V・ファーレン長崎が来季戦ううえで、ドイツ戦から得た重要な教訓
W杯2022において、ポルトガルと日本の初対戦が実現するか?
両チームが初戦を迎える前の時点で、その確率は10%と予想している。
→ポルトガル対日本 初対戦の可能性をしらべる
【E1】11月23日(祝)22時
ドイツ - 日本(away)
ドイツの1stカラーが「白」のため、両チームとも1stユニフォーム着用
ボールを奪われたら5秒以内に取り返す「ゲーゲンプレス」のドイツ
ロングボールを封印しボールを地面につけてビルドアップしたい日本
その戦いは、そのまま来季V・ファーレン長崎の教科書となる。
J2にはフィジカルに優れ、ハイプレスで来るチームが増えている。
相手のハイプレスをどうかいくぐるかは、長崎にとって大命題。
そこで苦しむようであれば、来季も上位進出は厳しい。
ハイプレスのドイツに対峠して、自陣からビルドアップするサッカーを目指す日本はどのように戦うのか?そこに注目して試合を見始めた。
<前半>
序盤、日本はハイプレスに行かず体力を温存している様子
ドイツにボールを持たせて、ミドルサードでコンパクトに構え、奪えたら速攻
7分にはオフサイドとなったが前田がネットを揺らした
だが、自陣からのビルドアップ、ボールを地面に着けた戦いはできていない
注目していた自陣から相手のプレスをくぐり抜けるパスワークは見られなかった。
<後半>
3-4-3(5-2-3)にシステム変更したものの、DFはボールマン以外に2人が必要なビルドアップの動きをしていない。
権田はゴールキックをロングキックしては、相手にポゼッションを譲渡している。
ただ、ドイツの「ゲーゲンプレス」も不発。出足が遅れているのだろう。
日本を救ったのは権田の「1分4セーブ」そして、驚異のドリブラー三笘の突破
三笘が2列めでフリーになったところから同点ゴールが生まれた。
2点めのゴールは現実的選択から生まれた。自陣からのFKをつながず、相手DFラインの裏にロングキック。それをトラップしたシュートはまさに「戦術浅野」とても入ると思えない隙間を撃ち抜いた。ドイツからすれば不運というしかない
■日本 2-1 ドイツ
この試合は、とても大切な2つのことを教えてくれた
1,現実的選択
日本代表は、現実的選択と理想のサッカーの追究をバランスよくやってのけた。監督に言われた理想のサッカーを90分やり続けることよりも、勝ち点3をとることが優先される
2.サッカーはセンチメントである
前半と後半はまるで別の試合。それは選手の感情が変わり、できること⇔できないことが入れ替わったからだ。そのスイッチの入れ方はいくつもあるだろう。そのうちのいくつかを見ることができた。
■ポルトガル - 日本 初対戦実現確率
試合前10% → 試合後20%
最短で対戦する可能性があるのは準々決勝(ベスト8)
*ベスト16では当たらない
<ケース1>
ポルトガル H組1位、日本 E組2位から勝ち上がり
12月10日18:00の【60】
<ケース2>
ポルトガル H組2位、日本 E組1位から勝ち上がり
12月9日22:00の【58】
翌日はH組1節、ポルトガルが初戦を迎える。
直近5大会のポルトガルは、唯一初戦で勝利した2006年大会のみベスト4に進み、それ以外はベスト16止まり。
敗戦スタートの場合、グループリーグ敗退確率100%である。
優勝したチームが「戦う度に強くなった」「尻上がりに調子を上げた」と言われることがあるが、それはレアケースに対する後付け論。
スタートダッシュを決めて余裕をもつことで、無理をして怪我することなく、余計な警告を貰わないことが重要だ。
ベスト8での史上初対戦に向けて、まずは日本が前進した。
今大会はABEMAが全試合を生中継している。日本戦は視聴者が1000万を超えたにもかかわらずサーバーが落ちることなく、その実力を見せつけた。ABEMAの親会社であるサイバーエージント(4751)の株価は日本戦の翌営業日に7%(1210→1294)上昇した。
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