本当の真実を批判や誤解を恐れず口にする高田旭人の真骨頂
山口戦が終わった後、ホーム最終戦終了のセレモニーが行われた。
DAZNは、セレモニー終了まで放送してくれた。
(DAZNはいつも、セレモニー終了まで放送してくれる)
遠くに住んでいて足を運べなかった僕らも、話を聞くことができてとてもありがたかった。
マイクの前に立ったのは4人
カイオ・セザール主将
ファビオ・カリーレ監督
岩下英樹社長
高田旭人会長
カリーレ監督からは「これからもがんばりたい」と、来季への意欲に言及があり、まずひと安心。
岩下英樹社長は、挨拶の最後を「来週の応援もよろしくお願いします」と締めくくった。
関東アウェイ組として、この言葉はとても嬉しかった。
そして、つづいてマイクを握った高田旭人会長からは、今一番聞きたかった言葉が語られたのだった。
ここでは、発言の区切り毎に引用して、ご紹介したい。
高田旭人会長(以下、旭人社長と表記)あいさつ
(引用ここから)
スタジアムの土地が出た時、行政の力を借りるのではなく、長崎で育ててもらった我々が責任をもってやりきるべきだと、スタジアムシティプロジェクトをスタートしています
ジャパネットにはV・ファーレンの存在は大きい
初代髙田明、髙田春奈、岩下は現在私を含めて4人しかいないジャパネットHDの役員の一人です
それだけのメンバーで魅力的なチームを作ろうとやっています
(引用ここまで)
前段ではジャパネットとV・ファーレンの関わりについて触れた。
ここで、ジャパネットが子会社化して以降の歴代社長の名を挙げたのは、後段の「お願い」につながっていく。
(引用ここから)
強化はやはり難しいです。GMをずっと探しています。なかなかいません
信頼できる監督に全権を委ねて、全力でサポートするのが経営の責任
この選手がいいとなれば全力で獲得に動きます
松田監督を途中で解任するタイミングでは本当に悩みました
今でもカリーレ監督に長崎の未来を委ねるべきだと思っています
いま、この結果を見てこの言葉がどれくらい信憑性があるかわかりませんが、人間的魅力、サッカーへの想い、素晴らしいと想う
この長崎の地で必ずJ1に上がり、優勝し、アジアチャンピオンをとるチームをつくることを、逃げずにやりきりたい
(引用ここまで)
GMについて赤裸々に語るとは思っていなかった。
それだけに、嬉しかった。
僕らが知りたいと思っていること、本当の真実を、批判や誤解を恐れず口にする。
これが、旭人社長の真骨頂だ。
彼の言葉はいつも心地よい。
僕らは、長崎ヴェルカが伊藤拓摩という卓越したGMにより、正しい道を歩んでいる姿を(V・ファーレンの)横で見ている。
GMを置いてほしい、でも簡単にいい人は見つからない
それは、僕らが日ごろ葛藤していることだが、手が及ばない領域だ。
だから、旭人社長率いる経営陣を信じて託している。
彼は、現状を率直に話してくれた。
そして、カリーレ監督への揺るがぬ信頼に触れたうえで、アジア王者をめざすというビジョンに再言及。
この言葉を今、この辛い時に一番聞きたかった。
大好きだった松田さんが解任されて、僕は悲しかった。
でも、V・ファーレンが描く絵図を見据え、旭人社長がカリーレ監督に賭ける気持ちを理解して、すぐに気持ちを切り替えた。
その「正しい道」を信じて往く
それを旭人社長のナマの声で聞けて、安堵し、嬉しく、希望が増した。
(引用ここから)
ひとつだけお願いがあります
ネガティブな言葉でダイレクトに責める言葉があるのが悲しいです
確かに勝てないのはよくない。全力で戦っている者をリスペクトするチームであり町でありたいという覚悟をもって今後もやりきりたい
もちろん、叱咤激励はしてください
近くでみていて、父であり、姉であり、岩下社長が苦しんでいる姿を見るのは辛かったです
(引用ここまで)
チームがそこにあることで十分
正しい道を歩んでいると思えるから十二分
「それは違うのでは」
と想うこともある。
そんな時は、すぐにネットにつながった機器で手を動かすのではなく、オフラインで書いて考える(または、V・ファーレンの話題を共有できる誰かと話す)ことが大切だと想う。
旭人社長は挨拶の終わりを来季への考えで結んだ。
選手にとっては厳しい言葉だが、信じて応援する者にとって、こんなに頼もしい言葉はない。
次の試合に向けて、気合が入った。
(引用ここから)
ここで宣言したいのは、気持ちだけじゃだめです
カリーレ監督を尊敬するポイントは、選手に愛情がありながら厳しい
ストイックに人生を賭けて戦えない選手に対しては厳しい
これからどいういう体制でいくかという話が進む
全面に支えて、カリーレ監督のめざすサッカーに人生を賭けて長崎のために頑張れる選手とともに、必ず来年J1に必ず上がれるチームを作りたい
(引用ここまで)
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