30年連れ添ったATOKとのお別れ
そんな日が来るとは想っていなかった
ATOKとのお別れは、ある日、突然訪れた
メインパソコンをVAIOノートに移して6ヶ月が過ぎた日に
いつものように、キーボードに文字入力すると、見慣れぬエラー・ダイアログが表示された
「辞書として扱えません」
「何も悪いことはしていないのに、突然、画面が変わった」
これは、僕がパソコンのヘルプデスクとして働いていた7年間の間に100回以上は聞いたセリフだ。
僕は、この台詞を言う人は、ろくなもんじゃないと思っていた。
・何もしていないならば、パソコンは動作を変えない
・誰もあなたが悪人だと言っていない
自分は被害者で、それを何とかするのは(IT部門の)あなただという構図を、最初の一言で確立したい。今ふうにいえば、マウントを取りたい。
そんな気持ちが「何も悪いことはしていない」と言わせている。
真摯にありのままを言えばいいのだ。
こんなことが起きています。なにか(解決方法を)ご存知ないですか?
それが、普通の人だ。
こんな時、僕は次のようにして原因を特定していった。
「なにもしていないならば、何も起きないので、何かがいつもと違うんだと想うんですね。今日なにかいつもと違うことをしていませんか?順番に話してもらえませんか?」
そんな昔話を思い出しながら、今目の前にある「辞書として扱えません」というメッセージに向き合ってみた。
だが、数分前、Wi-Fiの調子が悪かったな・・ということくらいしか思いつかない。
そこで、ATOKの知見を元に原因特定を試みる。
辞書メンテナンス>辞書ユーティリティを開く
しかし「ファイルをオープンできませんでした」とエラーが返る
やばっ、これは深刻かも・・少しずつ心に不安の雪が積もる。
そこで、困った時の再起動
神頼みに近い、この曖昧だが、意外と効果がある対処
しかし、ATOKは「辞書ファイルをオープンできませんでした」という意見を変えない。
つづいて困った時の「Google先生」
だが、特効薬のような解決策は教えてもらえない。
この時点でATOKを離れるという選択肢はない。その理由は2つある。
1. 日本語のかな漢字変換が優秀
2. 30年間、貯めてきた「ユーザー辞書(単語登録)」がある
そこで、ATOKが復旧できなかった時に備えて、Windows11に標準装備されているMicrosoft IME(以前はMS-IMEという名前だった)へ「ユーザー辞書」を引っ越すことを考える。
しかし、過去に調べておいた方法で、ATOKのユーザー辞書を引き継ごうとしたが、うまくいかない。
ここで、腹を据え根本的な対処に乗り出す。
まず、ATOKをアンインストール。これは、あっさり終わった。
つづいて、ATOKの再インストール
VAIOにディスクドライブがついていないので、ネットからダウンロードする「2wayインストール」を使用。
再インストールが終わり、祈る気持ちでキーボード入力。
「辞書ファイルをオープンできません」
さらに、もう一度、再インストール。しかし、ATOKは態度を変えてくれない。
これで、ユーザーに与えられた「2wayインストール」の上限 3/3回に達してしまった。もう後がない。
ATOKを買い替えるしかないか・・
だが現在、パッケージ販売(5,000円程度)は終了しており、サブスクのATOKパスポートのみ。毎年8,000円の出費は痛い。
一夜明け、ジャストシステムに救いを求めようと公式サイトを覗く
「サポートを終了しており、サポートをご提供できません」
ATOK2017のサポートは2020年で終了していた。
これで、1990年以来続いていたATOKとのつきあいが終わった。
つづく
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