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2022年12月 3日 (土)

引く手あまたのロニー・ロメロ 僕らはロメロの全盛期に立ち会ったのかも知れない

Cry for the nation!
ん? なんかみんな歌ってるぞ!
ロメロが耳に手を当てて合唱を促す
クラ~~イ フォー ザ ネイションズ!
大合唱だ
あぁ、ライブにはこれがあった。これは気持ちいい。これがやりたかった
41年前、アルバイトで参加した時は、コージーの後ろでこっそり口ずさんでいたのを思い出した。

主催者(東京音協)が事前に開示している実施要項では、この公演は「大声エリアなし 定員2100人」だった。従って「声なし」公演だと理解していた。
だが、開演に際して場内での「声出し」に関する注意喚起、説明は一切なし。
マスク着用の歌唱は容認という運用のようだ。

既に日本でも、Jリーグでは「声出し応援試合」が行わている。それとここの違いはオープンエアのスタジアムと屋内のホールという「換気」の差。
期せずして、この日が声出し屋内ライブの再開体験となった。


「Red sky」
1983年、4作めのスタジオアルバム「Built To Destroy」からシングルカットされた懐かしい曲
ロメロは「一緒に楽しもう」とばかりに煽ってくる。
彼の求めに応じ、僕らは"れっどすかーい"を合唱する
それにしてもロメロ、過去ナンバーをどれも完璧に歌いこなしている
プロ中のプロだ
これからも、自分のバンドを持ちながら、老舗ハードロックバンドに参加するかも知れない。

歴史の長いミュージシャンのライブにおいて、残念な気持ちになるのはシンガーの声が出なくなっていることだ。
だが、シンガーが交代できるバンドの場合、時計の針を40年でも50年でも巻き戻すことができると知った。


There is no return!
聞き覚えのある「Sail the darkness」のフレーズをロメロが叫ぶ
そこから聴衆と、There is no return! の掛け合い
でもコロナ禍で合唱を忘れていた僕らは、うまく応えることができない
しびれを切らしたロメロのロングシャウトに僕らは大喝采
いったい、どんな肺活量なんだ!

やるな、ロメロ!
すごいな、ロメロ!
彼は皆の心のなかで大いに称賛されただろうし、これからさらに大きな称賛を受けるだろう。
これから始まる新たな物語。エレガント・ウェポンズなどで彼のプロジェクトが成功した時、僕らは「ロメロが41歳の時、MSGのシンガーで来てて、ライブに行ったんだよね。その時からロメロはすごかったね」と自慢げに言うだろう。


「Lights Out」
ロメロ驚愕の歌唱がつづく
このライブの予習で、かつてリッチー・ブラックモアが「ロニー・ジェームス・ディオ+フレディ・マーキュリー」と評したと知った。
Apple Musicで彼の歌唱を聴くと、いくつかのプロジェクトのライブでは、QUEENの楽曲を歌唱している。
それを聴くと「フレディに似てるな」と想ったが、この日の歌唱はロニー・ジェームス・ディオ・クオリティ。


「この曲はアルバム、ユニバーサルからの1stシングルだ」
ロメロが紹介して「EMERGENCY」
2022年5月リリースの「UNIVERSAL」の制作に、ロメロは5人のボーカルの1人として参加。この曲はロメロが歌唱している。

2022年の最新作「UNIVERSAL」はとても"いい曲"が多いアルバムだと想う。
昔の"いい曲"と今の"いい曲"が交互に並ぶことと、ロメロの歌唱が相まって、M.S.G.が「懐かしのバンド」だと想っている人はここには居ないだろう。


佐野元春ならば、スローなナンバーでは「座って聴いてください」と言ってくれるが、ロメロにそんな気遣いはない。そもそも、M.S.G.にはKISSの「Beth」のような、メロディアス・ナンバーが少ないのか。いずれにしても今日はやらない。


「Armed and Ready」
M.S.G.1stアルバム「神」の名曲はライブ中盤に演奏されていると、予習で把握していた。
知らなかったら「いつやるのかな」とヤキモキしただろう。
再び、双眼鏡を取り出してマイケルの一挙手一投足・・と言いたいところだが、中段にいるため足元は見えない。彼がどんなパンツを履き、靴を履いているのかは見えなかった。

次回最終話


レインボー/マイケル・シェンカー ブログ目次

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