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2022年12月11日 (日)

W杯 警告リセットルール スター不在の決勝を回避する2008年改訂ルール

W杯2022カタール大会は準々決勝(ベスト8/R8)にはいった。
4試合が2試合ずつ2日に分けて行われる。ポルトガルは2日めの第1試合に登場する。
この準々決勝(ベスト8)が終わると、警告がリセットされる。


■W杯 累積警告と出場停止のルール
(2022年W杯現在のルール)

基本的なルールは(通常のリーグ戦・カップ戦)と変わらない
・累積警告2枚で、次戦出場停止
・レッドカード1枚で、次戦出場停止。

W杯のルール(2010大会以降)
・累積警告1枚は、グループリーグ終了時点でリセットされない。
・累積警告1枚は、準々決勝終了時点でリセットされる
リセットはこの1度きり。準決勝終了後のリセットはない

【例】
・グループリーグ終了時点で、累積2枚の場合、ベスト16戦が出場停止
・準々決勝終了時点で累積警告が2枚となった場合、準決勝は出場停止
・準決勝で退場すると、決勝/3位決定戦は出場停止


■W杯2006大会以前のルール
・累積警告のリセットはグループリーグ終了時に行われていた
・決勝トーナメント以降のリセットはない

ユーロ2008直前の 2008年5月にルールが変更された。
現行ルールのよい点は
「準決勝で警告1枚を受けても累積1なので、決勝/3位決定戦は出場できる」
というところだ。

決勝にスター選手が出場停止で出られないのは興ざめ。
仮にアルゼンチンとポルトガルが決勝に進んだとして、メッシとロナルドがピッチ・ベンチに居ない決勝はどれだけつまらないだろう。

2006年大会までは、準決勝で受けた1枚のイエローカードで累積2枚となり、決勝が出場停止になることがあった。
ルール変更により、準決勝でより思い切りのよいプレーができる環境となった。
現行ルールでは、準々決勝(ベスト8)で、多数の選手が出場停止になる確率が高い。準々決勝は、相対的にタレントが豊富なチームにとって戦いやすくなっている。

 

【R8】12月10日(土)0時
ブラジル 1-1 クロアチア○(PK4-2)
R16(ベスト16)の8試合で、グループ2位から勝ち上がったのはクロアチアだけ
(グループ1位で負けたのは日本だけ)
ホーム扱いはブラジル。ユニフォーム色の濃淡が異なるため両チームとも1stユニフォームを着用

延長前半にブラジルが先制。延長後半にクロアチアが追いつきPK戦へ。
日本戦でPKを3本止めたGKリヴァコビッチがブラジルのPKを2本止めて、2試合連続PK戦での勝利


【R8】12月10日(土)4時
オランダ 2-2 アルゼンチン○(PK3-4)
ホーム扱いはオランダ。ユニフォーム色の濃淡が異なるため両チームとも1stユニフォームを着用

アルゼンチンが2点先行。オランダは後半additional time11分に追いつきPK戦へ。
両チームともにGKがキッカーにプレッシャーをかけるアンフェアな行為があった。
だが、その行為はすべて裏目(ゴール成功)に出ていた。正々道々と戦うチームに勝利の女神が微笑むということだろう。
アルゼンチンは8枚のイエローカードをもらった。警告は試合後にリセットされたが、この試合で累積2枚に達した2人の選手(マルコス・アクーニャ、ゴンサロ・モンティエル)が準決勝では出場停止となる見通し


【R8】12月11日(日)0時
モロッコ - ポルトガル

前回対戦はW杯2018 グループリーグ2節
○ポルトガル 1-0 モロッコ
前半4分、ベルナルドがショートコーナーでモウティーニョへ。中央に入れたクロスにロナルドが頭から飛び込んで先制。
ただし、ポルトガルファンが快哉を叫んだのはここまで。
残る86分は高い位置でボールを奪うことを徹底したモロッコに防戦一方となった

■モロッコとW杯の歴史
モロッコと20年ぶりのW杯(2018年記事)

◇ポルトガルで警告1枚を持っているのは次の選手(負傷者を除く)
・DF 4 ルベン・ディアス
休養したグループ3節以外はフル出場する守備の要
・MF 8 ブルーノ・フェルナンデス
ゴールとアシストで数字を残している攻撃の要。PKの名手
・MF 18 ルベン・ネヴェス
グループリーグ3試合に先発 ここまで全試合219分出場
・FW 11 ジョアン・フェリックス
休養したグループ3節以外 240分出場

W杯2022ポルトガルの軌跡

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