音楽カセットの買い方・選び方<前篇>
かつてラジカセで聴いていた懐かしの曲を手に入れたいと想い、音楽カセットを買い始めて2年が過ぎた。
特に何本買おうという目標はなかったが、置き場所を考えれば10本程度だろうと想っていた。
はじめにブックマン(本棚)の一段をカセット置き場に充てた。
そこに納まるのが15本だということは、今数えてみてわかった。
それが、一段増え、また一段・・・
今数えてみたら八段あった。
さすがに、それ以上の棚は増やせなくて、置ききれないモノのうち、あまり聴かないものを別の場所に追いやっている。
オーディオ雑誌などで、よく紹介されている東京・目黒「waltz」のように音楽カセットを店舗販売している店がある。
ただし「音楽カセットコレクター」という市場は小さく、数は多くない。
効率よく探せるという意味でも、ほとんどの取引はヤフカリで行われている。
買い始めの頃は、キーワード「タイトル名 カセット」で検索していた。
欲しいものの大半を手に入れた今は、ヤフオクのオプション「オークションアラート」に出品キーワードを設定している。
音楽カセットはタマが少ない市場。
人気の高いカセットが即決価格で出た時に出遅れないため、連絡は「すぐに連絡」で設定している。
お目当てのカセットについて、複数の出品がある場合、生産国は絞り込みの第一要素となる。
外国版はカセットテープの品質が低いものがあり「巻きが堅い」などの不具合が出る確率が高い。
カセットテープは2枚のハーフでテープを挟んでいるが、外国版の中にはカセットハーフがネジ止めではなく、接着されているモノがある。
巻きが堅くて聴くに堪えない場合も、テープ自体に問題が無く、部品交換すると正常に聴けることがある。
接着されているモノは、そうした部品交換がしづらい。
データで示せる訳ではないが、外国製は音がいまひとつと感じている。
従って、日本製があるタイトルは日本製を買うほうがよい。
ただし、市場では日本製の方が高い。
過去に見た例ではエアロスミス「Rocks」が外国製 1,500円 日本製 4,000円で取引されていた。
また、日本製が存在しないタイトルもある。その場合、外国製を探すしかない。
ただ「QUEEN 戦慄の王女」のように、日本製がないと想っていたタイトルが、ある日、出品されるということもある。
→QUEENのカセット
この「日本製、あったのかぁ」という出会いは、コレクターにとってたまらない瞬間だ。
どうしてもコレクションに加えたいタイトルの場合、ひとまず外国製で押さえておき、日本製が出たら買い足し(現状では買値を割る確率が高いが)外国製を売りに出すという手もある。
外国製ということで触れておくと、日本アーティストのタイトルには、日本版とほぼ同じ装丁の香港版が存在することがある。
香港版は日本版と比べてテープ品質が低いとは想わない。
ヤフカリでは商品説明に「香港版」と明示しない出品者がいて、届いた商品が香港版だったということがあった。
(佐野元春の「HEARTLAND」「SWEET16」)
→佐野元春のカセット
見分け方は品番の違い。ラベルの背見出し写真が写っていたら、拡大してみるとわかる。
上記の2タイトルは「CBS/SONY HONG KONG」とクレジットされている。
棚に並べた体裁も日本版とほぼ同じ。(自分が知っているから)少し違和感があるという程度だ。
お目当ての出品があったら、まず写真をチェック
以下に該当する品は見送っている。
・カセットテープ本体の写真がない
↓↓
ラベルが傷んでいるなど保管状態が悪いことをバレないようにしている可能性がある
・ケースからラベル(ジャケット)を取り出して広げた写真がない
↓↓
ラベルの裏側にシミ・汚れが付いている。または、ロングラベルが途中から切り取られていることがある
・ラベルの背見出し写真がない
棚に並べた時に見えるのは背見出し。これが傷んでいると目立つ
・カセットテープ本体が中間保管された状態で写っている
↓↓
音欠けなど不具合の確率が高い
・ラベルに撓みがある。ちぎれている
↓↓
カセットテープを含めた保管状態が悪いことが推察される。
後篇へつづく
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