オリパラの文化ピントレーディング
Field Castの中には、日頃から独自に集めたオリパラバッチをストラップに付けている人がいた。
選手たちは、様々なバリエーションのバッチが手に入り、Field Castは各国のバッチが手に入る。
そういう意味で、外国選手からみて、Field Castは貴重なピントレーディング相手だったのではないだろうか。
ピントレーディングを愉しみにして来た選手にとって、Field Castが少しでもお役に立てていれば幸いである。
初めての交換相手となったD国は、選手村活動が終わってみれば、最も交換機会の多い国となった。
同じデザインでも配色、カタチに変化があり、種類も豊富。
かの国のNOC/NPCの方が、ピントレーディングによる交流に力を入れているのが窺えた。
ピンバッチのデザインは様々。
自国のNOC/NPCエンブレムと市松の大会エンブレムを並べたもの、自国と日本の国旗をあしらったものなど。
カタチも様々。
シンプルな丸、横長の四角が多かったが、独自フォルムのバッチはもらった人が少なく「レアモノ」として、Field Castの間では人気が高かった。
初めてピン交換をした日。
帰宅すると、ピントレーディングについて「Google先生」からレクチャーを受けた。
ピントレーディング(ピンバッチ交換)は五輪文化のひとつ。
1980年のモスクワ五輪以降、盛んになった。
先生によると、ネックストラップに付けているバッチは「交換OK」の意思表示となるらしい。
だから、D国の選手は「なんでやねん」という怪訝な表情だったわけだ。
翌日からは選手団からもらったバッチや記念のバッチは、ストラップに付けず、すぐウエストバッグの中に仕舞うことにした。
そうすれば、誤解が生まれない。
Field Cast記念バッチをウエストバッグにバッチを付けているField Castも多く、選手からよく交換を求められていた。
交換したくない場合は
「すみません、これは自分の記念品なので」
Sorry. This is my souvenir.
これは、ポケトークに教えてもらった。
こうしたピンバッチのやりとりについての情報も、選手村用語集に収録した。
果たして、どれだけの人に役立ったかはわからないが。
「こんなことまで載せているのか」
と誰かが笑ってくれていればと想う。
冗談は、しばしば真実を伝える手段として役立つ
「学問の進歩」フランシス・ベーコン
私の好きな言葉です。
東京2020に於いては(衛生面の考慮により)Field Castが選手団から受け取るのはよいが、渡すのは推奨されていなかった。
ただ「交換しようよ」と、ピンバッチを差し出されて「私はあげません」というのはナンセンス。
「選手団への声かけ行為は禁止」という大前提があるので、Field Cast自ら交換を申し出るのはダメだが、選手側から求められた場合、任意で応じるというのが、実情に応じた対応として定着していった。
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