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2023年5月の31件の記事

2023年5月31日 (水)

2023平和祈念ユニフォーム 着用予想試合は4試合+1?

2023年5月27日
V・ファーレン長崎が2023シーズンの平和祈念ユニフォームを発表した。

平和祈念ユニフォームは、原爆の悲惨さとともに、スポーツを楽しめる平和の尊さを感じられるようにという願いが込められるユニフォーム。
2015年シーズンに初めて作られて以来、今回は8作めとなる。

過去の平和祈念ユニフォーム一覧


■2023年平和祈念ユニフォーム 概要
テーマ「世界を繋ぐ優しい空と海」
色:フィールドプレーヤー(水色)GK(黄)
デザイン:岡本一宣


(C)VVN

メインスポンサーは胸スポンサーが2018年以来5シーズンめの「UNICEF」
*2020年はコロナ禍の中断があり発売なし(平和祈念Tシャツが発売された)
背面スポンサーは2021年以来3シーズンめの「MSC」

価格:11,000円
2019年は15,500円(税別)だったが、髙田春奈社長就任(2020年1月)後最初の2021年分から11,000円となり、その価格が維持されている。

マーキング対応はネーム+ナンバーで3,300円
2018年の4,400円が2019年に3,300円に値下げされて以来、変わっていない。


平和祈念ユニフォームは、例年、8月9日「長崎平和の日」をはさみ、7月から8月のホームゲームで着用。
アウェイ戦でも相手チーム1stユニフォームの色合い次第では、話し合いのうえで着用することがあった。
2023年、クラブは「7月1日~8月26日に着用」と発表している。


■着用「予想」試合
ホーム開催のJ2リーグ戦で4試合
これに加えてアウェイで1試合があるかも知れない

【×】
7月2日 23節 アウェイ 清水エスパルス戦
2023シーズンの清水は7~9月のホームゲーム3試合で「2023LIMITED UNIFORM」を着用する。カラーは「エスパルスエメラルドグリーン」であり、V長崎の2023平和祈念ユニフォームと同系色。清水戦での着用はないと推察する。

【○】
7月9日 25節 ホーム レノファ山口戦

【○】
7月29日
28節 ホーム ロアッソ熊本戦

【○】
8月6日
29節 ホーム いわきFC戦 ピースマッチとしての開催と推察

【○】
8月19日 31節 ホーム 栃木SC戦

【?】
8月26日 32節 アウェイ 大宮アルディージャ戦
大宮の1stユニフォームはオレンジ 「明度」は近いが「色相」が異なるため、大宮様のご配慮次第では関東アウェイ戦での着用があるかも知れない。



V・ファーレン長崎ブログもくじ

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2023年5月30日 (火)

ヴェルカが2位で2022-23シーズンを終える

【Final(決勝)】Game2
5月21日(日)15:00
佐賀バルーナーズ - 長崎ヴェルカ
SAGAアリーナ

Game2からはギブスが出場できる。
これは、Game1を終えて急遽、強力な選手を補強したようなものだ。
Game1はギブス抜きでオーバータイムに持ち込んだVELCA
B2 PLAYOFFSの法則「Game1をとったチームが勝つ」をはね除けて、2連勝する可能性は十分ある。

2022-23シーズン、佐賀とVELCAは、リーグ戦6試合と昨日のGame1で7度対戦しているが、両チーム共に主力外国籍選手が勢揃いしていた試合は1つも無い。
そして、7試合共に勢揃いしている方が勝利している。
この試合は、今季初めて両チームの外国籍選手が勢揃いした、万全なチームどうしの戦い。
負けても言い訳の余地はなく、勝てばその力を示せる。


【1Q】
スターティング5はGame1と同じメンバー
松本健児リオン 狩俣昌也 マット・ボンズ パブロ・アギラール 高比良寬治
ティップオフはパブロが跳び、ポゼッションは佐賀
1:19 【VELCA】 狩俣の3pをボンズがプットバックして初得点 2-2
2:01 【VELCA】 右ウィングからリオンが3p 5-5

3:43 【VELCA】 ギブスIN
4:32 【VELCA】 キックアウトからギブス3p 11-16
7:52 【VELCA】 ジョーダン・ヘディングトップから3p さぁ乗ってくれJH 20-21

1Q 佐賀バルーナーズ 22-24 長崎ヴェルカ


【2Q】
0:16 【VELCA】 JH2本めの3p ボールが迷いながらもバスケットに沈む 22-27
3:08 【VELCA】 ギブスが厳しいディフェンスをごりごり押して決める 23-28
4:36 【佐賀】 角田太輝がディープ・スリーを決めて ヴェルカがTIME OUT! 33-34
5:17 【佐賀】 角田太輝がミドルを決めて佐賀逆転 OFFICIAL TIME OUT 35-34
治療でロッカーに下がっていたガルシアがベンチに戻る
6:48 【VELCA】 パブロがトップから3p 37-37
8:06 パブロが負傷してベンチへ
残り42.5秒 ボンズファウルドローン FT×○ 42-40

2Q 佐賀バルーナーズ 20-16 長崎ヴェルカ
SUBTOTAL 42-40
ガルシア不在の2Q、角田の活躍で佐賀がリードして後半へ

<ハーフタイム>
ヴェルチアのパフォーマンスに続いて、バルヴィーナスのパフォーマンス


【3Q】
1:51 角田太輝の活躍 佐賀7連続得点でヴェルカがTIME OUT! 50-40
3:26 【VELCA】 トップからギブスが3p 52-43
4:47 治療からパブロが戻ると、すかさず佐賀がTIME OUT! 57-45
6:23 【VELCA】 狩俣トップから3p 61-49
7:16 【VELCA】 ボンズがゴール下で3人に囲まれながらもバスケットカウント! チームを鼓舞してからの&1 63-52
9:45 【VELCA】 寬治が左ウィング・オープンの「寬治ポジション」から3p ここで決めた 70-63

3Q 佐賀バルーナーズ 28-23 長崎ヴェルカ
SUBTOTAL 70-63


【4Q】
0:23 【VELCA】 ファーストブレイク リオンドライブで先取点 70-65
1:55 【佐賀】 西川がカットインを決めて10点差 ヴェルカがTIME OUT! 75-65
3:16 【VELCA】 狩俣左ウィングタフ3p 78-71
5:39 OFFICIAL TIME OUT 78-76
5:52 【VELCA】 狩俣からボンズへのアリウープが決まり同点 78-78
残り31秒 ポゼッションを巡り宮永HCのヘッドコーチ・チャレンジ 判定変わらず
残り19.8秒 角田のファウルドローン FT○○ ヴェルカが最後のTIME OUT! 88-85

4Q 佐賀バルーナーズ 19-22 長崎ヴェルカ
試合結果 89-85

ここぞの一本が落ち、最後はファウルゲームとなり、届かず。
長崎ヴェルカの2022-23シーズン2位が決まった。


千葉ポートアリーナで行われた3位決定戦Game2は、西宮がすべてのクォーターでリードして勝利 シーズン3位を決めた
アルティーリ千葉 76-91 西宮ストークス

金銀銅のメダルに重きが置かれる五輪以外では、3位と4位の重みに大差はない。
Semi Final を敗れた選手たちに「3位決定戦」にどんなモチベーションを持てというのか。
サッカーW杯を始めとする「3位決定戦」の存在に反対する。


長崎ヴェルカ「2年めの旅」2022-23シーズンが終わった。
長崎ヴェルカの皆さんのおかげで、2022-23シーズンを一番長く最後まで戦うことができた。
日々の暮らしがうまくいかない時も、VELCAの勝利が力になった。
長崎ヴェルカの皆さん、ありがとう!

「千葉遠征三日間」記録 もくじ

文中の専門用語については→ど素人!バスケットボール観戦用語をご覧ください!

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2023年5月29日 (月)

あれは、ボンズのサヨナラ・バスケットだったのではないかと・・Final(決勝)Game1

【Final(決勝)】Game1
5月20日(土)15:00
佐賀バルーナーズ - 長崎ヴェルカ
SAGAアリーナ

Semi Final Game3 4Qのディスクオリファイング・ファウルにより、ジェフ・ギブスが1試合の出場停止。FinalのGame1は出場できない。
2022-23シーズン、リーグ戦での対戦成績は佐賀の4勝2敗だが、いずれも、外国籍選手を欠いたチームが敗れている。


【1Q】
スターティング5
松本健児リオン 狩俣昌也 マット・ボンズ パブロ・アギラール 高比良寬治
ティップオフはパブロが跳び、ポゼッションは佐賀

0:35 【VELCA】 高比良寬治 オープンワイド3pで先制 0-3
Semi Final で奇跡の逆転を成し遂げた左ウィングの定位置だ

2:48 【VELCA】 左コーナーでオープンになった狩俣1本めの3p 3-10
ギブス不在の分、野口大介を入れてパブロを休ませている
8:09 【VELCA】 小針幸也がドリブルに手を出してスティールからのドライブ 佐賀がTIME OUT! 11-18
VELCAはタイムシェアをして、HARDディフェンスを続けている。いい出足だ

ベンチ裏はVELCAネイビー一色! 両チームカラーの濃淡が異なるのでわかりやすい
アウェイ・コートエンドでは、出張ヴェルチアが応援している
ヴェルチアのアウェイ遠征は初めてか。
いつか、ホーム対アウェイ チアのダンス・バトルが見たい!

0:01 【佐賀】 ボンズがゴール下でタフショットを決めたと思ったら、角田太輝のスーパーディープ・スリーが決まる。この1投が入ったことで角田を乗せてしまったか やはり簡単じゃない 18-22

1Q 佐賀バルーナーズ 25-33 長崎ヴェルカ


【2Q】
0:29 【VELCA】 リオンのFT×○で2Qの先取点 18-23
1:38 【VELCA】 寬治左ウィングから2本めの3p 21-26
2:22 【VELCA】 トップでフリーになった狩俣2本めの3p 21-29

VELCA、今日はゴール下ディフェンス、ブロックがよく決まっている
佐賀が西宮とどのようなSemi Final をしてきたのかを見ていないが、ファウル基準はアルティーリとのGame1と同じ。VELCAのHARDディフェンスが活きる

5:12 佐賀が点差を詰めたところでOFFICIAL TIME OUT 28-34
7:53 【VELCA】 ファウルドローン ジョーダン・ヘディングFT×○ 31-40
JHの爆発が待ち遠しい
9:32 【佐賀】 VELCAのショットが落ちる中、佐賀の連続得点 36-40

2Q 佐賀バルーナーズ 11-7 長崎ヴェルカ
SUBTOTAL 36-40
VELCAスタイルで走った1Q、ロースコアの守り合いは佐賀ペースの2Q
見ている僕の佐賀への苦手意識は消えている^^)


【3Q】
0:19 【VELCA】 リオンドライブで先制 36-42
0:32 ガルシアの進路に入った狩俣がオフェンス・ファウルを引き出す
(ガルシアの個人ファウル3)
3:28 【佐賀】 角田太輝のドライブ&1で逆転 VELCA後半1つめのTIME OUT! 46-45

6:56 【VELCA】 寬治左ウィングでフリー 3つめの3p 52-53
7:49 ガルシアと正対した寬治がオフェンス・ファウルを引き出す ガルシア4つめでベンチに下がる
8:29 【VELCA】 佐賀もチームファウル5を超過 佐賀がTIME OUT! 53-55
0:01 【佐賀】 西川がディープ・スリーを沈めて4Qへ 

3Q 佐賀バルーナーズ 27-14 長崎ヴェルカ
SUBTOTAL 63-54


「Go Go VELCA」コールが大きく聞こえるなか、最終Qが始まる
【4Q】
0:35 【VELCA】 ボンズが先取点 63-56
3:10 VELCAが一気に点差を詰めて、佐賀はガルシアをコートに戻す

4:44 【VELCA】 リオンドライブをボンズがプットバック 同点! 65-65
5:26 【VELCA】 ボンズがドリブルで持ち込み逆転レイアップ OFFICIAL TIME OUT 65-67
5:42 リオンが5ファウルアウト
6:20 【佐賀】 フィーラーが決めたところで、VELCAがTIME OUT! 70-67
8:03 【VELCA】 狩俣がキャッチ&3pショット 73-70
8:49 【VELCA】 狩俣タフ3pを決めて、またも同点 73-73
10:00 【VELCA】 佐賀のターンオーバーからボンズがユーロステップで決める

「逆転サヨナラ・バスケット」かっ!
と想ったが、判定はノーバスケット。IRSが入るが判定変わらず
ここが、VELCAファミリーにとっては残念すぎた

4Q 佐賀バルーナーズ 10-19 長崎ヴェルカ
TOTAL 73-73
VELCAが9点差を追いつき OT1へ


【OT1】
6:32 【VELCA】 パブロがプットバックで延長の初得点 76-75
8:32 【佐賀】 西川にディープ・スリーを決められてヴェルカがTIME OUT! 82-75

OT1 佐賀バルーナーズ 15-7 長崎ヴェルカ
試合結果 88-80

ギブス不在のなか、ここまで熱い試合を見せてくれた選手たちに、何も言うことはない。
ゆっくり休んで、さぁ、明日はギブスも出てきて総力戦!

千葉ポートアリーナで行われた3位決定戦は、西宮が3Qまでのリードを辛くも守り先勝
アルティーリ千葉 88-91 西宮ストークス

去年からのB2 PLAYOFFSの法則「Game1をとったチームが勝つ」に照らすと、佐賀、西宮がそのチケットを手にしたことになるが、果たしてどうなるだろうか。

「千葉遠征三日間」記録 もくじ

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2023年5月28日 (日)

仲間を信じて、コミュニケーションを取り合うことで化学反応が、奇跡が生まれる 「千葉遠征三日間」【最終話】

【Semi Final(ベスト4)】Game3
5月12日(金)
アルティーリ千葉 86-91 長崎ヴェルカ
千葉ポートアリーナ

千葉ポートアリーナでは、Quarterの終了と共にけたたましいブザーが鳴り、バックボードが赤く縁取られる。
その赤い四角で縁取られるボードが「もうバスケットは閉じられた。ゲームは終わりだ」と敗者に宣告しているようにみえる。
ここに来る度に、それは残酷な光景だと想っていた。
ただ、今日はその赤い枠を見ても、なんの感情も沸いてこない。
勝者側からのゆとりなのか、敗者をおもんばかっての無心なのか、それはわからなかった


ベンチ裏のVELCA軍団は、立ち上がって喜びを爆発させている
僕は座ったまま、それを眺めている
サトウさんは落胆しているだろう。そのヨコで我を忘れることはできない
そう考えていると、サトウさんの方から声をかけてくれた

「おめでとうございます。次も勝ってください」
この日、3度めの泣きそうになった
気の利いた返しは、その場にそぐわない
「来年、B1で待ってます」なんていうのは、上から目線の"最悪"のフォロウだと想っていた

ありがとうございます
できるだけ抽象的な言葉で手短に応えるのが、戦いを終えたばかりの僕らに相応しい
サトウさんが言った「次も勝って」の「次」が何を意味するのか、その時は分からなかった。

「来年はジェッツで待ってます」
そうか、次はその戦いになるのか。
「そ、それは、手強いですね」
僕は手振りを交えて、ユーモラスに率直な感想を返した。
千葉ポートアリーナには、少なくとも2023-24シーズンに訪れることはないと思っていた。
ジェッツのホームコートは船橋アリーナだが、ここ千葉ポートアリーナでも数試合を開催しており、VELCAファミリーが来シーズン、ここに戻って来ることもあるかも知れない。


しばらくすると、歓喜の狂乱は納まっていたが、僕は席を立ち、近くの仲間とグータッチを交わした。
興奮さめやらぬといった風情の仲間たちは、少し戸惑いながらも気軽に応じてくれる
そこに、志波さんがやってきた
3日間、共に考え、悲しみ、喜んだ仲間だ
ここは、グータッチじゃなくてハグだろう?という予感がした
日本において、人前で男同士がハグしてもよくなったのは、この10年くらいだと思う
(考えには個人差があります)
去年までの僕は、このまま「ハグ」というものを経験せず一生を終えるだろうと想っていたが、今年に入って潮目が変わったのか、これで2度めだ

「ここは、ハグかな」
という間もわかってきた \^^)オイオイ
「人はこんなに汗がかけるものか」
志波さんのシャツが汗でじとっとしている。彼が振り絞ったエナジーの証左だろう

席に戻り、サトウさんと将棋の感想戦のような言葉を交わす
「ライオンズ選手の怪我がなければ、どっちに転んだかわかりませんね」
僕が水を向けると、サトウさんが応える
「それを理由にしたくはありません」
それに続く言葉は、とても厳しい言葉だった。ただ、もし、僕が逆の立場だったら、そう言ったかも知れない。
相手を讃え、自らを省みる。
プロスポーツという勝敗を決するエンターテインメントに集う者の矜持として、彼が自らのチームに厳しい言葉を選んだのは、自然なことだった。

できれば、サトウさんとまた、この席で語り合いながら試合を観たい。
僕は率直にその考えを言葉にして、お別れした。


バスケットボール観戦ではお約束のスコアボード撮影も3日目。
連日、志波さんのカメラマンを務める。
昨日までとは打って変わって、そこはVELCAブースターの記念撮影会場と化していた。
「みんな、入って、入って」
志波さんが促すと、共に戦った仲間たちが映り込んだ

Game1を終えた時のことだ。
ベンチ裏で伊藤拓摩GMが単独取材を受け、写真撮影が始まった。
僕と志波さんはその延長線上で酔狂に映り込み、Vサインまでした。
カメラマンは何枚か撮ったところで、拓摩GMに向きを変えましょうと促し、違う角度で撮影を続けた。
カメラマンの方は、いい歳をしたお調子者と思ったかも知れない
でも、これがVELCAだ
VELCAブースターにとって「映り込みは文化」なのだ ^^)
(考えには個人差があります)


「千葉遠征三日間」
始まる前は、どんだけ苦しい3日間なのだと思っていたが、日常の課題、自省といった自分の現在地を忘れていられた。
勝ち負けで分断される場に身を置くことは苦しかった。
けれど、こうして、平和で自由な日常は戻ってくる。また、日常ってやつと仲良くやっていこう


最後に「千葉遠征三日間」で得た教訓【3】
仲間を信じて、コミュニケーションを取り合うことで化学反応が、奇跡が生まれる

サラリーマン当時、僕がやろうともしなかったことだ・・
自分で言っておいて、耳が痛い^^)
昔の僕ならば「何かを言っているようで何も言っていない」きれい事だと片付けただろう。
「昇格を賭けた三日間に立ち会う」という非日常で得られた体験により、僕はまた1つ大人になったのかも知れない。

■「千葉遠征三日間」記録
凡例:スコア 観衆
Game1 アルティーリ 91-104 VELCA 3368人
Game2 アルティーリ 93-61 VELCA 4092人
Game3 アルティーリ 86-91 VELCA 4147人

関東アウェイ組の「千葉遠征三日間」記録
おわり

読んでいただき、ありがとうございました。
長崎VELCA 2023-24シーズンも、思い出したら「VELCAブログ」を読みに来てください!
読み忘れ防止には、お気に入り登録が便利です^^)
moto

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2023年5月27日 (土)

僕らは「ヴェルつく」で知っている 崖っぷちVELCAを救ったリオンのビッグプレーからビクトリーロードが始まる! 「千葉遠征三日間」【12話】

VELCAの選手が、退場宣告を受けたギブスの元に集まる
この光景を見た僕らの心に、光が射し込んだ。
四の五の言っていられない。今こそチームとして一丸となり、やるしかないのだ。
諦めるなんてシナリオはゴメンだ。

宣告を受けたギブスはベンチに座りうなだれている
そこにレフェリーがやってきて、ギブスに退出を促す

■ディスクオリファイングファウル
(スポーツマンらしからぬ)特に悪質なファウル。1回で退場。相手に2回のフリースローが与えられた後、その成否にかかわらず、相手のスローインで再開する。

■規則
失格・退場処分を受けた者は、ゲームが終わるまでロッカールームにいるか、コートのある建物から立ち去らなければならない。
(ゲームが終われば、コートに戻ることはできる)


アルティーリの16連続得点で、10点あったリードが、逆に6点のビハインドに変わる 82-76
4Qだけならば 19-2
リアルタイムでそこに居る時は、ただ、目の前のプレーに集中していたが、後で振り返ると「ぞっ」とするアルティーリの爆発だ。

土俵際に追い詰められた我々VELCAファミリー
ここで、逆襲の狼煙(のろし)を上げたのが我らが「佐世保の星」高比良寬治だ
(頭の中、劇画調になっている)

5:03 【VELCA】 狩俣がオープンワイドの高比良へ 右ウィング3pを沈めてOFFICIAL TIME OUTへ 82-79
後で振り返った時、このショットこそが、勝利を、B1昇格を引き寄せたショットとして語り継がれるかも知れない。

6:09 杉本のアタックが決まり、再び5点差に開いた?・・・
と思ったら、直前にリオンがオフェンス・ファウルを引き出していてノー・バスケット 82-79

オフェンスファウルとディフェンスファウルの違い

「どうやって、勝ったんだろう」
その場にいるうちは気づかなかった
後で振り返った時、このリオンのビッグプレーからビクトリーロードが始まっていた

こうした、一つ一つの工夫に日頃からチーム全体で取り組んでいるのだと想う。
佐世保のクラブハウスにある専用体育館で、コーチや選手どうしでアイデアを出し合い、取り組んでいる姿が想像できる。
そのあくなき「バスケットの追究」こそが、VELCAスタイルであり、僕らが信頼している所以だ。
拓摩GMや田河さん(現在は取締役)が、VELCAの生い立ちを「ヴェルつく」で公開し続けてくれたから、VELCAファミリーの信頼感が生まれている。

6:27 【VELCA】 左ウィングの「寬治ポジション」でワイドオープンの寬治が呼ぶ。パブロがキックアウト 寬治5本めの3p 同点! ベンチ裏半狂乱 82-82
7:05 【VELCA】 今度は右ウィングでオープンのボンズが3pを沈めて再逆転 82-85
レマニスHCがTIME OUT!
立ち上がって「Go Go VELCA」コールのベンチ裏、僕は座ったままOS-1で給水している^^;)

8:11 【VELCA】 ボンズが強烈なアタックでファウルドローン FT○× 84-86
8:34 【VELCA】 アシュリーがスリップで転び、リオンがスティールからドライブ ボンズがプットバック 84-88

8:46 ボールがラインを割りアルティーリボールとなると、パブロがベンチに向かって「チャレンジしてくれ」の合図。前田さんがヘッドコーチチャレンジ
成功しても失敗でも、1試合で1度きりしか使えない映像確認要求
「ここで使わないで、いつ使う」
ベンチ裏から呼ぶ者あり ^^)
だが、判定は変わらず

9:13 【VELCA】 パブロが3pアテンプト ショットは落ちたが、ボンズがファウルを受けてアルティーリはチームファウル5を超過
ボンズFT○○ 勝利をぐっとたぐり寄せる連続成功 VELCAベンチの2クラップが高らかに鳴る 86-90
9:40 大塚の3pが落ちる 狩俣がリバウンドを拾いボンズが時間を使う アルティーリはファウル・ゲーム ボンズFT×○ 86-91
アルティーリが最後のTIME OUT!
さぁ、僕らのエナジーを使い切る時だ!
ベンチ裏、コートエンド、VELCAブースターは渾身の「Go Go VELCA」コール

9:41 岡田の3pが落ちる ボンズが取ったところでファウル・ゲーム ボンズFT××
僕らはもう、がっかりすることもなく「ディーフェンス」コールに戻る

残り9.5秒 アルティーリの速攻を寬治がファウルで止めると、レマニスHCがヘッドコーチ・チャレンジ ノーマル・ファウルで判定変わらず、アルティーリの攻撃再開

ラベネルのタフ3pが落ちる。パブロが確保してリオンへロングパス
ファウル・ゲームを狙って追いかけるアルティーリの選手、ファウルを受けないよう逃げるリオン
そして、狩俣へバックパス
ここで、狩俣昌也が渾身のガッツポーズ
僕らは目が丸くなる
(映像では)この時まだ1秒残っているが、1m以内にアルティーリの選手はいない。ファウルさえ受けなければ時間が過ぎる

■相手選手が1m以内にいる場合、ボールを受け取ってから5秒以内に(パス、ドリブル、シュートいずれかの)プレーをしなければならない。

狩俣がドリブルを1つ入れたところでタイムアップ


拮抗したオセロの盤面のように、バスケットボールは3秒あれば、勝ち負けが裏返ってしまうゲーム。
この2年、その怖さを目の当たりにしてきた。勝って歓喜することもあれば、負けて絶望することもある。バスケットは怖いスポーツだ。

最後の9.5秒が、あっという間にゼロになった時、時空が歪んだような錯覚があった。
まさに無我夢中、僕らは夢の中にいたようだ

アルティーリ千葉 23-17 長崎ヴェルカ
試合結果 86-91

次回最終話

「千葉遠征三日間」記録 もくじ

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2023年5月26日 (金)

二桁リードからの逆境を跳ね返すアルティーリの逆転、そしてギブス退場 最悪のシナリオ 「千葉遠征三日間」【11話】

<ハーフタイム>
アルティーリの応援グッズを買うために階段を上がる。
食べ物ならば手離れがいいが、お土産になるようなお菓子は売っていないという。
サトウさんはメガホンを叩いていたので、それ以外の品を選ぶ。
今日の大恩を返すには遠く及ばないが、せめてものお礼だ。

前半を終えて
アルティーリ千葉 45-46 長崎ヴェルカ

もうこの時「Game1を取ったチームが勝ち上がる」法則のことは忘れているが、VELCA選手の誰もが動けている、持てる力を存分に発揮できていると感じている。
さぁ、後半はオレたちのもの!


【3Q】
0:20 【VELCA】 杉本に先取点を取られた直後、ボンズが左コーナー3pをキレイに沈めて「後半のVELCA」が始動する 47-49
1:26 【VELCA】 ファーストブレイク! リオンのキックアウト 狩俣右コーナー3p 49-52
3:22 【VELCA】 トップから走り込んだボンズにアシュリーのファウル FT×○ 51-55
アシュリー早くも個人ファウル4 退場にリーチ ここからアシュリーが攻守にチャージを回避し始め、VELCAの追い風となる

3:52 【VELCA】 リオン高速ドライブ ボールがリングの上で止まりかけたがバスケットIN
「入らなそうで入るショット」は、リオンの日頃の行いの良さか 51-57
レマニスHCが後半1つめのTIME OUT!

3:59 【VELCA】 TIME OUT!が明ける。さぁ「ディーフェンス」コールをしようかと思った時だ。一瞬なにが起きたかわからなかった。
TIME OUT!明けのスローインを狩俣がスティール 連続してリオンドライブが炸裂 51-59
なんという男だ、狩俣昌也!ベンチ裏、大喜び

7:29 【VELCA】 個人ファウル4つでアシュリーの守備が緩むのを尻目に、ボンズがわずかな隙間を突いてベースラインドライブを決める 巧い! 57-63
8:03 アシュリーが一旦ベンチに下がる(3Q終了まで)
8:51 ところが、今度はボンズが3つめのファウル 一瞬、息を吸うのが苦しくなる。
Game1ではこまめに嘗めていた龍角散のど飴がバッグに入っていることを完全に忘れている

9:09 【VELCA】 アルティーリがゾーンで守ったのをみて狩俣左ウィング3p これが「Read&React」 61-71
9:58 【VELCA】 パブロが右ウィング3pを沈めて二桁点差に広げる 63-74

アルティーリ千葉 18-28 長崎ヴェルカ
SUBTOTAL 63-74

スティールとリオンドライブが炸裂 3Qに10点差をつけて「後半のVELCA」発動
まだ「勝った」とは、とても想えない
ただ、バスケットボールにおいて「11点リード」という状況は、重苦しさが減免される
この応援を続けて行くだけだと信じていられる


「どんな逆境も跳ね返してきたアルティーリ千葉」
そこにアリーナMCが、また嫌なことをいう^^;)
想像すると不安になるので、聞かなかったことにして最後の10分へ


【4Q】
1:11 【アルティーリ】 木田の左コーナー3p 連続得点で6点差に前田HCがTIME OUT! 68-74
Game1ではファウル基準が緩くみえたが、Game3は通常に戻っている
1:34 【VELCA】 ボンズがアシュリーと対峙してドライブ 4Q最初の得点でひと息つく 68-76

得点ボードは見ず、残り時間とコートのプレーを見比べていると、アルティーリがあれよあれよの連続得点
3:42 【アルティーリ】 木田が左ウィング3pで逆転 77-76
なんとも言えない感覚になる。あれだけ優勢だと思っていたのに、わずか数分で形勢逆転
「どんな逆境も跳ね返してきたアルティーリ千葉」
感じたくはないけれど、この試合はアルティーリが持って行くのかという空気がアリーナに流れている
悔やんではいられない、すぐに過去に手を振って、僕らは選手と自分たちの応援の力を信じて、目の前の1分に集中していく
だが、ここで最悪のシナリオのページが開く

4:39 3点のビハインド、ターンオーバーが続く中、アルティーリの速攻をギブスが止めると、アンスポーツマンズライクファウルの判定、そしてIRSチェックに入る
ベンチ裏の僕らからは死角になる場所で起きたプレー。どの程度のファウルだったのかは推し量れない。
まさかとは想いつつも、もしやという予感が漂う中、なんと、判定がディスクオリファイングファウルにアップグレードされて、ギブスが一発退場となる

この時の気分を一言でいえば「茫然自失」
日頃から「最悪」という言葉は使わないように心がけているが、使うならばここしかないという状況となった
ここから先、誰がどうやって、VELCAが勝ったのか覚えていない。
ただ、おぼろげな記憶の中、高比良寬治が3pをねじ込んだ映像だけが浮かんでいる。

「千葉遠征三日間」記録 もくじ

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2023年5月25日 (木)

VELCAブースター応援ミーティングの成果! 「Go Go VELCA」コールがピタリと合っている! 「千葉遠征三日間」【10話】

【Semi Final(ベスト4)】Game3
5月14日(日)17:00
(1勝)アルティーリ千葉 - 長崎ヴェルカ(1勝)
千葉ポートアリーナ

場内のボルテージが一気に上がったかところをみると、どうやら松葉杖をついたレオ・ライオンズ選手がベンチに座ったらしい。
その気持ちはよくわかる。
試合開始は今日もMCの求めにより、全館スタンディング・オベーション

さぁ、僕らも負けてはいられない
Bさん親子が突き上げるペンライトに合わせて「Go Go VELCA」
アルティーリ・ブースターの大音響に負けていない
鳥肌が立つほど、僕らの「Go Go VELCA」コールがピタリと合っている


【1Q】
スターティング5
松本健児リオン 狩俣昌也 マット・ボンズ パブロ・アギラール 高比良寬治
Game1、Game2との変更はジョーダン・ヘディング→リオン
ティップオフはパブロが跳び、ポゼッションはアルティーリ
これで3戦共に1stポゼッションはアルティーリとなった。

0:17 【アルティーリ】 大塚のディープ・スリー 3戦ともにアルティーリが先制 3-0
2:04 アルティーリいきなり7連続得点で前田健滋朗ヘッドコーチがTIME OUT! 7-0

また、今日もアルティーリ・ロケット・スタートをやられてしまうのか・・
そんな不安は目の間の一分に集中
目の前に座っているBさん親子の突き上げるペンライトに合わせ、全力で声を出し、ハリセンを叩くことでかき消していく

2:55 【VELCA】 パブロの3pが落ちたところに狩俣のスティール! ボンズがイージー・バスケットで反撃に入る 9-2
狩俣、挨拶代わりのビッグプレー

4:12 【VELCA】 すばやいトランジション(攻守の交代)左ウィングでフリーとなった高比良寬治がこの日1本めの3p 8連続得点でレマニスHCがTIME OUT! 11-10
この1分間の守備と攻撃の精度が、戦いの場を土俵中央に戻す

4:35 【VELCA】 リオンドライブが炸裂して初めてリード 11-12
この試合を通して、リオン・ドライブの精度がどれだけありがたかったことか

ファーストブレイクを織り交ぜるVELCA、時間を使うアルティーリ
前から守るVELCA、前からは来ないアルティーリ
僕の脳は、そこにコンディションの差、エナジーの差を感じている。

8:32 【VELCA】 またもフリーになった寬治、同じ左ウィングから3本め、今度はディープ・スリー 20-24

1Q アルティーリ千葉 25-24 長崎ヴェルカ
ロケット・スタートをやられなかった
これは戦える
そして何より、VELCAブースターのコール&クラップがばっちり決まっていること、ベンチ裏軍団に身を置いていることが嬉しい
サトウさんには感謝しても、仕切れない


【2Q】
0:46 【VELCA】 ボンズがファウルドローン FT○○ 2Qの先取点 25-26
2:13 【VELCA】 狩俣がチャージを受けて仰け反るがノーファウル そのまま右ウィングからタフ3pを沈める 27-29
3:29 【VELCA】 ギブスがペイントでゴリゴリ・アタックを決めると、レマニスHCが前半2度めのTIME OUT! 27-33
5:12 杉本がするするとドライブを決めたところでOFFICIAL TIME OUT 32-36

前田健滋朗HCが、左右に激しく動いている
HCってこんなに動くのか・・・視界に入るので、否が応でも目につく ^^)
バスケットボールのルールでは、プレー中、ベンチで立てるのはコーチまたはアシスタントコーチのいずれか1人。ベンチプレーヤーが立ち続けているとテクニカルファウルを取られる。
ここで、VELCAの選手が立っていてアンパイアから注意を受ける。

7:21 ギブスの守備で前進を止めると、アルティーリを8秒バイオレーションに追い込む
(ボールをとってから8秒以内にバックコートからフロントコートへボールを運ばなければならない) 34-36
7:56 【VELCA】 トランジションからパブロがタッチダウンパスを決める 38-40

プレーが停まっている時、アンパイア(副審)がパブロに対して、何度も屈伸する身振りを入れて話していた。恐らく、ファウルスローになるから注意してくれというアドバイスなのだろう。
「この大切な試合に、パブロのリズムを狂わせるようなことを言わないで欲しい」という心の声が漏れないよう注意した。

8:50 遠い側のエリアでギブスが倒れる。突っ伏して動かない
(ホーム側コートはテーブル・オフィシャルズ越しになり見づらい)
「おいおい」
一瞬、つばをごくりと飲み込むが「いや、大丈夫なんじゃないか」という第六感も働いている^^)アシュリーは、2Qで3つめとなるファウル・トラブル

9:26 【VELCA】 右ウィングで出し所を探る小針幸也、ガードがつかないのをみて、ワイドオープン3pを沈める まさに堂々たる活躍 彼を見いだしたスカウトに敬意を表したい 42-46

2Q アルティーリ千葉 20-22 長崎ヴェルカ
SUBTOTAL 45-46

この決戦で、この接戦
有利も不利も予測もない
希望や期待さえも忘れている
この時の気分を例えるならば、空中に浮かんだ巨大な夢風船に乗っているようだった。

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2023年5月24日 (水)

勝ちたい! 勝たせたい! 気持ちが起こした奇跡! 試合前にVELCAブースター応援ミーティング 「千葉遠征三日間」【9話】

Game3前の待ち時間、座席を譲ってくれたアルティーリ・ブースター、サトウさんと話している。

VELCAにはキッズ・スクール(名称は長崎ヴェルカバスケットボールスクール)があるのですが、ある時、その子ども達に「将来、どのチームに入りたい?」という質問をしたんですね。そしたら、2人くらいがNBAのチームを言って、最後の一人に期待したら「ジェッツ」子どもは正直というか、空気読まないですからね
(曖昧な記憶で構成しているので、一部、創作入っているかも)

僕が「ヴェルつく」で見たエピソードを自虐的に返していると、志波さんが「motoさん、きて、きて」と声をかけて、慌ただしく走っていった。
ただならぬ空気に「ちょっと失礼します」とサトウさんに断り、急いで後に続く

アウェイ側コートエンドの隅に数人のVELCAブースターが集まっていた。

昨日は応援が合っていなかった
どうやったら、合いますかね

アウェイの地で惨敗した翌日。最終決戦。揃わなかった応援・・
なんとかしたい、悔いを残したくない、できることは全部やりたい
そんな気持ちを持つブースターが、自然発生的に集まり、見知らぬ者どうしの応援ミーティングという奇跡が起きている

「今日はゼッタイ勝たせたいから、応援を揃えましょう」
Aさんの一言で僕らは1つになる
いつの間にか、応援ミーティングの輪は二重、三重に広がっている

コールとクラップはどうしましょう
昨日までと同じ「Go Go VELCA クラップ×4」「ディーフェンス クラップ×2」
ここは、すんなり決まる

どうやって合わせましょう
昨日は音が聞こえないなか、リズムが走り、バラバラになっていたことを、それぞれの座席の立場から意見を出し合う
目に見える目印が必要で、そこを決めましょう

誰かがコールの合図を出しましょう
ペンライトを持ってもらって
できれば、最前列の方がいいですね
最前列のBさん親子が、その役割を買って出る

気づくと、フェンスの向こう側に見慣れた顔が2つ
伊藤拓摩GM、高田旭人社長がいて「ありがとうございます」「よろしくお願いします」と声がかかる

じゃ、練習しましょう
Aさんの音頭で、Bさんがペンライトを掲げて「Go Go VELCA」を揃える
もう1回! 僕らの気持ちが1つになっていく
つづいて「ディーフェンス」
もう1回! 応援ミーティングの輪はさらに大きくなっている

スーツ姿の場内スタッフは、その輪に背を向けて目配り。僕らのミーティング・スペースを守ってくれている

最後に円陣(ハドル)しましょう
Aさんの「3,2,1」のカウントで「Go VELCA!」と拳を突き上げる

こんな奇跡が起きるとは
この日、2度めの泣きそうになった。
泣かなかったけど


Game3試合前 VELCAブースター応援ミーティング
Kay Matsumotoさんのtweetより

「ありがとうございます。おかげで応援ミーティングに加わることができました」
ベンチ裏の席に戻り、サトウさんにお礼をいう

「いや(あなたなら)コートサイドから、目ざとく見つけて駆けつけたと思いますよ」
「ですね!」
アルティーリ・ブースターとVELCAブースターの垣根を越えて、僕らは笑い合った。

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2023年5月23日 (火)

アルティーリ・ブースターとの交流が起こしたベンチ裏の奇跡 「千葉遠征三日間」【8話】

人は忙しいほうが、気が紛れる。
忙しければ、そちらに気を取られて、試合が始まる前のドキドキや、アルティーリ・ブースターに囲まれた孤独を感じる時間が少なくて済む。
だが、今日は目の前になにもすることがない。

それは事前にわかっていたことなので、この空き時間にOS-1とのど飴を買いに行くことを計画していた。
それが奇跡まで15分前
再入場レーンで再入場チケットを受け取り、マツキヨに買い物に出る。

MINATO CAFEが入っているビルにマツキヨの看板が出ていることを事前にチェックしていた。
時間はたっぷりある。「そして僕は途方に暮れる」くらいのゆったりとしたリズムでお店に入っていく。
ところが、行けども行けどもそこはドンキで、一向にマツキヨにたどりつかない。
ここで、5分ほどロス。ドンキの店員さんに尋ねて、ようやくマツキヨが見つかる。
それが奇跡まで10分前
ここで、ロスした分を取り返そうと店員さんにOS-1とのど飴の在処をガイドしてもらい、効率よく買い物を済ませる。
アリーナのトイレは混むだろうと、ここでトイレの場所を尋ねて済ませる。
それが奇跡まで5分前

B.LEAGUEの会場ではアウェイ・チームのグッズは売られていない。
ましてや、Jリーグで見られる対戦チームのマスコット・コラボ・グッズもない。
時間を潰す万策が尽きた。
今すぐ、コートサイドに座っても仕方ない。しばらく、ここで時間を過ごそう。

入場者やトイレの導線に入らぬよう、廊下の壁の色に同化するくらい、目立たない位置を取った時
それが奇跡まで1分前

「あ、こんにちは」
その顔には十年来の親友のような見覚えがある。
かつて勤めていた会社によく似た方がいたからかも知れない。
その方も笑顔が素敵で、廊下で会うと、気さくに声をかけてくれた。

アルティーリ・ブースターのサトウさんに僕は言う
「いやぁ、今日も寂しいですよ。ほんと、誰か代わってくれないかなぁ」
実際「コートサイド1列の座席と代わってもらえませんか?」とプラカードを掲げて、ベンチ裏を廻ろうかと、一瞬考えたことがあったが「身から出たさび」をリカバリーするような、無理筋のことをするのは止そう。応援に集中しようとすぐに思考を止めていた。

次にサトウさんが発した言葉は、売れっ子のシナリオライターでも、思いつかないような、想定外のものだった。

「よかったら、となり、空いているので来ませんか?」

いつもの席のとなりも買ったのだが、都合により席が空いてしまったのだという。

「いや、お声かけしようと想っていたんですよ」

おととい出会ったばかりで、対戦する相手どうしだというのに、なんという、ありがたいお心遣い
この日、1度めの泣きそうになった。
泣かなかったけど

「い、いいんですか~ ぜひ、お願いしますぅ」
マツコデラックスとデヴィ夫人を足して2で割ったような声で僕は即答する

コートサイドの座席に戻り、リュックをピックアップすると、特に周囲のアルティーリ・ブースターには挨拶せずにその場を後にする。
挨拶されても困るだろうし、何かの時のためにこの座席はキープしておかなければならないと考えていた。

「どうぞ」
アルティーリのベンチ裏導線を歩いてきたサトウさんと合流して、サトウさんのご厚意で提供いただいた、となりの席に座る。

しばらくは、サトウさんと僕のブースター談義
「ライオンズ選手(の怪我)残念でしたね」
僕が会話の口を切る。
すると「そうなんです、これ」といって、彼が見せてくれたユニフォームのマーキングは13番 LIONS
マーキングに選ぶほど贔屓の選手が、この大一番に出られないことは、どんなに残念だろう・・
言葉にできず「あぁ、それは・・」と共感を示すのが精一杯だった。

千葉には強豪「ジェッツ」があり、「千葉」という表記ではどちらかわからない。
それもあってか、Quarter Finalでは、青森ワッツのブースターから「A千葉(えーちば)」コールがあった
そんな話しを聞く。言葉にはされていないが、その言霊の風合いから「A千葉はないよな」と感じる。
そこから想うところあって、この「千葉遠征三日間」記録では、チーム表記を「千葉」ではなく「アルティーリ」としている。

つづく

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2023年5月22日 (月)

勝てるんじゃないか? 負けたらどうしよう? 4,000人のブースターが共有したドキドキ感 「千葉遠征三日間」【7話】

5月14日(日)
いよいよ、決戦の夜が明けた。
ここまでの2日も決戦といえば決戦だったのだが、今日は最終戦。
まさにリアル決戦だ。

この3日間、スポーツ観戦のお供、佐野元春さんからいただいたリュックの底にしのばせた折りたたみ傘を広げたのは1度きり。千葉市は概ね過ごしやすい気候に恵まれている。
初日のアリーナは肌寒く、思わずウィンドブレーカーを着込んだが、Game2とGame3は長袖シャツ on ユニフォームで過ごすことができた。
それだけ、人々の熱量が上がったのか、千葉ポートアリーナが空調の温度を上げたのかはわからない。

少し意外だったが、思いのほか、気持ちはすっきりしていた。
今日で決着がつくこと、今日で「千葉遠征三日間」が終わることが、はっきりしている。
今日決まらなければ「また明日」といった、面倒くさいオプションはもう残っていない。

初日、2日めと頭の中がごちゃごちゃしていたが、Game3はそこですっきり白黒つくという点においてすっきりしている。
「勝った余韻で、これから先を過ごせれば最高だな・・」
ただ、そのために僕ができることは、全力応援しかない
そう結論づけると、一旦、試合のことは忘れて、2日間と同じ交通ルートをトレースすることに専念した。


この試合に臨んだ4,000人を超えるブースターのなかで「るんるん」と気楽に会場に足を運べた人はいないと想う。
(ブースターに誘われて来た方には居たかも知れない)

電車に乗って、会場に来ればもらえるお土産のように、望むものが誰にでも手に入るイベントではない。かと言って、全員がもらえないわけでもない。

「B1昇格」というお土産は、一方のブースターだけがもらえて、もう一方はそれを恨めしく見守るという、まさに勝ち負け「分断」のイベント。
「わたしは分断を許さない」の著作がある堀潤さんならば「許さん!」というかも知れない(言わないけど)

勝てるんじゃないか。負けたらどうしよう
圧倒的多数のアルティーリ・ブースターの皆さんにも、僕らヴェルカ・ブースターにも、その気持ちはある。


14:55
開場時間の35分前に千葉ポートアリーナに到着。
恐らくしばらく、ここに来ることはない(とこの時は想っていた)
いきつけのMINATO CAFEに上がると、今日も志波さんがいた。
確か1時間前からここに居るはずだが、テーブルには見慣れぬカレーが残っている。

提供されて、右から順に理路整然と食べ進め、今ここまで来ましたというカレーではない。
食事の際、菜を取ろうとして、箸をあれやこれやと種々のものに向けることを「惑い箸(または迷い箸)」(広辞苑第七版)というが、そこには「惑いさじ」とも呼べるような、あちこち迷いながらさじをつけたものの、一向に進まなかったという情景が見て取れた。
「喉を通らなくて」
「いや、もったいないことをした」
彼は今にもカレーに土下座しそうだ。
そんなに、追い込まれているのか・・
少し意外だったが、自分もこの2週間、朝昼食べていないから人のことは言えない。

この日のテーマは(会議か^^;)
「応援をいかに揃えるか」
昨日、コールのリズムが合わなかったことを、コートサイドにいる僕は、ベンチ裏の音が聞こえないせいだと考えていたが、ベンチ裏でもその状況が起きていたという。
Game1と比べて格段に煽りが増えたMC、ボルテージを上げたアルティーリ・ブースターの音量、それによって、アウェイ・サイドでも音がとれず合わなくなっていたのだ。

Game2では、志波さんがコール時に掲げる「Go Go VELCA」のボードを見て、合わせていたことを話す。
コールを合わせるための目印を決めて、それを拡散することにする。
ただ、それによって、状況が変わるとまでは思っていない。
「やるしかないぜ長崎、みせてやれゴール」
曖昧な気合いを抱いていた僕らは、その1時間後、あのような奇跡が起こるとは夢にも想わなかった。


Game2とGame3には、多数のメディアが訪れて、待機列に並ぶ前のブースターに話しを聞いていた。
そしてそれは、長崎から来た放送局、新聞社に偏っていた。
少なくとも僕は、千葉側のメディアがアルティーリ・ブースターに話しを聞いている光景を見かけなかった。

今日も圧倒的に若年層のスポーツボランティアスタッフに迎えられる。
すみません、すみませんと勝ち名乗りを受けた力士のように手刀を切り、ハリセンを配るスタッフの前を通り過ぎる。

「がんばりましょう」
場内に入ると、僕らは二手に分かれる。
志波さんはベンチ裏へ、僕はコートサイドへ
アウェイ寄りから2つめのブロック
昨日よりも中央寄りの席は、観戦には好適だが、応援という意味ではポジティブさはない。

せめて、隣りが長崎ヴェルカブースターならば、応援の勇気が沸く
「どうか、隣りはVELCAブースターでありますように」
その願いは、すぐに打ち砕かれた。
両どなり共にユニフォームには「ac」の文字。アルティーリ・ブースターだった。

アルティーリとVELCAは、ユニフォームが似ていると言われる
黒紺のアルティーリとVELCAネイビー。濃淡は異なるが、遠目には区別しづらい。
アルティーリは「ac」ロゴ、VELCAはラインが多いほうと見分けている。


今日もコール&クラップでは、あまりいい仕事ができないかも知れない。
それでも、この場所ならではのできることは無いかと、家を出る前に考えた。
そこで「GO VELCA」のハリセンにテグスを通して、首から提げられるように工夫した。
これならば両手が空くし、コートサイド1列めにVELCAブースターが陣取っていることが、視覚的に選手を押せるのではないかという目論見だ。
ただ、この目論見は意外なカタチで的を外すことになった。

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2023年5月21日 (日)

一見ワンサイドの劣勢に見える試合のなかで、Game3に向けた光明を見いだした後半 「千葉遠征三日間」【6話】

Game2
【3Q】
0:12 【VELCA】 先取点はVELCAがとる。ジョーダン・ヘディングのセット&3pショットは、日頃から3pのマエストロと呼ばれている彼にとっては遅く、Game2の3Qでようやく Semi Final 初成功の一投となった。爆発すれば手が付けられないJHの3p。できれば、彼の3pに当たりが欲しい。僕らは今か今かと待っている 49-34

5:57 【VELCA】 今日もまたボンズのユーロステップが冴える。ユーロステップは「一歩目と二歩めでステップする方向を変えること」という意味のバスケットボール用語であり、その技の使い手は数多いが、ボンズほど優美なステップを踏む者は居ないのではないか。
ボンズがユーロステップを踏むと時が止まったかと思う 62-42
ボンズは試合の状況によってぶれることがない。この劣勢の中でも、いつもと変わらぬ精度の高さを見せている。実にありがたい

ベンチ裏に座っている志波さんが掲げる「Go Go VELCA」のボードを見て、僕はコールを合わせているのだが、次第にコールがずれてしまう
この時は僕のリズム感が悪いせいだと想っていた

6:45 【VELCA】 小針幸也が異次元の速さでジグザグのペイントアタック 63-46
小針の小刻みなディナイ(パスコースに手をかざすディフェンス)は、VELCAにとって大きな戦力。そのクォリティの高さはシーズン途中、社会人から加入したばかりとは思えない

6:51 サイドライン沿いのボールアウトで前田健滋朗ヘッドコーチが、試合中1回しか使えないヘッドコーチ・チャレンジを成功させ、ポゼッションを取る

アルティーリ千葉 19-17 長崎ヴェルカ
SUBTOTAL 68-48


【4Q】
0:38 【VELCA】 4Qの先取点は、またもボンズのユーロステップ。今日は何度も決めてくれて嬉しい 68-50
3:30 【VELCA】 狩俣のスキップパスを右30度で受けたギブスが迷わず3p 76-55
■スキップパス
となりのプレーヤーを飛び越して(スキップして)その先のプレーヤーに出すパス

僕の思い込みかも知れないが、VELCAはファーストブレイクを控え、ゾーンDFも使い、体力を温存しているように見える。
僕はまだ、割り切って明日を見ているわけではないが、前田HCの手腕を信じている。
伊藤拓摩GMと前田健滋朗HCという最強タッグを信じなくて、誰を信じられるだろう(いや、信じられはしない^^)

5:29 OFFICIAL TIME OUT 82-56
あと、残り5分を切って26点差はさすがにしんどい。
心の中では、アルティーリがメンバーを落として主力を休ませないよう願っている

7:57 ここで、アルティーリがアシュリー、ラベネルを下げて休ませると、VELCAもオンザコートゼロで追随する 89-59
コート上に外国籍選手がいなくなり、勝負は明日のGame3を見据えたフェーズに移行した

8:40 【VELCA】 前田HCが判定に抗議してテクニカルファウルを受けて、フリースローで1点を献上するが、ここはOK 前田さんなりの考えあってのことだろう 89-59
9:48 【VELCA】 小針がアタックして、ミドルのボースハンドショット(両方の手で放つショット)でこの試合を締めくくる 93-61

アルティーリ千葉 25-13 長崎ヴェルカ
試合結果 93-61


今日もリオンがベンチの椅子を並べてから、コートを後にする。
試合後のコートではアンドレ・レマニスHCと選手たちのインタビューが行われている。
このアリーナではいつもブロック毎の規制退場が行わており、僕は静かに席に座り、彼らの声を聴いていたはずなのだが、実は何も聞こえてこなかった。

バスケットボール観戦ではお約束のスコアボード撮影
連日、志波さんのカメラマンを務める。彼は苦い表情を浮かべている。
昨日に続いて、ボード前は閑散としていて、順番を待つことも、映り込みを気にすることもない。
場内スタッフから「ご退場をお願いします」と促されるまで、僕らが呆然と佇んでいたからだ。

まだ、あと1つある。明日勝てばいいとか、うちが有利だとか不利だとか、人は時々口にするけど、この時の僕には、こうしたいかなる感情もなく、すっかり日が落ちた千葉の海辺を後にして、淡々と東京への帰路についた。


この「千葉遠征三日間」が始まる前、最低でも2日は来るのだから、千葉に泊まろうかと考えていた。
往復の交通費と天秤にかけて、3,000円程度で泊まれればと。
だが、あいにくカプセルホテル、インターネットカフェともに予算に合うところはなかった。
カプセルホテルは1度だけ経験があるが、ネカフェの人生初体験ができなかったのは、少し残念だった。

予算面もさることながら、試合を終えた夜から翌日の試合までの空き時間に空虚さを感じて、歓迎できなかった。
実際、この選択は正解で「復往」の電車に乗り、家で風呂に入り、食事をとることで気が紛れ、その分、リフレッシュできたと想う。

帰宅後に「バスケットLIVE」の映像をチェックする余裕はなかった。
フリースロー一本すら打たない僕が、映像で勝因や敗因を確認してもしかたがない。
それより、この時間にも、チームスタッフは映像を何度も見て、明日に備えているのだろうと想うと、千葉方面に足を向けては寝られないとは想ったが、実際に千葉の方位は調べなかった^^;)

「千葉遠征三日間」記録 もくじ

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2023年5月20日 (土)

恐れていたアルティーリのロケットスタート 狂い始めたヴェルカ・ブースターのリズム 「千葉遠征三日間」【5話】

【Semi Final(ベスト4)】Game2
5月13日(土)17:00
アルティーリ千葉 - 長崎ヴェルカ(1勝)
千葉ポートアリーナ

【1Q】
スターティング5はGame1と同じメンバー
狩俣昌也 マット・ボンズ パブロ・アギラール 高比良寬治 ジョーダン・ヘディング
アルティーリの選手が昨日負傷した「13 レオライオンズ」のユニフォームを掲げている。
MCの求めにより全員がスタンディング・オベーション。コートの空気が昨日とは明らかに違う。MCの演出がボルテージを上げている。

ティップオフはパブロが跳び、ポゼッションはアルティーリ
0:23 【アルティーリ】 大塚がいきなり右ウィング3p 先制は今日もアルティーリ 3-0
0:49 【VELCA】 VELCAの初得点は、パブロからのバウンス・パスでボンズ 3-2
2:17 【アルティーリ】 アルティーリは3pを100%沈めてくる VELCAがTIME OUT! 11-5

3:16 【VELCA】 パブロFT×○ 今シーズン途中から変わったパブロ独特のモーションにアルティーリの選手が我慢できず、レーンを超えている アルティーリの選手が「ファウルスローではないか」とアピール 11-8
5:20 【アルティーリ】 3pがここまで5/5 VELCAここで前半2回のTIME OUT!を使い切る 23-10

アルティーリ千葉 31-18 長崎ヴェルカ
恐れていたアルティーリのロケット・スタートをやられてしまった
最大-21点差から最後は8連続得点で点差を詰めて2Qへ


昨日はあれだけ聞こえていたVELCAコールが今日は聞こえない。
その要因は2つ考えられた。
1.僕がコートサイドにいるため、ベンチ裏「VELCA軍団」の声が聞こえない
2.アリーナMCがVELCAコールに、しっかりコールをかぶせている

そこで「VELCA軍団」がコールする時に上げる手や、志波さんが掲げる「Go Go VELCA」のボードに合わせることにした。
手やボードが上がったタイミングでコールだ。
昨日、ベンチ裏に居る時は「コールの声とクラップの音」が選手に届くのであって、コールと共に上げる手は必要ないかなと考えていた。
その「上げる手」こそが、コールが聞こえない環境では大切なサインだったのだ。

【2Q】
2:20 【VELCA】 リオンのカットインでようやく2Q最初の得点 33-20
5:00 OFFICIAL TIME OUT 40-25

この間を使って、リュックからポカリスエットを取りだして給水する
今日はOS-1を買いそびれ、品川駅のホームで用立ててきた
15点差ならば、まだまだ・・

選手の靴がきしむ音、互いに英語で指示する声、ファーストブレイクで走ってくる風切り音さえ聞こえるのがコートサイド1列の醍醐味なのだが、今日はなにも聞こえてこない。
VELCAができて以来、僕らはずっとコロナ禍でバスケを観て来た。
あれは、コロナ禍「声無し」時代に限られた風物詩だったようだ。

7:42 【VELCA】 Game1ではプレータイムがなかったウィタカケンタIN 45-26
点差が離れている
主力のプレータイム温存は、Game1を取ったチームの特典だ
この試合が取れなくても、Game3に向けて、プレータイム・シェアできていれば、Game3の後半に効いてくるはず、きっと・・
(誰にも言えない心の声)

9:01 【VELCA】 ジョーダン・ヘディング ドライブ・フェイクから左ウィングでオープンの高比良寬治へキックアウト 3pを沈める 47-28
この苦境で気持ちが塞いでいたのか、寬治が3pの当たりがいいことに気づいていなかった。ましてや、寬治の3pがGame3の爆発につながるという光明を見いだすことは難しかった。

アルティーリ千葉 18-13 長崎ヴェルカ
SUBTOTAL 49-31


<ハーフタイム>
志波さんと短く言葉を交わす
「厳しい・・・」「そうですね」
それ以上、僕らに言える言葉がない

昨日の「故郷」であるVELCAのベンチ裏に行くと、今日も常席にアルティーリ・ブースターのサトウさんがいた。
昨日初めて会ったばかりだが、十数年来の友人のような親しみがある。
「コートサイドは寂しいですよ。(ベンチ裏の人が)誰か変わってくれないかなぁ」
僕はそんな泣き言を残し、とぼとぼと「完全アウェイの地」コートサイドに戻る
今日と明日、自分が選んだ場所で、なんとかやるしかない・・
この時はそう考えていた


「後半はオレたちのもの」
VELCAが初めて関東にやってきた深谷ビッグタートルの試合(さいたまブロンコス戦)以来、VELCAは一貫して後半に強かった。
後半になっても、フィジカルで上回るVELCAの「HARD」は落ちない。
一方、相手チームには積もった疲労の雪が効いてきて、パフォーマンスが落ちてくる。

だが、今日を落とせば後がないアルティーリが、ここでペースが落ちるとは思えない。むしろ「このまま、落とさないでほしい」と考え始めていた。

つづく

「千葉遠征三日間」記録 もくじ

文中の専門用語については→ど素人!バスケットボール観戦用語をご覧ください!

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2023年5月19日 (金)

連勝が簡単だとは誰も想っていないGame2へ臨むブースターの心理 「千葉遠征三日間」 【4話】

「千葉遠征三日間」で得た教訓【2】
サッカーがゴール裏であるように、バスケットの応援はベンチ裏

特に僕らのようなアウェイ組にとって、ここが特別な場所だとわかった。
ビジターエリアが隔離されているサッカー・スタジアムとは異なり、バスケット・アリーナに明確な区分はない。
開場の待機列も、ホーム・アウェイのブースターが混在して並んでいる。

それでもアウェイ側ベンチ裏、コートエンドは、アウェイ・ブースターが集まる場所。
コールとクラップを揃えて、仲間と一体になって応援できる。
Game2では、ここに居なければいけない理由を思い知ることになる。

残るGame2、3のチケットはコートサイド。
「誰か席を替わってくれないだろうか?」
Game1を終えた時、そんなことを考えていた。


千葉駅に着き、掲示板で次に出る電車を確認する
21:47 総武線快速(久里浜行き)
これは、事前にしらべておいた3便のうち、最も早いダイヤだった。
「こんなに、早く帰れるのか」

バスケットボールの標準的な試合時間は2時間。もつれる試合となると、フリースローやTIME OUT!で再三時計が停まるため、2時間30分を超えることもある。
今日は早くても2時間20分くらいか・・と予想していたが、思いのほか試合時間が短かったらしい。

恐らく、その要因は「ジャッジ基準」
正当なチャージから、やや広めにプレーを流す基準により、時計が停まっている時間が短かった。
明日のゲームでは、恐らくレフェリー・アンパイアは交替するだろうから、またどうなるかわからない。
ただ、できれば、明日もこの基準でジャッジしてほしい。ハードに守るVELCAにとって、その方が助かる。


5月13日(土)
Semi Finalを控えている時は、こう考えていた。
2戦2勝、Game2で終われれば、それに越したことはない。この大変な思いが2日で済む。
だが「アウェイでアルティーリに2戦2勝」は、虫が良すぎるだろう。
VELCAが勝つとすれば「Game1を取ったチームが勝ち上がる」法則どおりのパターン。
Game1を落として、無理をしてGame2を戦った後での連勝は厳しい・・・

そして、Game1が取れた。これはもう、現実として確定している。
「できれば、今日で終わりたいですね」
それが、VELCAファミリーの本音だろう。

千葉遠征2日めの朝、2連勝したいという気持ちと、3戦に持ち込まれても、まだ優位だという気持ちが交錯していた。
ただ、どの現実もリラックスして愉しむことは、なかなか難しかった。


昨日と同じ服装で家を出た
貴重な勝利を得た翌日、服装を変える理由が見つからない
(考えには個人差があります)
そして、今日もJR千葉駅から千葉都市モノレール経由を選択
同様の理由で、ルートを変える理由が見つからない^^;)


13:40
千葉ポートアリーナに到着
既に4台のキッチンカーがスタンバイを終えている。
平日の昨日よりは多いものの、それでも人影はまばら。
行きつけのMINATO CAFEに上がり、DAZNでツエーゲン金沢とV・ファーレン長崎の試合を観る。
2022年4月9日、初めて千葉ポートアリーナに乗り込んだ日、ここでV・ファーレン長崎 - FC町田ゼルビア戦を見て、長崎が1-0で勝利している(その日のVELCAは敗戦)


2023年5月13日(土)14:00
J2リーグ【15節】
ツエーゲン金沢 - V・ファーレン長崎
西部緑地公園陸上競技場

V長崎はここから、金沢away、岡山home、大分away と3連戦が始まる。

<スタメン>
GK 波多野豪
DF 増山朝陽 ヴァウド 櫛引一紀 米田隼也
MF クリスティアーノ 鍬先祐弥 加藤大 クレイソン
FW 澤田崇 エジガル・ジュニオ
<ベンチ>
GK 原田岳
DF 高橋峻希 岡野洵
MF 秋野央樹 笠柳翼 五月田星矢
FW 都倉賢

<前半>
11分【V長崎】 初めてのチャンス エリア内左からクレイソンが左足を振るが足にかからず左に抜けてしまう。ここから長崎の「枠に行かない日」が始まる
16分【V長崎】 エジガルがドリブルでエリア侵入 左足で巻いたシュートは回転がかからず枠の左
そして「決めきれなければ決められる」のジンクス通りとなる
19分【金沢】 左サイドからのFK ゴール前で庄司朋乃也がうまく頭で浮かせたシュートが波多野の手の先に吸い込まれる。長崎は今季セットプレーで初失点
「第二GK」の活躍をしてきたフアンマ、カイオの居ない影響か
と一瞬思ったが、これから控えるGame2のこともあり、できるだけネガティブな思考をしないよう、そこで止める
30分【V長崎】 増山朝陽の胸の空くようなドリブルでエリア侵入 加藤大シュートのこぼれ球をクレイソン 「これは来ただろう」と想ったが、詰めてきたGKを交わせず左へ外してしまう・・・

<後半>
6分【金沢】 エリア内でこぼれ球を拾った林 意外性のあるクイックターンからシュート 波多野の対応が遅れてゴール 金沢2-0長崎


15:10
試合は途中だが、15:30の開場時間が迫ってきたので待機列へ移動。
気持ちを沈ませないよう、V・ファーレンのことは一旦忘れて、目の前のGame2に集中しようと気持ちを切り替えた。

昨日のGame1と同様、VELCAのブースターは三々五々とやって来た。
屋外でお仲間と想われる方にハリセンを配っていると、そこにつかの間の輪ができる。
互いに、言葉を掛け合う言葉は「がんばりましょう」
完全アウェイのアリーナでも、応援の力で選手を押すことができたGame1の満足感、その疲労感、連勝への希望。それらが入り交じった気持ちがそこに詰まっている。

日本には古来から「勝って兜の緒を締めよ」「勝負は下駄を履くまで分からない」「おごれる人も久しからず」といった格言がある。

定番の「勝ちましょう」という言葉を使うのは、憚られる・・
そんな気持ちが、ここでは、共有されているように想う


コートサイド1列の座席は、最もアウェイ・エンド寄りのブロック

それでも両隣りはアルティーリ・ブースターに挟まれている。
着席する際、両隣りに挨拶したが「あぁ、はい」とだけ薄い反応が返ってきた。
まぁ、それが普通というものか
それでも、今日もベンチ裏にはVELCA軍団がいる。孤軍奮闘じゃないことが、少しは気持ちを楽にさせたが、いざ、試合が始まると、現実は簡単ではなかった。

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2023年5月18日 (木)

Game1を終えてアルティーリ・ブースターのお二人とエール交換会 「千葉遠征三日間」【3話】

【2Q】
0:15 【VELCA】 狩俣昌也がトップからディープ・スリーを決めて2Qの先取点
ここぞというところで決めてくれる頼れる狩俣の爆発を祈らずにいられない 18-21

試合開始早々から、ペイントの攻防で両チーム選手が「ファウルじゃないのか」と主張するシーンが相次いでいる。
「バスケットってファウルばっかりやなか?」
という声は、僕らのような新参ブースターの間でよく聞かれる。確かにルールではそうなのだろうが、「流す幅が広い」Jリーグと比べると、厳密すぎる気もする。

ただ、今日は明らかにジャッジ基準が違う。
なぜ、違うのかという要因はわからないが、1つだけ言えるのは、スローインやフリースローでプレーが停まらない分、ハイスピードでヒートアップしているということだ。

「今日はこういう試合なのだ」と選手たちも理解し始めている。

狩俣、高比良寬治の2発とVELCAの3pが立て続けに決まる
左隣りのスズキさん「はぁ~」それを入れるかねぇ・・と首をかしげている

すると、今度はアルティーリの3pが続けて入る
僕は「うんうん」 これが、アルティーリなのだと自分を落ち着ける

5:15 【VELCA】 今日もアタックを精度高く沈めているボンズが決めたところでOFFICIAL TIME OUT 32-33

VELCAのオフェンスがよく決まる。現地ではその理由はわかっていない。
数日後「バスケットLIVE」で確認したところ、アルティーリの守備の変化に対してアウトサイドとペイントの使い分けを瞬時に対応していた。
以前、伊藤拓摩GMが言っていた「Read&React」がここに活かされていたようだ。

2Q アルティーリ千葉 25-33 長崎ヴェルカ
SUBTOTAL 43-51
VELCAの集中力高いディフェンスがはまり、ペースを掴む
難敵アルティーリを相手に「今日は戦える日」だ

<ハーフタイム>
「いいですね」「スゴイね」志波さんと短い言葉を交わす
前田健滋朗ヘッドコーチが「今季のベストゲーム」と評した最終節愛媛戦から、テンション・強度・精度共に高いVELCAが続いている。
心の緩みが言霊にならぬよう、口にこそ出さないが「いける」という手応えがある。


「前、失礼します」
席に戻る時、きちんと挨拶。サトウさんが通路を通りやすいよう、背もたれにぴたりと体をつける。
右側に座っているサトウさん(仮名)には、着席時に挨拶を済ませていた。

彼はアルティーリ・ブースターだが、いつもアウェイベンチ裏に陣取るのだという。
僕だったら、アウェイ・ブースターに囲まれるのは避ける。この時は「奇特な方だな」という感想だったが、サトウさんとの出会いが後に大きな僥倖を生むことになる。


【3Q】
後半はエンドが替わり「ディーフェンス」コールが届かない分「Go Go VELCA」コールは届きやすくなる 僕らのコールは「バスケットLIVE」の集音マイクを通じて、長崎で見守る皆さんにも聞こえているはず。そんな確信めいたものがある

1:08 【VELCA】 VELCA最初の得点は狩俣がトップから3p 45-54
2:21 【VELCA】 狩俣のエクストラパス(→バスケットボール観戦用語)からパブロが3p 49-62
シーズン序盤に欠場が続いたパブロに賭ける思いが僕らにあり、この大事な試合で3pの連発
僕らのボルテージが上がる
2:43 【VELCA】 高比良寬治のエクストラパスからパブロが左コーナー3pを決めると、となりのスズキさんが頭を抱える 51-65

3Q アルティーリ千葉 27-28 長崎ヴェルカ
SUBTOTAL 70-79
VELCA最大16点リードからアルティーリがインサイドアタックを精度高く決めて9点差で4Qへ


「どんな逆境も跳ね返してきたアルティーリ千葉」
アリーナMCがブースターを鼓舞する。
そうなのか・・僕はアルティーリがどのような戦いをしてきたのかを知らない。考えると不安になるので、すぐ忘れる

【4Q】
0:17 【VELCA】 狩俣昌也が右ウィング3p 3Qに続き狩俣の3pで先取点 70-82
2:49 【VELCA】 松本健児リオンがアタックを覗い左ウィングのパブロへキックアウト パブロがキャッチ&3pショットを決める 75-87
この時間帯になると10点差の攻防が生命線 少しずつアルティーリにファウルの雪が積もる

3:17 【VELCA】 出た! マット・ボンズの優美なユーロステップ 77-89
5:02 【アルティーリ】 木田貴明のアタックが決まり5点差でOFFICIAL TIME OUT 84-89
MCが観客数を紹介 3,368人(確か固定席数は 4,380席)

5:19 【VELCA】 OFFICIAL TIME OUT明けの大切なポゼッション ボンズのショットをギブスがタップショット 84-91
6:09 【VELCA】 ショットクロックギリギリにギブスがタフ・フローター 87-93
VELCAはファーストブレイクに行かず、極力24秒を使い時計を進める
7:20 【VELCA】 ディフェンスを背負って、ごりごり押してギブスがレイアップ 89-95
ギブスの連続得点が、アルティーリの追撃を跳ね返す!

9:06 【VELCA】 およそ1分互いのシュートが落ちて、時計が進む。このディフェンスが勝利をたぐり寄せた アルティーリチームファウル5を超過 ボンズFT○× 89-98

9:23 【VELCA】 アルティーリのファウルゲーム ジョーダン・ヘディングFT○○ ほぼ全館からのクラップとブーイングを受けても動じない。フリースローならばJH! 頼れる! 89-100

4Q アルティーリ千葉 21-25 長崎ヴェルカ
TOTAL 91-104


「おめでとうございます。いやぁスゴイ!パブロ、あんなに入りますかね」

となりのスズキさんが祝福の言葉をくださった。
いや、アルティーリ強いです。明日もよろしくお願いします!
僕はエールを返す

荷物をまとめ終えると、サトウさんと立ち話
実はこの時話したことを忘れていたが、バスケットLIVEのカメラに映っていた。
多分「明日もこの席ですか?」「そうです」といった内容だったと想う。
サトウさんはアルティーリ・ユニフォームを着ていなかったが、付けていれば、両チームのブースターが交流する、いい絵になったのにと想う^^)

勝ち負けで「分断」される場に身を置くことは苦しかった
だが、試合が終われば、バスケットボールを愛する仲間との日常が、そこにあった

つづく

「千葉遠征三日間」記録 もくじ

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2023年5月17日 (水)

遠征で得た教訓→隣人への挨拶は試合を気持ちよく過ごすうえでとても有効!「千葉遠征三日間」【2話】

17:20
MINATO CAFÉを出る頃には、キッチンカーは3台に増えていた。
長く伸びている開場の待機列に並ぶ

ほとんどがアルティーリ・ブースター
三日間を通して、アルティーリ・ブースターが早くから待機列に並び、ヴェルカ・ブースターは三々五々やってくるというパターンは同じだった

エントランスで手荷物検査とチケットスキャンを終える。ハンディタイプのスキャナーが使いやすそうだ。あれならば、腱鞘炎にならないだろう^^) 
他のプロスポーツチームと比べて圧倒的に平均年齢が低いスポーツボランティア・スタッフの皆さんに迎えられる。

Jリーグ、B.LEAGUEいくつかのクラブと比べても、ここの年齢層の低さは群を抜いていて、ほとんどが高校生年代に見える。
スポーツボランティアの一般募集をかけたら、この偏りは起こらない。
(スポーツボランティア一般募集で年齢制限をかけることはない)
恐らく、人材獲得手順が他とは異なっているのだろう。
僕がスポーツボランティアの運営をしていたら、アルティーリ千葉さんに「どうやっているの?」と教えを請いたい。

スタッフからリーフレットとハリセンが手渡される。
【7節】11月12日に訪れた時、ハリセンは場内ブースで有償販売されていたが、無償配布に変わっていた。
僕はそれを受け取ってはいけないのだろうと想ったが、ヴェルカ・ユニフォームを着た僕にもハリセンを渡してくださった。


Game1のチケットは、初めて座るヴェルカのベンチ裏2列め。
Quarter Final熊本戦のGame1に勝った日に購入した。

関東アウェイ戦はいつも「コートサイド1列」を買っていて、今回のGame2、Game3も同様。
選手の靴がきしむ音、互いに指示する声、ファーストブレイクで走ってくる風切り音さえ聞こえるのがコートサイド1列の醍醐味。
「ベンチ裏も1度はいいかな」という気軽な選択だったのだが、この3連戦で価値観が覆ることになる。

席に着くと左隣りは、アルティーリ・ブースターのスズキさん(仮名)ご夫婦
さすがにベンチ裏くらい、ヴェルカ一色だと想っていたので少し驚く。
実際にはアウェイ・ベンチ裏の3割から4割がホーム・ブースターだった。

それでも、そんな素振りは見せずに「今日はお世話になります」と挨拶して「これ、よかったらもらってください。僕は使わないので」と入口でもらったハリセンをさしあげた。奥様がもらいそびれたのか、お持ちではなかったのでちょうどよかった。

そこで「千葉遠征三日間」で得た教訓【1】
隣人への挨拶は、試合を気持ちよく過ごすうえで、とても有効
特に僕のように、周りに気を遣う者にとっては、有効だ。

僕はMr.childrenのコンサートで、皆が一本釣りを揃えている時に、手を上げられない。
左利きだからだ。皆が右手を挙げている時に僕が左手を挙げるとぶつかってしまうので、そこに参加できない^^;)

コート内が思いのほか寒い
選手の体感に合わせているのだろう
WE HAS ITTシャツの上にウィンドブレーカーを挟んでVELCAユニフォームを重ねる

場内ではIRS(インスタントリプレー)とヘッドコーチ・チャレンジの使用が説明されている。
2018-19シーズンよりB1で導入された、リプレー・チェック。
日本生命 B2 PLAYOFFS 2022-23ではSemi Final(ベスト4)から使用される。


【Semi Final(ベスト4)】Game1
5月12日(金)19:00
アルティーリ千葉 - 長崎ヴェルカ
千葉ポートアリーナ

試合前演出では、今日も、あの重苦しい音楽が流れる。
場内が暗転したなか、リオンがステップを踏み、パブロが足を左右にローリングさせている姿が浮かび上がる。
以前、高梨沙羅選手がやっているのを見て以来、前後のローリングはやっているが、左右は初めてみた。すごい股関節の柔らかさだ・・

いつもならば、ひとりぼっち、この音圧に押しつぶされそうになるのだが、幸い、右側のお二人はヴェルカ・ブースター!
やはり、お仲間が隣りにいると心強い


【1Q】
スターティング5:狩俣昌也 マット・ボンズ パブロ・アギラール 高比良寬治 ジョーダン・ヘディング
ティップオフはパブロが跳び、ポゼッションはアルティーリ
0:13 【アルティーリ】 そのポゼッションから杉本がアタック アルティーリ先制 2-0

あれ?もう試合が始まっている・・
だが、気持ちの準備ができていない
僕は気持ちがふわっとして定まらないのを感じていた。
この1週間、考え過ぎて、長崎中の悩みを一人で抱え込んでいた気分だった。そんな天下分け目の戦いが、こんなにもあっさりと始まってしまうことに戸惑っている

そんな時、誰からか何処からとなく「GO! GO! VELCA!」のコールが聞こえてきた
おぉ、ほんとにやっている^^;)
しかも、ちゃんと聞こえる
よしきた!それに呼応してコールとクラップから試合に入っていく

0:48 【VELCA】 高比良寬治の3pリバウンドからパブロが決めてVELCAの初得点 2-2

2:13 【VELCA】 パブロがトップから3p 5-5
そこで、レオ・ライオンズが倒れ込む リプレーがない現地では何が起きたかわからない
ライオンズ選手の状態を確認している静寂時、VELCAコールが始まったが、状況を察して2回でぴたりと止んだ
少しでもコールが起きたことは、アルティーリの皆さんに申し訳なく想った

1Q アルティーリ千葉 18-18 長崎ヴェルカ

怖かったのはアルティーリのロケットスタート
Quarter Finalでも発揮されていたのが、【1Q】の冒頭、いきなり大差をつけて、試合を支配してしまうアルティーリの真骨頂。千葉ポートアリーナでイーブンのスタート。悪くないと考えていた

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2023年5月16日 (火)

ヴェルカのB1昇格決定戦 関東アウェイ組の「千葉遠征三日間」記録【1話】

2023年5月10日(水)
Semi Finalを二日後に控えた朝、1個のゆうパックが届いた。
差出人は、佐世保でのQuarter Final 2試合に参戦した姉からだ。

WE HAS IT!のTシャツ、ハリセン、そしてぽるとなど白十字パーラーで買ったお菓子^^)
佐世保の2戦を戦ったグッズをリレーして、僕は千葉へ往く。
「ハリセンは2枚重ねにして叩くと、いい音がするよ」
そう姉が教えてくれたので、予め、2枚重ねてセットしておく。

届いた荷物の底に、Quarter Finalのマッチデープログラムが入っていた。
ホーム観戦経験のない僕にとって、初めて接する情報だ。
選手・スタッフ・ヴェルチアの紹介が並び、熊本ヴォルターズロスターのページには、伊藤拓摩GMの「見どころ解説」が載っている。

拓摩GMの話しがききたい
試合を前にした時、試合が終わった時
どんな時も、前を向ける拓摩GMの話しが
長崎に住んでいると、そうした機会があるのかも知れないが、関東アウェイ組には滅多にない。


2023年5月12日(金)
総武線快速「千葉」行きに乗れば、終点が目的地。
昼間のこの時間帯から寝てしまうほど疲れてはいないが、乗換がないことは心をリラックスさせる。

金曜日の午後、サラリーマンの皆さんはまだ、働いている時間帯。
仕事終わりに駆けつけるブースターは、どきどきして仕事が手につかないのではないだろうか。
僕がサラリーマンだったら、半休か全休をとっていたと想う。

人は忙しいほうが、気が紛れる。
どきどきすること、不安なこと、悲しいこと
「あまり考えたくないな」「考えると辛くなるな」ということがある時、忙しければ、そちらに気を取られて、結果的に思い出す時間が少なくて済む。それを一般的には「気が紛れる」という。
ところが、目の前にルーチンワークがない、つまり「ヒマ」だと、気が紛れない。

この一週間、頭の中はぐちゃぐちゃだった。
「B1昇格」という、最大のテーマを決する試合に立ち会うだけでも気が重い。
しかも3試合制というのが、ものごとを複雑にする。

去年以降、B2とB3の PLAYOFFSでは「Game1を取ったチームが勝ち上がる」という法則がある。
初戦を負けたら難しいな。初戦を勝ったとしても難敵アルティーリには、それで五分じゃないのか。1つ勝てば2戦で決まるといいな。3戦までいき3日通って負けるのはかなりキツいな・・・

3試合で起こりうる結果のシミュレートは、パターンが多くて収集がつかない。
こんな時こそ「リラックスして楽観する」ことが良策なのだが、アウェイで上位のアルティーリと当たることに楽観的になれというのは無理がある。
相手の強さを想えば、怖さも不安も増してくる・・
この一週間は、本当に苦しかった。


終点「千葉」に着く
千葉の天候は「くもり」
ここから千葉ポートアリーナまでは徒歩20分ほどで行ける距離だが、今日は千葉都市モノレール経由を選択する。
JR千葉から、遊園地のアトラクションのように不思議な動きをするモノレールに乗り、一駅めの「市役所前」で下りると、風が冷たい。
そうか、都内より千葉は寒いんだった。手袋を手荷物から外したことを後悔した。

開場時間(17:30)の1時間前
1台のキッチンカーがスタンバイを終えているが、人影はまばら
千葉ポートアリーナに来た時の"いきつけ" MINATO CAFÉに上がると、そこに志波さんが居た。

これから始まる試合について、誰かと何か話せるということは、とても気が紛れる。
僕らは素人なので、戦術的なことや予測を話すことは不毛だが、「最近は肌寒い日が続きますね」までは遠すぎない、実務的な話しをして時を過ごす。

ただ1つ言えることは、僕らにはこの「千葉遠征三日間」で、何が起こるのか全くわかっていないということだ。
試合結果はもちろんだが、チケッティングはどのように行われ、ヴェルカ・ブースターがどれくらい来て、どのような応援ができるのか。
そして、それは日を追う毎に謎が解けていき、3日目にしてとてもシンプルになった。
その顛末を時系列で書き留めておこうと想う。

この日、僕らの話題は、僕らが関与できる部分、すなわち「どのように応援するか」というところに集約された。
直近の関東アウェイ戦は【16節】越谷戦だが、当時は「声出し応援」解禁前。
僕らができたことはクラップのみ。当然だが、声無しではブースターが声を合わせることはできない。その環境下では、ただ1人声が出せるアリーナMCとホーム・ブースターだけが、一体となって応援することができた。

従って、当時の僕らはまさに孤軍奮闘。バラバラの座席から、時にはとなりに座っていても、クラップはバラバラ。個人の熱と圧で戦っていた。
V・ファーレン・サポーターにとって「個の力」はいつも、対戦相手の監督に言われてイラっとしている言葉だ^^;)

千葉の三日間が終わった今、想うのは今回のSemi Finalが「声出し解禁後」で助かったということ。
これがもし「声無し」だったら、僕らの声なき声は圧倒的なホームのクラップにかき消されていたかも知れない。


そんなことで、この試合はヴェルカの関東アウェイ組にとって初めての「声出し」
今シーズン、西宮ストークスや熊本ヴォルターズ・ブースターが行っていた応援を参考にして、志波さんがSNSに上げたオフェンス、ディフェンスのそれぞれ1パターンが、多くの方に伝わるように・・この時はそれを願うばかりだった。

つづく

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2023年5月15日 (月)

サッカー仲間の町、湯本で神社巡り

車窓の景色が好きな女子は、茨城県の駅で下りて行った。
そろそろかな・・
iPhone13miniを取りだして、地図アプリを立ちあげる。

9:50
品川を出て1時間、地図アプリによると、陸前浜街道と併走する列車は茨城と福島との県境を越えた。
これで、未訪問県があと「2」となった。
線路沿いには県境看板は設置されていないし、車内の情報スクリーンに「福島県に入りました」と表示されることもない。
鉄道で超える県境には旅情が足りない。

9:59
磯原を出ると常磐線は一瞬だけ、勿来海岸沿いを走る。
車窓に広がる太平洋の雄大な景色を収めよう・・・
と動画を回したが、海が見えたのは断続的に1~2秒ずつだった。

泉を出ると5分で湯本に着く。
全車満席ということで、久しぶりに網棚に上げたリュックを下ろし、リクライニングやテーブルを戻して下車に備える。

10:16
「湯本」到着
改札を出て散策に入る前、トイレに寄る
掃除が行き届いていてキレイだ。この駅の規律・意識の高さが窺えて、旅の期待値が上がる。
ホームには数人のV・ファーレン長崎のサポーターがいて、会釈で挨拶する
ユニフォームというアイコンの力は強力だ。
それは、バイクのツーリングにおける対向車とのVサインに似ている。
この場所に、この恰好でいるだけで、1つの価値観を共有していることが、互いに明快に分かる。そして、どちらかが挨拶をした時、大半の人がその意思に共感で応える。

改札口で「温泉神社はどう行けばいいですか?」と尋ねると、親切な駅員さんから「いわき湯本温泉まちなかまっぷ」をいただく。
僕がめざす温泉神社がイラスト入りで紹介されているところを見ると、僕はなかなかいい選択をしたようだ。

「トランペットを吹く人」や「花束」を持った少女の銅像がベンチに座っている。
亀有の「両さんの銅像」みたいなものだろうか。
居合わせた、本日の「いわきFC - V・ファーレン長崎」戦 冠スポンサー古河電池のかぶり物のお兄さんに「この銅像はなんですか?」と尋ねてみたが「わからない」とのことだった。

僕「今日はよろしくお願いします」
お兄さん「がんばりましょう!」

サッカーの試合で戦うのは選手たちであり、僕らは「共に戦うぜ」とチャントを唄うけれど、それは「味方の貴方たちを応援している」ということであり、相手のサポーターにバチバチ、ガン付けて戦うことではない。

アウェイの地に足を踏み入れた時、このような心の交流があるか。なにもないか。何らかの諍いになることは無い。

試合後も、駅に向かって歩いていると、見知らぬ方から「長崎のサポーターさん、気をつけて帰ってください!」と声をかけていただいた。
ここはサッカー仲間の町らしい。


初夏を通り越して、本番の夏が訪れたような日差し。ときおり、それを和らげるように強めの風が通りを吹き抜けていく。
迷いようがない一本道を地元の自家用車と共に歩く。人影はまばらというより、僕以外に誰も歩いていない。

10:34
温泉神社と書かれた石碑から左折して、鳥居の手前で軽く一礼。
行き違う人は居ないけれど、極力、階段の右端に寄って上っていく。

神式の挙式で流れる、独特な雅楽の音が聞こえてくるが、強い風が木の葉を揺らす音がそれをかき消す。
僕以外に参拝客は一組のカップルだけ。2人が楽しそうに鈴を鳴らし、参拝を終えるまで、おみくじを眺めながら待つ。
おみくじにはいくつかの種類があり、縁起小物・全10種というシークレット売りもある。
おみくじコレクターじゃなくてよかった。もしそうだったら、大人買いしてしまいそうだった。

僕のような、二礼の前に二拍手してしまうような人が多いためか「参拝のしかた」が表示されていた。


レオンポケットタグがスマホに送信した気温は26度を超えていて、この日初使用の「着る冷暖房エアコン」レオンポケット4は、早速、冷房としての役割で、僕を冷やしにかかっている。

僕の足が浅貝水神宮に向かっているということは、どうやら、僕は最も参拝神社が少ない【プランA】を選択したらしい。

途中の湯本トンネルは人が通れるのか?
「Google先生」に尋ねても、答えがみつからなかった。
実際には5人が横に並べそうな広い舗道が両側に整備されていた。
こうしたことは、地元の人や現地経験のある人しかわからない。

10:58
温泉神社を出て15分 シミュレーターで試算した通りの所要時間で、第二目的地の浅貝水神宮に着いた。
思いのほか、こじんまりしていて目が点になったが、すぐに気を引き締める。

「この地をお守りいただき、ありがとうございます。」
ここでも常套句を述べると、最終目的地のいわきグリーンフィールドへ。


これで「47全都道府県制覇!」の旅は、あと「2県」
「ガイドブック」「Google先生」「ChatGPT」
今回の旅計画を通して、現時点でなにが信頼できて、どれが効率がよいのかを知ることができた。
半月後には「奥多摩神社参拝」を控えている。
その計画立案に向けて、よい経験を積むことができた。

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2023年5月14日 (日)

車窓の景色を眺めることが、このうえなく好きな女子

湯本の神社をしらべる場は再び「Google先生」へ戻った。
先ほどは、箱根湯本の回答が出たりしてお目当ての回答が得られなかった。
そこで、今度は質問を変える。
「JR湯本駅 有名な寺社はどこ?」
すると、旅行情報サイト「じゃらん」による「湯本駅周辺の神社・神宮・寺院ランキングTOP10」という記事がトップに出た。
やっぱり「Google先生」だな!
ところが、これもぬか喜び。
実際にマッピングしてみると、その大半は湯本駅周辺ではなかったのだ。
試しに「湯本駅から徒歩15分圏内の有名な神社」でも尋ねてみたが、結果は同じだった。
メジャーな場所やテーマ以外では、インターネット前夜も今も、あまり状況は変わっていないようだ。
「詳しい人」「地元の人」「行ったことがある人」といった情報通を探して聞くしかないのである。
そして、しらべる時のしらべ辛さは、そのまま、現地の人出、人気ぶりと比例していることを知ることになる。
地図に載っている駅近の寺社に印をつけ、ジョギングシミュレーターで距離を測り、制限時間内で行けるコースを立案する。
神社参拝は最小限にとどめて、早めにスタジアムの待機列に並ぶプラン【A】から、もっとも多くの神社を回るプラン【C】まで、3通りを立案した。
【プランA】
10:16 湯本
10:30 湯本駅周辺
 650m 10分
10:40 温泉神社
10:44  1.1km 15分
11:10 浅貝水神宮
11:20  左1.6km 21分 右2.2km 29分
11:40 いわきグリーンフィールド
【プランB】
10:16 湯本
 650m 10分
10:30 温泉神社
10:45  1.4km 20分
11:05 金比羅神社
11:20  200m 5分
11:25 愛宕神社 勝蔵院
11:40  3.6km 47分
12:30 いわきグリーンフィールド
【プランC】
10:16 湯本
 650m 10分
10:30 温泉神社
10:45  1.4km 20分
11:05 金比羅神社
11:20  200m 5分
11:25 愛宕神社 勝蔵院
11:40  1.2km 16分
12:00 梅林寺
12:15  2.6km 34分
12:50 いわきグリーンフィールド
2023年4月29日(祝)
7:43
特急ひたち3号は定刻どおり、始発駅品川のホームを滑り出した。
車掌さんの説明によると、今日は「全車満席」
自由席設定がない列車なので、すべての席がGW初日を待ち構えていた人々に買われていることになる。
僕は「えきねっと」で乗車1ヶ月前+1週間前の事前申込により、往復共に窓際の席を確保している。
行きは、もしかすると何処かで海辺を走るかも知れないと想って、海手の「A席」帰りは山手の「D席」だ。
現時点では、となりは空席だが、座席上のランプはグリーンが点灯していて、この席は予約済みであるとわかる。
JR東日本の特急電車には、座席の頭上に「指定席発売状況」を示すLEDが設置されている。
緑:指定席発売済みの区間
黄:間もなく指定席発売済みの区間(次の駅から誰かが乗ってくる)
赤:空席
軟券をいつでも車掌さんに提示できる場所に置き「検札が来るまでは寝られないな」と緊張していた時代は終わっている。
「いわきまでは車内販売があります」
と繰り返し放送されていたが、実際に乗車した3号車にワゴンがやってきたのは湯本まであとわずかという時であり、迷った末、コンコースで缶コーヒーを確保した判断は正解だった。
ひたち3号が品川を出て、そろそろ1時間。初めての福島県が近づいている。
隣の席に都内の駅から乗ってきた女子。スマホを片手に握っている様子が窺えるが、時おり僕ごしに車窓の風景を見ている。
いや、見ているというより、ガン見に近い。
僕がその席だったら、車窓の風景を見たいのはやまやまだが「窓際の人に悪いな」という気持ちが働く。どうしても見たいという景色も、一瞬だけにしておく。
ところが、彼女は1度見始めると、視線を逸らさずに、割と長い時間、窓の外を見ている。
通路側の座席を買ったということは、GW間近になって、急遽、休みが取れたのかも知れない。1人旅と言うよりは、里帰りといった風情に察する。
常磐線の海手に見える景色は、今のところ、特別な絶景というわけではなく、全国何処にでもある田舎の風景だ。
それでも、彼女は車窓の景色を眺めることが、このうえなく好きなのだろう。
僕はできるだけ、彼女が気を遣わないよう、できるだけ身じろぎを押さえて、同じ方向を見続けていた。
つづく

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2023年5月13日 (土)

「47全都道府県制覇!」まで、あと3県

「マラソン47全都道府県制覇!」は諦めたけれど、それでもまだ「47全都道府県制覇!」は、今もライフワークの1つだ。
子どもの頃、日本地図を見ながら、いつかこのすべての県を一度訪れてみたいと想っていたし、今でも日本地図の白地図ならば、一日中でもみていられる(いや、実際には10分くらいかも)

日本にある「47」都道府県のうち「44」の都道府県には、既に何らかのカタチで足を踏み入れた。
飛行機で上空を飛んだというのはダメだ。しっかりとこの足で踏みしめて、何らかの行動をすることをもって「足を踏み入れた」ことになると、僕は想っている。

たとえば、香川県は民主党政権下の偉大な功績と言える「高速1000円」の好機を捕らえ、朝早く東京を出て、その日のうちに鳴門海峡を越えて、高知に泊まるという道のりの途中、さぬきうどんを食べるため、高速のパーキングエリアに立ち寄った。
わずか数時間の、人によっては「通過」とも言える経験だったが、僕はしっかり、この足でその地に立った。
現地で食べる本場のうどんは、長時間の運転で疲れている体に、たまらなく美味しかった。


さて、全制覇まで残っている「3」県は、山形・福島・鳥取。

東京に住んでいる僕にとって、割かし近くにあるのに、なかなか行くことがなかった福島県。
2023年、ようやく足を踏み入れる機会が訪れた。
福島県のJリーグクラブ「いわきFC」が今シーズンからJ2リーグに昇格したことにより、我らがV・ファーレン長崎が「関東アウェイ戦」で乗り込む試合を応援に行くのだ。
(福島は南東北じゃないか?というツッコミはやめてほしい)


会場の「いわきグリーンフィールド」の最寄り駅をしらべると、JR常磐線の「湯本」
せっかくの初福島だ。サッカーだけではもったいない。
スタジアムの開場に間に合うより、ひとつ早い「ひたち3号」で湯本に入り、その時間を神社巡りに充てることにした。
この後に控えている「奥多摩神社巡り」の前哨戦とも言える。


まず、最初に「るるぶ」と「まっぷる」をチェックする。
版元が取材、編集、校正、法務のチェックと多重作業を経て紡ぎ出す「本」や「雑誌」には、ゆるぎない信頼感が醸成されている。
とても、その品質は「こたつ」の上では作れない。
時間をかけ、手間暇を厭わず、信頼すべき情報を探したいならば、ファースト・チョイスは「本」である。

ところが、湯本の情報は見開き2ページ程度と少なかった。
神社についての記述もあったが、選択肢として十分な情報は得られなかった。

平成の大合併を経て、日本には1700程の市町村があり、どの町にも地元が誇る名所はあるものだが、そのどこもが、観光ガイドに収録されるわけではない。
道の駅1つ紹介されない町や村だって、少なくない。
見開き2ページある「湯本」は、それでも恵まれている方なのだ。


本に書いていないならば、次は「Google先生」の出番だ。
情報の真偽、新旧に不安があるものの、守備範囲の広さが魅力だ。

キーワード「湯本 神社」で尋ねると、神社がマッピングされた地図が出た。
おぉ、これは助かる!この地図はそのまま、当日のガイドマップになるな・・
と思ったらそこは「箱根湯本」だった・・
改めて「JR湯本 神社」で尋ねると、それでも神社マップが出た。


ここで、2023年春に加わった新たな「しらべる」手段、ChatGPTにも意見を求めよう。
「福島県の湯本駅で降りて2時間以内で、できるだけ多くの神社を巡りたいです。プランを作って!」

ChatGPTはこうしたプランニングを一瞬でおこなう。
物理的あるいは事実として確定しているものを組み合わせて、時間軸を勘案する作業は得意らしい。
「最初に概要を掴む」作業はChatGPTに任せて、そのプランを受けて「詳細にしらべる」「裏を取っていく」作業をしてみよう。


ChatGPTの回答では、8つの寺社と、それぞれの移動時間が示されていた。
(回答内容は割愛)
2時間で8つも神社を回れるプランを瞬時に出すとは・・
ChatGPT、すごいな!

だが、そう思ったのは、つかの間だった
「Google先生」で裏を取り始めると、いきなりつまずいた。
ChatGPTが行程の一番めに記載していた「日本三大稲荷 金峯山寺」は、湯本にはなかったのだ。
金峯山寺は奈良県の寺であるし、そもそも、稲荷であるわけがない。

やはり、しらべるには「Google先生」に一日の長がある。
2023年4月現在において、ChatGPTは「参考にならない」状態だと思う。
ただ、ChatGPTがいつ頃、どれくらい精度を上げていくのか、このまましばらくダメダメなのかは注視していきたい。

つづく

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2023年5月12日 (金)

金沢での苦い夜を乗り越えていこう 僕らがついている

2023年5月8日
安部大晴(笠柳翼がバックアップ登録)が、U-20W杯2023のメンバーに選ばれたことがV・ファーレン長崎から発表された。
日程:5月20日(土)~6月11日(日)

■当該期間のJ2リーグ戦
5月21日 大分
5月27日 磐田
6月 3日 山口
6月11日 町田

貴重な戦力を欠くことは痛い。
だが、代表活動は選手の成長につながるし、代表派遣実績は今後の人材獲得に効いてくると想う。U-20が優勝杯を持ち帰ることを祈る。

2023年5月13日(土)14:00
J2リーグ【15節】
ツエーゲン金沢 - V・ファーレン長崎
西部緑地公園陸上競技場

■V・ファーレン長崎からみた金沢との対戦成績
7勝4分3敗 得点21 失点16
※J.LEAGUE Data Siteより


■過去の対戦内容(2017シーズン以降)

<2017シーズンの金沢戦>
○ 3月18日【4節】home V長崎 2-1 金沢
前半4分、前ちゃんのCKを木村がヘッドで先制
前半27分、金沢の佐藤が同点ゴール
前半44分、翁長聖のミドル(プロ初ゴール)で勝ち越し

○ 9月2日【31節】away 金沢 1-2 V長崎
前半30分、飯尾のスローインから島田が決めて先制
後半9分、平松がPKを決める
後半34分、沼田からクロス、こぼれ球を中美が決める

<2018シーズンの金沢戦>
V長崎がJ1に居て、対戦なし

<2019シーズンの金沢戦>
○ 5月19日【14節】away 金沢 0-1 V長崎
前半10分、相手DFの不用意なクリアを背後から狙った呉屋大翔がシュート、GKとDFが跳ね返したあと無人になったゴールに決めて先制

● 10月27日【38節】home V長崎 2-4 金沢
前半12分、長崎の守備が甘くなった一瞬のワンチャンスで金沢先制
前半42分、鋭いアーリークロスから垣田に決められて0-2
前半45分、亀川が左サイドから大きなクロス、呉屋の頭にぴたりと合って今季22点め
後半36分、徳重と澤田が交錯してファンブル、不運な3点めを喫する
後半48分、金沢にみごとな縦パスを通されて4点め
後半48分、カイオのロングボールに詰めた畑潤基が身体ごとゴールインして1点を返す


<2020シーズンの金沢戦>
△ 9月5日【17節】away 金沢 1-1 V長崎
前半26分、玉田圭司のゴールで先制
後半4分、自陣でフレイレのミスを奪われて失点

○12月20日【42節】home V長崎 3-1 金沢
前半38分、ルアンの的確なシュートで先制
後半20分、CKから金沢が追いつく
後半44分、磯村亮太がPKを決める
シーズンラストプレー、秋野央樹のキックがゴールに吸い込まれ「移籍初ゴール」かと想われたが、記録は玉田圭司のゴールとなった

<2021シーズンの金沢戦>
○ 2月27日【1節】home V長崎 2-1 金沢
前半3分、ルアンの突破からCK 秋野央樹が蹴り富樫敬真がすらして毎熊晟矢が押しこむ
前半14分、ルアンのマイナスクロスをカイオが的確に右隅に突き刺す
後半8分、毎熊が軽率にボールを失い、島田に決められてしまう

○ 8月25日【24節】away 金沢 0-2 V長崎
8月9日予定が落雷で延期となった
前半3分、ハーフウェイラインで名倉巧がボールを持ち、そのまま突進。DFをかわして難しい角度をクロスに振り抜いて先制。まさに「戦術、名倉」
後半38分、右からの大きなサイドチェンジを澤田崇が収めると左を追い抜く加藤聖へ。加藤聖は一気にトップスピードに入り、利き足でクロスと見せかけてフェイント、スペースをドリブルで進み、右足で対角線にシュートを突き刺す


<2022シーズンの金沢戦>
● 3月26日【6節】home V長崎 0-1 金沢
<後半>
23分【金沢】 澤田崇の詰めが甘くなったところからワンタッチクロスをつながれて、村松航太の背後をとった杉浦に決められてしまう
37分【V長崎】 プロ初出場の笠柳翼が魅せる 都倉賢が落としたボールをドリブルでディフェンスを交わすと右足で強いシュート わずかに枠の上

△ 9月26日【32節】away 金沢 3-3 V長崎
この試合は当初、8月20日(土)に予定されていたが、当日14時、V・ファーレン長崎が「エントリー可能な人数が規定の13名以上を充足できない」ため試合中止が発表された。
<前半>
26分【V長崎】 左CK 加藤聖が蹴ると都倉賢が落としたボールを白井陽貴(プロ初ゴール)が押しこみ先制
<後半>
10分【V長崎】 高橋峻希のクロスがゴール前を通り抜けた後、クレイソンのパスを澤田崇が決めて2点め
12分【V長崎】 左サイドを崩し、都倉のヒールからクレイソン(入団初ゴール)が狙い澄まして右隅へ決めて3-0
33分【金沢】 エリア前のワンツーから丹羽がシュート 3-1
34分【金沢】 波状攻撃から松本が左隅に決める 3-2
42分【金沢】 右CKからつながれて追いつかれる 3-3
45分【金沢】 CKからの枠内シュートは富澤がビッグセーブで、逆転だけは阻止


○○○●△○○○●△
直近10試合で見れば悪くない対戦成績だが、どうしても苦しかった去年の秋を思い出してしまう。
1つずつ、乗り越えていこう!



V・ファーレン長崎ブログもくじ

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2023年5月11日 (木)

ヴェルカの千葉ポートアリーナ決戦を明日に控え、参加する皆さんへ

明日からいよいよ、B1昇格決定戦
日本生命 B2 PLAYOFFS 2022-23 Semi Final(ベスト4)
アルティーリ千葉 - 長崎ヴェルカ の対戦が始まります。

千葉とヴェルカは共にB3に参入し、共に1年でB2に昇格した盟友。
できれば、共にFinal(決勝)に進み、1年でB1昇格したかったのですが、ヴェルカが西地区1位・東西3位を取れなかったため、決定戦で当たることになってしまいました。

B1昇格できるのは、どちらか1チーム。
2023-24シーズンは異なるdivisionに属することになり(B.LEAGUEの)対戦なし。
この次に対戦するのは早くても2024-25シーズン。ヴェルカが長崎の新アリーナを使い始めるシーズンです。

今回は東西1位の千葉に対して東西4位のヴェルカがアップセットに挑む形ですが、試合が始まれば、そこは好敵手同士。激しく、競った、熱い試合になる確率が高い。
この好カードを現地で見られる幸せを自覚して、懸命に応援し、楽しんでいきたいと想います。

■チケット
この原稿を書いている時点では、3試合ともに若干のチケットが残っているようです。
チケット販売画面の左側、コートから「テーブルオフィシャルズ」をみて左側がAWAYのヴェルカサイド。
長崎から駆けつける方、関東在住の方、V・ファーレン長崎のサポーター^^)
ある程度のアウェイ・ブースターが詰めかけるのではと予想しています。

2021-22シーズンの全席無料招待で"完全アウェイ"だった時のようなことはなさそうです。


■交通
JR千葉駅から会場入りする場合、主に2つのルートがあります。

【1】徒歩20分
千葉駅の中央改札または南口から地上へ
右手にそごう>左手にレクサス(ディーラー)を見て道なりに進む
上中緑地の緑道へ右折
道なりに進むと左手に千葉ポートアリーナが見えてくる

【2】千葉モノレール(200円)経由
千葉駅から1駅の「市役所前」下車
千葉ポートアリーナまで徒歩10分
改札を出て、千葉ポートアリーナ方面へ進みます
そこから先は案内表示がないので「モノレールと直角方向」に歩き始めます

お勧めは【2】のモノレール!
僕は初めて千葉モノレールを見た時「わっ」とのけぞりました。
乗りもの好きな方は、動画を撮ってSNSに上げるとよいです。

動画撮影ポイントは「市役所前」で下車したホーム
次の便が入線するところを遠目から狙います。
カメラを左右に振らず固定して撮ると、蛇行してやってくる感じが撮れると想います。


■アリグル・カフェ
アリーナの外にはキッチンカーが出ています。
目の前のビル2階にある「MINATO CAFE」で食事・お茶ができます。
Game2の日、14時からV・ファーレン長崎の試合をスマホ視聴する方は、屋外にベンチも少々あります。


■開場
一般開場はティップオフの90分前です
Game1:2023年5月12日(金)17:30
Game2:2023年5月13日(土)15:30
Game3:2023年5月14日(日)15:30


■グッズ販売
アルティーリ千葉グッズは充実しています。
これまでに参戦した限り、B.LEAGUEの関東アウェイ戦では、アウェイチームのグッズ販売やコラボグッズの販売は見たことがありません。

■選手の練習
試合前練習は前半(【1Q】【2Q】)に攻めるバスケットのハーフコートで行うため、アウェイサイドに陣取るブースターから遠い側でヴェルカは練習します。
(これは、来シーズンから逆になります)
後半(【3Q】【4Q】)はエンドが替わるため、ハーフタイムはアウェイサイドで練習します。


■演出
これまでに関東アウェイ戦で訪れたチームの中では、千葉の演出はもっとも本格的でした。
僕の感想ですが・・・
試合前に流れる重低音の効いた音楽。不安を感じていると、重苦しい気持ちになります。
にっこり笑って、さぁ、選手たちのヴェルカ・スタイルと「共に戦うぞ」という気持ちで行こうと想います。

試合会場で、会いましょう!

長崎ヴェルカの B2 PLAYOFFS 2022-23

ど素人!バスケットボール観戦用語

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2023年5月10日 (水)

この週末は、千葉ポートアリーナへニコニコ笑って会場入りしよう!

■VELCAからみた千葉との対戦成績(2022-23シーズン)
1勝3敗
11月12日 away ○ 98-96 前編に記載
11月13日 away ● 84-104 
2月4日 home ● 84-96
2月5日 home ● 92-98


前編につづいては、今年ヴェルカが敗れた3試合を振り返ろう。

【7節】Game2
11月13日(日) away ● 84-104
千葉ポートアリーナ

【1Q】
スターティング5発表のパブロ・アギラールがウィタカケンタと交替。この試合を欠場した
残り8秒 高比良寬治が3ポイント試投。ショットが手を離れた後に押されてFT×○○ 24-28
1Qをリードで終える
アルティーリ千葉 26-28 長崎ヴェルカ

【2Q】
ヴェルカはリバウンドがとれない。アウトサイドから早めに3pを打っていくが収まらない
アルティーリ千葉 52-45 長崎ヴェルカ

【3Q】
ペイントアタックするマット・ボンズへの守備が厳しく、ボンズが得点を伸ばせない。パブロ不在の影響が出ている。
3Q終わりでで18点差を付けられた
アルティーリ千葉 84-59 長崎ヴェルカ

【4Q】
4ファウルのボンズ、狩俣昌也、ジョーダン・ヘディングがベンチ・スタート
2:42 【VELCA】 コースト・トゥ・コーストで寬治が果敢なペイントアタック&1 88-70
5:14 【VELCA】 リオンドライブが決まる OFFICIAL TIME OUT 92-75
5:56 【VELCA】 エドさんからボンズへのアリウープが決まり、最大30点差から13点差に詰めた7:44 Game1につづいてボンズが5ファウルアウト 98-79

アルティーリ千葉 104-84 長崎ヴェルカ


【20節】Game1
2月4日(土) home ● 84-96
諫早市中央体育館

【1Q】
2:20 【VELCA】 狩俣昌也 チーム最初の3pで11点のラン(連続得点)11-0
6:32 【千葉】 アシュリーの7連続得点 ここからアシュリーの独壇場が幕開け 16-13
長崎ヴェルカ 18-17 アルティーリ千葉

【2Q】
5:21 千葉8点のランでOFFICIAL TIME OUT 24-30
千葉にゴール下を固められ、カットイン、ドライブともに封じられている。
2Q は千葉が32-15の Big Quarter
長崎ヴェルカ 33-49 アルティーリ千葉

【3Q】
6:23 【VELCA】 千葉はチームファウル5を超過 ギブスがFT○の後、自らベンチに下がり、このままこのセットは欠場となった 51-63
長崎ヴェルカ 60-74 アルティーリ千葉

【4Q】
アシュリーの左サイドの守備が堅い。個人ファウル4まで追い込んだがそこまで。

長崎ヴェルカ 84-96 アルティーリ千葉
1,3,4Qはリードしたが、2Q の大差(-18)が致命的だった


【20節】Game2
2月5日(日) home ● 92-98
諫早市中央体育館
ジェフ・ギブスが欠場 結果的に外国籍3人(ボンズ・ギブス・パブロ)が揃ったのは、アウェイで勝利した初戦のみだった。

【1Q】
3:13 【VELCA】 ダイス野口大介がカットインで決める 11-6
リバウンドで負けた分、リードを奪われた
長崎ヴェルカ 23-28 アルティーリ千葉

【2Q】
1:17 【VELCA】 連続スティール&ドライブで逆転 32-30
3:26 【VELCA】 高比良寬治が狭い隙間を突破してドライブ ポイントゲッターとなっている 37-31
アシュリーにノーファウルを意識させた分、ペイントアタックが増え、前日何度かやられたタッチダウンパスも通させていない
長崎ヴェルカ 50-50 アルティーリ千葉

【3Q】
0:31 【VELCA】 ボンズのキックアウトからダイス野口大介が左コーナー3p 53-52
7:39 【千葉】 木田貴明の活躍で6連続得点 OUT! 66-74
ヴェルカは3pを決めるが、ペイントに入れなくなっている
長崎ヴェルカ 72-81 アルティーリ千葉

【4Q】
0:47 【VELCA】 JHからボンズへのバウンスパス 74-81
4:11 パブロがFT2投落とした後から、千葉が連続8得点 79-87
6:21 【VELCA】 アシュリーが5ファウルアウト ボンズFT○○ 84-89

長崎ヴェルカ 92-98 アルティーリ千葉


選手たちは掲げられたヴェルカスタイルを体現するために、日々の成功と失敗から学んで成長してきた。
僕らには伊藤拓摩社長と前田健滋朗ヘッドコーチが率いるチームを応援できる幸せがある。
恐れることはない。あと4つ。目の前の一分(いちぶん)に集中して楽しんでいこう。

2022-23シーズンの締めくくり、期せずして訪れた「関東アウェイ戦」
5月12日からは連日、千葉ポートアリーナへニコニコ笑って、会場入りしよう。

長崎ヴェルカの B2 PLAYOFFS 2022-23

ど素人!バスケットボール観戦用語

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2023年5月 9日 (火)

千葉ポートアリーナで勝った試合に決めた覚悟

Quarter Final(ベスト8)を勝ち上がった長崎ヴェルカは、Semi Finalの結果に拠らず、あと少なくとも4試合を戦うことが決まった。
優勝まであと「4勝」である。


5月7日(日)
14:00 Game3 越谷 74-84 西宮☆ 西宮が勝ち抜け
15:00 Game2 ☆千葉 81-68 青森 千葉が勝ち抜け
15:00 Game2 ☆佐賀 74-63 福島 佐賀が勝ち抜け

Game3にもつれた越谷 - 西宮戦は、Game1をとっていた西宮が4Qに逆転勝利。
B2 PLAYOFFS では去年から続いている「Game1をとったチームが勝ち抜ける」前例を踏襲してアップセット。
(去年、Quarter Finalでのアップセットはなかった)
ヴェルカ、千葉、佐賀は2試合(2連勝)で価値抜けを決めた。


■Semi Final(B1昇格決定戦)の日程

5月12日(金)
Semi Final(ベスト4)
19:00 Game1 千葉 - ヴェルカ

5月13日(土)
17:00 Game2 千葉 - ヴェルカ
17:00 Game1 佐賀 - 西宮

5月14日(日)
15:00 Game2 佐賀 - 西宮
17:00 Game3 千葉 - ヴェルカ

5月15日(月)
19:00 Game3 佐賀 - 西宮


■佐賀(2位) - 西宮(7位) シーズン対戦成績

佐賀 - 西宮
○89-85
○83-71
●78-85
●79-94

シーズン中の東西対戦はカードにより2,3,4試合のケースがあるが、佐賀と西宮は最大の4度対戦。
互いにアウェイゲームで2連勝。
佐賀の2敗時はガルシアが欠場していた。


■千葉(1位) - ヴェルカ(4位) シーズン対戦成績

千葉 - ヴェルカ
●94-96
○104-84
○96-84
○98-92

ヴェルカの1勝は千葉ポートアリーナ
ここからは、ヴェルカ側から今季の対戦内容を振り返る。

【7節】Game1
11月12日(土) away ○ 96-94
千葉ポートアリーナ

【1Q】
ヴェルカ、入りの守備はさほど強度が高くない
千葉は小林のミドルが冴える。千葉はミドル、3ポイントが尽く決まる
アルティーリ千葉 30-26 長崎ヴェルカ

先日行われたQuarter Final青森戦もそうだが、千葉は1Qに「相手の戦意をそぐ」猛攻を仕掛けてくる。そこで大差を奪われると、2Q以降に時間を使われて追いつけない。
この試合はヴェルカも食い下がり、4点差に留めたことが後半へつながっていく。

【2Q】
ヴェルカが守備強度を上げると、あれだけ決まっていたアルティーリのショットが落ち始める
アルティーリ千葉 57-46 長崎ヴェルカ

ここで、試合が壊れるか「後半のヴェルカ」が発動されるのかの岐路にたった。
我々ブースターは「ショットが決まりますように」と祈っていてはダメだ。
「後半は俺たちのもの」と意を決して、共に戦うと覚悟を決めた。

【3Q】
1:08 狩俣昌也がアシュリーに顔を押さえられる。抗議するがノーファウル、ここからヴェルカのボルテージが上がっていく 59-48
7:52 【VELCA】 ボンズが左ウィングから3p 11点差から4点差に詰める 68-64
残り41秒 【VELCA】 ジョーダン・ヘディング 左ウィング3p&1の「4点プレイ」でついに同点
アルティーリ千葉 71-73 長崎ヴェルカ

【4Q】
OFFICIAL TIME OUT時点では同点 84-84
6:12 ラヴェネルが5ファウルアウト
8:09 【千葉】 アシュリーがバスケットカウント&1 千葉が4点リード 90-86
8:11 【VELCA】 ここで勝利を手繰り寄せるビッグプレー ボンズの3p直後、狩俣がパスカットから逆転ショット 90-91
8:25 マット・ボンズが5ファウルアウト
残り1分を切り1ポゼッション差を守り切った

アルティーリ千葉 94-96 長崎ヴェルカ○

つづきは、今シーズンの残り3試合

長崎ヴェルカの B2 PLAYOFFS 2022-23

ど素人!バスケットボール観戦用語

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2023年5月 8日 (月)

バスケットとサッカーがある町に暮らし、喜んだり悔しがったりできる幸せ

朝起きて、新聞を取りに行く。西からやってきた雨が降り始めているが、まだ時折ポツポツといったレベルだ。
朝刊の一面には「チャールズ英国王戴冠」の記事
それは、昨日のできごと。
テレビ番組で池上彰さんの「雨模様というのは雨が降りそうな情景であって、雨が降っている模様ではない」という言葉が勉強になったが、遠い異国の皇室行事そのものには、さほど、興味は惹かれなかった。
お昼過ぎに届いた姉からの便りによると、長崎では新聞の一面にヴェルカがSemi Final(ベスト4)に進出した記事が載っているという。
それが、スポーツのある町に暮らす幸せなのだと想う。


2023年5月7日(日)14:00
J2リーグ【14節】
V・ファーレン長崎 - 東京ヴェルディ
トランスコスモススタジアム長崎

■V・ファーレン長崎からみた東京Vとの対戦成績
8勝6分4敗 得点24 失点14
※J.LEAGUE Data Siteより


<スタメン>
GK 波多野豪
DF 岡野洵 ヴァウド 櫛引一紀 米田隼也
MF 笠柳翼 鍬先祐弥 カイオ クレイソン
FW フアンマ・デルガド 加藤大
<ベンチ>
GK 原田岳
DF 高橋峻希 白井陽貴 加藤聖
MF 澤田崇 秋野央樹
FW 都倉賢

中3日の3連戦の3試合め。
前節同様、長崎のスタメン変更は、カイオ→秋野央樹の1人だけ
5連勝中であり、極力、メンバーを替えないことを優先したのだろう


<前半>
所により水たまりでボールが停まり、不測の動きを見せている。こんな時は敵陣で攻めたいのが人情で、ボールをつなぐことに長けているベルディも、矢継ぎ早にロングボールを蹴ってくる

9分
【東京V】 1stCK シュートは波多野豪が押さえる
16分
山田の肘が顔に入り鍬先祐弥が治療。1度はプレーに戻ったが5分後に負傷交替となり、ウォームアップもしていない秋野央樹が入る
前半唯一の好機は42分
【V長崎】 米田隼也が右に展開 笠柳翼が持ち替えて左足のシュート GKマテウスのファインセーブ
44分 カイオのドリブルを止めた綱島にイエロー
48分 フアンマの抜け出しを止めた平にイエロー
ベルディはなりふり構わず、勝負に徹してくる

<後半>
ベルディはテンポ速くボールをつなぎ始める。今、V長崎が目指しているスタイルだ。
13分
【東京V】 シュートブロックで滑った米田隼也の手にボールが当たりハンドの判定
PKはバスケスバイロン 読みを当てて波多野が手に当てたが、跳ね返りを押し込まれる
18分
【東京V】 加藤があれよあれよのナイスドリブルで波多野と1対1 これは波多野のビッグセーブ
20分 笠柳翼→澤田崇 加藤大→都倉賢
このところ、交替直後にゴールが生まれている長崎
22分
【V長崎】 岡野洵3度めのロングスローを初めて高い弾道で入れると、佐川が広げた手に当たりハンドの判定
PKは都倉賢 マテウスの読みが当たるが、ボールは高速でその先を通り抜ける
長崎追いつく!

ところが、そのわずか1分後、一瞬の隙が生まれる
25分
【東京V】 右サイドをワンツーで抜けると山田がエリア内へ クリアが甘くなったところを山田に決められてしまった

30分 岡野洵→高橋峻希 クレイソン→加藤聖
交替で入った2人、特に右サイドで高橋は抜群の突破力を見せる

41分
【V長崎】 カイオのシュートがディフレクションでマテウスの逆を突くが、惜しくも左ポスト
47分
【V長崎】 ハーフウェイラインそばからのFKにフアンマがキレイに合わせたがマテウスのファインセーブに遭う


東京Vはトラスタで初勝利。終わったことを悔やんでも仕方ない。今日はベルディの日だった。
この悔しさは、7月5日(水)関東アウェイ戦、味の素スタジアムで晴らしたい。



V・ファーレン長崎ブログもくじ

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2023年5月 7日 (日)

あと「4勝」チームと共に恐れず、目の前に集中して歩んでいこう

Game1の劇的な逆転勝利の余韻に浸っていたのは、夜寝付くまでで、朝起きると再び、初戦の前と同じ物憂げな気持ちに戻っていた。
楽観的に考えれば、初戦の勢いで一気に押し切るのではと想う。
一方、もしも悲観的に考えれば、初戦は取れたものの、今日は相手が上回るかも知れない。
ただ、どんな考え方も、脳が作り出す茶飯事に過ぎない。
時間は未来から過去に流れている。余計なことは考えず、ティップオフまでの時をやり過ごしていく。


日本生命 B2 PLAYOFFS 2022-23
【Quarter Final(ベスト8)】Game2
5月6日(土)16:05
長崎ヴェルカ - 熊本ヴォルターズ
佐世保市体育文化館


【1Q】
スターティング5:狩俣昌也 マット・ボンズ パブロ・アギラール 高比良寬治 ジョーダン・ヘディング
ティップオフはパブロが跳び、ポゼッションはヴェルカ
0:14 【VELCA】 狩俣昌也がペイントアタックで先制 2-0
2:05 【VELCA】 ジェフ・ギブスIN
5:04 【VELCA】 エノキIN(プレーオフ初出場)
8:05 【VELCA】 小針幸也のキックアウトからボンズ右コーナー3p 18-15
長崎ヴェルカ 21-17 熊本ヴォルターズ

2時間前に始まっていた越谷のGame2は越谷がタイに戻してGame3へ
越谷 92-73 西宮


【2Q】
0:25 【VELCA】 JHのドライブで先取点 23-17
4:00 【VELCA】 小針ミドルショットで初得点 29-23
5:16 OFFICIAL TIME OUT 29-23
ここから熊本のパスカット、強い当たりが出て追い上げる
8:59 【VELCA】 ボンズがユーロステップで決める 38-35
長崎ヴェルカ 38-37 熊本ヴォルターズ

1時間早く始まった千葉のGame1は、序盤から千葉が青森を圧倒して先勝
千葉 104-68 青森


【3Q】
0:21 【VELCA】 先取点はタッチダウンパスからファウルドローン、ボンズFT○○ 40-37
4:18 【VELCA】 ヴェルカはペイントアタックできない時間が続き逆転を許すが、すぐにボンズがミドルで再逆転 47-46
8:26 【VELCA】 熊本のチームファウル5を超過 パブロFT○× 53-50
9:30 【VELCA】 狩俣がキャッチ&3pショット 56-55
勝負の行方は、GWの佐世保の空のように、先が見通せない
長崎ヴェルカ 56-56 熊本ヴォルターズ


【4Q】
0:30 熊本に先取点を与えるとすぐに前田健滋朗ヘッドコーチがTIME OUT! 56-58
プレーオフに入って、TIME OUT!明けのヴェルカは強い
2:47 【VELCA】 壮絶なスティール合戦を制してパブロがゴール下 リードは渡さない 61-60
3:24 【VELCA】 リオンがファウルドローンで足を傷めてベンチへ 今後のことを考えて暗雲が漂う 「代打」の小針幸也FT○○ 63-60
4:48 【VELCA】 JHここで3pを決めてきた 66-62
5:06 OFFICIAL TIME OUT 66-65

1点差で残り5分 ここから「後半のヴェルカ」が発動する
6:38 【VELCA】 ボンズが連続ドライブを決めると熊本がTIME OUT! 70-65
そして、TIME OUT!明けにリオン戻った!
7:16 【VELCA】 トップ位置からJH3p これが一気に勝利をたぐり寄せる 73-65
8:00 【VELCA】 ボンズがショットクロック残り2秒からスピンムーブ 熊本TIME OUT! 75-65

1:10 狩俣が山本の3pモーション前にオフェンス・ファウルを受けるビッグプレー
8:53 【VELCA】 熊本チームファウル5を超過 JH FT○○ 13連続得点 79-65
9:19 【VELCA】 ファウルゲームに持ち込む熊本 JHがFT6連続成功 83-70
9:44 【VELCA】 ギブスもFT4連続成功 87-73
9:57 【VELCA】 ギブスFT○× 2投めが落ちたところでタイムアップ

■試合結果
長崎ヴェルカ 88-76 熊本ヴォルターズ

試合後、熊本選手の最後の一人がコートを離れるまで、会場全体から「Go Go ヴォルターズ」コールが続いた。試合後には涙を見せていたルーキーの山本翔太選手にえがおが戻り、嬉しかった。"3Pointの山本" ヴェルカ・ブースターの心に刻まれたと想う。


選手たちは掲げられたヴェルカスタイルを体現するために、日々の成功と失敗から学んで成長し、ファンはバスケットボール・ブースターとしての自らの成長と重ね合わせて、応援を続ける。こうした幸せな関係を結んだチームが長崎にはある。
恐れることはない。あと4つ。目の前の一分(いちぶん)に集中して、歩んでいこう。


1時間後に始まった佐賀の試合は佐賀が先勝
佐賀 74-56 福島
4試合ともにアップセットのない土曜日となった。

長崎ヴェルカの B2 PLAYOFFS 2022-23

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2023年5月 6日 (土)

Game1の勝者が優勢なプレーオフ ヴェルカとブースターが一丸となってGame1を勝ち取る

人は住んでいる場所の天気にしか興味が無い。
「今年のGWは暑いなぁ」と、関東が晴れ続きなので、そう想っている。
だが、佐世保はそうではないらしい。
"29日は雨だったし、Quarter Final日程の5日から8日までも雨予報。
せっかくのゴールデンウィークも、どんよりしているようだ。"

佐世保より2時間早く始まった越谷 - 西宮戦。リードされた2Qに越谷が逆転。順位どおりの力を見せている。
その緊迫感が画面から伝わり重苦しい。見ているだけでエネルギーを使ってしまいそうなので、後で結果だけ確認することにした。


日本生命 B2 PLAYOFFS 2022-23
【Quarter Final(ベスト8)】Game1
5月5日(金)16:05
長崎ヴェルカ - 熊本ヴォルターズ
佐世保市体育文化館

熊本のベンチ裏にはしっかり赤い軍団ができている。
熊本のアウェイ応援が手強いことを、僕らはよく知っている。
今シーズン一度も出場していないディクソンJrタリキ(13)がコート内で練習している


【1Q】
スターティング5:狩俣昌也 マット・ボンズ パブロ・アギラール 高比良寬治 ジョーダン・ヘディング
ティップオフはパブロが跳び、高比良寬治がキャッチ。ポゼッションはヴェルカ
2:30 【VELCA】 パブロがゴール下で決めてようやく得点 2-4
7:21 【VELCA】 ボンズ左ウィングからヴェルカ最初の3p 15-14
長崎ヴェルカ 19-21 熊本ヴォルターズ


ここで、越谷の試合結果を確認
越谷 64-71 西宮
なんと、下位でアウェイの西宮が初戦をとっていた。これは人ごととは思えない。緊張感が高まる。

去年のB2プレーオフにおいて、Game3にもつれた対戦は2度あったが、いずれもGame1を勝利したチームが勝ち抜けている。

【1】Quarter Final(ベスト8)○仙台 - 福島
Game1 80-74
Game2 65-72
Game3 72-57

【2】Semi Final(ベスト4)香川 - 仙台○
Game1 60-74
Game2 75-65
Game3 69-83

ちなみに今年(2022-23)のB3プレーオフでは、Semi Final さいたまブロンコス - ベルテックス静岡において、Game1を制した下位の静岡が勝ち抜けてB2昇格を決めている。
どちらが上位、下位かに関わらず、Game1を取ることで勝ち抜けの確率が上がることをデータが裏付けている。


【2Q】
4:02 【VELCA】 ボンズがリバウンド・タップで熊本の連続得点を止める 24-31
5:04 OFFICIAL TIME OUT 24-35
ヴェルカはカットインを守られて、ゴール下が決まらない
点差が開くにつれて、場内の歓声が大きくなっていく。すごい雰囲気だ
ヴェルカは激しく守れているが、3pが入らない
熊本はアタックせずアウトサイドを徹底。フリーで打つミドル、3pがよく決まっている。ということはフリーで打たれているということだ
9:04 【VELCA】 ようやく狩俣昌也1本めの3p 29-41
最大の17点差に開いたところで後半へ
長崎ヴェルカ 29-46 熊本ヴォルターズ

去年のプレーオフは、Game1の勝者が勝ち抜けていることに照らして、重苦しい気持ちに包まれるが、ここは現地の応援が頼りだ。


【3Q】

3:51 【VELCA】 熊本のチームファウルが5を超過 ボンズFT○○ 反撃態勢に入る 38-49
4:52 【VELCA】 高比良寬治が自らのショットのリバウンドを決めて10点差 42-52
8:45 【VELCA】 ギブスがリバウンドを決めて5点差 50-55
残り2.6秒 狩俣のタッチダウンパス、ボンズのショットがテンディングの判定を受けるビッグプレー 52-58

■テンディング
ショットして(最高点から)落ち始めたボールに触ること。ディフェンスが触ると相手の得点。オフェンスが触ると相手のスローイン

17点差を6点まで詰めて4Qへ
長崎ヴェルカ 52-58 熊本ヴォルターズ


【4Q】
1:37 【VELCA】 スティールからリオンドライブ 56-60
2:04 【VELCA】 JHのスティールからボンズが決めて追いつく 熊本がTIME OUT! 60-60
2:47 【VELCA】 ウッドベリーの連続得点が決まりヴェルカがTIME OUT! 60-65
4:09 狩俣が顔面にオフェンス・ファウルを受けて攻撃権を奪う
4:58 ボンズが5ファウルアウト 【30節】青森戦ではボンズ休養試合を勝ちきっている。ここは明日以降に備えた「5分の体力温存」と考える
5:00 OFFICIAL TIME OUT 63-68
8:41 ヴェルカ後半2回めのTIME OUT! 72-73
9:56 【VELCA】 マクリーンの3pが外れリバウンドを競った狩俣がDFファウルを誘い2スローGet FT○○ まさに落ち着き払って3点差に広げる。これが熊本を追い込んだ 76-73
残り3.5秒、ウッドベリーの3pが落ちて試合終了

■試合結果
長崎ヴェルカ 76-73 熊本ヴォルターズ

パソコンの前に座っているだけで、5kgくらい体重が減ったかと想うような試合を勝ちきったヴェルカと、ヴェルカ・ブースターの皆さんを誇りに思う。
劣勢からの修整と圧倒は、これから先の戦いに大きな勇気となった。

長崎ヴェルカの B2 PLAYOFFS 2022-23

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2023年5月 5日 (金)

即ゲット?リセール?悩ましい Semi Final 関東アウェイ戦のチケット

B.LEAGUE|B3 プレーオフ2022-23は、今季は8チームが参加して行われており、既にB2自動昇格の2チームが決まっている

4月30日
Semi Final 岩手ビッグブルズが6期ぶりの昇格を決めた
5月1日
Semi Final ベルテックス静岡が初昇格を決めた
*B2からはアースフレンズ東京Z、香川ファイブアローズがB3へ自動降格する
5月6日~8日
Final 岩手ビッグブルズ - ベルテックス静岡

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日本生命 B2 PLAYOFFS 2022-23の日程は開催日・時間帯ともに、少しずつずらして行われる。

■Quarter Final(ベスト8)日程

5月5日(金)
14:00 Game1 越谷アルファーズ - 西宮ストークス
16:05 Game1 長崎ヴェルカ - 熊本ヴォルターズ

5月6日(土)
14:00 Game2 越谷アルファーズ - 西宮ストークス
15:00 Game1 アルティーリ千葉 - 青森ワッツ
16:05 Game2 長崎ヴェルカ - 熊本ヴォルターズ
17:00 Game1 佐賀バルーナーズ - 福島ファイヤーボンズ

5月7日(日)14:00
14:00 Game3 越谷アルファーズ - 西宮ストークス
15:00 Game2 アルティーリ千葉 - 青森ワッツ
15:00 Game2 佐賀バルーナーズ - 福島ファイヤーボンズ

5月8日(月)
19:00 Game3 アルティーリ千葉 - 青森ワッツ
19:00 Game3 佐賀バルーナーズ - 福島ファイヤーボンズ
19:00 Game3 長崎ヴェルカ - 熊本ヴォルターズ


既に多くのヴェルカ・ブースターの皆さんが、プレーオフのチケットを確保しておられると想う。
ホーム開催試合のチケットならば、Semi Final(ベスト4)以降、ヴェルカがアウェイだった場合、払い戻されるので無駄になることはない。
悩ましいのは、アウェイ開催試合のチケットだ。


関東アウェイ組の僕は、現在、Semi Final越谷ホーム戦、Semi Final千葉ホーム戦のチケットを持っている。
Quarter Finalの結果を待ち、試合が確定してから買えればいいのだが、その場合、購入の選択肢は狭まってしまう。


■Semi Final 越谷ホーム戦のチケット
既にSemi Finalでヴェルカが越谷と対戦する可能性はなくなっている。
越谷はプレーオフ(出場順位)3位のため、Semi Finalがホーム開催となる可能性は低い。
試合が不開催の場合、チケットは払い戻される。
ただ以下の場合、開催の可能性がある。

Quarter Final(ベスト8)
越谷 - 西宮で、越谷が勝利
佐賀 - 福島で、福島が勝利
この場合、Semi Finalは 越谷 - 福島 越谷ホーム開催
そうなると、僕が持っているチケットは「有効」となる。
ヴェルカが出場しない試合を見に行くことはないので、リセールする必要が生じるが、越谷はB.LEAGUEの公式リセールには対応していない。


■Semi Final 千葉ホーム戦のチケット
千葉、ヴェルカ共にQuarter Finalを勝ち上がった場合、この対戦は実現する。
だが以下の場合、試合不開催の可能性はある。

Quarter Final(ベスト8)
千葉 - 青森で、青森が勝利
この場合、チケットは払い戻される。

Quarter Finalで千葉が勝ち、ヴェルカが敗れた場合、Semi Finalは 千葉 - 熊本 千葉ホーム開催
千葉もB.LEAGUEの公式リセールに対応していない


B.LEAGUEのチケットは「譲渡」機能がついている。
これは行けなくなった試合を知人に譲る場合や、別々に入場する同行者に事前にチケットを渡すことを想定したものと想われる。

越谷、千葉ともに公式リセールはない。
ネット上の取引サイトで買い手を見つけ「譲渡」することになる。
「もしも」のアップセットがあれば、すぐ動かなければならない。
そのために(上記の通り)Quarter Final日程を一覧にした次第である。

他チームの動向も、いろいろな意味で気にしながら、ヴェルカの応援を中心とした2週間が始まろうとしている。

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2023年5月 4日 (木)

「前の試合でクリアの練習を積んできたんだ」と言わんばかりに集中した長崎の守備

2023年5月3日(水・憲法記念日)14:00
J2リーグ【13節】
V・ファーレン長崎 - 水戸ホーリーホック
トランスコスモススタジアム長崎

■V・ファーレン長崎からみた水戸との対戦成績
8勝6分4敗 得点21 失点13
※J.LEAGUE Data Siteより

水戸との対戦は、2022年9月14日【36節】の関東アウェイ戦、1-0で勝利してカンターレで祝った、あの試合以来。

<スタメン>
GK 波多野豪
DF 岡野洵 ヴァウド 櫛引一紀 米田隼也
MF 笠柳翼 鍬先祐弥 秋野央樹 クレイソン
FW フアンマ・デルガド 加藤大
<ベンチ>
GK 原田岳
DF 高橋峻希 白井陽貴
MF 澤田崇 安部大晴 クリスティアーノ
FW 都倉賢

中3日の試合、水戸は前節から10人変更
長崎のスタメン変更は、カイオ→秋野央樹の1人だけ
宮城天がベンチから外れている。クリスティアーノが9節甲府戦(ミッドウィークゲーム)以来2試合めのベンチ入り
増山朝陽がベンチ入りしないのは、故障なのだろうか・・


<前半>
4分【V長崎】 1stCK 秋野央樹のミドルは枠の上
序盤、押し込んでいるのは水戸
11分【V長崎】 岡野洵のロングスローをヴァウドがナイスヘッド「来た」と想ったが、わずかに右
19分【水戸】 まさか、そこからシュートが来るとは思わなかった井上の巻いたミドルが左ポストを叩く これがあとボール1個内側に入っていれば、試合展開は逆になったかも知れない。サッカーは紙一重のスポーツだ

37分【V長崎】 波多野のフィードからフアンマが巧くCK獲得
左CKはクレイソン 加藤大とのサインプレーからのクロス DFW櫛引がヘッドで左隅へたたき込む 長崎先制!櫛引今季4点め

44分【V長崎】 岡野洵のロングスロー ここは「こぼれからの押し込み」が来るんじゃないか・・と想っていると、DFが当てたこぼれ球に加藤大が走り込んで迷わず左足を振り抜く 9節のリプレーを見るようなゴール 長崎2-0水戸

■9節甲府戦のゴール
22分【V長崎】 増山のロングスロー DFの足に当たり転がったところに加藤大 迷わず右足を振り抜くと、密集を縫って左隅に決まる同点ゴール

46分【V長崎】 クレイソンのアーリークロス フアンマが落として米田隼也のシュートは右へ

<ハーフタイム>
水戸は1人選手交代

<後半>
序盤は長崎がボールを持てる時間が続いている
15分が過ぎると、長崎が自陣で守る時間帯へ
17分 加藤大→澤田崇 笠柳翼→クリスティアーノ

19分【V長崎】 クリスティアーノのアーリークロスがフアンマへ 待望のシーンだったがシュートはできず

20分【V長崎】 一瞬のカウンターだ!岡野のロングスローから入ったばかりの澤田崇がフアンマへ落とし、フアンマは左でフリーのクレイソンへ クレイソン、ワントラップ入れて左隅へ ポストに当たりゴール内を転がる 3-0
前節に続き交代直後の得点

22分【水戸】 井上のミドル 波多野のビッグセーブ
水戸のシュート機会が増えてきた

27分【V長崎】 クレイソンから裏に抜けるクリスティアーノへ通る。切り返してからの左足シュートは弱くなりGKが押さえる

28分 長崎は水戸の交代とタイミングを合わせて交代 ヴァウド→高橋峻希 秋野央樹→安部大晴

33分【V長崎】 クレイソンの裏一本のパスが見事にDFの間を抜ける 受けたクリスティアーノ右足を振り抜くと左サイドに決まる これぞ「個の力」 4-0

40分【V長崎】 櫛引一紀→白井陽貴

大差がついたとはいえ、水戸の選手たちはクロス、シュートを連打してくる。
長崎の場合、水戸を訪れるサポーターには関東在住者が多く含まれており、比較的近くから来た者たちだが、今日ここに来ている水戸サポーターの多くは、はるばる関東からやって来た人たちだろう。
そんな仲間たちに、せめて、1つのゴール、一度の歓喜を味わって帰ってもらいたい。そう想うのは、ごく普通な心理だ。

ただ、長崎の選手たちはエリア内で、今日も集中して守る
まるで「前の試合でクリアの練習を積んできたんだ」と言わんばかりに、隙なく守る。
現地で見ているのと、DAZNで見ていることの違いかも知れないが、少し安心してみていられるような安定感すら感じている。

44分【V長崎】 カウンター クリスティアーノから一本のパスが左のフアンマに通る。だが、シュートはわずか右
45分【V長崎】 フアンマが前に出ているGKの頭越しシュートを打つがGKが戻る
49分【V長崎】 右からのCKをクリスティアーノがセット 時間を使わず入れたところで長い笛

V・ファーレン長崎 4-0 水戸ホーリーホック

アンコールを終えたミュージシャンが、いつまでもその観衆を愛おしく見渡すように、選手たちはいつまでも、今日詰めかけた12413人の仲間たちに手を振り続けていた。



V・ファーレン長崎ブログもくじ

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2023年5月 3日 (水)

最後の一瞬まで、僕らは勝利を手にしていなかった 関東アウェイ戦、今季初勝利を祝う幸せ

2023年4月29日(土・昭和の日)
J2リーグ【12節】
いわきFC - V・ファーレン長崎
いわきグリーンフィールド

前半は悪かったけれど、後半は修整して見違えるようによくなるという試合はある。
そんな期待を抱きつつ、しばし、組み立てパイプ椅子に腰を下ろしている。今日から使い始めたSONYの着るエアコンは、思いのほかイイ。「激しい運動には使えない」と注意書きに書かれているが、こうして、1カ所に留まっている炎天下の観戦といったシチュエーションにはぴったりだと想う。
いつも、想うのだが、サッカーのハーフタイムは短い。15分程はとられているはずだが、ふと気がつくと、もう選手達がピッチに姿を現している。

<ハーフタイム>
笠柳翼→澤田崇

<後半>
15:05
主審の笛と共に、G-SHOCKのストップウォッチを動かす。勝っていれば、時間が減るのが嬉しいし、負けていれば、絶望が近寄ってくる・・いずれにせよ、測らずにいられない
後半は長崎が風下
今度は、長崎がサイドの裏に長めのボールを蹴ってくる(風で戻されるので、走り込むと追いつく)
そこは抜け目がない。やっぱり、プロだなぁ^^;)

9分
【V長崎】 カイオが左へ展開。初めて僕らのゴール裏に向かって長崎が攻め込んできた。
後半はこれがたまらない 自分たちからよく見えるゴールに向かって味方が攻めてくるからだ。
(だから、チェンジサイドはやめて欲しい)

クレイソンを米田が追い越す 精度高いクロスをフアンマ・ヘッド
「よし、来た」 と想ったが、わずかにポスト脇へ外れる。フアンマをしても、そこは入らないのか
「あ゛ー」 歓声はため息に変わる

そういえば、今日の長崎ゴール裏は応援でも負けていない
(向こうの応援は遠くて聞こえづらいというのはあるが)

はたのっ、はたのっ
どれだけ、叫んだだろう
(「いっれっろっコール」は少なかった)

その1回、1回に祈りを込めた。なんとしてでもここで取られるわけにはいかない。そんな強い気持ちを込めて。
今年に入って、関東アウェイ戦は3つ(藤枝、栃木、群馬)とも勝てていない。もう一切、手は抜けないのだ

11分
【いわき】 CK 家泉のヘッドが芯に当たる「やられた」
「あれ?入ってない」今日、これで何度目だろう(何度でもいい)

24分 クレイソン→宮城天 加藤大→秋野央樹
この交替直後、長崎に得点が生まれる
カイオがFW?僕らに近いところに位置取りしている

26分
【V長崎】 宮城、秋野が絡んだ左への展開 米田が中央へナイスパス 鍬先が思い切り打つ(そうだ、それを僕らはやってほしいんだ)
こぼれ球に詰める高木和とフアンマ、一瞬早くフアンマがトー・アウトで押し込む
僕らの目の前。高木和とフアンマが交錯し、ボールがころころとゴール内を転がるのを、しっかり見届けて僕らは喜びを爆発させた 長崎先制!

「関東アウェイ戦」4試合めにして今季初ゴールに沸く、長崎のゴール裏
待ちに待った、この瞬間

34分
【いわき】 CK 嵯峨のシュートが弧を描き波多野から遠ざかる「まずい」と想ったらクロスバー
35分 カイオ→都倉賢
長崎は自陣でブロック 跳ね返しては、いわきのロングボール
5分に一度は時計を見る。今日は数字が減るのが嬉しい。さっきまでは「次の一点」と想っていたが、残り10分となれば、守り切ることを祈る気持ちに変わっていく
「additional timeは4分です」場内放送が入る。途方に暮れるほど、長い時間ではないことに、ほんの少し安堵する

45分
【いわき】 ロングボールに波多野が出るが、いわきの選手と交錯してキャッチできない
(このプレーは、主審によっては、いわきのファウルを取るのではないか)
GK不在のゴールにシュートを打たれるが第二GK?の都倉賢がクリア すごいな長崎

49分 いわきのCKからのシュートが外れて、久しぶりのマイボール 波多野豪はボールパーソンからもらわず、自らボールを追いかけていく^^) さすが波多野!
51分 微妙な判定で与えたFK 高木和徹が蹴ったボールを近藤がトラップできずラインを超えたところで長い笛
最後の一瞬まで、勝利は手にしていなかった
互いに100%を出し尽くした戦い。今日僕らは歓喜に沸き、いわきには「正しい道」を進む勇気が沸いただろう。

「関東アウェイ戦」今季4戦め、待ちに待った至福の時間
岡野洵のリードからのカンターレ
関東でのカンターレは「声出し応援」がエリア解禁だった、去年の水戸戦以来。

インタビューに行っていたフアンマにはフアンマ・チャント
その後、挨拶に来た高木和徹には高木和コール


人の流れと地図アプリをにらみながら、湯本駅への道を歩く。
切符を買っている特急ひたち24号までには、まだ時間のゆとりがあるが、どうしても急ぎ足になる。公園を出るとトンネルが見えた。
湯本トンネルは人が通れることは、往路で確認済みだ。
となりを走る車道は、サッカー帰りの車でゆるやかに流れている。

トンネルを抜けたところで、姉に電話しようとスマホを取りだした時、後ろからきた車の助手席の窓が開いた。

「長崎のサポーターの方、気をつけて帰ってください!」

お辞儀を返した時、僕は十分に笑えていただろうか?
後から少し心配になった
試合が終われば、サッカーを愛する仲間なのだ
アウェイ遠征で初めての出来事は、なにかの特別なご褒美のような気がしていた。


4節終了時に最大「8」となり、8節群馬に敗れた際も「8」となっていた、2位との勝ち点差が「0」
V・ファーレン長崎が2位となった。



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2023年5月 2日 (火)

いわきの試合を「9行詩」で書いて!とmotoGPT(自分)に頼んだら・・・

やられたー あれ?入ってない
靴紐ちゃんとむすんどけよ(毒)
こわー
よし、来た、あ゛ー
いわき、対人つよっ
はたのっ はたのっ
お、きた あ、入った!
時間過ぎれ~
ここにいる幸せ~♪

いわきグリーンフィールドの試合を「9行詩」で書いて!
そう、motoGPT(自分)に頼んだら、きっと、こんな言葉が返ってくるような試合だった


2023年4月29日(土・昭和の日)14:00
J2リーグ【12節】
いわきFC - V・ファーレン長崎
いわきグリーンフィールド

■V・ファーレン長崎といわきは初対戦

■前節(11節)を終えた成績
3位 V長崎 勝ち点20
17位 いわきFC 勝ち点11
序盤、下位に沈んでいたV長崎は、この試合が今季2度めの下位チームとの対戦(1度めは徳島戦)

GW3連戦の初戦。V長崎は徐々に故障者が戻り、選手層に厚みが出てきている。首脳陣がどのような起用で3試合を戦うか、そこにもワクワクする。

特急ひたち3号を下りた後、神社に参拝していたため、同じ列車で湯本に着いた長崎サポーターの待機列最後尾に並んだ。

「フアンマ、来とー!スタメン!よかったぁ」
列の前方から声が上がり、僕もほっとする
僕と同じく藤原さんの記事(ViSta長崎サッカーマガジン)の読者かも知れない。

<スタメン>
GK 波多野豪
DF 岡野洵 ヴァウド 櫛引一紀 米田隼也
MF 笠柳翼 鍬先祐弥 カイオ クレイソン
FW フアンマ・デルガド 加藤大
<ベンチ>
GK 原田岳
DF 高橋峻希 白井陽貴
MF 秋野央樹 澤田崇 宮城天
FW 都倉賢


12:00
開場するとサポーターはアウェイ自由席の左側半分のエリアに陣取った
できれば最前列で見たいと思っていたので、まだ誰も居なかったボードの右側へ
このまま誰も来なければ、単なる変わり者だな・・
(幸い、ある程度の仲間達が来た)

事前にDAZNで、アウェイ自由席は芝生席であることを確認していたので、レジャーシートと組み立てパイプ椅子を持ってきた。椅子はハーフタイムに役立った

フラッグが向こう側になびいているところを見ると、どうやら、強い風がいわきのゴール裏に向けて吹いているらしい。
強風が応援の横断幕を跳ね上げ、重しに結わえていた紐が外れる
「すみませーん」
近くにいたボール女子(ボールパーソンの女子です)に来てもらう

「これって、どうやるんだろう」
ボール女子は3人で悩んでいる。それはそうだろう。僕だって紐を結ぶのは苦手だ。
アウトドア好きだったり、軽トラックで仕事をしている人達以外はそれほど詳しくないと想う
(考えには個人差があります)
結局、このやりとりを二度繰り返し、その都度、ボール女子が懸命に対応してくれて、僕らは安心して試合を見守ることができた。

13:00現在の気温25.8度、湿度44.6%
これは、先日発売された「REON SMART TAG」がスマホに送っているデータだ。
太陽の直射を受けているため気温は高めになっている。このデータを受けて「着る冷暖房エアコン」レオンポケット4はCOOL(冷房)動作中。
GW初日のいわきは、1stレイヤーとユニフォームだけでしのげる陽気。僕ら見ている側に丁度よいということは、スポーツをする選手側にとっては難しいコンディションということになる。


<前半>
前半はV長崎が風上
ゴール裏から見ていると、高く上がったボールは風の影響がわかりづらい。
ただ、いわきが裏に流し込んだボールが風で減速して選手が追いつき、長崎がその都度ピンチになっているのはわかる

8分
【いわき】 右奥FKからの連続攻撃 一度は防いだかと想ったら笠柳翼が自陣でボールを奪われる。エリア内でフアンマが防いだかと想ったら、また奪われて谷村のシュートはゴールポスト

「こわー」
敵地で先制されて、向こうのゴール裏がぐわぁ~んと沸く、嫌なイメージが蘇る
でも、まだ僕らは失点していない

いわきはゴール前に人をかけて、こぼれ球から2次、3次と攻撃してくる
それを試合を通して繰り返されて、この90分で本当に寿命が縮まったのじゃないかと想う

12分
【いわき】 CK 有田のシュート「やられた」と想ったら、第二GK?のフアンマとヴァウドがクリア

15分
【V長崎】 自陣からヴァウドのロングボール 追い風に乗りフアンマが高木和徹と1対1
「よし、来た」と想ったら、高木和の恩返しビッグセーブ

今日はロングスローが少ない
増山朝陽が来ていないのは、故障ではなく、管理された休養なのだと信じている

21分 FKをセットする河村が靴ひもを結んでいる 同様のシーンが前半だけでいわきの選手に3度あった。小刻みに試合を止めてリカバリーの時間をとっているのだろうか・・・

23分
【V長崎】 鍬先祐弥からのいい展開、クレイソンがポケットまで侵入できたがクロスはミスになる

後半になんとかなるという当てがあるわけではないが、これだけ、あわやというシーンがあって、それでも0-0で前半を折り返せるのは僥倖だ。

後半へ続く



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2023年5月 1日 (月)

Quarter Finalの相手 熊本ヴォルターズとの今シーズンの対戦を振り返る<後編>

前編につづき、
プレーオフ初戦(QF)の相手、熊本ヴォルターズとの今シーズンの対戦を振り返る。

■VELCAからみた対戦成績(2022-23シーズン)
4勝2敗
10月1日 away ○ 88-77 前編に記載
10月2日 away ● 81-84 前編に記載
1月18日 home ○ 98-73
2月18日 home ○ 82-67
2月19日 home ○ 76-68
3月22日 away ● 85-87


【17節】 mid week game
1月18日(水) home ○ 98-73
長崎県立総合体育館(アリーナかぶとがに)
ヴェルカは31試合め。ここからシーズンは後半へ
ヴェルカが西地区2位、熊本が3位という並び順が定着しつつあった(2ゲーム差)
パブロ・アギラールが2節Game2(10月9日)から長期欠場しており、14節からテレンス・キングが在籍している

【1Q】 ヴェルカ 25-16 熊本
エドさんの複数3pなどで大きくリード

【2Q】 ヴェルカ - 熊本
テレンス・キングがダブルクラッチで得点
ボンズのショットに対してローソンがゴール・テンディング
長崎ヴェルカ 48-35 熊本ヴォルターズ

【3Q】 ヴェルカ 74-51 熊本
JHのカットインからボンズのタップショット&1 JHのボールを受ける動きが冴える
キックアウトからの3pを狩俣、エドさんが決める
熊本のTIME OUT!が明けた直後にヴェルカがTIME OUT!を取るという不思議なシーンがあった

【4Q】 ヴェルカ 98-73 熊本
5:26 ターンオーバーの速攻 エドさんドライブコースを変えてディフェンスを停めてからレイアップ 熟練の技!
8:06 ウィタカケンタ、菅澤紀行が同時にコートに立つold house match(共に得点なし)
8:22 JH ファウルで倒されながら曲芸バスケットカウント&1

この試合の3日後、テレンス・キングとの契約満了が発表された(後に佐賀バルーナーズへ)
次節(18節)からパブロ・アギラールが復帰した


【22節】Game1
2月18日 home ○ 82-67
長崎県立総合体育館(アリーナかぶとがに)
この試合より(4試合)欠場していたギブスが復帰。JHがフィリピン代表活動のため欠場

【1Q】 ヴェルカ 21-18 熊本
高比良寬治が右ウィング3p、体勢を崩しながらのドライブと活躍
前半に比べて、格段に平均得点を伸ばしている「後半の寬治」をバスケットLIVEの実況で取り上げる機会が増えている

【2Q】 ヴェルカ - 熊本
0:26 【VELCA】 狩俣昌也 左ウィング3pで先取点 24-18
1:17 【VELCA】 パブロ左ウィング3p 今日初得点 27-21
3:29 で熊本がチームファウル5を超過 ヴェルカはファウルを受けてはFTを獲得していく
20節(千葉戦)から加入した小針幸也からパブロでカットインが決まる

【3Q】 ヴェルカ 60-52 熊本
3:23 3点差に迫られた局面で榎田拓真がワイドオープン左ウィング3p
7:24 厳しいディフェンスのマクリーンに対して、ギブスが意地のアタック
長崎ヴェルカ 60-52 熊本ヴォルターズ

【4Q】 ヴェルカ 82-67 熊本
3:15 高比良寬治が左ウィング3p 20得点に乗せる
4:29 ギブスからエノキへのタッチダウンパス エノキの十八番になりつつある
8:39 一時7点差まで詰めた熊本が前から守備に来ると狩俣がロングパスで裏返しボンズ・ダンク
大きなラン(連続得点)を許すことなく、攻守に抜け目のない試合。寬治がチームを牽引し始めている


【22節】Game2
2月19日 home ○ 76-68
長崎県立総合体育館(アリーナかぶとがに)

【1Q】 ヴェルカ 20-23 熊本
3:48 ヴェルカ最初の3p試投で狩俣がタフ3 11-10
7:26 ギブスFT○○
8:03 ギブスFT○○
9:31 小針幸也がプロ初3pを左ウィングから決める
最大6点のビハインドを、その都度、ギブス、小針幸也の活躍で追い上げた

【2Q】 ヴェルカ 34-36 熊本
1:58 ギブスが3pモーションのまま、カットインしたボンズへパス DFはヘッドアップしてボンズに付けない こんなの見たことない!

6:08 熊本のショットがボードとリングに挟まりジャンプボールシチュエーション オルタナティブポゼッションアローが向いていたヴェルカボールに代わる
ヴェルカらしくないロースコアの守り合いに熊本が引きずり込んでいる

【3Q】 ヴェルカ 54-54 熊本
最大7点リードされたが、狩俣の活躍で食らいつく
3:07 熊本の得点が決まる直前、狩俣がオフェンスファウルをもらうビッグプレー
長崎ヴェルカ 54-54 熊本ヴォルターズ

【4Q】 ヴェルカ 76-68 熊本
2:12 ボンズがスティールからのワンハンドダンク!
2:49 エドさんフェイクを入れてから左ウィング3p 9連続得点
4:29 ゴール下でボンズ→榎田拓真のカットイン エノキ見事なレイバック この映像はクラブ公式SNSで流れた
9:06 ボンズのレイアップにパブロ、マクリーンが競ると、マクリーンのタップがオウンゴール
9:36 【VELCA】 スティールからギブス 時間を使わず(時間稼ぎせず)アタック
4Qでスティールが冴えたヴェルカが逆転勝利


【27節】
3月22日 away ● 85-87
熊本県立総合体育館
前節から熊本は中3日、ヴェルカは中2日でこの試合に臨む

【1Q】 ヴェルカ 20-29 熊本
ティップオフはギブスが跳び、ポゼッションは熊本
対熊本戦、ティップオフ成績は、ヴェルカの「2勝4敗」 ティップオフを取った22節の2試合は連勝している
6点リードで堅調なスタートと想われたが、そこから熊本のショット確率が上がり18連続得点に遭う

【2Q】 ヴェルカ 35-50 熊本
1:47 ピック&ロールからパブロがレイアップ
3:19 JHのキックアウトから狩俣左ウィング3p
ターンオーバーが続き、流れをつかめぬまま15点差で後半へ

【3Q】 ヴェルカ 56-65 熊本
1:57 【VELCA】 ボンズのアタックが決まるがオフェンス・ファウル 54-35
2:33 高比良寬治ファウルを受けながらもフックショット ボーナススローをパブロがリバウンドで4点プレイ 19点差から反撃開始
5:59 狩俣昌也のドライブで1桁点差へ
ラストプレー ボンズのショットはゴールテンディングに見えたが、認められず

【4Q】 ヴェルカ 85-87 熊本
1:10 連続でボンズがリバウンドを決めて2点差
残り2.3秒で2点差 逆転を狙った狩俣の3p試投はブロックされて万事休す
「後半のヴェルカ」を発動し、追い詰めたが届かず


ヴェルカホームの3試合は、3勝0敗だが、着実に点差が縮まっている。
ホーム佐世保市体育文化館に集まるブースターの「エナジー」を受けて勝ち抜きたい!
1月18日 home ○ 98-73(+25)
2月18日 home ○ 82-67(+15)
2月19日 home ○ 76-68(+ 8)

長崎ヴェルカの B2 PLAYOFFS 2022-23

ど素人!バスケットボール観戦用語

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