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2022年6月11日 (土)

「Pin change?」

選手団向けのレストランである「メインダイニングホール」前の通りをField Castは通ることができない。
選手との接触を極力避けるためだ。
その近辺を通る時は、車道を隔てた向かい側の歩道を歩くことになる。


その日、食事を終えてA棟に戻ろうと歩道を歩いていると、前から来る外国人男性の視線を感じた。
視線は僕の顔ではなく、首から下あたりに向いている。

一般道路を歩いている時ならば「変な人に絡まれたくないな」と足早に立ち去るところだが、ここは素性の確かな人ばかり。
警戒どころか、むしろ、話しかけてもらいたいくらいだ。
心を開いて歩いていると、彼の方から声をかけられた。

「Pin change?」

このあと、閉村までの間に何度も聞くことになる決まり文句「ピンバッチ交換しない?」である。

業務以外で初めて選手から声を掛けられた僕の気持ちは昂ぶった。
彼は僕がアクレディのストラップに付けていた「Field Castお礼バッチ」を指さしている。


いやいや、これはダメですよ
No no this is my memorial.
慌てた僕は、思いつきの英語で反応した。

彼の表情が曇る。
それならば・・と品定めした彼は「じゃ、これは?」といって、市松のオリパラエンブレムが並んでいるバッチを指さす。

それは、東京都が配っていたもので、割とありふれたバッチだ。
これならば、いいか「OK」と即答
バッチをストラップから外してもらう。それから彼はズボンのポケットを探り、ビニル袋に入ったバッチを1つくれた。

こちらに選択の余地はないんだ・・
その時は、そう想ったが、これは、オリパラを通して pin change の場面では、いつもそうだった。


選手たちが持っているバッチは自国のオリパラ委員会(NOC/NPC)などが制作して、選手に配ったもの。
選手同士、それぞれのお国のバッチどうしで交換するためのものだ。
従って、相手に渡せるモノとしては1種類しか持っていないのが普通なのである。

一方、僕らField Castはいろいろなモノを持っている。
特に人気が高いのがField Cast記念バッチ

一般の大会公式グッズはオリパラが別々に作られる。
市販品もスポンサー制作品にしても、オリンピックマスコットのミライトワ、パラリンピックマスコットのソメイティのどちらか片方があしらわれる。
「両者そろい踏み」のバッチは、Field Cast記念バッチだけなのである。

日本選手団も持っていないので、Field Castからもらわないと手に入らない。


JOC/JPCがつくるバッチ以外では、ワールドワイドパートナーである日本コカコーラボトラーズが競技や自治体ごとに異なるデザインのバッチを作っていたように、スポンサーは工夫を凝らしたバッチを作っていた。

大会を目前にした日本選手たちは、こうしたバッチを蒐集するヒマはないはずなので、選手間交換では手に入らない。
また、コロナ禍によるプール方式のため、行動は競技会場と選手村に限られており、あちこちに買出に出ることは叶わない。

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