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2022年8月 5日 (金)

人は誰でも「モード」を切り替えて生きている

朝の6時台、大門から乗った電車には、各車両ごとに1~3人のField Castが乗っている。大会前に比べるとずいぶんと増えた。ということは五輪が佳境に入っているということだろう。近くにぽつんといれば話しかけやすいのだが、そうもいかなくなっている。

「これは15回の活動でさしあげているのですが、もらいましたか?」
TPCの受付でポーチ(マスクケース)をいただいた。
五輪だけで15回入る人はさほど多くないと想う。これまでに、5回、7回、10回でもらったピンバッチとはまた違った特別感がある。
この時はそう想っていたが、このエンゲージメント・グッズは後日、全員配布に切り替わった。


今日のシフトは受付②(レジセン)
職員の春日さんと佐野さんがピックアップに来た。最近のお迎えは2人当番の日が多い。すんなりとは行かなかったものの、いつものA棟にはいる。

昨日「温泉卓球」を譲ってくれた西田さんと二日続けて同じ部署。
昨日は夢が叶いましたとお礼を言うと、はぁそうですかと薄い反応が返ってきた。
子どもの頃から感じていることだが、僕は夢中になると周りが見えなくなる。というよりバランス感覚が悪くなる。西田さんから見れば、変わった人だという印象なのだろう。

リーダーの安部さんは、僕の子どもくらいの年格好で、とても温和な方。
レジセン初心者である水戸さんの研修をしましょうか?とお伺いを立てると、アルカイックスマイルを浮かべ「お願いします」と任せてくれた。

会議室でのマンツーマン研修
失礼ですけど大学生の方ですか?と尋ねると水戸さんは「はい」と言った。
会社で採用担当者でもメンターでもない僕が、大学生と話す機会はない。
一方、選手村では大学生と接することが多い。
なかでも、レジセンで出会う選手村仲間は、謙虚な方が多いと感じていた。

僕らが学生の頃には、ボランティアという概念がないし、それが、単位やキャリアになることもなかった。ここに来た動機はそれぞれあるだろうが、1つだけ言えることは、自分が20歳の頃は、皆さんのような落ち着きはなかったということだ。

選手村で見知らぬ社会人、学生と接して3週間。
この頃には、雰囲気で大学生だとわかるようになっていた。
じゃあそれはどんな雰囲気かというと「前に出てくる感じがない」ということになる。
それは消極的という揶揄ではなく、自分を自分以上に見せようとしない謙虚さが漂っているということ。

大学生の皆さんには、まだ守るものがないのだ。
これから、親の扶養を離れて社会に出れば、組織、地域、家族のなかで、否が応でも守るものが増えていく。
どうか、ここに集う皆さんが健康で幸せに暮らせますように
心の中で祈っていた。


「motoさんお元気ですか?」
客足が途切れ手持ち無沙汰にしていると、リーダーの安部さんが声を掛けてくれた。
嬉しかった。
同じ職場で同僚から「お元気ですか?」と言われた経験は、生涯で数えるほどしかない。
言ってくれた方を思い返してみれば、日ごろから誰にでも心優しい方ばかりだった。
その言葉は一見「貴方のことを見ていますよ」と言っているようだが、僕はその人の心の中で欠け落ちたものを見た気がした。


いい人ばかりで、今日はとてもよい雰囲気だった
その日の選手村日記に、そう書いている。
ふり返ればそれは、リーダーの安倍さんが醸成した空気なのだろう。

人は誰でも「モード」を切り替えて生きている。
神社へ参る時やボランティア活動をしている時は「いい人モード」だし、意に沿わない人に対しては「ぷんぷんモード」になる。組織では「オレオレモード」の人が多い。
その中から、どのモードを引き出すかがリーダーにかかっている。

これから、大変な社会に出て行く学生さん達にとって「いい人モード」を体験できるボランティアは貴重な経験になるだろう。

「カネももらえないのに、なんで、そんなことするの」
20代の方からそう言われたことがある。五輪ボランティアを募集していた頃のことだ。
ずいぶんな言い方だなと笑った。
ただ、どんなことも体験しておけば役に立つのにな、面白いのになとも想ったが口には出さなかった。


お昼の丼モノメニューは「冷やし中華」
東京に暑い夏が来ていた
ただ、1年後の危険な暑さの夏、エアコンが効いた部屋でこれを書いている時、その暑さがどれくらいだったのかを思い出せない。
食堂の入口に「冷やし中華始めました」のPOPは出ていなかった。

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