電車を乗り継いで「勝どき」で下車。
そこから15分ほど歩いて、選手村に入村する。
仕事が終われば、その逆ルートで家路に就く。


往復の道すがら、服装は上から下まで全身ユニフォーム着用。
人前でユニフォームを着ることは、サッカーやマラソンで慣れているので苦にならない。
研修の際「自宅から着用して来てください」と言われた時も、なんの違和感もなかったし、むしろ、そう言ってくれる方がありがたかった。


人見知りだが、目立ちたがりの僕にとって、五輪ボランティアとして、家から選手村まで堂々とユニフォームで行けるということは、このうえなく誇らしいことだ。

世が世ならば、嬉々として町を歩いていただろう。
だが、2021年、東京は違っていた。


「ちょっと、質問いいですか」
いよいよ来週から選手村に行くという日。
職場のマリちゃんから声をかけられた。
僕が有給休暇を使い、ほぼ2ヵ月居なくなるので、その前にとのことだった。
彼女は小道具作りのセンスがあり、僕が「収納箱」や「出席票」といったモノ作りを依頼すると、快く引き受けてくれて、期待以上にデコった箱や可愛い出席票を作ってくれた。

「大丈夫ですか?刺されるんじゃないですか?」
縁起でも無い、彼女の言葉にドキッとした。
僕が選手村と自宅の往復はボランティア・ユニフォーム着用というルールだと話したことへのコメントだった。

彼女の言葉は極端ではあるが、五輪の内側と外側に起きている分断が、肌感覚としてそう言わせたのだろう。
さすがに、刺されることも、玉子を投げつけられることも想定していなかったが「世間の冷たい視線」は容易に想像できた。


朝早く自宅を出る時間帯は、人通りが少なく、近隣の人と顔を合わせることもない。
一方、帰宅する時間帯は人通りも多い。僕はいつも目を伏せ、誰にも見つからないよう、誰とも目を合わさぬように歩いた。

一度だけ、曲がり角の処で、となりの奥さんと出くわした。
僕は驚いて、咄嗟に相手の顔を見た。
だが、無言で脇をすり抜けた。
いつもならば、笑顔でこんにちはというところだ。
それは、睨み付けて無視したような恰好になってしまった。


選手村の内と外では、真逆の世界が見えていた。
選手村から一歩外に出ると、行き交う誰もが怖かったのだ。
その恐怖感は、すべての選手村生活が終わるまで、消え去ることはなかった。

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2022年6月29日 (水)

夢のようなランドリー会話

選手村の最寄り駅である「勝どき」まで大江戸線で向かっていると、Field Castの青シャツを着た人が「勝どき」よりも手前の駅で降りていく。
ということは、オリンピックが始まったということだ。
競技に接していない僕らには、その実感がない。
僕らにとっての五輪は、7月7日選手村プレオープンの日に始まっていた。


レジセンにいる時、選手から質問を受ける場所で、もっとも多いのが「ランドリーサービス」だった。

選手村はオリパラ終了後は「HARUMI FLAG」としてマンション(買い取りまたは賃貸)に改装されるが、現時点ではホテル仕様であり、各部屋に洗濯機の置き場所はない。

各部屋には白物、色物、下着それぞれのランドリーバッグが人数分置かれている。
洗濯物はバッグに入れて、選手自らランドリーサービスへ持参する。午前10時までの持ち込みは当日。それを過ぎると翌日仕上がり(受取)となる。


場所を聞かれた場合、通常はドアを出た所まで行き「ここをまっすぐ行って左側」のように教える。
それほど遠くではないので、業務にゆとりがある時は「Come with me」と連れて行くこともある。
(「No thank you」と言われたことは一度もない)


この道すがらは、選手と時間を共有できる貴重な機会だ。
黙って歩くのは性に合わない。
選手に少しでも、この時間を楽しんで欲しい。
いきなりの「声かけ行為」は禁止でも、案内時に話すのは、友好的なコミュニケーションとして許されるだろう。

It's hot in Tokyo.
(東京は暑いでしょ)
The rainy season ended a week ago.
(一週前、梅雨が終わりました)

関東の梅雨明けは、平年より3日早い7月16日だった。

開会式当時の東京は、洒落にならない暑さで、僕は判で押したようにこのフレーズで押した^^)

ほんとに、そうよね。この暑さはクレイジーね。お手上げ^^)
ほぼ例外なく、選手から笑顔が返ってくる。

他愛も無い会話だが、それは、とても貴重なことだった。
さすがに競技会場で、ぴりぴりしている選手に天気の話しはできない。
選手がリラックスして過ごせる場所、選手村ならでは。


希に天気の話しから、会話が2巡めに入ることもあった。そうなると、僕にはポケトーク「どらちゃん」という強い味方がいる。

FA「移動サポート」(運転手)にいる知人は「クルマの中では、英語できませんという顔をして黙り込んでいる」と話していた。
その気持ちはわかる。競技会場間の行き来なので、相手もぴりぴりしているかも知れない。
それに、運転中はポケトークが使えない。

一度だけ、このランドリー会話から「バッチを交換しない?」と持ちかけられた。
なんだか心と心が通ったようで、夢のような気分だった。
その国のバッチをもらうのは初めてで、二重に嬉しかった。

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2022年6月28日 (火)

USBメモリー専門家としての意見

■論評1
今どきUSBで持ち歩くとは驚き。クラウドの活用を考えてはどうか
 ↓↓
私の意見
この論評をした方は、組織において、個人情報がどのように運用されているかという実体験がないのだと想う。
企業や自治体といった大抵の組織は、個人情報をデータベース化している。
少し小難しくなるが、以下はしらべるにおける「データベース」の定義である。

それぞれの件数が多い複数の項目の情報を蓄積しておき、必要な時に検索して利用できるようにした情報群

個人がエクセルファイルでつくるブック(ファイル)は、データ項目がデータベースと同じだったとしても、他のコンピューターと一元的に共用できないのでデータベースとは呼ばない。

個人情報を"格納する"データベースは社内ネットワーク(イントラネット)にあるサーバー(※1)に置くのが基本。その方が安全だからだ。
そこを飛ばして、いきなり、クラウド(インターネット上の社外サーバー)に置くのを検討することはないと想う(例外を*以下に後述)
企業のセキュリティ担当者が聞いたら、USBの代替案が「クラウドの活用」という文脈の不思議さに戸惑うと想う。

企業にとって「個人情報」は機密性の位置づけが高い。
「個人情報漏洩事案」は、メディアとSNSで「叩いてよし!」という共通理解がある日本社会では、その事故は最も効率よく企業価値を下げる手段だからだ。

ただでさえ、一般社員はなんでもクラウドに置きたがる。
しかも、そのクラウドは会社指定のものではなく"タダで使い放題"の「自前クラウド」が多い。

一定のセキュリティ意識がある会社の場合「会社公認クラウド」が用意される。ただし、そこでは(データのダウンロードなどの)行動が会社から捕捉される。

一方「自前クラウド」に置けば、そのデータを個人のパソコンにコピーできる。
その目的はなんなのか?ということだ。

従って、個人情報を社内(イントラネット)に置かずに、いきなりクラウドに置くという発想はないのである。


*ただし「イントラネットにサーバーを立てる」ことが難しい組織もある。
セキュリティに詳しい担当者がいない、または、予算が乏しい、中小企業や自治体では、一足飛びの「クラウド置き」は有りかも知れない。

世の中には「世界最強レベル」のセキュリティを謳うクラウド(※2)があり、その方が一企業のイントラネット内よりも強力ということもあるからだ。

そうした堅牢なクラウドでは、データのダウンロードや編集などの履歴を会社(システム担当者)側が捕捉できて、社員による犯罪防止の抑止力もある。


尼崎市の案件「USBメモリーに個人情報」は、担当者がデータベース等からダウンロードしたコピーをUSBメモリーに入れて、社外に持ち歩いていたということだろう。

なんで、そんなことをするのかというと、恐らく使い勝手がいいからだ。データをUSBメモリーに入れておけば、持ち歩くパソコン、会社事務所のパソコン、自宅のパソコンとあちこちで使える。
データを加工して資料を作る時、元のデータ(全項目)が手元にあった方が便利なのである。


ベネッセ事案のように個人情報を転売する事案が起きると、会社が大打撃を受けるので、良識ある企業は「記憶媒体に営業秘密を入れて社外持出」することを禁止している。

尼崎事案では次のいずれかが考えられる。
(1)持出禁止の規則がなかった
(2)例外許可措置の取り決めがあり、許可を受けて持ち出していた
(3)担当者が規則違反をしていた

※1 組織の規模によりサーバーはパソコンということもある
※2 ここでいうのはネットワークストレージ


■論評2
USBメモリーにかけていたパスワードの桁数を話すのはセキュリティ意識が低い
 ↓↓
私の意見
USBメモリーのパスワード桁数を制御できるシステムはない。

パスワードの桁数、複雑性の設定は、ユーザーの意識にかかっている。
今回、会見で述べられていたパスワードの桁数・複雑性は割と意識が高い方だ。
会見した者は「しっかりとやっています」と言いたかったのだろう。

仮にUSBメモリーを拾った人が「悪者」だったとして、会見でばらしたらパスワードを解読しやすくなるという批判は当たらない。
悪者がパスワード解析ツールを使えば(発表された桁数ならば)数時間で解読できる。

情報セキュリティ用語集

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2022年6月27日 (月)

JIT リサイクルインク スタジアムでは未だ勝ちがない長崎(3敗)

2022年、原田武男監督が指揮した3試合
○6月18日【22節】home V長崎 2-0 群馬
○6月22日【EC3R】トラスタ FC東京 2-3 V長崎
△6月25日【23節】home V長崎 0-0 秋田

原田武男さんが指揮した5試合の通算成績
2019年 1勝1敗
2022年 2勝1分
通算 3勝1分1敗


23節を終えてV・ファーレン長崎は10勝5分8敗 勝ち点35で6位
2位(新潟)との差は「10」


前半戦終了時、J1自動昇格のボーダーラインを勝ち点80として試算した後半の星取りは15勝4分2敗 1試合平均勝ち点「2.3」
後半スタートの2試合は「2.0」
暫定監督での2試合ということを割り引けば、希望がつながる滑り出しと言える。

2022年6月26日(日)
長崎スタジアムシティの起工式が行われた。
ジャパネットの特設サイトでは福山雅治が出演する長崎スタジアムシティプロジェクトのCM映像が公開された。
映像の先に見える未来がまぶしい。その町に暮らす長崎市の人々が羨ましい。故郷は佐世保市、これからも東京に住み続ける僕はそう想った。


2022年7月2日(土)18:00
J2リーグ【24節】
ヴァンフォーレ甲府-V・ファーレン長崎
JIT リサイクルインク スタジアム

■V・ファーレン長崎からみた甲府との対戦成績
2勝1分4敗 得点6 失点10
※J.LEAGUE Data Siteより

対戦成績が示すとおり甲府に分が悪いのだが、特にアウェイ戦は「3戦全敗」

<2019シーズンの甲府戦>
●3月17日【 4節】away 甲府 2-0 V長崎
○7月20日【23節】home V長崎 1-0 甲府

<2020シーズンの甲府戦>
● 9月19日【18節】away 甲府 2-0 V長崎
△ 12月16日【41節】home V長崎 1-1 甲府

<2021シーズンの甲府戦>
○ 4月3日【6節】home V長崎 2-1 甲府
●10月23日【35節】away 甲府 2-1 V長崎


<2022シーズン前半の甲府戦>
● 3月5日【3節】home V長崎 1-2 甲府
前半9分
【V長崎】クリスティアーノが右奥で奪ってゴールに迫り高速クロス、都倉賢が左足に当ててゴール 長崎先制!
前半41分
【甲府】エリア前に迫り、シュートコースを探して左右へパスを散らす。前節、横浜にやられている展開。ドキドキしていると長谷川が左隅にナイスゴール
後半22分
【甲府】加藤大のミスでCKを与える。ショートコーナーからデザインしたプレーで飯島がプロ入り初ゴール


「7月戦線」はリーグ戦6試合中4試合が、7位以内チームとの対戦。
その初戦となるアウェイ甲府戦だが、長崎はJIT リサイクルインク スタジアムでは未だ勝ちがない(3戦3敗)


前節の秋田戦、ファビオ・カリーレ監督は就任以来初めて、生でV長崎の試合を見た。
映像ではカメラが映していない場所は見えない。ボールがない処でどう動いているかは、スタジアムでしかわからない。
メインスタンド上にある高い位置からは、自分の見たい場所がよく見え、まさに俯瞰できただろう。
監督、ヘッドコーチ、分析コーチというユニットが、いったいどんな起用、戦術、戦況対応をみせるのか、その初戦を目撃できるのは僥倖だ。

JITスで「3戦全敗」のジンクスを破る試合となるのか?
やっぱり、ここは難しいで終わるのか?
この試合はサポーター有志によるバスツアーで甲府へ乗り込む。
ヴィヴィくんも初めて甲府に乗り込む^^)

【告知】
7月2日(土)
ヴァンフォーレ甲府-V・ファーレン長崎
JIT リサイクルインク スタジアム
東京駅発着スタジアム直行 有志バスツアーあります!
関東の皆さん、応援に行きましょう!
バスツアーについて詳しくは
twitterにて以下ハッシュタグで検索!
#甲府対長崎バスツアー



V・ファーレン長崎ブログもくじ

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2022年6月26日 (日)

いつか原田武男監督が率いるV・ファーレン長崎を見たい

2022年6月25日(土)19:00
J2リーグ【23節】
V・ファーレン長崎-ブラウブリッツ秋田
トランスコスモススタジアム長崎

<スタメン>
GK 富澤雅也
DF 奥井諒 村松航太 二見宏志 米田隼也
MF 澤田崇 加藤大 鍬先祐弥 奥田晃也
FW 植中朝日 エジガル・ジュニオ
<ベンチ>
GK 原田岳
DF 加藤聖 
MF カイオ 秋野央樹 クリスティアーノ
FW 山崎亮平 ビクトル・イバルボ

中2日の試合、CBが手薄ということで、いつも以上に注目していたスタメンは、予想通りのメンバー。
ただしベンチメンバーは予想と違った。
天皇杯の出来をみて、古田東也、大竹洋平が入ると想っていたのだ。
前日、長崎に着いたファビオ・カリーレ監督が観覧ブースから試合を見守る。

<前半>
6分
【V長崎】米田隼也がドリブル突破してエリアに入ってすぐシュートはGK正面

ここから30分までは、ことごとく秋田がセカンドボールを収めて攻撃を続ける。敵陣でのFKはすべてセットする秋田、ヒヤヒヤの連続
15分
【秋田】 エリアすぐ外のFK 壁の二見宏志が高く跳んでクリア 今日は守備に攻撃に、二見の存在感が際立つ。「7月戦線」のレギュラー候補に入ってきた。

32分
【V長崎】ペナルティエリア周りでスルー、ワンタッチを交えて攻める。エリア外ポケットで秋田DFのハンドが見逃される(ファウルならば、かなりゴールに近いFK)
+1分
【V長崎】米田を追い越した二見が高速ストレートクロス、植中朝日のヘッド。惜しくも上に外れた


<後半>
8分
【V長崎】植中朝日のクロスを澤田崇がスルーしてエジガル
キレイに決まった!と想ったらGK田中雄大のビッグセーブ イヤな予感漂う
20分
またもハンド見逃しから秋田にシュートを打たれたがサイドネット
24分
秋田のCKが続き、薄氷の守りが続く それでもなんとかなるという気持ちになれるのは、チームがいい循環に入っていると信じられるからだろう
32分
植中朝日に替えて山崎亮平 奥田晃也に替えて加藤聖
加藤聖はクロスもCKもピカイチ。これが代表帰りの精度か
37分
【V長崎】左CKを加藤聖 二見宏志のヘッドが芯を捉えたが、またしてもGK田中のビッグセーブ
38分
奥井諒に替えてクリスティアーノ 澤田崇に替えてイバルボ
三日前、120分出場した攻撃の切り札を投入
クリスティアーノは、出色のサイドチェンジでチャンスを作る。惜しむらくは残り時間が少ない
+3分
【V長崎】ラストプレー 二見の高速ストレートクロスを山崎が胸で落としイバルボの足下へ!
このところ終盤の決勝弾が多い長崎
今日はイバルボか!
と想ったら大事に行きすぎてシュートできず。
調子を上げていると想ったイバルボ、この場面でそのプレーでは厳しい

現地組によると、試合直後、秋田選手がメインスタンド前で整列し一礼したという。
去年は(逆転勝利に)リーグ昇格か優勝でもしたかのように喜びを爆発させて、現地組は「秋田の選手が大声を上げて、腹立った」と言っていた。

原田武男監督の3試合は2勝1分
松田さんが築いた礎はそのままに、攻撃の彩りを加えてくれた。
原田さん、ありがとう。
いつか、原田さんが率いるV・ファーレン長崎を見たいという気持ちが芽生えている。


【告知】
7月2日(土)
ヴァンフォーレ甲府-V・ファーレン長崎
JIT リサイクルインク スタジアム
*ヴィヴィくん遠征決定!
*ファビオ・カリーレ監督の初采配ゲーム

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2022年6月25日 (土)

USBメモリーを4000個廃棄した

尼崎市民の個人情報が入ったUSBメモリーを紛失したが、翌日見つかったという案件は、NHKニュースを初めとして、広くメディアが報道した。

USBメモリー専門家の出番である。
(なぜ出番なのかは後述)
世の中にUSBメモリーを仕事で使う人、管理している人は大勢いると想うが「企業の全USBメモリーを使用禁止したうえ、4000個のUSBメモリーを回収して廃棄した」経験を持つのは僕だけではないだろうか。

誰もやりたがらない仕事を押しつけられて、任務を全うするまでの日々は長く辛かったが、本題を外れるので、ここでは触れない。


初めに「USBメモリー」という用語について触れておきたい。
「USBメモリー」というのは「パソコンのUSB端子に挿して使う記憶媒体」のことだ。
パソコンにUSB端子が初めて装備されたのは1997年だが、当初はあまり使い途のないインターフェースだった。

USBメモリーが登場したのは2000年。
僕がUSBメモリーを初めて手にしたのは2001年。
得意先の営業マンが社名入りのノベルティをプレゼントしてくれた。
その営業マンは自分用はもらえないそうで、僕に渡した品を羨ましそうに見ていた。
思わず僕が「あげようか」と言ったら、今にも受け取りそうな顔で「いやいや」と苦笑いしていたのを思い出す。


当時、1.25MBのFD(フロッピーディスク)でデータをやりとりしていたサラリーマンに、容量が大きいUSBメモリーは一気に広まった。
後に情報漏洩のメイン・ツールになるとは、誰も想っていなかったので「買い放題」の「使い放題」
中には私品を会社に持ち込んで使う者あれば、恐らくその逆もあっただろう。
世の中に「情報セキュリティ」「法令遵守」の意識が乏しかった時代のことだ。


世の中の人が最初に出会った「USB機器」が「USBメモリー」
当初から大半の人が「USB(ゆーえすびー)」と省略して呼んでいた。
その名残で、ITリテラシーが低い層に今もこれを「USB」と呼ぶ人が多い。

しかし、USB機器(USBデバイス)はメモリーだけではない。
ハードディスクなどの記憶機器、DVDなどの記憶媒体を使うメディアドライブ、マウス、キーボード、イヤホンマイクといった周辺機器。USB給電を利用したデスクライトや扇風機まである。
従ってここでは「USB」と省略せず「USBメモリー」と表記する。


■尼崎USBメモリー事案 時系列の記録

2022年6月23日
尼崎市発表
・46万人余の個人情報が入ったUSBメモリーがなくなった
・業務委託先会社の担当者がUSBメモリーに個人情報データを入れて持ち歩いていて、紛失
・USBメモリー機器はパスワードを入れるタイプである
・パスワードは13桁

2022年6月24日
尼崎市発表
・会社の担当者が改めて探したところ見つかった


冒頭「USBメモリー専門家」の出番としたのは、ウェブ記事、ニュースショーの論評の中で「それは違うのでは?」と想った以下2つの点について述べるためである。

論評1
今どきUSBで持ち歩くとは驚き。クラウドの活用を考えてはどうか

論評2
USBメモリーにかけていたパスワードの桁数を、会見で話したのはセキュリティ意識が低い

つづく

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2022年6月24日 (金)

7月攻勢につなぐ大切な試合 秋田とは互角の長崎 トラスタではまだ勝っていない

天皇杯3回戦でFC東京を破り、ベスト16進出を決めた試合後、次の試合もトラスタで開催されることが発表された。
7月は水曜日の試合2試合を含めて7試合(ホーム4、アウェイ3)
いよいよ、カリーレ体制の船出となる。

■7月の日程とトピックス

◇2022年7月2日(土)18:00
J2リーグ【24節】
ヴァンフォーレ甲府-V・ファーレン長崎
JIT リサイクルインク スタジアム

ファビオ・カリーレ監督体制の初戦
「5連戦」の初戦
V・ファーレン長崎有志バスツアーを募集中
#甲府対長崎バスツアー
チケットは6月25日一般発売


◇2022年7月6日(水)19:00
J2リーグ【25節】
V・ファーレン長崎-モンテディオ山形
トランスコスモススタジアム長崎


◇2022年7月10日(日)18:00
J2リーグ【26節】
V・ファーレン長崎-いわてグルージャ盛岡
トランスコスモススタジアム長崎


◇2022年7月13日(水)19:00
天皇杯4回戦ラウンド16
V・ファーレン長崎-アビスパ福岡
トランスコスモススタジアム長崎

去年の大会は4回戦(ラウンド16)で敗れている


◇2022年7月17日(日)18:00
J2リーグ【26節】
FC町田ゼルビア-V・ファーレン長崎
町田GIONスタジアム

関東アウェイ戦今季第4戦
ビジターサポーターズシート(ゴール裏・指定席)は 6月26日(日)正午発売


◇2022年7月23日(土)19:00
J2リーグ【28節】
ベガルタ仙台-V・ファーレン長崎
ユアテックスタジアム仙台

◇2022年7月30日(土)19:00
J2リーグ【29節】
V・ファーレン長崎-アルビレックス新潟
トランスコスモススタジアム長崎

7月は上位を争うチームとの対戦が多い。
こうした7月の戦いに胸を膨らませるためにも、6月最後の戦いが大切になる。

2022年6月25日(土)19:00
J2リーグ【23節】
V・ファーレン長崎-ブラウブリッツ秋田
トランスコスモススタジアム長崎

■V・ファーレン長崎からみた秋田との対戦成績
1勝1分1敗 得点3 失点3
※J.LEAGUE Data Siteより

<2021シーズンの秋田戦>
V長崎の1分1敗
● 5月5日【12節】home V長崎 1-2 秋田
△ 8月22日【26節】away 秋田 1-1 V長崎

<2022シーズン 前半の秋田戦>
○ 4月17日【10節】 away 秋田 0-1 V長崎
前半11分
【V長崎】左CK ヘッドでクリアされる度にぽんぽんと中に入れていく。
応酬のこぼれ球に走りこんだ加藤聖が左足を振り抜くと対角線のネットに突き刺さった


■天皇杯の有無
ブラウブリッツ秋田は天皇杯2回戦(6月1日東京ヴェルディ)で敗退しており、今週は1試合のみ。V長崎戦には中5日で臨む。

一方のV長崎は、水曜日の天皇杯3回戦(FC東京 2-3 V長崎)で120分を戦っており、中2日で臨む。
さらには、江川湧清が出場停止、櫛引一紀は欠場中。これに加えて天皇杯でカイケが負傷で試合を退いており、CB要員がおぼつかない。

ここまで采配試合2連勝の原田武男監督は、これが代行采配3連戦最後の試合。サポーターが彼に寄せる信頼は日増しに高まっている。

秋田に対して、トランスコスモススタジアム長崎では未だ勝ちがない長崎(1敗)
そのジンクスは、ここで断ち切りたい!

【告知】
6月25日(土)
V・ファーレン長崎-ブラウブリッツ秋田
東京麻布十番のHARMONIAでパブリックビューイング
#HARMONIA_PV

 

7月2日(土)
ヴァンフォーレ甲府-V・ファーレン長崎
JIT リサイクルインク スタジアム
*ヴィヴィくん遠征決定!
*ファビオ・カリーレ監督の初采配ゲーム

東京駅発着スタジアム直行 有志バスツアーもあります。
関東の皆さん、応援に行きましょう!

バスツアーについて詳しくは
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2022年6月23日 (木)

原田武男監督2連勝 スーパーゴール合戦を制して天皇杯ベスト16入り

2022年6月22日(水)19:00
天皇杯3回戦
FC東京-V・ファーレン長崎
トランスコスモススタジアム長崎

この試合は、初めてBSJapanextで生放送された。
「ビーエスジャパネクスト」はジャパネットHDが手がける視聴無料のBS放送局(BS263ch)

■時系列の記録
2019年9月
放送免許認可
申請当時の名称は「BS Japanet Next」だった

2020年12月1日
ジャパネットブロードキャスティング設立を公表

2022年3月27日(日)
開局日 放送開始

放送内容はアプリ「つながるジャパネット」でも同時配信される。
ただし、放映権との兼ね合いがあり、この試合は同時配信されなかった。


<スタメン>
GK 原田岳
DF 奥井諒 江川湧清 カイケ 安部大晴
MF クリスティアーノ 秋野央樹 カイオ 山崎亮平
FW 大竹洋平 イバルボ
<ベンチ>
GK 笠原昂史
DF 村松航太 高橋峻希 古田東也
MF 鍬先祐弥
FW 奥田晃也 七牟禮蒼杜

2回戦のスタメンとの違い
江川湧清、カイケ、クリスティアーノ、秋野央樹

3日後の秋田戦を考えた時、出場時間がさらに少ない選手のスタメンを予想していた。
原田武男監督、本気で勝ちに来ている人選。
一方、FC東京はほぼリーグ戦同様のスタメン。
V長崎が1st、FC東京が2ndユニフォームを着用している。


<前半>
3分
【FC東京】右サイドで安部大晴を抜いて、レアンドロがボレーで先制
14分
【V長崎】大竹洋平が巧みなドリブルから右サイドへ、クリスティアーノのクロスにイバルボがつぶれると、奥でフリーになった山崎亮平が決めて長崎同点!
32分
【V長崎】左からのCKを秋野央樹が蹴る。クリアされたボールを正面30m辺りにいた安部大晴が糸を引くようなミドルで逆転
46分
【FC東京】アダイウトンが胸トラップから同点ゴールを決める
前半は2-2で折り返し

<後半>
19分 奥井諒→高橋峻希
28分 カイオ→鍬先祐弥
37分 山崎亮平→奥田晃也 大竹洋平→七牟禮蒼杜
カイケが足を傷めてコートを出る。既に(90分の中では3回の)交替機会を終えており、終了まで10人でしのぐ

<延長前半>
カイケ→村松航太
秋野央樹→古田東也
V長崎は11人に戻る。5+1の交代枠終了

BSJapanext、つながるジャパネットのコメント欄では、両チームのサポーター入り乱れてのコメント合戦という、珍しい展開が繰り広げられている

17分 延長前半のラストプレーで長崎に歓喜の時が訪れる
【V長崎】奥田晃也が中央からアタッキングサードに入ると、右のクリスティアーノへ
クリスティアーノはカットインしてエリアの角を取ると、DFと対峙しながら左足を振る。ボールはきれいな右回転でGKの頭上を越え、ゴール左隅に吸い込まれた!

アシストした奥田は、そのままセンターサークルに戻り、チームメイトに歓喜の時間を作る

<延長後半>
【FC東京】ラストプレーのCKをしのぎ試合終了

FC東京 2-3 V・ファーレン長崎
カイケが傷んだ時は、秋田戦のことを考えて悲痛な気持ちになったが、最後はスーパーゴール合戦を制してのまさに激勝。
原田武男監督采配2連勝!次の秋田戦が待ち遠しい。

 

 

【告知】
6月25日(土)
V・ファーレン長崎-ブラウブリッツ秋田
東京麻布十番のHARMONIAでパブリックビューイング
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7月2日(土)
ヴァンフォーレ甲府-V・ファーレン長崎
JIT リサイクルインク スタジアム
*ヴィヴィくん遠征決定!
*ファビオ・カリーレ監督の初采配ゲーム

東京駅発着スタジアム直行 有志バスツアーもあります。
関東の皆さん、応援に行きましょう!

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2022年6月22日 (水)

スーパーカップとコスタの村伝説

選手村食堂の体験は、僕にとってはコロナ禍以降、初めての「外食」でもあった。

ここでは誰もが「黙食」
食事をとりおえると、先に終わった方が「アイス行って来ます」と席を立つ。
食事のお楽しみ「スーパーカップ」を取りに行くのだ。
冷蔵庫にはスーパーカップバニラのミニサイズとソーダアイス(棒キャンデー)が冷やしてあり、1人1個もらえる。
時々、一時的にスーパーカップが品切れしていることがあり「なかった・・」としょんぼりして戻っ来るのだった。


明治エッセルスーパーカップは、お手頃価格で、たくさん食べられて、美味しい。三拍子揃ったアイスの定番。
明治は東京2020のゴールドパートナーで、選手村には乳製品を納入している。
商品名にある「エッセル」は Excellent+Essential を組み合わせた造語
■スーパーカップの歴史
1994年
明治エッセルスーパーカップ超バニラ 発売
2008年
累計販売20億個突破
2016年
明治エッセルスーパーカップSweet's 発売


選手村でお昼にスーパーカップを食べるようになってからは、夜のアイスでも「買い置きアイス」の定番になった。
夜食ならば、しっかりとフルサイズで食べたいところだが「お昼アイス」の習慣はないので、お昼にはミニカップがちょうどよい。

食堂で1人1本ピックアップするドリンクで「コスタ」(ワールドワイドパートナー:コカコーラボトリングのコーヒー)を選び、スーパーカップに垂らして食べるのが美味いというのが「村伝説」だった。

「経験に勝るものなし」が座右の銘である僕も1度やってみた。
「食べ物が合う」というが、それは、別々に食べる(第一・第二の)味覚とは違う、相乗効果による「第三の味覚」が湧き上がることを言うのだと想う。
ただ「スーパーコスタ伝説」について、僕が得られたのは「第二の感覚」までだった。


アイスを食べ、ドリンクを飲んでいる時、仲間と話そうと想えば話せる。ただ、そのために食べてはマスク、喋って外してと着脱を繰り返すのが煩わしい。
そして、食堂は大抵の時間が混んでおり、後の方のために席を空けなければならず、長居は無用だった。


選手村は選手団の住居であり、そこで提供されるサービスは選手団のためのもの。僕らボランティアは利用できない。
ただ、食堂だけは、オールスタッフのための施設。そこで提供される飲み物や食べ物で、僕らはささやかな特別感を味わうことができた。


今回、東京2020において、スタッフの食事としては弁当やファミレスで使える食券が配られたという話しを耳にした。
スタッフ用の食堂があるFAは、選手村だけだったのではないだろうか。

いつも、食堂という1つの空間で、選手村仲間たちと食べられたことは、特別な幸せだった。
この気持ちは、オリンピックの会期中に芽生え、つづくパラリンピックの終わり掛けには、多くの仲間たちが同じ思いだったと想う。

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2022年6月21日 (火)

「マスク依存」を初体験

朝ご飯はとうにやめ、最近はお昼ご飯も週1度の僕は、食事に対する渇望がない。
「はやく、お昼がこないかなぁ」
といった感情が沸いたのは、入院生活の時くらいだ。
従って、選手村活動でもお昼ご飯が待ち遠しいと想ったことは一度もないが、こうして、あとでふり返った時、懐かしく思い出すのが食堂の風景である。

組織内の利用者向けに運営される食堂としては
大学の学食、会社の社食にお世話になったが、選手村の食堂は、そのどれとも違う。
もちろん、食券を持って行くとタダで食べられるというのが、大きな違いだが・・


お昼時の食堂は賑わっている
食堂(正式名称:フィールドキャストブレイク&ダイニング)はField Cast(職員、ボランティア)コントラクター(請負事業者)国・都・自治体からの派遣者など、つまり選手村を支える側の人すべてが利用する。
それぞれは、ユニフォームが異なるので、一目瞭然。
それぞれに、ここでの振る舞いには特徴があるが、それは割愛したい^^;)

入口が混んでいる時に、1度だけ自衛隊の方と話したことがある。
仲間を待っていたAさんが「お先にどうぞ」と先を譲ってくれたのだ。
待機列は渋滞で止まっている。早く冷房が効いた室内に入りたい。
半袖、短パンの僕らと比べて、迷彩服で装備したAさんは見るからに暑そう。

よかったら、これもらってくれませんか?
毎日もらうと溜まってしまって

僕はミライトワとソメイティがあしらわれたクーリングボディシートを差し出した。
これは、日中に汗が拭けるようField Castに毎日配布されているが、僕は使わず家に溜めていた。後に「ご自由にお取りください」と食堂に置かれることもあったが、この時点ではField Castだけの配布と聞いていた。

「いいんですか、助かります」
Aさんは、にっこり笑い、大げさに礼儀正しく喜んでくれた。
愛される自衛隊。
見ず知らずの方と笑顔で交流できたのは望外の喜びだったが、世は特殊な禍況下であり、業務以外の交流はほとんどできなかった。


原則人見知りなので、休憩時間が来ると、食堂に一人で出かける。

仮に誰かと連れ立って行ったとしても、食事中はマスクを外すため、黙食しなければならない。
それならば、1人だろうが2人だろうが同じだ。

ただ、どうしても、誰かと行かなければならないこともあった。
例えば、二人きりでバディとなって動くような場合。
朝からずっと一緒にいて、食事は他のチームと時間をずらして「早番」「遅番」の交代制となっているので、別行動はしづらい。

そして、この日のようにジャンケンで順番を決めた場合。
「負けてもいい」というシチュエーションでは、やたらジャンケンに強い僕はたいてい1番になる。
1番が僕で、2番がサトウさん。
職員さんから「それじゃ1番さん、2番さん、今から1時間で行って来てください」となった。
ここで「じゃ僕は1人で」とは言いづらい。
わりかし、フレンドリーな人と想われているので、相手は「そんなに私がいやなのか」と考え込むかも知れない。

カウンターで食事を受け取ると、トレーを抱えてきょろきょろと座席を探す。
テーブルは個人ごとにアクリル板で仕切られている。

向かい合う位置関係がもっとも、飛沫の遮断性が高いからというわけではないが、僕ら二人は向かい合って座った。

マスクを取るサトウさん(僕もそうだが)
僕はとても、驚いた
さっきまでとの印象の違いがその原因だが、僕にとってコロナ禍に入って1年半。初めて「マスク顔しか知らない人がマスクを外したシーン」だったからだ。
それでも、もちろん、言葉にはしないし、動転した素振りも見せなかった。

2022年に入って、コミュニケーション上の懸念として広く認知された「マスク依存」をこの時、初めて経験したことになる。

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2022年6月20日 (月)

FC東京戦 関東アウェイ戦初勝利の日

2022年6月18日(土)
AFC U23アジアカップウズベキスタン2022
3位決定戦
日本U-23 3-0 オーストラリアU-23
加藤聖(17)は3-0リードの84分から出場した
お疲れのところとは想うが、25日の秋田戦から出てくれるとありがたい。

V長崎は22節を終えて10勝4分8敗 勝ち点34で5位
2位(横浜FC)との差は変わらず「9」


2022年6月22日(水)19:00
天皇杯3回戦
FC東京-V・ファーレン長崎
トランスコスモススタジアム長崎

■V・ファーレン長崎からみたFC東京との対戦成績
1勝1敗 得点3 失点5

2018年4月8日J1【6節】
●V・ファーレン長崎 2-5 FC東京

2018年7月27日J1【18節】
○FC東京 0-1 V・ファーレン長崎


トラスタで完膚なきまで叩きのめされて迎えた関東アウェイ戦。
クロスバーに当てたら100万円「DAZNチャレンジ」に応募して、トレーニング(主にイメージ)に励んでいたが、挑戦者に選ばれなかった。


この時点で、2018年から始めた関東アウェイ戦応援は全敗。相手は好調で2位に居るFC東京。
金曜日の夕方、仕事を終え、京王線で味スタに向かうのは、とても悲痛な気持ちだった。

僕は1つの験担ぎをした。
といっても、ここまで「全敗」なので、担ぐ験がない。
そこで、たった1つ「120分では負けなかった」天皇杯湘南戦(平塚)を想いだし、その日と同じことをしてみたのだ。

それは、スタジアムの最寄り駅でユニフォームに着替えるということ。そんなことをしても、勝てる確率が上がるわけではないことは、よくわかっていたが、それでも、何かにすがりたくなるほど、勝機は無いように思えていた。


試合はヨルディ・バイス対大久保拓生の様相を呈した。
この二人が互いの好機を摘み取り、歓声をため息に変える。その繰り返し。

前半31分、V長崎に決定機が訪れる。
飯尾竜太朗の折り返しに足から飛び込んだ翁長聖。
勢い余って自らがゴールイン。ところが、肝心のボールがゴールに入っていない。
何が起きたのか?僕らは目が点になった

このシーンは何度、映像で確認してもわからなかった。
どうやったら、あれをゴールの外に蹴ることができるのだろう?
試合後、インタビューに呼ばれた翁長はこのシーンについて問われ、ただ「すみません」と謝っていた。

後半10分、島田譲のCKから鈴木武蔵が枠内にヘッド。さすがに大久保拓生が観念したら、そこに途中交代で入った富樫敬真がいて、クリアしてしまった。
富樫は長崎でも活躍してくれたが、僕には、相手チームに居た時の印象のほうが強い。

後半30分、島田譲のクロスを起点に髙杉亮太、黒木聖仁、鈴木武蔵が波状攻撃。最後はファンマが2度にわたるシュートでついに押しこんだ。

ゴール裏の僕らは360度回って、見知らぬ仲間とハイタッチ。
気づけば、仕事終わりに駆けつけた長崎サポで、ゴール裏左寄りはほぼ埋まっていた。

♪俺らみんな歌い続ける
僕らが選手を見送るチャントを歌い終えると、明社長が現れ、つづいてジャパネットチャント

関東アウェイ戦初勝利記念に、ワゴンで売られていた「可愛くなったヴィヴィくんぬいぐるみ」を買って帰り、ファンマが決めた決勝点のシーン「なんと分厚い攻め」の実況を何度も聞いた。


今とはなにもかもが違う
僕らは、そこへ戻るのか。それとも、新たな境地が待っているのか。
僕らのサッカーは、まだ、そこにある

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6月25日(土)
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2022年6月19日 (日)

ただ出るだけじゃない。戦力秋野央樹が戻って来た!

2022年6月16日(木)
AFC U23アジアカップウズベキスタン2022
ウズベキスタンU-23 2-0 日本U-23

日本は準決勝で敗れ、18日に行われるオーストラリアとの3位決定戦に回ることになった。
「合わせれば先制」というロングボールを蹴るなど、加藤聖はいい場面を作っていた。


2022年6月18日(土)19:00
J2リーグ【22節】
V・ファーレン長崎-ザスパクサツ群馬
トランスコスモススタジアム長崎

松田さんが前節で退任。6月のリーグ戦(群馬・秋田)と天皇杯(FC東京)の3試合はU-18監督の原田武男さんが監督代行を務める。
3試合はいずれもホーム、トラスタ開催。
最大差「9」からの逆転J1昇格につなげるため、連勝の後押しをしていきたい。

<スタメン>
GK 富澤雅也
DF 村松航太 二見宏志 江川湧清 米田隼也
MF 奥田晃也 加藤大 鍬先祐弥 澤田崇
FW 植中朝日 エジガル・ジュニオ
<ベンチ>
GK 原田岳
DF 奥井諒 カイケ
MF 秋野央樹 クリスティアーノ
FW 山崎亮平 ビクトル・イバルボ

先発は前節のFC琉球戦とおなじ。
ベンチでは安部大晴に替わり、秋野央樹
天皇杯の終盤、エリートリーグで先発と階段をのぼってきた秋野、いよいよリーグ戦に戻って来た。


<前半>
0分 エジガルに対して足裏をみせた風間にいきなりのイエロー。先立圭吾主審しっかり取ってくれた。この時は「いい予感!」だったが
9分
【V長崎】カウンターからエジガルがシュート GK櫛引がセーブ
10分
【V長崎】鍬先祐弥のパスカットから左サイドを崩す。米田からのボールを加藤大ナイストラップで縦へ。走り込んだ鍬先がクロス フリーの植中朝日、巧みに慎重に左隅へ蹴り込み長崎先制!
前節を思い起こす加藤大のナイス・パス!
13分
【V長崎】カウンター 奥田晃也が長い距離をドリブルしてシュート。右ポストを叩く

V長崎は相手に持たせては自陣で奪い速攻を繰り返す。攻守の切り替えも速くピンチを作らない

29分
【V長崎】ハーフウェイラインから江川湧清がロングボール
DF二人と競ったエジガルのナイストラップ GK櫛引も出ていて、無人のゴールへ蹴るだけ。僕が蹴っても入りそうなゴール^^)
35分
【V長崎】江川湧清が枠内ミドル GK櫛引パンチングで逃れる
37分、クロスを全力でクリアした米田が足を押さえ倒れる。僕らに戦慄が走る。しかし、立ち上がりプレーに戻る。僕ら大安堵

<ハーフタイム>
群馬は田中に替えて深堀

<後半>
8分 エジガルが奪われたところから裏一本のパスが出る。これを競った江川湧清に一発レッド
レッドカードはいつからくなったのだろう?
NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」に出てきた「手作りの金メダル」みたいなモノを出すから、こっちも目が丸くなった。
「Google先生」に「丸いカード」で尋ねるとはじめは、クレジットカードを薦められて参った。
ポケットに入っているイエローとレッドが、カタチで判別できるよう、丸いレッドカードは以前からあったようだ。
それにしても、開始0分の「今日はしっかりファウルをとってくれる」はぬか喜びだった。


11分 奥田晃也に替えて奥井諒
ここから試合終了まで35分にわたり、ほぼV長崎が耐える時間がつづく

23分 プレーとは関係なく、場内に大きな拍手が起きている
植中朝日に替えて秋野央樹
エジガルに替えて山崎亮平
秋野央樹がリーグ戦に戻って来た

30分
【V長崎】カウンター 山崎亮平から澤田崇へスルーパス切り返してシュート GK櫛引がナイスセーブ
つづくCKは秋野央樹が蹴る。秋野が攻撃の起点となるパスを入れている。ただ「出てきた」だけじゃない。戦力としての秋野だ。
40分 加藤大に替えてカイケ 澤田崇に替えてイバルボ

42分
【群馬】 エリアすぐ外からのFK風間が直接狙う。枠ぎりぎりは富澤がナイスセーブ

カイケの高さが効いている。彼のヘディングは、どこまでも飛んでいく
イバルボも切れがいい。右サイドで3人を相手にボールをキープして、僕らを喜ばせてくれた

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6月25日(土)
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2022年6月18日 (土)

原田武男さんがリーグ戦を指揮した過去2試合の内容

原田武男U-18監督は過去に2試合、トップチームのリーグ戦で指揮を執っており、戦績は1勝1敗(当時の肩書きはコーチ)


■2019年に指揮を執った2試合の振り返り

2019年8月10日(土)J2【27節】
●FC琉球 3-2 V・ファーレン長崎
タピック県総ひやごんスタジアム

試合後、DAZNのインタビュー
手倉森誠監督が「PKを取ってもらえなかった」ことを非難。


2019年8月14日(水)天皇杯3回戦
○V・ファーレン長崎 2(PK5-4)2 ヴィアティン三重
トラスタ
この試合は手倉森監督が指揮


2019年8月15日(木)
J.LEAGUE規律委が「2試合ベンチ入り停止処分」を発表。
その2試合を原田武男コーチが監督代行として指揮を執ることになった。


2019年8月17日(土)J2【28節】
●V・ファーレン長崎 1-2 柏レイソル
トラスタ
直近の天皇杯で退場したクリスティアーノは出場停止

原田武男コーチ試合前談話
(監督不在という状況について)勝利を目指すだけ。
(柏は)攻撃的なチームなので、それ以上に集中して守備をして攻撃につなげていきたい
※DAZNより

<前半>
7分
一瞬の縦パス一本でファビオが決めて柏が先制
<後半>
3分
大竹洋平から呉屋大翔へ。ペナルティエリアに入った呉屋が後ろから手で押される。佐藤隆治主審は一瞬間を置いてPKマークを指さす
呉屋は迷わず左へ蹴って同点に追いつく
29分
角田誠が倒れ込み「替えてくれ」とアピールしているが試合は止まらない。一瞬チェックが甘くなり、フリーで右から上がったクロスにオルンガが抜群の高さからヘッドで決める


2019年8月24日(土)J2【28節】
○レノファ山口 0-4 V・ファーレン長崎
維新みらいふスタジアム

原田武男コーチ試合前談話
前回できたところプラス、山口さんの特徴を落とし込んできた。
強力な攻撃の背後にはスペースがあるのでそこを突いていきたい。
※DAZNより

<前半>
13分
左サイドで裏をとった澤田が絶妙なクロス、呉屋は面を合わせるだけのゴールで長崎先制!
31分
ボールを奪ってからのカウンター。秋野央樹が粘ってGKを引き付け左を走ってきた呉屋へ。これまた楽々合わせて2点め
<後半>
22分
ゴール正面でFKを獲得。玉田が左隅へ直接沈める
30分
呉屋からイバルボへ。イバルボがペナルティエリア内を突進してクロス、走りこんできた澤田崇が合わせる


この結果を見る限り、チームがその時持っている力と結果の関係は、それ以上でも以下でもない。
ホーム2連戦を本来の力で戦い「後半戦最大差からの逆転昇格」へ望みをつなげたい!

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2022年6月17日 (金)

V・ファーレン長崎にとっての正しい道

2022年6月12日(日)22:00
AFC U23アジアカップウズベキスタン2022
日本U-23 3-0 韓国U-23

加藤聖はフル出場。アウトスイングとなる左CKは鈴木が蹴っていた。得点、アシストはなかった。
試合開始の4時間前、松田浩監督の退任が発表されている。
異国の地で松田さん退任の報に接して、どんな気持ちでいるだろう。



V長崎は21節、シーズン前半を終えて9勝4分8敗 勝ち点31で6位

2位(仙台)との差は2縮まり「9」
過去の逆転昇格(2位以内)最大差は「8」であるため、ここから逆転すれば史上最大差からの逆転となる。

何度も跳ね返された「勝ち越しの壁」を超え、未勝利だった「タピック県総ひやごんスタジアムの壁」を破り、幸せな気分で1週間を過ごせると想っていたV長崎ファミリーにとって、松田さんの退任、カリーレ監督の就任はまさに激震。

松田さんの人柄を想い、松田さんが築いた守備の規律を想う。
V長崎にとっての「正しい道」は、ここにあると想っていたが、それは漠としたものだった。

クラブ史上初めての外国人監督
カンペオナート・ブラジレイロ・セリエAでの優勝実績
ヘッドコーチ、分析コーチを従えての3人態勢

高田旭人CEOの本気を感じる。
理想を語る人たちが言っていたイメージが、ここで具現化されてしまった。
V・ファーレン長崎と長崎ヴェルカを、共に日本有数のクラブに仕立て、地域創生モデルとなり、それが、長崎から平和を発信することにつながる。

どのような距離感で、スポーツチームと関わるか、その温度は人それぞれ。そこに悲喜こもごもがある。
クラブを支える気持ちは変わらない。
賽は投げられた。打つべき手はもう打たれたのだ。
あとは目の前の試合に集中する。


2022年6月18日(土)19:00
J2リーグ【22節】
V・ファーレン長崎-ザスパクサツ群馬
トランスコスモススタジアム長崎

■V・ファーレン長崎からみた群馬との対戦成績
13勝1分1敗 35得点 15失点
※J.LEAGUE Data Siteより

■2020年以降の対戦

<2020シーズンの群馬戦>
○ 8月12日【11節】home V長崎 3-1 群馬
○ 11月8日【32節】away 群馬 1-2 V長崎

<2021シーズンの群馬戦>
○ 4月10日【7節】away 群馬 1-2 V長崎
○11月3日【37節】HOME V長崎 4-1 群馬

<2022シーズン 前半の群馬戦>
○ 3月30日【7節】 away 群馬 2-3 V長崎
前半3分
【V長崎】相手ボールをカットしたかと想うと右サイドからクリスティアーノがクロスを入れて都倉賢が合わせる
18分
【V長崎】中盤でボールを奪ったかと想うと右のクリスティアーノへ。遠めから足を振り抜くと斜めの弾道がゴール左上のネットに突き刺さった
+2分
【群馬】 アタッキングサードでFK ふわりと上がったボールを天笠泰輝がヘッドでナイスゴール

後半21分
【群馬】 ペナルティエリア内でプレーが続く。一旦切ったかと想ったが、小島が折り返し奥村が押しこむ
「サッカーは2-0が一番危ない」
を地で行く展開に、ゴール裏の僕ら、1度は凍り付くが・・
32分
【V長崎】中盤でボールを奪うとエジガルが右サイドのクリスティアーノへ。縦のドリブルから後ろ足フェイントで90度角度を付けてDFを抜きエリア内へ。左足を振り抜くとGK櫛引が押さえたが、わずかにこぼれたボールがラインを超えていた
「戦術右サイド・クリス」を徹底したV長崎が劇的な勝利


B.LEAGUE|B3は、前半・後半の対戦順が同じだったので、対戦間隔が均等だったが、J.LEAGUEは前半と後半でばらばら。
クリスティアーノがGKの脇にねじ込んだのが、昨日のことのようだが、あれはもう3ヵ月前のことだ。

自動昇格圏を80点とした場合、後半戦に必要な星取りは・・

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2022年6月16日 (木)

松田さんの最初と最後は米田隼也の劇的決勝ゴール

J2【21節】FC琉球-V・ファーレン長崎

<後半>

5分
【V長崎】完全に裏をとったエジガル だがDFに手を掛けられる。それでも倒れずシュートまで行くがヒットしない。
僕らは「遡ってファール」にしてくれなかったと嘆く

9分
左ポケットまで攻め上がった江川湧清。競り合いで後ろから蹴ってしまいファウル
口を開けて戻る江川。白いマウスピースが見えて、すごく笑っているように見える

10分
エリア前の攻防、米田の足が中野にかかったとしてファウルをとられる。温厚な僕らは黙っているが
「それはないだろ」
というテキストがHARMONIAの室内を流れている

11分
【FC琉球】エリアすぐ外のFK 長崎は壁の後ろに加藤大が寝そべり、上と下に備えると、左に転がすトリックプレー 大外にいた野田隆之介が足を振り抜くと、虚を突かれた富澤おさえきれない
つい、自宅に居る感覚で、のけぞってしまう(後ろに花瓶とかが無くてよかった)
「次、うちも真似したい」
敵ながらあっぱれ!見事なデザインプレーだった。

25分
奥田晃也→クリスティアーノ
ここで、ある人は「反則」と言い、ある人は「レベち」というクリス登場!
つい6日前、僕らはカンセキでその威力を目撃したばかりだ

25分
【V長崎】タックルでも倒れないエジガルがクリスティアーノへ
クリス、1stプレーでいきなり右足を振り抜いたがサイドネット

去年、いくら倒されてもファウルを取ってもらえなかったエジガルは、今年はもう「倒れずに行く」ことにしたらしい^^)

29分
澤田崇→山崎亮平
植中朝日→イバルボ

35分
二見宏志→カイケ
エジガル→奥井諒

36分
【FC琉球】松本主審がケルヴィンにイエローをかざす
「そんな、殺生な」と哀願するケルヴィン
しかし、そのカードはユニフォームをつかんだ江川へのもの
またも、エリアすぐ外でのFK
今ふうに言えば「イヤな予感しかない」
ケルヴィンのキックが危ない軌道で最高点へ到達する手前、壁の右端に居たクリスが、ジャンプ・ヘッドでクリアした
目立たぬが、これも「1点」に値する貢献だ

additional timeは5分
+1分
前のめりで、じっと画面に集中している僕らに歓喜の時間が訪れる

【V長崎】奥井諒がハーフウェイラインで競り勝ち、村松経由でクリスティアーノへ。クリスが裏に出すと、走り込んだ村松がルアンに競り勝ちポケットを取る。正確なマイナスクロスに、誰かが"跳び込んできて"ゴールに突き刺さる
「誰?誰?」
米田だ!

翌日にわかることだが、このゴールが松田さんへ惜別のゴールとなった。
松田さんの初戦・北九州戦、最後のFC琉球戦。
いずれも、最後の最後に決勝ゴールをたたき込んだのが米田だった。

監督交代など知る由もない僕ら
手の届く範囲でグータッチ、それでは足らずに15人でエア・グータッチ

そして、数分後には長い笛でもう1度^^)
映し出された疲れきっている米田に笑いが起きる

1人で見ている映画では笑えないが、映画館で観ると笑ってしまうのと似ている。共感が生まれた場所に笑いが生まれる。


三々五々の自由な解散
HARMONIAをお暇すると、麻布十番には小粒の雨が降り始めていた。
駅まで、そう時間はかからない。1度は取り出した折りたたみ傘を再びカバンに仕舞い込んだ。
この街の東京カレンダーの夜はまだ続いている

HARMONIAのウェブサイト
※今後の観戦会予定などは、ウェブサイトをチェック!

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2022年6月15日 (水)

やるな春奈の新店舗

6月11日のFC琉球-V・ファーレン長崎は、関東では初めて「HARMONIA」で観戦会が開かれた。

HARMONIAは、やるな!春奈の新店舗^^)
V・ファーレン長崎社長から J.LEAGUE理事となった髙田春奈さん(以下、春奈しゃちょー)が手がけるカフェ&セレクトショップ

カフェ「Cafe and Snack HARMONIA」とセレクトショップ「Presents beside HARMONIA」が1フロア内に併設されている。
HARMONIA のウェブページ


■時系列の記録
2022年4月28日

春奈しゃちょーがインスタで紹介
(引用ここから)
東京にいて長崎を懐かしみたい方
長崎から上京して落ち着ける場所を探している方
お一人でもお友達とでもぜひお立ち寄りください♪
(引用ここまで)

4月29日
グランドオープン

佐世保の友だちが「春奈元社長のインスタで、東京にカフェをオープンしたと載せてあって、カフェのコンセプトも長崎人には嬉しい感じ」と教えてくれた。
早速しらべると、フードメニューに「佐世保あまいなつかしマヨサンド」を見つけ、佐世保サンド評論家の僕は、入念に視察計画を練っていた(先延ばしともいう)のだが、ここで実現した(笑)

先週、僕らが栃木に乗り込んでいた時、佐世保アルカスではパブリックビューイングが行われていた。
そして今週、クラブを離れたとはいえ、春奈しゃちょーのお店で関東ファミリーが集まれる場。
県北のファン開拓、関東サポへの寄り添い。願ってきたことを、カタチにしてもらえるのは嬉しい。


18:20
お店の方から挨拶があって、大きな拍手が起き、いよいよキックオフ


<前半>
タピック県総ひやごんスタジアムの雨はあがっているが、ピッチは水を含んでいる様子。これが、序盤の展開を慎重なものにする。

4分
【V長崎】GK田口のビルドアップキックがずれる。「しめしめ」とエリア内で拾ったエジガルがシュート。辛うじて田口がおさえる

5分
【V長崎】澤田崇とエジガルの二人で持ち込み、エジガルが至近距離シュート。田口が体で跳ね返す
立て続けに好機を迎えたV長崎。まずは悪くない入りだ。

7分
【FC琉球】アタッキングサードでセットプレー。李がいい走り込みからドンピシャのヘッド
「やられた」
と想ったら、ポスト右に外してくれた。命拾い

「止まってる!^^;)」
試合前に降った雨のため、ボールが走らない。
GKのミスは致命傷になりかねない。田口・富澤の両GKはミスキックしないよう、かぶせ気味に低い弾道で蹴っている
14分
【V長崎】カウンターからの2次攻撃。上がってきた米田隼也 ヨネゾーンから右足のミドル!田口ダイビングセーブ

30分
【V長崎】鍬先祐弥から裏一本のボールに追いついた植中がマイナスクロス、富所悠のクリアがあわやオウンゴール →CK
今日はGK田口の表情が心なしか冴えない

31分
【V長崎】左CKは加藤大 江川湧清がドンピシャのヘッド こぼれた所に居た奥田晃也が蹴り込み長崎先制!
僕らは近くに座っている仲間と、手の届く範囲でグータッチ

くつろいだ空間でDAZNを見ているのだが、得点が決まり、首を振るとそこには、共に喜び合う仲間がいる。まだ、この環境に慣れない

<ハーフタイム>
飲み物のお代わりを頼み、後半に備えていると
「春奈しゃちょーが来ている」
と仲間が教えてくれて、挨拶に行く
これまで、スタジアムで見かけていたフォーマルとは異なる、麻布十番的な装いだった^^)

【告知】
6月25日(土)
V・ファーレン長崎-ブラウブリッツ秋田
東京麻布十番のHARMONIAでパブリックビューイング
#HARMONIA_PV
7月2日(土)
ヴァンフォーレ甲府-V・ファーレン長崎
JIT リサイクルインク スタジアム
*ヴィヴィくん遠征決定!
*ファビオ・カリーレ監督の初采配ゲーム

東京駅発着スタジアム直行 有志バスツアーもあります。
関東の皆さん、応援に行きましょう!

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twitterにて以下ハッシュタグで検索!
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2022年6月14日 (火)

東京カレンダーのような麻布十番の夜

2022年6月6日(月)
AFC U23アジアカップウズベキスタン2022
グループD 2節
日本U-23 0-0 サウジアラビアU-23

加藤聖は左SBとして先発してフル出場
前節に続きCKと大半のFKでキッカーを務めた。
ゴール前にあげるクロス、最終ラインでの厳しい守備と、一際光るプレーをみせた
DAZN解説者の「いいですね」の言葉が嬉しい


2022年6月9日(木)
AFC U23アジアカップウズベキスタン2022
グループD 3節
日本U-23 3-0 タジキスタンU-23

1節は87分、2節はフル出場した加藤聖は出場しなかった。
日本はグループ2位で決勝トーナメントへ進んだ。


2022年6月11日(土)18:30
J2リーグ【21節】
FC琉球-V・ファーレン長崎

42節で行われるJ2は、前半の最終節。
2018年以降のJ1逆転昇格は、折り返し時点で「8」点差が最大(2018年長崎、2019年福岡)
現在、2位と「11」差のV長崎は、この試合を勝って折り返したい。

<スタメン>
GK 富澤雅也
DF 村松航太 二見宏志 江川湧清 米田隼也
MF 奥田晃也 加藤大 鍬先祐弥 澤田崇
FW 植中朝日 エジガル
<ベンチ>
GK 原田岳
DF カイケ 奥井諒
MF 安部大晴
FW 山崎亮平 イバルボ クリスティアーノ

カイオがベンチを外れたのが意外だ。土日セット開催(J2>EL)のため遠征に帯同し、スタメンに入らずともベンチには入ると想っていた。



麻布十番の駅で降りるのは初めてだ。

予め、お店までの地図を書いて来たので、迷うことはないと想う。
ところが、駅構内に掲示された地図によると、行きたい方角に出られる出口がない。

とりあえずこれかな?
ホームの階層が深く、何度もエスカレーターを折り返し「5b」から地上に出る。
でも、どちらに歩いていいかわからない。
困った時の「Google先生」に教えを仰ぎ、とりあえず右へ歩き出す。
すぐ左折、ファミマにつきあたり右折、成城石井の角を左へ曲がると、あとは一直線。

通りすがりのお店には、いかした服装で、優雅に笑う人々
「東京カレンダーかっ」
あまりに自分とは無縁過ぎて、疑似体験として読んでいる雑誌の光景がリアルに広がっている。

これが麻布十番の夜か・・
歩いているだけで緊張してくる
HARMONIAができたお蔭で、この街に来ることができた。

この動悸がおさまるまで、もう少し歩いてもよかったのだが、地上距離400mはあっという間だった。
不動産物件ならば「駅徒歩5分」なかには1mさば読んで「4分」で謳う業者もあるかも知れない。
僕は正直なので、電車のホームからお店まで徒歩10分と表記しておこう。


■HARMONIA
東京都港区麻布十番3-5-13 麻布HAUS 2階
espringのウェブサイト


キックオフは18:30
観戦会は18時からだが、45分早めに到着
(これでも2番乗り^^;)
佐世保サンドが売り切れると想ったのではなく「川棚のあんでるせん」経験から、イベント前には厨房が混むと考えたからだ。


4月にオープンを知ってから、念願だった「佐世保あまいなつかしマヨサンド」にたどり着いた。
玉屋サンドやロンサンドと比べてどうなのだろう?
ずっと、そう想っていたが、サンドが箱ではなくお皿に乗っている時点で、そんなことは忘れていた。

玉子のあと甘いマヨに絡んだトマトを口にした時、心が懐かしさに満たされた。
佐世保にはしばらく帰っていない。3年ぶりの佐世保サンド

【告知】
6月25日(土)
V・ファーレン長崎-ブラウブリッツ秋田
東京麻布十番のHARMONIAでパブリックビューイング
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2022年6月13日 (月)

松田さん、ありがとうございました!

劇的なニュースがあったため、FC琉球戦の話しの前に・・・

■前半戦を終えて

6月5日の夕方、キックオフを待つカンセキの場内に、こんなアナウンスが流れていた

この試合は45分ハーフで行われます
90分を終えて同点の場合、引分けとします
延長戦、PK戦はありません

あまり聞きおぼえのない説明を聞きながら、僕がどこかに置いてきたものを、思い出した。
初めてJ.LEAGUEを観戦した2018年開幕戦(ベルマーレ湘南-V・ファーレン長崎)の会場で、このアナウンスを聞いたとしたら、なるほど、親切だな!と想っただろう。

2021年秋に初めて観戦したB.LEAGUEの会場では、プレーの合間にルール説明があった。
チームやDJによって異なる解説ポイントが、そのチームの色、ブースターへの思いやりを表していて、とても興味深かった。

コートを見渡せるメインスタンドでの観戦
歌って、叫んで、ハイタッチするゴール裏観戦
コロナ禍以降の「僕らがついているぞ」と静かに拍手を送る観戦
PV会場で静かに仲間と見守る観戦

それぞれの良さがあり、そのどれもが楽しい
そして、V・ファーレン長崎の2022シーズン前半戦は、いつも通り楽しかった。

調子がいつかは上がると辛抱したシーズン
首位を走って、失速しないかとヒヤヒヤするシーズン
どん底からのV字回復に高揚したシーズン
今年は、どのシーズンとも違う
ただ1つ言えることは、このチームには立ち返るベースがあり、魅力的な選手がいる。
そして、その先に夢のあるプロジェクトも待っているということだ(1つじゃないじゃん)



2022年6月12日(日)13:00
2022Jエリートリーグ<グループD>【1節】
FC琉球 0-0 V・ファーレン長崎
タピック県総ひやごんスタジアム

<スタメン>
GK 原田岳
DF 奥井諒 カイケ 古田東也 安部大晴
MF イバルボ 秋野央樹 カイオ 大竹洋平
FW 山本廉 内山航紀
<ベンチ>
GK 笠原昂志 浅沼優瑠
DF 田橋征也
MF シーウエウワ 垣内祥大
FW 松尾侑一

秋野央樹がスタメンで出て60分プレーしたことが喜ばしい。
カイオがフル出場。故障でないことだけがわかったのも救いだ。
以前、ViSta長崎サッカーマガジンで藤原さんが「ポテンシャルが高い」と書いていたシーウエウワ(途中出場)を映像で見たかった。

 

ここまで書いたところで、twitterを開くと、驚愕の知らせが上がっていた
【トップチームスタッフ体制変更のお知らせ】

ファビオ・カリーレ?佐藤一樹ヘッドコーチ辞任?
いったい、どこのチームの話し?
V・ファーレン長崎公式って書いてあるよな
フェイクニュースか?
公式twitterがハッキングに遭ったのか

既に積み上がっているリツイートといいねの数をみて、それが嘘ではないと理解するまで、10秒かかった。
すぐ佐世保に電話して、まだ知らなかった姉と2人でおちこんだ^^)


さっき書いた「このチームには立ち返るベースがある」というのは、松田さんが指導するゾーンディフェンスのことだった。
これから先、このチームが「正しい道」に何を据えるのか。
それは、僕が考えることではなく、既に経営者の方が身を削る思いで考えてきたことであり、今回の交代はその答えだ。


まさかの松田浩監督退任
それは、ないだろう
「いや、それもあるんだよ」
そうかも、知れない

時間が経てばまた、新たな道を見つけて、クラブを支えていこうと想う。
けれど、今は少しだけ、落ち込んでいたいと想う。


松田さん、ありがとうございました。
できれば、V・ファーレン長崎との縁をつないで欲しいですが、どこであろうが次のご活躍を応援します!

【告知】
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2022年6月12日 (日)

オリパラの文化ピントレーディング

Field Castの中には、日頃から独自に集めたオリパラバッチをストラップに付けている人がいた。
選手たちは、様々なバリエーションのバッチが手に入り、Field Castは各国のバッチが手に入る。

そういう意味で、外国選手からみて、Field Castは貴重なピントレーディング相手だったのではないだろうか。
ピントレーディングを愉しみにして来た選手にとって、Field Castが少しでもお役に立てていれば幸いである。

 

初めての交換相手となったD国は、選手村活動が終わってみれば、最も交換機会の多い国となった。
同じデザインでも配色、カタチに変化があり、種類も豊富。
かの国のNOC/NPCの方が、ピントレーディングによる交流に力を入れているのが窺えた。


ピンバッチのデザインは様々。
自国のNOC/NPCエンブレムと市松の大会エンブレムを並べたもの、自国と日本の国旗をあしらったものなど。
カタチも様々。
シンプルな丸、横長の四角が多かったが、独自フォルムのバッチはもらった人が少なく「レアモノ」として、Field Castの間では人気が高かった。


初めてピン交換をした日。
帰宅すると、ピントレーディングについて「Google先生」からレクチャーを受けた。

ピントレーディング(ピンバッチ交換)は五輪文化のひとつ。
1980年のモスクワ五輪以降、盛んになった。


先生によると、ネックストラップに付けているバッチは「交換OK」の意思表示となるらしい。
だから、D国の選手は「なんでやねん」という怪訝な表情だったわけだ。

翌日からは選手団からもらったバッチや記念のバッチは、ストラップに付けず、すぐウエストバッグの中に仕舞うことにした。
そうすれば、誤解が生まれない。


Field Cast記念バッチをウエストバッグにバッチを付けているField Castも多く、選手からよく交換を求められていた。

交換したくない場合は
「すみません、これは自分の記念品なので」
Sorry. This is my souvenir.
これは、ポケトークに教えてもらった。

こうしたピンバッチのやりとりについての情報も、選手村用語集に収録した。
果たして、どれだけの人に役立ったかはわからないが。
「こんなことまで載せているのか」
と誰かが笑ってくれていればと想う。

冗談は、しばしば真実を伝える手段として役立つ
「学問の進歩」フランシス・ベーコン
私の好きな言葉です。


東京2020に於いては(衛生面の考慮により)Field Castが選手団から受け取るのはよいが、渡すのは推奨されていなかった。
ただ「交換しようよ」と、ピンバッチを差し出されて「私はあげません」というのはナンセンス。

「選手団への声かけ行為は禁止」という大前提があるので、Field Cast自ら交換を申し出るのはダメだが、選手側から求められた場合、任意で応じるというのが、実情に応じた対応として定着していった。

東京2020ボランティアブログ目次

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2022年6月11日 (土)

「Pin change?」

選手団向けのレストランである「メインダイニングホール」前の通りをField Castは通ることができない。
選手との接触を極力避けるためだ。
その近辺を通る時は、車道を隔てた向かい側の歩道を歩くことになる。


その日、食事を終えてA棟に戻ろうと歩道を歩いていると、前から来る外国人男性の視線を感じた。
視線は僕の顔ではなく、首から下あたりに向いている。

一般道路を歩いている時ならば「変な人に絡まれたくないな」と足早に立ち去るところだが、ここは素性の確かな人ばかり。
警戒どころか、むしろ、話しかけてもらいたいくらいだ。
心を開いて歩いていると、彼の方から声をかけられた。

「Pin change?」

このあと、閉村までの間に何度も聞くことになる決まり文句「ピンバッチ交換しない?」である。

業務以外で初めて選手から声を掛けられた僕の気持ちは昂ぶった。
彼は僕がアクレディのストラップに付けていた「Field Castお礼バッチ」を指さしている。


いやいや、これはダメですよ
No no this is my memorial.
慌てた僕は、思いつきの英語で反応した。

彼の表情が曇る。
それならば・・と品定めした彼は「じゃ、これは?」といって、市松のオリパラエンブレムが並んでいるバッチを指さす。

それは、東京都が配っていたもので、割とありふれたバッチだ。
これならば、いいか「OK」と即答
バッチをストラップから外してもらう。それから彼はズボンのポケットを探り、ビニル袋に入ったバッチを1つくれた。

こちらに選択の余地はないんだ・・
その時は、そう想ったが、これは、オリパラを通して pin change の場面では、いつもそうだった。


選手たちが持っているバッチは自国のオリパラ委員会(NOC/NPC)などが制作して、選手に配ったもの。
選手同士、それぞれのお国のバッチどうしで交換するためのものだ。
従って、相手に渡せるモノとしては1種類しか持っていないのが普通なのである。

一方、僕らField Castはいろいろなモノを持っている。
特に人気が高いのがField Cast記念バッチ

一般の大会公式グッズはオリパラが別々に作られる。
市販品もスポンサー制作品にしても、オリンピックマスコットのミライトワ、パラリンピックマスコットのソメイティのどちらか片方があしらわれる。
「両者そろい踏み」のバッチは、Field Cast記念バッチだけなのである。

日本選手団も持っていないので、Field Castからもらわないと手に入らない。


JOC/JPCがつくるバッチ以外では、ワールドワイドパートナーである日本コカコーラボトラーズが競技や自治体ごとに異なるデザインのバッチを作っていたように、スポンサーは工夫を凝らしたバッチを作っていた。

大会を目前にした日本選手たちは、こうしたバッチを蒐集するヒマはないはずなので、選手間交換では手に入らない。
また、コロナ禍によるプール方式のため、行動は競技会場と選手村に限られており、あちこちに買出に出ることは叶わない。

東京2020ボランティアブログ目次

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2022年6月10日 (金)

2024年 NationalクーガRF-877 発売50周年記念 復刻限定販売を!

クーガと聞くとオダギリジョー*を思い浮かべる人もいると想うが、僕の場合ラジオである。
(*そちらはクウガです)

コロナ禍が始まった2020年よりラジカセ生活を再開して、子どもの頃に憧れていたラジカセを手に入れた。
(SONY スタジオ1980、1990)
今もあと1台の出物を待っていて、ラジカセ本体の蒐集はそこで打ち止めにするつもりだ。
現代インターネットの仕組みは、ユーザーの興味と関心を把握しており「これ、あなたが欲しいヤツじゃない?」と世話を焼いてくる。
(自分がヤフオクに出品した品が、自分にお勧めされることもある)

最近、ヤフオクを巡回していると、忘れられないルックスのマシンが表示されるようになった。

僕らラジカセ世代が「エアチェック」や「BCL」「ナマ録」に心を奪われていた当時、少年たちの心を鷲掴みにしたラジオ「クーガ」だ。


■NationalクーガRF-877
メーカー:松下電器産業
発売:1974年(昭和49年)
当時価格:18,500円

・仕様
サイズ:W235×H213×D78mm
重さ:1.85kg
電源:AC/電池単2×4
受信バンド:AM/FM/SW


このラジオ最大の魅力はルックス
このマシンを手にした誰もが、ジャングルで野営して生き延びる男になれる気がした(笑)
当時、僕の周りにいた「オーディオマニア」は男子だけだったので、イメージが偏っているのかも知れない。

オーディオマニアは、機械をルックスだけでは支持しない。
基本仕様がしっかりしていることを確認のうえ、メーカーが打ち出す独自の機能に注目する。
クーガには、その特徴的なルックスが、そのまま類を見ない機能としても成立するというストロングポイントがあった。

それが、ジャイロアンテナだ
通常ラジオは、FMはロッドアンテナ、AMはフェライトバーアンテナで受信する。
フェライトバーは本体に内蔵されており外からは見えない。
ラジオを受信する際、より電波の入りがよい方向を探す。
ロッドアンテナは支点から360度回るので、本体は据え置いたままだが、フェライトバーの向きを変えるには、ラジオ本体ごと向きを変えなければならない。

クーガのジャイロアンテナは、フェライトバーを筐体の上に出し、そこから360度回転するようにした。
これで、ラジオ本体の向きを変えなくて済む。
電波は拾ったが、スピーカーは人が居ない方を向いているということがない。

カチカチと音を立ててジャイロアンテナを回し、最強の電波を探す。
そんなシチュエーションを想うと、苦手な鉄棒も、クラスのイヤな奴も忘れることができた(笑)



写真は、2003年発売。食玩「タイムスリップグリコ3」(全15種)にアソートされた「ナショナルラジオクーガーNO.7(RF-877)」

当初は、ジャイロアンテナがカチカチと音を立てて回っていたが、そのうち回しても音が出なくなった。


今もヤフオクでは時折「クーガRF-877」そのものが出品されているが、大半は可動しないジャンク品。

使えない機械をインテリアとして手に入れるのは、コレクターの道に反するので手を出せない。


2024年は「クーガ発売50周年」
そこで、我々(誰だよ)は、Panasonicさんに対して、クーガRF-877発売50周年 限定復刻発売を切望する。

■要求する仕様^^;)
◎サイズと外観は完全オリジナル復刻
・ラジオはWi-Fi対応でラジコなどを受信
・スマホで受信設定をセットして転送できる
・電波でもFM/AM/SWが受信できる
・価格3万円前後
◎リチウムイオンバッテリー充電
・AC電源、乾電池でも駆動

◎は必須

Panasonicの皆さん、ご検討をお願いします!



憧れのスタジオ1990でラジカセ+音楽カセット生活を手に入れた

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2022年6月 9日 (木)

タピック県総ひやごんスタジアムでは未だ勝ちがない長崎(1分2敗)

20節は上位3チームが△●△と停滞し、勝ち点39で3チームが並んだ。
V・ファーレン長崎は8勝4分8敗 勝ち点28で10位
「三強」新潟・仙台・横浜FCとの勝ち点差を詰めることができた
1位、2位との勝ち点差は前節から2縮まり「11」

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6月2日、2022Jエリートリーグ(以下EL)グループD FC琉球戦の日程が発表された
6月12日(日)13:00
FC琉球-V・ファーレン長崎
タピック県総ひやごんスタジアム

前日にはJ2リーグ21節 FC琉球-V長崎が開催される。
こうした沖縄での土日セット開催は昨年も3月20日(土)21日(日)と9月4日(土)5日(日)で行われた。

●3月20日 J2【4節】FC琉球 3-1 V長崎
△3月21日 EL【1節】FC琉球 1-1 V長崎
※去年のEL1節は無観客だったが、今年はメインスタンドを無料開放する

○9月4日 J2【28節】V長崎 3-1 FC琉球
○9月5日 EL【4節】V長崎 2-0 FC琉球


去年のEL1節では、スタメンが発表されるまで「ELは育成世代の大会」と早合点していて、スタメンに都倉、澤田、大竹、フレイレが名を連ねているのを見て面食らった。

■EL出場資格
・参加クラブに所属する選手
・参加クラブに所属していない選手(練習生)は、Jリーグの承認を得てエントリーできる
・2022年12月末日において満年齢21歳以下の選手」を3名以上エントリーうち1名以上は先発させる

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2022年6月11日(土)18:30
J2リーグ【21節】
FC琉球-V・ファーレン長崎

■過去の対戦

<2019シーズンのFC琉球戦>
○6月29日【20節】home V長崎 3-2 FC琉球
●8月10日【27節】away FC琉球 3-2 V長崎


<2020シーズンのFC琉球戦>
△ 7月15日【5節】away FC琉球 1-1 V長崎
前半39分
【V長崎】秋野央樹がアウトスイングで蹴ったFK 毎熊晟矢がGKの頭を越える山なりのヘッド 毎熊プロ初ゴール!
後半25分
【FC琉球】オフサイド?と動きを止めた長崎の虚を突いて、池田がシュート。高木和の負傷で入ったばかりの富澤、1stプレーで為す術無く同点

●11月15日【34節】home V長崎 0-1 FC琉球
後半23分
【FC琉球】イバルボからボールを奪ってカウンター。右サイドをワンツーで崩し河合が決めた


<2021シーズンのFC琉球戦>
●3月20日【4節】away FC琉球 3-1 V長崎
飲水タイム直後の前半25分
【FC琉球】DF裏にルーズボールを入れて、池田が決める

後半8分
【FC琉球】セットプレー 長崎がボールを収めきれず、またも池田に決められる
23分
【FC琉球】ロングボールがルーズになったところを沼田に決められる
34分
【V長崎】秋野のCK カイオが変化をつけたボールをマジカル・エジガルが押しこむ

○9月4日【28節】home V長崎 3-1 FC琉球
前半36分
【V長崎】加藤大のシュートをリヨンジェが手で止めてPK
PKキッカーはエジガル 確信をもって右側へ転がし長崎先制!
+1分
【V長崎】両チーム1人ずつ選手が倒れているなか集中を切らさなかったV長崎。毎熊-エジガルのワンツー 毎熊が冷静に粘ってクロス 澤田崇が駆け込んで押しこむ

後半0分
【V長崎】 加藤聖がボールカット 裏に抜けたエジガルがボレー、都倉賢も高度なボレーで左隅へゴール
29分
【FC琉球】阿部のシュートを富澤がブロックしたが、こぼれたところを清水に押しこまれる


■V・ファーレン長崎からみたFC琉球との対戦成績
2勝1分3敗 10得点11失点
※J.LEAGUE Data Siteより

タピック県総ひやごんスタジアムでは未だ勝ちがない長崎(1分2敗)
そのジンクスは、ここで断ち切りたい!

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【告知】
7月2日(土)18:00キックオフ
ヴァンフォーレ甲府-V・ファーレン長崎
JIT リサイクルインク スタジアム

東京駅発着スタジアム直行 有志バスツアーもあります。
*20人以上集まったら実施
バスツアーについて詳しくは
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2022年6月 8日 (水)

アルカスでパブリックビューイングした試合は「全勝」です

2022年6月5日(日)
J2リーグ【20節】
栃木SC-V・ファーレン長崎

<ハーフタイム>
「アルカスでパブリックビューイングをした試合は、ここまで全勝です。後半に逆転してくれるでしょう」
佐世保アルカスのパブリックビューイング会場では、こんなアナウンスがされていた。

試合翌日、DAZNで確認すると、栃木の先制シーンでは福森が江川を抱え込むことでグティエレスをフリーにしていた。
得点に関わる局面であり、J1ならばオンスクリーンレビューからゴール取り消しとなった可能性もある。
それでも、ここはJ2だし、情報が少ないのが現地だ。


<後半>
大坪博和主審の笛と同時にG-SHOCKのストップウォッチを押して時計を進める
すると、予期していなかった時間に、突然、僥倖が訪れる

2分
【V長崎】ゴール前に迫ると加藤大が曖昧なボールを入れる。DFのクリアボールに走り込んだ米田、ゴールラインぎりぎりからマイナスクロスを入れると、ニアに入った澤田崇が蹴り込む

まさかやぁ(ちむどんどんか)

こんなに早く・・いや、同点になることすら、ちょっと忘れかけていた^^;)
あとで知ったのだが「崇のジンクス」というのがあり、澤田がゴールした試合は勝つらしい。
人は誰でもジンクスを持っていて、それには良いことも悪いこともある。
良い方にはデータで明確に示せるものもあれば、個人ごとの「願掛け」「験担ぎ」もある

21分
【栃木】のショートカウンター クロスを収めた途中出場のトカチがフリーでシュート。これを富澤がビッグセーブ。僕らは遠くにいるトミーに大拍手

24分
【V長崎】右奥で収めた澤田崇が中に送ると、植中のシュートが地面の上をキレイな軌道で転がってくる
まさかの逆転^^;)
これは何度見ても美しい連携。エジガルのスルーは芸術の域に達している

手元の時計は25分を表示している。DAZN観戦ならば「なんとか逃げ切って欲しい」と祈っている頃だが、不思議とそんな気持ちになっていない

29分
【栃木】右サイドでトカチ→矢野のホットラインからCK獲得
矢野のヘッドは後ろに流れたが、そこに居たフリーのグティエレスがゴツンとヘッドで決める。同点

2点ともセットプレーとは・・
ただ、不思議と「勝ち点3が・・」といった悲壮感はなかった。

34分
【V長崎】植中朝日が長い距離をドリブルして右のエジガルへ。エジガルは僕らもびっくりのいきなりシュート。ギリギリのセーブとなって初コーナー獲得
二見とグティエレスがやり合っていて、大坪主審に注意を受ける
僕らの「いっれっろっ拍手」空しく得点できず

38分 残り7分でようやく松田さん、初めての交代
奥田晃也→クリスティアーノ
澤田崇→山崎亮平

松田さんが栃木SCの監督だったのは 2009-2013年
クリスティアーノが栃木SCに居たのは2013シーズンのみ(16ゴール、12アシスト)
わずか1シーズンの在籍だが、栃木ゴール裏からは登場に拍手が送られていた。素晴らしいサポーター。共にサッカーを愛する仲間がいる。

42分
エリア内でクロスを受けようとした米田が手で押して潰されるがノーファール
44分
クリスティアーノのアフタープレイにイエロー
審判により、additional timeボード「3」が掲げられる
僕らはただ、目の前の試合に集中していた90分
ドラマが起きる

45分
【V長崎】ミクニの横ロングパスがずれてクリスティアーノが拾う
そのままゴールまでドリブル。僕らは拍手を打ち鳴らし「来い来い」と心で叫ぶ。
人は集中していると視野が狭くなる。
周りを誰が走っているかは見えず(クリスは2度見していた)ただ、クリス1点を凝視していると、遠めから打ってきた!ボールの弾道がきれいに見える。ボールはうねりをあげて対角線へ突き刺さる!
大歓声
ちなみに「声を出しての応援」は禁止されている。チャントを歌う、声を掛ける応援はダメ。だが、歓喜の声は禁じられていない。
(もちろん、ここにきた誰もが抑制する気持ちで臨んでいる)

クリスティアーノがゴール裏にやってきて、ゆっくりと歓喜の時間。
大丈夫か?とセンターサークルを見やると(プレーを始めさせないために)長崎の選手が入っている。
関東アウェイ戦、この前の群馬戦も2-2からクリスティアーノが決めてくれた。僕らはまさかの再現に酔った


こうなると松田さんの「交代の遅さ」が効いてくる。残している交替機会を2度に分けて時間を使う
+2分
エジガル→イバルボ
+3分
植中朝日→カイケ
カイケがリーグ戦初出場(30秒 ボールタッチなし)4日前の天皇杯では途中出場で30分間、齟齬のない守備、正確なパスをみせていた。次の機会も大いに楽しみだ。

先制すれば負け無しの栃木に逆転勝ち
試合を終わって、V・ファーレン長崎は相手チームの「*戦*なし」を途絶えさせる「ジンクス」を持つチームということを想いだした


帰りのバスの中、会話は自粛されており、各々が自分の方法で試合をふり返る。
僕は初めてDAZNで映像を確認した。

クリスティアーノのゴールから松田さんのインタビューまで。
今知りたい情報が、リプレーで確認できる。
DAZN基盤の盤石ぶりに、頭が下がる。

21:15
バスは順調に工程をこなして、休憩のpasar蓮田上り線にすべりこむ。
そこで、おみやげを買うのがいつものパターン
勝った日は、財布の紐が緩む^^)
人影まばらな夜のサービスエリアをV・ファーレン長崎のユニフォームが占拠している。

昼間のように、それを物珍しそうにみる人たちはいない。

【告知】
7月2日(土)18:00キックオフ
ヴァンフォーレ甲府-V・ファーレン長崎
JIT リサイクルインク スタジアム

東京駅発着スタジアム直行 有志バスツアーもあります。
関東の長崎県人の皆さん、応援に行きましょう!
バスツアーについて詳しくは
twitterにて以下ハッシュタグで検索!
#甲府対長崎バスツアー

 



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2022年6月 7日 (火)

枠はとらえなかったがワクワクする米田のプレー

6月のナイトゲームをなめていた
16:45にライトが点灯した頃から感じ始めていた寒さは、キックオフが近づくにつれて洒落にならなくなってきた。
5月までならば用意したはずのカイロひざ掛けや手袋はないし、ヒートテックも着ていない。
そうだ、雨対策として持って来たレインパンツを履こう。見た目など構っていられない。


2022年6月5日(日)18:03
J2リーグ【20節】
栃木SC-V・ファーレン長崎

<スタメン>
GK 富澤雅也
DF 村松航太 二見宏志 江川湧清 米田隼也
MF 奥田晃也 鍬先祐弥 加藤大 澤田崇
FW 植中朝日 エジガル
<ベンチ>
GK 原田岳
DF カイケ 奥井諒
MF 大竹洋平
FW 山崎亮平 イバルボ クリスティアーノ

カイオが初めてベンチから外れ、カイケが初めてベンチ入り。
加藤聖と共にドバイカップ出場に出場した鈴木海音(原籍:ジュビロ磐田)この二人は共に日本代表として、今節からチームを離れている。
注目の左SBには米田隼也が入った。そうか!その手があったか。FWがもう一人後ろにいるようなもの。これは楽しめそうだ。


コイントスによるチェンジサイドはなく、前半は予定通りV長崎が遠い側のゴールに攻める。できれば、前半のうちに先制してほしい。
栃木SCは今期先制した試合は7試合と少なめだが、先制すれば5勝2分けで「負け無し」である。
先制されて、5バックで守られるというのは、千葉戦と同じシナリオになってしまう。

<前半>
0分 いきなり栃木の谷内田がシュート 富澤腰を落としてキャッチ
思わず「おぉっ」と声が出る
V長崎が自陣で回すと矢野貴章が厳しくくる。ゴール裏からは縦の比率が縮んで見えるため、狭いところをギリギリ凌いでいるような絵になって怖い
だが、長崎の選手たちは怖がらず、後ろからしっかりつないでいく。
13分
【V長崎】ショートカウンター 澤田崇のラストパスに米田が走り込みシュート。GKのクリアが浮きあわやゴールインというところをDFグティエレスがクリア

試合の大半は向こう側で行われている。ということは、長崎がボールを支配しているということだ。
今日は「いい方」の長崎の試合。
セカンドボールをとれるかが、そのバロメーター
しかし、しっかりブロックを敷く相手を攻めあぐねている。
確か長崎は「ボール支配率で優勢の試合は勝ちなし」のはず
いろいろな情報が行き交う、現代社会では、知りたくない情報もたくさん入ってくる。

32分
【栃木】この試合初めてのCK
僕らは富澤コール代わりのと・み・ざ・わ拍手
デザインプレーからファーサイドでフリーになっていたグティエレスがヘッドで決める
目の前のゴールは、吸い込まれる軌道がよく見える。
余計に落胆は大きい。力が抜けてしまった。
流れの中では危なげなく守っていたのに、セットプレー1つで入れられるとは・・
栃木SCは先制すれば5勝2分「負け無し」が頭をよぎる。
すると、二見がゴールポストの脇から、じっとこっちを見ている。その視線の先にはスクリーン。今取られたゴールのリプレーをチェックしているのだった。

ゴールの大歓声
ここから、スタジアムの空気が一変。栃木サポーターのテンションが上がったのだ。
それに呼応するかのように栃木選手の動きがよくなる。
一方、長崎はスイッチを入れた感はあるのだが、焦りなのかパスがずれ始めている
僕らにとってまずいリズムで、栃木ゴール裏の応援太鼓が鳴っている

42分
【V長崎】しっかりブロックされたエリアに迫る米田 カットインドリブルではがして右足を振り抜く
枠はとらえなかったがワクワクするプレーを今日も米田がみせてくれている

栃木SC 1-0 V・ファーレン長崎
今季、後半の得点が少ないうえ、逆転勝ちが1度(4節ホーム大分戦)しかない僕らのチーム。
だが、この時悲観的にはならず、じっと後半を待っていた

膝に置いた手に雨が3滴おちた

つづく

【告知】
7月2日(土)18:00キックオフ
ヴァンフォーレ甲府-V・ファーレン長崎
JIT リサイクルインク スタジアム

東京駅発着スタジアム直行 有志バスツアーもあります。
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2022年6月 6日 (月)

集客につながるスタジアム直行バス

2022年6月3日(金)
AFC U23アジアカップウズベキスタン2022
グループD 1節
日本U-23 2-1 UAEU-23

V・ファーレン長崎の加藤聖は左サイドバックで先発
失点シーンはチェイス・アンリが加藤聖に任せればいいところ、進路に干渉されて相手に追いつけなかった。これを加藤聖のせいにされては、たまらない。
CBチェイスとGK鈴木は個人技に自信があるためか、味方に対して強引なパスが多く、加藤聖を始めとした受ける選手が苦労していた。
同点に追いつかれた後、チェイスは不用意なハンドでPKを取られ、それを鈴木が止めた。
リスキーであり、クラブチームならば起用できないレベルだ。

加藤聖は左右ともにCKキッカーを任された。特にインスイングとなる右からのCKでは、味方のシュート精度が高ければ決まっていたボールが1本はいった。
87分出場して、畑と交代した。

U-23日本代表はこのあと、6日、9日にグループリーグを行う。19日の決勝まで残った場合、加藤聖のリーグ戦離脱は3週3試合。


2022年6月5日(日)13:45
有志によるV・ファーレン長崎サポーター一行を乗せたバスは、東京駅を出発した。
これは関東サポーター有志の音頭で、当初より、クラブ側と連絡をとり、法律に照らしておこなわれているバスツアー。

今回の費用は1人4,000円(観戦チケットは各自調達)

公共交通機関を利用した場合、東京駅から電車と路線バスを乗り継ぐと往復4,400円。
乗り継ぎなくスタジアムに到着すること。
そして、何よりは試合後、帰りの交通機関を気にせず、選手挨拶を見届けられるのがいい。

公共交通でのスタジアム直行便は、鹿島アントラーズのカシマサッカースタジアム試合開催日に東京駅発着便が運行されている。
隣り合わせた鹿島サポーターによると、在京の鹿島サポーターはとても多く、1便で10台程度のバスが出ることもあるという。
(たとえば、14:00発の便が10台ということ)

佐世保市はかつて、佐世保発着トラスタ直行バスを運行したことがあったが、最低催行人数が集まらず、その後行われていない。
乗り継ぎがなく、駐車場が停められるか、出庫渋滞しないかを気にせず、スタジアムに発着できるのは、とてもありがたいことだ。


16:20
カンセキスタジアムとちぎの駐車場に到着
ここからは自由行動。試合終了後30分を目処に出発するので、それまでにバスに戻ればよい。公共交通と違い、乗り遅れたら置いてきぼりということはない。

カンセキスタジアムとちぎは「栃木SC」が2020年12月から使い始めたホームスタジアム。
以前の栃木県グリーンスタジアム(グリスタ)は球技専用だったが、カンセキは陸上競技場であり、9レーンの陸上トラックがある。
通常の場合、ゴール裏はかなりコートが遠くなるが、カンセキのゴール裏はトラック外のスペースが狭く「見づらい」という感覚は無かった。

ビジターユニフォームを着て応援できる場所は、ビジターゴール裏(椅子席)栃木県グリーンスタジアム(グリスタ)は立見のみだった。

16:50
杉さまこと髙杉亮太さんの引退セレモニーが始まる。
ヴィヴィくんも傍らで見守っている。
サプライズメッセージに前ちゃん(前田悠佑さん)徳重健太が登場すると、僕らのゴール裏は大いに湧いた。セレモニー後は、トッキー、ヴィヴィくんと共に髙杉さんがゴール裏に挨拶に来てくれた。



長崎の練習が始まっている。
今日先発する選手たちがシュートを打つのだが、これがなかなか枠に入らない。
「ゴール小さくね?」
目の錯覚なのだが、そんな気がする。
なんだかこちら(長崎SIDE)のゴールに点が入る気がしない。
前半、向こう側に攻めるならば、前半のうちに得点しておきたいな・・
この時は、そんなことを考えていた。

つづく

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2022年6月 5日 (日)

できるだけ動きたいです。どんどん指示して欲しいです

選手村活動10回め。
活動記念のピンバッチ(金)をいただく。
これで金銀銅が3つ揃った。

選手や他のField Castを真似て、バッチをアクレディテーションカード(アクレディ)のストラップに付ける。
金銀銅を3つ付けているということは、ここでは「既に10回以上入っている」ことを意味する。少し誇らしい。


「今日もいいですか?」
集合場所に佐野さんが迎えに来て、今日もA棟へ入りリーダー役をいただく。この日、研修する相手はお2人。

研修ではできるだけ謙虚な言葉を使い、熱意を押しつけることは控えている。
できることはなんでもしたい!
できるだけ仕事が欲しい!
僕はそう想っているが、誰もが自分と同じというわけではないだろう。

私は皆さんと同じ立場です。
指示を出すといったことはありません。
ムリせず、愉しんで行きましょう!

基本的なスタンスは、そんなところだ。
ところがこの日、出会った日立さんは、これまでに会ったFCとは違っていた。
研修が終わると、彼女がこう言った。

「できるだけ動きたいです。私はどんどん指示して欲しいです」

こんな熱い言葉をきいたのは、オリパラを通し40回入村したなかで、これが最初で、トータルでも2回だった。
聞けば、東京2020での活動をずいぶん前から愉しみにしていて、ここ数ヶ月は、世の中の「中止圧力」に気が気ではなかったという。

それは、僕も同じだ。
ただ、それを誰にも言うことができなかった。
誰もそれを言うことができなかった。
期せずして、自分ではない誰かから、その言葉を聞けて嬉しかったし、彼女に大いなる共感を覚えたのだった。


研修が終わり、持ち場に就いてから1時間が経った頃、レジセンにB国の職員Aさんがやってきた。
冷静ながらも毅然とした口調に、ただ事ではない雰囲気が漂う。
職員の佐野さんが英語で応対する。

その内容は「オフィスの窓ガラス(掃き出し窓)がとても汚いので、きれいにして欲しい」というリクエストだった。
清掃は定期的にスケジュールされており、いまできることは、次回の予定を伝えることだけ。だが、Aさんは納得しない。
「どうしよう、困ったな」
佐野さんが困っている。
その澱んだ空気を断ち切ったのは、様子を見守っていた日立さんのひと言だった。

「私、よければ行きます」

佐野さん「いいんですか。でも一人ってわけには・・」
間髪を入れず、僕も行きますと応じる。
日立さんがいう「よければ」は事務局として、そういうサービスをしてよいか?という許可を意味する。

清掃はField Cast業務ではない。もしも、清掃スタッフにスケジュール追加を依頼できたとしても、今すぐというわけにはいかない。

「余計なことはしないで」という人もいるだろうし、その理由に「くせになるから」というかも知れない。
だが、目の前に困っている人がいて、自分の時間が許し、できる範囲のことならばやりたい。
これが、ボランティアの本質であると想う。
勇気ある日立さんの言葉に、場の空気が一変した。


「ここが汚れています」
オフィスに入り、Aさんが指さした場所には、曇ったような汚れがあったが、掃き出し窓全体が汚れているわけではなかった。

透明の窓ガラスをはさみ、一人がベランダ、一人が室内からタオルで、その1点を拭く。
2人で1枚のガラス越しに向き合うのは、見つめ合っているようで妙な感じだった。
B国の職員たちはパソコンに向かって真剣に仕事をしている。
にらめっこみたいで、笑ってしまいそうになるのを必死にこらえた。


「次にまた一緒になった時は、私はいろいろ指示して欲しいです」
帰り際、日立さんが言ってくれた。
後日、1度だけ同じシフトに入る機会があった。
彼女は、こちらが指示を出すまでもなく精力的に動き回っていた。

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2022年6月 4日 (土)

インスタに載ったエアコンのリモコン

飯塚さんが「冷房」のボタンを押すと、音を立てて冷風が吹き出し始めた。
団長は未明に部屋に入り「日本のエアコンは冷えないなぁ」と想っただろうか、蒸し風呂のなかで一夜を過ごしていた。

The cooling button is blue.
青いボタンが冷房ですよ

僕が教えてあげると、団長にっこり
(喋ったのはポケトークだが)

なぜ、暖房をつけたのだろう?
不思議に思い、リモコンをよくみると「冷房」「送風」といったボタンは漢字。つまり日本語で書かれていた。
お手元にある、あなたの部屋のリモコンはどうだろうか。ちなみにウチのリモコンも漢字で書いてある。日本国内で使われる家電のリモコンは日本語表示なのだ・・

この「リモコン話し」はカナダの選手がインスタにあげたことで、広く知られている。
すべて漢字で書かれた操作ボタンを映したあと「HELP」という字幕を入れていた。
選手村では、他にも段ボールベッドを揶揄した投稿があったが、そちらは、後に選手が謝罪したという報道があった。

選手によるSNS投稿は、こうしたマイナス要素のものだけでなく「設備がすばらしい」
「食堂の餃子が美味しい!」といった投稿も多かったようだ。
ただ、僕らにはゆっくり、投稿を探す時間はなかった。

Field CastはSNS投稿を自粛していたので、良いことがあっても発信はできない。
多くの人々の反対、冷ややかな視線を感じながら従事している僕らにとって、選手の皆さんが、五輪全般について前向きな情報発信をしてくれるのは、とても、ありがたかった。
ただ、そうした投稿が「やっぱり、オリパラやってよかったよね」といった世論につながるということはなかった。

選手にとって役に立つ情報を作りたいと考えて、リモコン設定について簡易な英語版手引きを作り、QRコード経由でスマホで見られるようにした。
同様の資料は、事務局としての公式版もつくられたようで、いくつかのレジセンに掲示されていた。


「ちょっと、きて」

A国選手団の部屋を回って基本的な備品の確認が終わり、帰ろうとすると、団長が瀬戸さんに手招きした。
なにか、質問かなと見守っていると、団長が紙袋からカラフルなブレスレットを取り出し、瀬戸さんに渡した。

「これをあなたに」
たぶんそう言ったのだと思う。

つづいて、飯塚さんにも同じものが渡された。
僕にはないのかな・・と物欲しそうな気持ちを悟られぬよう、視線を宙に浮かせていると、団長がさらに袋を探り、細かいパイプをつなげたような渋めのモノが出てきた。
選手村活動では、この後、各国選手団より、いろいろな品をいただくのだが、この時そんなことは予想していない。
初めての贈り物に、大きな高揚感があった。


3人で待機部屋まで戻る道すがら、職員の瀬戸さんは饒舌だった。
「お二人は無駄口を言わずについてきてくれるので助かる」
その言葉から、いろいろなことを察することはできたが、飯塚さんと僕は「わかります」とは言わず、にこにこと笑っていた。


およそ2時間で待機部屋に戻ると、ちょうど早番の食事時間になっていた。
「今のうち、食事に行ってきてください」
というリーダーの言葉に促されて
一人で食堂へ行く。この日の丼モノは「冷やし中華」
初日に食べた冷やしうどんもよかったが、ここまででは、この冷やし中華が一番。やはり、炎天下の元では詰めたい麺が嬉しい。


食後、30分ほど待機していると

「事務局の了解をとりました。今日はもう帰っていいです」
そうリーダーから告げられて、業務終了となった。
ちょっと、もの足りない。

ただ、こうした状況は初めのうちだけ。
暇な部署から忙しい部署へ、機動的に人員のやりとりが行われるようになった。

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2022年6月 3日 (金)

ヴィヴィくんカンセキスタジアムとちぎに初遠征


V長崎は19節を終えて
7勝4分8敗 勝ち点25で12位
2位(新潟)との差は2拡がり「13」
大暴落があっても"時が経てば右肩上がりの世界経済"のようなチャートを描けば、ぎりぎり自動昇格圏に届くかも知れないが、勝負ごとにはそうした格言は当てはまらない。
間に合うか、間に合わないかではなく、自力の積み上げこそが必要だ。


次節はいよいよ、関東アウェイ戦(今季全7戦の第3戦)栃木SC戦

■過去の対戦

<2019シーズンの栃木戦>
○ 栃木SC 1-3 V長崎
栃木県グリーンスタジアム
3点リードの後半Additional Timeに与えたPKは忖度PKに見えた

● V長崎 0-1 栃木SC
トラスタ
前半22分、栃木のCK。乾大知のヘッドがV長崎の選手に当たりゴールイン
後半13分、髙杉亮太がゴールを決めるが、副審のオフサイド判定でノーゴール
「髙杉、長崎で有終の美を飾る」ゴールが台無し
V長崎はホーム最終戦。退任が発表されていた明しゃちょー、退団が発表されていた髙杉亮太のラストゲームを飾れなかった


<2020シーズンの栃木戦>
○ 2月23日【1節】home V長崎 1-0 栃木
前半21分
秋野央樹がCKを蹴る。富樫敬真が後ろにすらしてフレイレが押しこむ

○ 10月4日【24節】away 栃木 0-1 V長崎
コロナ禍によりビジター席設定なし
前半14分
カイオから入ったボールを名倉巧がエリア内で小刻みなドリブルから対角線へシュート。メッシかと想った


<2021シーズンの栃木戦>
○ 6月19日【19節】away 栃木 0-2 V長崎
前半30分
【V長崎】ウエリントンが左の加藤聖へ展開。加藤聖が速く正確な横回転のクロス。都倉賢がヘッドで押しこみ長崎先制!
後半26分
【V長崎】加藤聖がCKを蹴る。高速の鋭いボールが矢野の頭に当たりオウンゴール

○11月13日【39節】home V長崎 3-0 栃木
前半3分
【V長崎】ウエリントンハットのFKからエリア内でクリアとシュートの競り合い。大外に居た江川湧清の前に転がり、がら空きのゴールに蹴り込む前半11分
【V長崎】ウエリントンハットが足を掛けられてPK。1度GKオビが止めたが蹴る前に動いていたためやり直し。2度めもオビが止めたが跳ね返りをハットが自ら蹴り込んだ
後半19分
【V長崎】裏に抜けた米田隼也をGKオビが倒してPK。都倉賢がPKを決めた


2022年6月5日(日)18:00
J2リーグ【20節】
栃木SC-V・ファーレン長崎
カンセキスタジアムとちぎ

この試合には、関東には長崎県出身者以外のファンが多いヴィヴィくんがやってくる。

■ヴィヴィくんの栃木遠征記録
2019年4月20日 J2 10節 グリスタ
栃木SC 1-3 V長崎
カンセキへの遠征は初めてとなる。
ヴィヴィくん関東遠征記録(2018シーズン以降)

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2022年6月 2日 (木)

秋野央樹が帰って来た!楽しみなカイケ!

2022年6月1日(水)19:00
天皇杯2回戦
V・ファーレン長崎-鹿児島ユナイテッドFC
トランスコスモススタジアム長崎

V長崎は2回戦から天皇杯に登場
リーグ戦のスタメン発表はキックオフの2時間前だが、2時間前を過ぎても、どこにも情報が出ていない。
やきもきしていると、65分前にクラブ公式tweetが出た


<スタメン>
GK 原田岳
DF 奥井諒 五月田星矢 二見宏志 高橋峻希
MF イバルボ カイオ 大竹洋平 安部大晴
FW 奥田晃也 山崎亮平

<ベンチ>
GK 笠原昂史
DF 村松航太 米田隼也 カイケ
MF 鍬先祐弥 加藤大 秋野央樹
FW なし

原田岳がいよいよ公式戦デビュー。2020年のプレシーズンTRMでいいパフォーマンスをみせて以来、この日が待ち遠しかった。
イバルボのスタメンは予期していたが、カイオがスタメンで来るとは思っていなかった。
五月田星矢はCB起用。
そして、ベンチにカイケ、秋野央樹。
新加入のカイケ、怪我から復帰をめざす秋野。この二人の途中出場が今日のハイライト。ただし、それまでに試合を優位に進めていなければならない。劣勢の場合、米田の投入があるかも知れない。


<前半>
31分
【V長崎】ハーフウェイラインで山崎亮平がパスカット、すぐさま安部大晴へ縦パス
安部もすかさず縦のラストパス。奥田がディフェンスに競り勝って右隅へゴール
ゴールへ一直線の縦パス2本、まったく迷いのない速攻で長崎先制!

奥田のゴールはJ2リーグ14節いわて戦(の3点め)以来

<後半>
16分
V長崎最初の交替は今日一番お楽しみの二人を、もったいつけず1度に出してきた
二見宏志→カイケ(39)
山崎亮平→秋野央樹
山崎、二見がライン上、笑顔で秋野を迎える。涙なしには見られないシーン

33分
奥井諒→村松航太
カイオ→鍬先祐弥
カイオはキャプテンマークを秋野に渡す

入場者は1,964人と発表される。先週水曜の千葉戦と比べても遜色ない。「ViSta長崎サッカーマガジン」のプレビューで秋野復帰が予測できたので、その効果が大きそうだ。

43分
大竹洋平→米田隼也
ここは加藤大ではなく米田を選択

意外にもフル出場したイバルボ。ゲームを通して出来がよく、リーグ戦での活躍が愉しみになった。
原田岳が初陣をクリーンシートで終えたことも喜ばしい。
カイケは高さもさることながら、相手FWをかわす2列めのパスがすばらしかった。
試合終了後、無数の「おかえり」横断幕の前で秋野央樹が記念撮影。この日、活躍した選手たちが夏場の「補強」として、出番が来る日が待ち遠しい。

水曜開催の試合が延長にもつれると、さらに帰りが30分遅くなる。
観客にとっても、選手にとっても、90分でけりを付けたことはとてもよかった
V長崎 1-0 鹿児島


この日行われた2回戦では(下位カテゴリーのチームが勝利する)ジャイアントキリングは起きなかったが、J1の2チームは際どかった。
ガンバ大阪(J1)とFC岐阜(J3)はガンバが2点差を追いつき2-2 延長でガンバが逆転 4-2で勝利
京都(J1)と高知ユナイテッドSC(JFL)は82分に京都が追いつき1-1 京都が延長前半に逆転して3-1で勝利
すべての試合が終わったのは 21:37 だった。


V長崎は3回戦進出
2018年以降、すべて2回戦を突破している

■3回戦【60】の概容
6月22日(水)19:00 会場未定
対戦相手は6月8日(水)味の素スタジアム開催 FC東京-富士大学の勝者
FC東京が勝ち上がった場合、トラスタまたは味スタ
富士大学が勝ち上がった場合、トラスタ開催となるだろう

【告知】
6月5日(日)
栃木SC-V・ファーレン長崎
カンセキスタジアムとちぎ
・ヴィヴィくん関東遠征!
・髙杉亮太さんの引退セレモニー開催

関東の長崎県人の皆さん、応援に行きましょう!
東京駅発着スタジアム直行 有志バスツアーもあります。
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2022年6月 1日 (水)

シン・ウルトラマンの省略ポイント(ネタばれあり)

※この文章は、シン・ウルトラマンを映画館で観た3日後に書きました。
ストーリーには触れていませんが、大いに予見となる内容ですので、映画館で観た後にお読みください


「ウルトラマンの知識がない人が観ても面白い?」
友だちからこう尋ねられた。映画を見てきた夜「シン・ウルトラマン」を観てきたよと話した時のことだ。
僕はこう応えた。
知識はなくても面白いよ。もちろん、知識があればその分「そうくるか」という楽しみはあるけどね


「この映画の特徴を延べよ」
もしも、そんな設問があったら、こう答える

ステレオタイプを廃し、見飽きたものを廃し、だからといって、どうだと自慢しない。
作り手のそんな矜持が見て取れる映画


映画に限らず物語というものは始めに背景(伏線)を伝えていく。
伏線を回収する後半では、既に観客の感情移入が起きているが、観客が様子を探っている冒頭の作り方は難しい。
背景が説明調になると、観る側はしらけてしまうので、ある程度の尺が必要になる。

それをなんと、シン・ウルトラマンは映像の力で一気に済ませてしまった。
シン・ゴジラを観ましたよね、今回こんな感じですという説明は一瞬で終わった。
背景は既に作品の告知で語られており、これでいいのだ。
恐らくそこを丁寧にしたら、1時間52分の上映時間は2時間を超えただろう。


シン・ウルトラマンには、以下3つの省略ポイントがある。
すべて、はしょってはいないが、思いの外あっさりしている。

軍隊と怪獣(禍威獣)のリアルな戦闘シーン
混乱する政治家たち
科学者が打倒策を練り上がるまでのプロセス

いずれもシン・ゴジラの見せ場となった要素だ。
ということは、シン・ゴジラから来ている観客にとっては既知のもの。
同じことをやれば、感情を引き込めない。
「今回はどうやるのかな・・」
構えていた観客に対して、作り手は呆気ないくらい、簡潔に話しを進めていく。

これらの省略ポイントにより、シン・ウルトラマンを見終わった時、いろいろなことがあったけど、そのどれもが印象に残っていなかった。


エンターテインメントを語る人の立場は2つに分かれる。
観客側に立つか
主催者側に立つか

「一億層評論家」時代のいま、恐らく前者が圧倒的に多いだろう。
メディア(プロの評論者)は前者で、先にあげた省略ポイントは恰好の「ツッコミ処」となる。

「おもしろかった!」
では、テレビ取材がマイクを向けられた小学生の感想だ。
ただ、実際に映画を見てきて友だちに発する第一声はこんなものだ。

だが、メディアはそうはいかない。
取材者として物書きとして「一億層評論家」とは異なる観客の視点を提示しなければならない。
そんな時、ツッコミ処をみつけて(重箱の隅をつついて)論っていれば文字数が埋まるのである。
評論者にとって「3つの省略」は、まさにツッコミ処満載ということになるだろう。


幼少からウルトラマンの熱狂的支持者である僕は、シン・ウルトラマンついては主催者側に立っている。

ステレオタイプを廃し、見飽きたものを廃し、だからといって、嫌らしくそれを前に出さない。
だからこそ、エンドロールが終わった時、しばらく空虚に佇んでしまった。

あぁおもしろかった、感動した、もの悲しい
そうしたエンターテインメントの後に起こりがちな感情が何もない。
掴み所がなく、言葉にできなかった

ようやく、考えがまとまったのは3日後。
3回のレム睡眠で、脳が情報整理してくれたことと、毎週愉しみに観ているテレビドラマが対比材料となり、シン・ウルトラマンの特徴を浮き彫りにしてくれた。


シン・仮面ライダー」の封切りは2023年3月と告知されている。
庵野秀明監督をはじめ、作品に関わるすべての人が健康で、無事、この映画が僕らの前に現れてくれれば、何も言うことはない。
少欲知足
私が好きな言葉です

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